こんな方におすすめ
- その他製品業について知りたい人
- TAKARA&COMPANYについて知りたい人
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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、ディスクロージャー大手で有価証券報告書の作成が主力の『TAKARA&COMPANY』について解説したいと思います(^^)
TAKARA&COMPANYは時価総額250億円前後の中小型株です。
日本株の高配当株ポートフォリオを自作するうえでは、中小型株を外すことはできません。
そんな、TAKARA&COMPANYは、2022年5月期の決算を発表しています。
TAKARA&COMPANYの決算を私の見解も含め解説していきたいと思います(^^)
TAKARA&COMPANYの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
Contents
TAKARA&COMPANYの企業分析
企業概要
- ディスクロージャーサービス会社
- 企業情報開示の総合的な支援
- 2015年香港に会社設立
- 2017年弁護士ドットコム【6027】と業務提携
- 2019年商号変更(持株会社へ)
- 2020年ベネッセホールディングス【9783】から通訳・翻訳のサイマル・インターナショナルを譲受
- 2022年日本M&AセンターHD【2127】と業務提携
TAKARA&COMPANYは、企業が投資家や株主、取引先などに企業の事業内容や業績などの情報開示のお手伝いをしている企業です(^^)
日本国内、米国を中心とした通訳・翻訳事業もおこなっています。
もともとは、『宝印刷株式会社』という社名でしたが、2019年12月2日に持株会社へ移行して現在の『TAKARA&COMPANY』になっています。
もともと宝印刷が行っていた業務は同じ12月2日に設立された『宝印刷株式会社(2代目)』が継承しています。
ちなみに、2代目の宝印刷は上場していません。
子会社は複数社あり、従来はディスクロージャーの単一セグメントでしたが、持株会社になったこと、新たな連結子会社を取得したことにより、『通訳・翻訳』事業が増えました。
TAKARA&COMPANYの業績推移
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
TAKARA&COMPANYのお得意様は、3月に決算が集中しているため季節的な変動があります。
TAKARA&COMPANYの第1四半期である6月~8月や、第4四半期の3月~5月が他の四半期に比べて売上高が高くなる傾向にあります。
2022年5月期第4四半期の業績は前期比で、売上高は2.5%の減少、営業益は9.4%の減少、経常益は9.3%の減少、最終益は6.1%の減少となりました。
第4四半期こそ前期比を下回ってしまいましたが、通年を通してはとても素晴らしい業績となりました。
次は、2022年5月期の結果を見てみましょう(^^)
2022年5月期の結果
2022年5月期の結果は、前期比で売上高は2.2%の増加、営業益は31.5%の増加、経常益は27.7%の増加、最終益は37.2%の増加となりました。
全ての項目において過去最高の業績を更新しました。
株主総会プロセスの電子化への対応や、通訳・翻訳事業において、大規模な国際会議やイベントの開催に対し、海外との対面での交渉やオンラインの形での国際会議などの通訳機会は回復してきています。
通期の業績予測
通期の売上高と営業利益のグラフです。
直近の業績はコロナ下での逆風もありながらも売上高、営業利益ともに右肩上がりを形成しています。
2023年5月期はさらに過去最高の業績を更新する予想をしています。
通期の業績予想は、前期比で売上高は6.6%の増加、営業益は1.1%の増加、最終益は2.3%の増加を予想しています。
当期も増収増益予想となっており順調に成長しているのがわかります。
ディスクロージャー関連事業においては、『株主との対話』を目的とした専門性の高い印刷物や、動画配信、海外投資家向けに高品質の通訳、翻訳サービスの強化に注力していくとしています。
TAKARA&COMPANYの株価と配当
TAKARA&COMPANYの株価
2022年7月10日時点での月足チャートです。
2020年9月3日に1株あたり3015円の高値をつけました。
2020年末の時点では、その高値から約42%下落した1750円前後まで下落しましたが、2022年は年初に2014円まで株価を上昇させましたが、直近では1800円前半となっています。
チャートから株価2000円付近がひとつの節目になりそうだと感じています。
TAKARA&COMPANYの配当金
2022年度の配当金は年間58円でした。
2022年度は、2021年度と比較して増配に見えますが、2022年度は創立70周年記念配当が4円含まれているため、実質配当維持でした。
2023年度は年間70円を予想しています。
2022年度の創立70周年記念配当を考えないとすると、16円の増配になります。
配当方針は、『安定配当』を掲げ、配当性向40%~50%を目安にしているということもあり、2014年以降、減配は無く文字通り、安定した配当をしています。
配当利回り
直近の配当利回りは、3.8%前後となっています。
配当利回りは株価によって左右されますが、以前のTAKARA&COMPANYは3%前後がよいところでした。
今回の決算で増配が発表されたことにより、利回りが一気に上昇しました。
配当性向
前期の配当性向は33.9%でした。
先ほどお伝えしましたが、会社の方針として、配当方針は、配当性向40%~50%を目安としています。
当期の予測配当性向は、1株利益が175円で70円の配当なので、計算すると配当性向は40%になります。
業績予想が好調なため、配当性向40%とすると、配当金は70円ということでしょうか。
TAKARA&COMPANYの株主優待
選べるギフト
必要株数 | 優待内容 |
100株以上 | 【3年未満保有】 1500円相当 【3年以上保有】 2000円相当 |
2000株以上 | 【3年未満保有】 3000円相当 【3年以上保有】 3500円相当 |
TAKARA&COMPANYの株主優待は選べるギフトです。
100株以上、もしくは2,000株以上という2つのパターンとなっています。
純粋に株主優待目当てであれば、100株を保有し、家族にも証券口座があれば100株ずつが一番コスパが良いですね(^^)
TAKARA&COMPANYのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、調べられた2008年以降マイナスはありませんが、右肩上がりというわけでもありません。
投資キャッシュフローは、2008年以降、稼ぐために毎年資金投入をしていました。投資有価証券の売却による収入があったものの、有形・無形固定資産を取得による投資をおこなっていました。
財務キャッシュフローは、子会社株式の取得による支出、配当金の支払いとして計上されていました。
自己資本比率は74.6%と、とても高い数字となっています。
利益剰余金も右肩上がりに積みあがっていましたし、借り入れはしているものの、有利子負債倍率は0.02倍と少ない値です。
財務としては全く問題ないと思います(^^)
TAKARA&COMPANYのまとめ
TAKARA&COMPANY【まとめ】
- ディスクロージャーサービス会社
- 時代に沿った電子化にも対応し好業績
- 2022年5月期は過去最高の業績を更新
- 2023年度も連続で過去最高の業績を更新予想
- 増配により、財務健全な業績堅調銘柄が高配当化!
ディスクロージャーサービス会社のTAKARA&COMPANYを解説しました。
持株会社へ移行し、通訳・翻訳業務の業績も拡大しています。
業績は堅調であり、配当金はまだ余裕があり、財務優良なTAKARA&COMPANYでした(^^)
私の持ち株でもあるので、今後も注目していきたいと思います!
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)