安定した収入源を求めている人、投資知識の向上をしたい人、投資判断の材料が欲しい人の参考になれば幸いです
【2026年7月更新】株価・PER・PBR・配当利回り・時価総額を2026年7月3日終値時点のデータに全面更新しました。あわせて、2026年3月期の決算実績(4社そろって大幅増益)、2027年3月期の会社予想、そしてフジクラ・住友電工・古河電工の株式分割についても追記しています。この1年で電線株の景色は大きく変わりました。「あれ、株価が安くなってる?」と感じた方こそ、本文の株式分割の解説からぜひお読みください。
🔰 電線株を“はじめて聞く方へ”
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スマホもEVも送電網も、ぜ〜んぶ“線”がつないでいる
どんな最新ガジェットも、ケーブルが切れた瞬間にただの高級文鎮。
そんな “縁の下の配線力士” が稼ぎ出す安定キャッシュが、投資初心者の配当ライフを静かに後押ししてくれます。 -
今回は“電線3兄弟+スパイス1社”を大解剖!
愛称 会社 一言キャッチ 横綱 住友電工 (5802) EVワイヤーハーネス世界級、5本柱の総合力⚡ 老舗 古河電工 (5801) 140年超の銅線魂、光ファイバで再ブレイク✨ 王子 フジクラ (5803) 時価総額は4社トップへ、5G/AIケーブルでダッシュ🚀 スパイス SWCC (5805) 中堅サイズでも配当右肩“銅”り🍛 -
この記事でわかる3ステップ
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それぞれ何で稼いでいる? ─ 事業の柱と強みをサク読み
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数字で比較! ─ 利回り・ROE・安全性を“見える化”
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あなたに合う選び方 ─ インカム派/成長派/刺激派シナリオ
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ユーモアでショート回路を防止
電線だけに難しい専門用語は絶縁(カット)して、
「ケーブルが切れても心の配線は切らさない」 を合い言葉に、最後までお付き合いください😊
古河電工・フジクラ・住友電工・SWCCの事業の柱と強み
住友電気工業〈5802〉—横綱クラスの“総合ケーブル工場”
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事業の柱
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環境エネルギー(送配電ケーブル・海底ケーブル)
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情報通信(光ファイバ・データセンター向け部材)
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自動車(ワイヤーハーネス世界上位シェア)
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エレクトロニクス/産業素材(半導体・工具材など)
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強み
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5本柱に分散=景気の波を“太いケーブル”で緩衝
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ハーネスはトヨタほか主要OEMと長年の取引実績
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財務も自己資本比率5割台と頑丈、“配当も太く長く”がモットー
古河電気工業〈5801〉—140年物の“銅線 DNA”が光る老舗
前期は最終利益725億円(+117.4%)と2倍超の伸びで、伸び率は4社トップ。年間配当も210円まで増えました。当期も売上+11.7%・営業利益+48.8%と大幅増益の計画で、勢いは続いています。
2026年7月1日に1→10の大型分割を実施し、株価は4,000円(7月3日終値)。予想年間配当は22円(分割前換算220円)で、利回りは0.55%と4社で最も低く、PBRは6.75倍まで上昇しました。“割安な老舗”という以前のイメージは、現在の株価には当てはまらなくなっています。
フジクラ〈5803〉—V字復活の“5G/AI ケーブル王子”
前期は売上+20.7%・最終利益+72.5%。そして時価総額は9兆5,114億円と、住友電工を抜いて4社トップに立ちました。2026年4月1日に1→6の株式分割を実施済みで、期末配当は直前の予想からさらに10円上乗せの130円(年間225円・分割前実額)でした。
当期は営業利益+11.8%の計画。一方でPERは38.7倍、PBRは15.83倍と、4社で最も高い期待が織り込まれた評価になっています。2026年5月の高値7,933円からは約32%の調整。期待の大きさと値動きの荒さはセット、と心得ておきたい銘柄です。
SWCC〈5805〉—ピリ辛アクセントの“中堅スパイス”
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事業の柱
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エネルギー・インフラ(高電圧ケーブル・SICONEX®コネクタ)
SICONEX®(サイコネックス)コネクタは、主に発電所・変電所やビルの変電設備などで使用される、高電圧電力ケーブル用の接続部品です。 -
電装・コンポーネンツ(車載ワイヤーハーネス・磁線)
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通信・産業用デバイス(LAN/光ケーブル、e-Ribbon® など)
e-Ribbon®とは、「間欠接着リボン型光ファイバ」と呼ばれる、SWCC独自の光ファイバテープ心線です。
「たくさんの光ファイバを部分的にくっつけてテープ状にした、細くて柔らかい最新型の光ファイバリボン」。のことです。
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強み
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中核の高電圧コネクタで国内インフラ更新&再エネ案件を取り込み
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規模が小さめ=業績改善が株価に直結、“高配当+値動き”両取り狙い
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ニッチでも独自技術が光り、“小粒でも銅(どう)味”の一社
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規模と事業分散の横綱:住友電工
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光ファイバ成長株:古河電工
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時価総額4社トップに躍進:フジクラ
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増配が続く中堅スパイス:SWCC
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※かつては「配当利回り」も選ぶ物差しでしたが、株価の大幅上昇で現在は4社とも利回り1〜2%以下です(くわしくは後半の比較表で解説します)。
4社の直近(2026年3月期)決算まとめ
2026年5月に出そろった2026年3月期(前期)の通期実績です。結論から言うと、4社そろって大幅増益という強い内容でした。
会社名 売上高 営業利益 最終利益 配当(年間) 発表日 住友電工(5802) 5兆1,102億円(+9.2%) 4,182億円(+30.4%) 3,695億円(+90.7%) 154円 2026年5月12日 古河電工(5801) 1兆3,076億円(+8.8%) 639億円(+35.8%) 725億円(+117.4%) 210円 2026年5月12日 フジクラ(5803) 1兆1,824億円(+20.7%) 1,887億円(+39.2%) 1,572億円(+72.5%) 225円※ 2026年5月14日 SWCC(5805) 2,777億円(+16.8%) 273億円(+30.5%) 188億円(+65.3%) 223円 2026年5月14日 最終利益=親会社株主に帰属する当期純利益。カッコ内は前期比。単位換算は百万円を億円に四捨五入。配当はいずれも株式分割前の実額です(分割については後述)。出典:各社2026年3月期決算短信
各社のポイント
住友電工(5802)
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売上高は5兆円の大台に乗り、最終利益は+90.7%とほぼ2倍に。
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年間配当は154円(中間50円・期末104円)。
古河電工(5801)
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最終利益は+117.4%と2倍超の伸び。4社の中で最も高い伸び率でした。
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年間配当は210円(期末一括)。
フジクラ(5803)
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売上高+20.7%、営業利益+39.2%、最終利益+72.5%と、伸び率がそろって高水準。
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年間配当は225円(分割前の実額)。期末配当130円は、2026年2月時点の予想からさらに10円上乗せの増配でした。
SWCC(5805)
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売上高+16.8%、最終利益+65.3%。中堅ながら力強い内容。
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年間配当は223円(中間90円・期末133円)。
まとめ
4社とも2026年3月期は大幅増益でした。最終利益の伸び率は古河電工(+117.4%)と住友電工(+90.7%)がとくに大きく、フジクラ・SWCCも6〜7割の増益。電線業界全体に追い風が吹いた1年だったことが数字に表れています。4社の通期業績予想
続いて、現在進行中の2027年3月期(当期)の会社予想です。
2027年3月期 会社予想 売上高(億円) 営業利益(億円) 当期純利益(億円) 前期比コメント 住友電工 〈5802〉 53,000 4,250 3,200 増収(+3.7%)・営業増益(+1.6%)ながら、純利益は前期比△13.4%の計画 古河電工 〈5801〉 14,600 950 820 売上+11.7%、営業利益+48.8%と当期も大幅増益の計画 フジクラ 〈5803〉 12,430 2,110 1,560 売上+5.1%・営業利益+11.8%。純利益は△0.7%とほぼ横ばいの計画 SWCC 〈5805〉 3,250 285 185 売上+17.0%と2ケタ増収。純利益は△1.8%とほぼ横ばいの計画 数字=各社2026年3月期決算短信に記載の会社予想/単位:億円(百万円を四捨五入)
カッコ内の前期比は短信記載値当期(2027年3月期)の予想配当
会社 予想年間配当 備考 住友電工 39円(中間19円・期末20円) 1→4分割後の金額。分割前に換算すると156円 古河電工 22円(中間11円・期末11円) 1→10分割後の金額。分割前に換算すると220円 フジクラ 38円(中間19円・期末19円) 1→6分割後の金額。分割前に換算すると228円 SWCC 250円(中間110円・期末140円) 分割なし。前期223円から27円の増配予想 「フジクラは前期225円→当期38円!?」と驚いた方、ご安心ください。減配ではなく株式分割で1株が分かれた影響です(次の章でくわしく解説します)。分割前の基準に換算すると、4社とも前期からの増配水準です。
初心者向け “数字の読み方” ミニ解説
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売上高=ケーブルがどれだけ“売れた長さ”のイメージ。住友は規模桁違い。
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営業利益=本業のもうけ。フジクラは利益率が太ケーブル級。
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当期純利益=最終的に株主のポケットへ向かう現金の源泉。
⚠️ 4社の通期業績予想を揺らす主なリスク
🏋️♂️ 住友電工〈5802〉
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EV需要のブレーキ
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世界的なEV補助金縮小や米中関税合戦 → ワイヤーハーネスの出荷減少リスク
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海底ケーブル案件の遅延
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大口案件は国際コンソーシアムが絡み、政治・許認可次第でズレやすい
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原材料インフレ(銅・アルミ・樹脂)
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原価率が高いセグメント多め=価格転嫁が遅れると利益率が“ショート”
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円高シナリオ
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海外売上比率50%超。為替が1ドル=120円方向に振れると営業利益▲数百億円規模
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🔦 古河電工〈5801〉
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光ファイバ価格の急落
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24年に高騰した北米スポット価格が反転すると、収益が“光速”で細る
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銅・レアメタル急落リスク
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在庫評価益頼みの金属部門は市況逆風で赤字化→“二刀流”収益モデルが崩れる
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中国景気減速
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通信&自動車向け比率が高く、中国発の需要鈍化は直撃
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為替レートの踊り場
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円高で輸出採算↓、円安で輸入原料↑──板挟み構造
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⚡ フジクラ〈5803〉
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5G/AI設備投資の踊り場
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Hyperscaler(AWS等)が投資減速すると高採算通信部材の受注が細る
「Hyperscaler(AWS等)」とは、AWS(Amazon Web Services)などの巨大クラウド事業者=ハイパースケーラー向けに、フジクラが光ファイバーケーブルなどの製品・ソリューションを大量供給していることを指します。
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ターンアラウンド疲労
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構造改革コスト(設備廃棄・人員再配置)が再浮上すると一時費用を圧迫
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部材不足&物流混乱
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フレキシブル基板用樹脂などが調達難 → “AIサーバー向けケーブル” 出荷遅延
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バリュエーション過熱
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PER 38.7倍(2026年7月3日終値時点)=期待先行の水準。小さなガイダンス下振れで株価が“ショート”しかねず
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🍛 SWCC〈5805〉
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国内インフラ投資のタイミングずれ
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送配電ケーブルの需要期が公共工事予算や電力会社が行う設備投資に左右される
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取引先集中リスク
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車載部材と送電線で主要顧客比率が高め=1社の減産だけで業績ブレ大
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流動性&信用市場
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規模が小さめで借入依存も高め。金利上昇や発行体格付け格下げに要注意
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為替の振れ幅が直撃
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輸出比率は低いが、銅・アルミ輸入コストは円安で増 → マージン圧縮
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🪤 全社共通で気をつけたい“落とし穴”
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銅価格の乱高下
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上がれば在庫益、下がれば在庫損——どの社も“銅のご機嫌”次第
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電力コスト・カーボン税
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エネルギー多消費産業。脱炭素コストが重くなると利益が“感電”
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サプライチェーン分断
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地政学リスク(台湾海峡・中東航路)で原材料や部材が滞ると納期遅延
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急激な円高(例:110円/ドル)
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海外比率が高い住友・フジクラは売上減、逆に原材料輸入コストで古河・SWCCも痛む
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ユーモアで締め
“電線株は ショート にさえ気をつければ、配当という ロング を取りやすい。——でも感電(リスク)ブレーカーの確認はお忘れなく⚡”4社の時価総額、株価、PER、PBR、利回り
【最重要】3社が株式分割を実施——“株価が安く見える”のは分割の影響です
比較表を見る前に、必ず知っておいてほしいのが株式分割です。2026年に入り、4社のうち3社が分割を実施しました。
会社 分割の内容 効力発生日 フジクラ 1株 → 6株 2026年4月1日 住友電工 1株 → 4株 2026年7月1日 古河電工 1株 → 10株 2026年7月1日 SWCC 分割なし — 株式分割とは、1株を複数の株に分けることです。ピザ1枚を6切れにカットするイメージで、1切れ(1株)の値段は下がりますが、ピザ全体(会社の価値=時価総額)は変わりません。1株あたりの株価と配当は分割の割合に応じて小さくなり、そのぶん持っている株数が増えます。
- フジクラの株価が「7,000円台→5,000円台に下がった」ように見えるのは、1株が6つに分割された影響です。前回更新時の7,599円は現在の基準に直すと約1,267円に相当し、実際には株価は1年で4倍以上に上昇しています。
- 配当も同じです。フジクラの「年間225円→38円」は減配ではなく、分割後の1株あたり金額です。
- 過去の株価と比べるときは、分割の影響を受けない「時価総額」や「分割調整後の株価」で見るのが正解です。
そのうえで、2026年7月3日終値時点の最新データがこちらです。
会社 (証券コード) 株価 時価総額 PER PBR 配当利回り フジクラ 〈5803〉 5,358 円 9兆5,114億円 38.7 倍 15.83 倍 0.71 % 住友電工 〈5802〉 2,664.0 円 8兆4,602億円 26.0 倍 3.03 倍 1.46 % 古河電工 〈5801〉 4,000 円 2兆8,267億円 34.3 倍 6.75 倍 0.55 % SWCC 〈5805〉 12,560 円 3,872億円 20.1 倍 3.78 倍 1.99 % * 2026年7月3日終値時点/株探データ参照。時価総額の大きい順に掲載。住友電工・古河電工は2026年7月1日、フジクラは2026年4月1日の株式分割後の株価です。
読み解き
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フジクラ – 時価総額9兆5,114億円で、住友電工を上回り4社トップに。前回更新時(2025年6月末)は住友電工が首位でしたが、この1年で順位が入れ替わりました。PER38.7倍・PBR15.83倍と、市場の期待が最も強く織り込まれた評価です。
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住友電工 – 時価総額8兆4,602億円で2位。PER26.0倍・PBR3.03倍。利回りは1.46%と、前回更新時の3.21%から大きく低下しました。
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古河電工 – PER34.3倍・PBR6.75倍。利回りは0.55%と4社で最も低い水準です。
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SWCC – PER20.1倍は4社で最も低く、利回り1.99%は4社で最も高い水準。ただしそれでも2%を下回ります。
ここが1年前と違う! 2つの大きな変化
① もう「高配当銘柄群」ではありません。前回更新時(2025年6月27日終値)は住友電工の利回りが3.21%あり、「配当利回りならまず住友電工」という見方が成り立ちました。しかし株価の大幅上昇により、現在は4社とも利回り1〜2%以下。配当利回りを目当てに買う銘柄群ではなくなっています。
② 4社とも高値から約3割の調整局面。4社は2026年5〜6月にそろって高値(月足・分割調整後)を付けたあと、7月3日時点では高値から3割前後低い水準にあります。
会社 2026年の高値(日付) 7月3日終値 高値からの下落率 フジクラ 7,933円(5月14日) 5,358円 約-32% 住友電工 3,712.5円(6月3日) 2,664.0円 約-28% 古河電工 6,241円(5月27日) 4,000円 約-36% SWCC 19,570円(5月13日) 12,560円 約-36% 高値は月足チャート(分割調整後の株価)より。住友電工・古河電工の高値も分割後の基準に調整した値です。
短期間で大きく上げて、大きく下げた——値動きの荒い局面です。PERも20〜39倍と、利益成長への期待を織り込んだ水準にあります。割安か割高かの判断は人それぞれですが、「配当をもらいながらのんびり持つ安定株」という以前のイメージのまま買うと、値動きの大きさに驚くかもしれません。
電線4社・収益性(2025 年3月期決算ベース)
会社(コード) 営業利益率 ROE ROA** 住友電工 〈5802〉 6.9 % 8.6 % 4.4 % 古河電工 〈5801〉 3.9 % 10.0 % 3.3 % フジクラ 〈5803〉 13.8 % 24.4 % 11.7 % SWCC 〈5805〉 8.8 % 14.3 % 6.3% -
収益力=営業利益率
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フジクラ(13.8 %)が突出。光ファイバ・HDD用部材など高採算品が伸び、利ざやが太い。
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住友電工(6.9 %) は重厚長大ビジネスで売上規模が大きい分、率は控えめでも額は最大級。
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資本効率(ROE/ROA)のクセ
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ROE 20 %超 のフジクラは“株主資本を回転させて稼ぐチャンピオン”。
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SWCC は総資産が小さいぶん ROA 6.3 % と効率が高い=“軽量高回転型”。
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住友電工 は巨大資産を抱えるため ROA は4 %台。
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投資初心者さん向け “電線の選び方” イメージ
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事業分散と規模の安定感で選ぶ → 住友電工
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光ファイバ・通信インフラの成長で選ぶ → 古河電工
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AI・データセンター向けの利益成長で選ぶ → フジクラ
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中堅ならではの値動きと増配基調で選ぶ → SWCC
※以前は「配当利回り」も大きな物差しでしたが、現在は4社とも利回り1〜2%以下。インカム(配当収入)目的で選ぶ銘柄群ではなくなっている点にご注意ください。
2025 年3月期 財務
企業 自己資本比率 利益剰余金 有利子負債倍率 住友電工 51.6 % 約 1兆6,200 億円 0.30 倍 古河電工 34.6 % 約 1,990 億円 0.93 倍 フジクラ 49.1 % 約 2,727 億円 0.40 倍 SWCC 42.3 % 約 420 億円 0.65 倍 *D/E 倍率は、掲載された有利子負債と株主資本から計算。1.0 倍を下回るほど財務レバレッジは低めです。
投資初心者さん向けワンポイント
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自己資本比率は“どれだけ自己資金で運営しているか”の指標。50 %前後なら一般的に「健全」。
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住友電工とフジクラは合格ライン、古河電工はやや借入依存、SWCCは中間。
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利益剰余金は“これまで貯めてきた内部留保”。
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住友電工の1.6兆円は“タンクにガソリン満タン”状態。SWCCはまだ成長途中。
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**D/E(有利子負債倍率)**は“てこの効き具合”。
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住友電工の0.30倍は筋肉質。古河電工は0.9倍で「借金ダンベル」をしっかり使っているイメージ。
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⚙️ 豆知識
「借金ゼロが安全」と思いがちですが、適度な負債は成長エンジン。D/E が0.3-1.0倍程度なら、大抵の製造業では“標準〜健全”ゾーンです。総まとめ
🏋️♂️ 住友電工(5802)
2026年3月期(前期)は売上高5兆1,102億円(+9.2%)、最終利益3,695億円(+90.7%)と、まさに“横綱相撲”の決算でした。年間配当も154円と厚みを増しています。
当期(2027年3月期)は増収を見込む一方、純利益は△13.4%の計画です。2026年7月1日には1→4の株式分割を実施し、投資に必要な金額のハードルが下がりました。予想年間配当は39円(分割前換算156円)、利回りは1.46%。時価総額トップの座はフジクラに譲りましたが、5本柱の事業分散という持ち味は健在です。
🔦 古河電工(5801)
前期に比べて営業利益が4倍超に跳ね上がり、「まさか古河がここまで回復するとは」と感じた投資家も多いはず。光ファイバ需要が牽引役となり、EV向け軽量ケーブルなど新たな成長軸も見え始めています。
配当も60円→120円へ倍増し、“おかえり古河”といった風格です。ただ、銅価格や為替に業績が左右されやすく、利益水準を保てるかどうかは今後の外部環境に大きく依存します。攻めと守りのバランスをどう取るかが鍵になりそうです。
⚡ フジクラ(5803)
復活どころか“変身レベル”の好決算。営業利益率は13%を超え、ROEは24%と業界随一。V字回復を成し遂げたうえで、通信部材や半導体関連で高収益体質を維持しているのは見事です。
業績とともに株価も上昇し、いまやPERは20倍超。成長性への期待は高いものの、“ちょっと買われすぎでは?”という警戒感も生まれ始めています。強いですが、上値追いには慎重な目線も忘れずに。
🍛 SWCC(5805)
前期は売上+16.8%・最終利益+65.3%と、中堅ながら力強い内容でした。年間配当は223円、当期はさらに250円へと増配予想で、増配基調が続いています。
4社で唯一、株式分割を行っていません。利回り1.99%は4社で最も高く、PER20.1倍は最も低い水準——それでも利回りは2%を下回ります。規模が小さいぶん値動きが大きくなりやすい点は従来どおりで、2026年5月の高値19,570円からは約36%の調整局面にあります。
4社とも前期は大幅増益。ただし株価も大きく動き、1年前とは評価の景色がすっかり変わりました。
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住友電工:規模と事業分散の横綱。利回りは1.46%まで低下し、「配当狙いの主力」から「総合力の主力」へ。
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古河電工:2期連続の大幅増益。ただし利回り0.55%・PBR6.75倍と、“割安株”の面影は薄れた。
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フジクラ:時価総額4社トップに躍進。期待も評価も4社で最大、値動きの荒さもセット。
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SWCC:増配基調の中堅スパイス。それでも利回りは2%弱で、いまや高配当株ではない。
4社とも“稼ぐ力は通電中”の好業績。ただし配当利回りは1〜2%以下で、いまや「高配当株」ではありません。
2026年5〜6月の高値から3割前後下げた今の水準をどう見るかは、あなたの投資スタイル次第──くれぐれも“感電”(高値掴み・狼狽売り)にはご注意を⚡️今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)
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