こんな方におすすめ
- 化学業界について知りたい人
- クラレを投資対象に考えている人
- クラレについて知りたい人
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『クラレ』について解説したいと思います(^^)
クラレは、YouTubeの視聴者さんからご提案いただいた銘柄です(^^)
クラレは以前、CMにて『未来に化ける新素材』、ミラバケッソという言葉が印象的な企業です。
クラレが所属している化学業界が商品としている化学製品は、プラスチック、ゴム、繊維などに使われています。
直近の決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資におけるクラレを点数化してみたいと思います(^^)
クラレの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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Contents
高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
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クラレの企業分析
企業概要
- 化学品の大手
- 各種フィルムと高機能樹脂が柱
- 繊維資材、人工皮革などの繊維事業もおこなう
- 樹脂関連は世界トップシェア製品を数多く持つ
- 2014年に米国デュポン社からビニルアセテート事業を譲受
- 2018年に活性炭最大手の米国カルゴンカーボン社を買収
主要製品の『ポバール樹脂』は世界トップ、人工皮革の『クラリーノ』、機能性樹脂の『エバール』、合成繊維の『ビニロン』、『ベクトラン』などの製品を取り扱っています。
もしかしたら、あなたが聞いたことがある製品もあるかもしれませんね(^^)
クラリーノなんかは、ランドセルや靴、手袋、衣料といった幅広い分野で用途を拡大していきました。
見た目が良く、軽くてしなやかで、水に強い、お手入れが簡単という特徴のある製品がクラリーノです!
クラレの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
売上高は横ばいに見えますが、営業利益が減少傾向でした。
直近では売上高、営業利益ともに増加傾向にみえます。
第2四半期の業績は、前期比で売上高は20.6%の増加、営業益は17.1%の増加、経常益は27.6%の増加、最終益は79%の増加となりました。
中長期的には、電気自動車やエレクトロニクスといった成長分野において競争力のある機能製品を出せるかが重要です。
自動車関連部材におけるクラレの主要製品は、樹脂、フロントガラス用フィルム、ガソリンタンク用包装材などです。
世界的な自動車電動化の加速に伴い、車体の軽量化に貢献する部材など成長が見込まれています。
2022年12月期第2四半期の累計
第2四半期の累計は、前期比で売上高は18.4%の増加、営業益は25.3%の増加、経常益は33%の増加、最終益は2.1倍となりました。
収益基盤の強化策の推進として、光学用ポバールフィルム生産設備増設を決定しています。
ポバールフィルムとは、大型薄型テレビをはじめ、モニター、パソコン、携帯電話等、今後いっそうの成長が期待される液晶の表示に欠かせない、偏光フィルムのベースフィルムとして使用されています。
そのフィルムの生産拠点は世界各国にわたり稼働が予定されており、今後の成長が期待できます(^^)
また、今回の決算時には業績の修正をおこなっています。
今期の業績修正をおこないました。
売上高のみ8.8%増加の7400億円へと修正されました。
2022年度から2026年までの中期経営計画『PASSION 2026』では、2026年度計画の売上高は7500億円、営業利益を1000億円の計画をしています。
売上高に至っては1年目の今季に目標の7500億円に迫る予想へと変更になりました。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
過去を見返してみると、売上高は若干の増加傾向からの大きく増加傾向へとなっているのがわかります。
営業利益こそコロナショック時に大きく減少しましたが、直近ではV字回復をしています。
通期の業績予想は、前期比で売上高は17.6%の増加、営業益は7.9%の増加、経常益は9.1%の増加、最終益は20.8%の増加を予想しています。
予想通りにいけば、売上高は2年連続で過去最高を更新、営業益、経常益は2017年度以来の過去最高を更新する予想となっています。
まさに乗りに乗っているのがわかります(^^)
クラレの株価と配当
クラレの株価
2022年8月28日時点での月足チャートです。
2017年の11月以降、軟調な株価が続いていました。
2017年は営業益や経常益が過去最高になった年です。
コロナショック時は1株920円まで下落しました。
2021年12月には1株937円まで下落しましたが、コロナショック時の920円までは下落せず、なんとか耐えました。
2番底を形成し業績好調もあいまって、株価の上昇を伺うようなチャートになっています。
クラレの配当
2022年度は、中間21円、期末21円の合計42円を予測しています。
2019年、2020年の2年間は最終益的には厳しい2年間でした。
そんな厳しい経営環境のときもクラレは大幅な減配はしませんでした。
業績が上がってきて今期は年間2円の増配を発表しています。
中期経営計画には株主還元についても記載されています。
2022年から2026年までの5年間の1株当たりの年間配当金は40円以上となっています。
たとえ業績が悪くなろうとも5年間の間は安定した配当が見込めそうです。
総還元性向35%以上、自社株買いも実施していくとしています。
利回り
2022年度はいまのところ、3.8%前後となっています。
3.8%の利回りがあれば、配当金の税引き後でも3%は残るので高配当株投資としては充分な数字だと思います。
配当性向
2021年度の配当性向は、36.9%でした。
2022年度は1株配当が42円で、1株利益が134.5円を想定しているので、計算すると配当性向は、31.2%くらいになりそうです。
総還元性向35%が目標ですから、もうちょっと余裕がありそうです。
クラレの株主優待
オリジナルカタログギフト、オリジナルカレンダー
必要枚数 | 優待内容 |
1,000株以上 | 【3年未満保有】 3,000円相当 【3年以上保有】 10,000円相当 |
1株以上 | オリジナルカレンダー |
株主優待はオリジナルカレンダーとカタログギフトです。
カタログギフトは1000株以上(100万円以上)の株式数が必要です。
株主優待を狙っての購入はなかなかできそうにないですね(>_<)
ただ、オリジナルカレンダーは1株以上で希望者のみに贈呈される仕組みです。
1株でもカレンダーがもらえる可能性があるというのは、とても太っ腹な感じがします(^^)
クラレのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、マイナスになったことがなく、本業で稼ぐことができていました。
投資キャッシュフローは、2014年に資金回収をしていましたが、それ以外は毎年資金投入をして稼ぐための活動をおこなっています。
財務キャッシュフローは、直近では2018年と2020年に資金調達をしていました。2021年度は返済等をおこなえていました。
自己資本比率は、5年くらい前までは70%前後ありましたが、ここ4年間は50%前後で推移しています。70%から比べると下がりましたが、50%前後で充分だと思います。
利益剰余金は、2019年、2020年と2年連続で減少してしまいましたが、その後は増加できています。
有利子負債は0.47倍と低い水準です。 ただ、5年以上前は0.1倍くらいだったので、それと比較すると増加していることは知っていて良いと思います(^^)
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 78点
私の高配当投資の観点からすると、現状のクラレは、78点でした。
一番点数が低かったのは、EPSの項目です。
2019年、2020年と2年連続で低調だったのが響きました。
ただ、EPSはV字回復をしており、今後の推移に注目です!
クラレのまとめ
【まとめ】
- 化学品の大手
- 樹脂関連は世界トップシェア製品を数多く持つ
- 2022年第2四半期の業績は堅調
- 今後の収益基盤強化にも着手
- 減配しにくく、安定配当が魅力
クラレについて解説しました(^^)
2026年度にはクラレは創立100周年を迎え、売上高7500億円、営業利益1000億円を目指しています。
当期の売上高予想は既に7400億円を予想しており、早期の実現が見込まれます。
財務優良、直近では業績堅調として、今後も注目していきたい銘柄となりました(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)