こんな方におすすめ
- 電気機器業界について知りたい人
- MCJを投資対象に考えている人
- MCJについて知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『マウス』ブランドのパソコン製造・販売が軸の『MCJ』について解説したいと思います(^^)
MCJは私の持ち株の一つでもあり、密かに注目している銘柄です。
東証スタンダードに属している銘柄で時価総額1000億円前後の中型株です。
日本の高配当株ポートフォリオを自作している私にとっては、業績堅調、財務優良なMCJがポートフォリオの一部になっています。
直近の決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資におけるMCJを点数化してみたいと思います(^^)
MCJの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
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Contents
MCJの企業分析
企業概要
- PCビジネスが中心の持株会社
- パソコンショップと修理の『パソコン工房』を運営
- オリジナルPCの開発・生産、液晶モニター、基幹パーツ(CPU・マザーボード・HDD)の販売
- 主要製品の『mouse』はパソコン工房のブランド
- 複合カフェ店舗や、24時間フィットネスジムも運営
総合カフェ店舗は、『aprecio』ブランドを展開し、『MIRA fitness』ブランドで24時間フィットネスジムを運営しています。
MCJの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
2022年3月期、第2四半期の売上高、営業利益は落ち込みましたが、3Q、4Qの売上高は増加していきました。
2022年3月期第4四半期の業績は、前期比で売上高は10.4%の増加、営業益は19.6%の減少、経常益は8.9%の減少、最終益は43.2%の増加となりました。
増収であったものの、営業利益は前期を下回る第4四半期となりました。
2022年3月期の結果
2022年3月期の結果は、売上高は9.8%の増加、営業益は14.7%の減少、経常益は11.8%の減少、最終益は7.2%の減少となりました。
売上高については、1900億円となり、過去最高を更新しました。
一方で営業利益については、原材料、部品不足やサプライチェーンの混乱にともなう価格高騰の影響などを受け、減益となりました。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
業績推移は右肩上がりを形成しています。
2023年度は前期比で増収増益の予想をしています。
通期の業績予想は、前期比で売上高は0.9%の増加、営業益は10.2%の増加、経常益は8.2%の増加、最終益は9.9%の増加を予想しています。
Windows7のOSサポート終了による買換え需要、リモートワーク需要、政府による『GIGAスクール構想』などからの出荷増の反動減から、PC出荷台数においては厳しい状況が継続することが予想されます。
一方、デジタル化の流れはさらに加速することが予想され、デジタル化の浸透はパソコン市場全体の需要を押し上げる要因となることから、ポジティブな状況になっていくものと予想しています。
MCJの株価と配当
MCJの株価
2022年7月24日時点での月足チャートです。
2021年7月の最高値である、1株1381円から2022年4月下旬には約46%下落した745円まで株価は下落しました。
ただ、軟調な株価は長くは続かず、直近では900円台中盤まで戻しています。
MCJの配当
2022年度の配当金は、年間32円でした。
2023年度は年間33円を予想しています。
現在は9期連続増配を達成しており、10期連続増配を目指しています。
ちなみに、MCJの配当金は期末一括方式を採用しています。
次回配当金がもらえるのは、2023年3月末に株式を保有していた人になりますのでご注意ください(^^)
利回り
2022年7月時点での配当利回りは、3.5%前後となっています。
3.5%の配当利回りは高配当というわけではないかもしれませんが、10期連続増配を目指している優良株が利回り3.5%は今後の増配も考えると悪くない選択肢だと個人的には思っています(^^)
配当性向
2023年度は1株配当が33円で、1株利益が104円を想定しているので、計算すると配当性向は、31.7%くらいになりそうです。
中期経営計画においての配当性向の目標値は30%以上としていたので、しっかりと達成しています(^^)
MCJの株主優待
『パソコンワンコイン診断サービス』利用券、オリジナルカタログ商品
必要枚数 | 優待内容 |
100株以上1000株未満 | パソコンワンコイン診断サービス利用券2枚(1,000円相当) |
1,000株以上 | 上記内容+オリジナルカタログ1点(10,000円相当) |
株主優待は引き続き実施予定です。
100株以上でパソコンワンコイン診断サービス利用券がもらえます。
1000株以上になると、プラスしてオリジナルカタログがもらえ、グループ製品や飲料品などが選べるカタログがもらえます。
MCJのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、マイナスとなっています。棚卸資産の増加額97億円や、法人税の支払い等によりマイナスになりました。
投資キャッシュフローは、有形固定資産取得、無形固定資産取得などによりマイナスになっています。投資はおこなえている状況です。
財務キャッシュフローは、長期借入金の返済や配当金支払いはしたものの、短期や長期の借入をおこなった為、結果的にはプラス計上となっています。
自己資本比率は右肩上がりで増えており、直近では61.3%と高い値となっています。
利益剰余金は調べられた2010年以降、毎年増えています。
有利子負債は1倍近くもあった年もありましたが、直近では0.3倍を下回る値となっています。
全体的に財務に関しては全く問題ないと思います(^^)
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 71点
私の高配当投資の観点からすると、現状のMCJは、71点でした。
中期経営計画における、営業利益の目標値は6%~7%でした。
2022年度の営業利益率は7%であり、なんとか目標を達成しています。
点数を落としてしまったのは、営業キャッシュフローです。
9期ぶりのマイナスになってしまい点数は伸びませんでしたが、70点以上の高得点だと思います(^^)
MCJのまとめ
【まとめ】
- PCビジネスが中心の持株会社
- パソコン関連事業とエンターテインメント事業を営む
- 2022年度は増収減益
- 2023年度は増収増益予想
- 財務優良の9期連続増配銘柄!
MCJについて解説しました(^^)
新型コロナウイルス感染症の第7波の到来もあり、引き続き社会・経済活動に制約が出ています。
ウクライナ問題等の地政学リスクの高まりに伴う混乱や、世界的な物価上昇圧力及びそれに伴う生活コスト等の上昇の影響もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
MCJとしては、2023年3月期において前年同期比で増収増益を目標とすると共に、過去最高益の早期更新を目指すとしています。
非常に頼もしいと思います(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)