こんな方におすすめ
- 情報・通信業業界について知りたい人
- NTTドコモについて知りたい人
- NTTドコモの株は買いか?と思っている人
この記事を書いている『たぐと』の紹介
- 投資開始は2018年の積立NISAから開始
- 2019年FXを始め、テクニカル分析を勉強
- 2020年にはいり、米国ETF、日本株投資も始める
- 投資スタイルはファンダメンタルとテクニカル分析で割安株を狙う
なるべくかみ砕いて解説していこうと思います。
よろしくお願いします(^^)
先日の2020年8月31日にこんなニュースがあり、通信株が軒並み安となりました。
- KDDIやドコモなど、菅氏の総裁選出馬で携帯料金引き下げ圧力を意識
今回、安倍首相の退任により菅氏が総裁選に出馬の意向を固めたことが伝わったことによる、通信キャリアの収益環境にマイナスに働くとの思惑が売りを誘導する形になりました。
無事に!?菅首相が誕生しましたが、それ以降、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアの株価は下降をだどっています。
昨年の情報・通信業業界の売上TOP10は下記の通りです。
NTTドコモは第5位で売上は、約4兆6512億円でした。
営業利益率は、18.4%と高く、純利益率は、12.7%です。
他社の情報・通信業業界と比較しても3大キャリアの利益率は良いことがわかります。
今後は、さらなる株安が続くのか気になっている人が多いと思いますので、この記事を最後までご覧ください。
注意ポイント
当ブログでは、個別銘柄について個人の意見、感想を述べていますが、投資を推奨しているものではありません。
投資は自己責任でお願いいたしますm(__)m
今回の記事を投稿した翌日にNTTによるドコモの完全子会社化が発表され、NTTドコモ株のみ爆上げになっています(>_<)
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記からご覧ください。
Contents
NTTドコモの企業分析
NTTドコモの企業概要
企業概要
- NTT【9432】の子会社で、国内最大の移動通信会社
- 『docomo』ブランドのスマホ・タブレット端末等を販売
- 主な事業は、通信事業(モバイル通信サービス)、スマートライフ事業(金融・決済サービス、dカード、dショッピングなど)、その他事業(法人IoT、システム開発・販売など)の3つ
- 2016年デンソー【6902】と高度運転支援技術開発で提携
- 2020年メルカリ【4385】と業務提携
- 2026年『FOMA、iモード』サービスを終了予定
学生から大人まで誰もが知っている、超有名企業です。
次は、取扱商品を見てみましょう。
NTTドコモの取扱商品
取扱商品
- デバイス(スマートフォン、タブレットなど)
- 通信(5Gサービス、FOMAサービス、ドコモ光など)
- スマートライフ(決済・保険・投資、ショッピング、ヘルスケアなど)
- サービス(ドコモメール、ドコモショップ、dマーケットなど)
取扱商品となると、大きく分けて上記の4つになります。
次は、業績の推移を見てみましょう。
NTTドコモの業績
通期の業績推移
売上は、上がったり、下がったりを繰り返しているような感じです。
営業利益はアップダウンが激しいように見えます。
近年を具体的な数字で見てみたいと思います。
通期業績予測
- 20年度と比べ、売上高は落ちるものの、営業益、経常益、最終益、1株益は20年を上回る予測
コロナショックでも強いという事を見せただけあって、しっかりと利益を残しています。
最終益、1株益は直近の2018年に過去最高がありますが、売上高と営業益の過去最高は、ともに2004年までさかのぼり、売上高5兆480億円と、営業益1兆1029億円が過去最高です。
NTTドコモのセグメント業績
売上構成割合
- 通信(78.7%)
- スマートライフ(11.6%)
- その他(9.7%)
通信事業が売上の80%弱をあげていることと、利益率も19%と良いので、通信事業が落ち込んでくると決算的には痛いことがわかります。
セグメント業績推移
上記は、売上の推移です。
これといって伸びているわけでもなく、落ち込んでいるわけでもなくという感じです。
NTTドコモの配当金、利回り、株主優待
NTTドコモの配当金履歴
ポイント
- 2021年は125円/株(予測)
- 右肩上がりの配当推移
2021年は125円/株を予測しており、近年は順調に増配しています。
NTTドコモの配当利回り
ポイント
- 予想配当利回りは4.61%と高配当
予想配当利回りは4.61%となっており、高配当ですね。
配当利回りを見るだけで欲しくなってしまいますね。
次は、配当性向も見てみましょう。
NTTドコモの配当性向
ポイント
- 実績配当性向は、66.7%
ボリュームゾーンが10%~50%くらいなので、それと比べると配当性向は高めです。
企業が成熟してしまえば、売上を伸ばすための投資は少なくなるので、ドコモは株主に還元をしてきていると言えます。
NTTドコモの株主優待
- 株主優待なし
残念ですが、NTTドコモに株主優待はありません。
親会社の日本電信電話(NTT)【9432】にはありますが、NTTドコモには株主優待はなしです。
auは『カタログギフト』があり、楽天は『楽天キャッシュ』を付与しているので、今後、『dポイント』を付与したりとかして、他社に対抗して欲しいです。
NTTドコモの財務
ポイント
- 自己資本比率 72%
- 自己資本 約5兆2751億円
- 剰余金 約4兆1382億円
- 有利子負債倍率 0.07
メチャクチャ優良企業です。
自己資本比率は競合と比較しても高いです。
ちなみに、KDDIは46%、ソフトバンクは9.5%、楽天は6.7%です。
他社と比較しても圧倒的です。
自己資本や、剰余金の額はとても安心できる数字です。
- 自己資本比率 ⇒ 返済の必要のない資本の比率(業種により目安値は異なる)
- 自己資本 ⇒ 返済の必要のない資本(自分のお金)
- 剰余金 ⇒ 会社内に貯めているお金。利益の蓄積を表し、経営状態を判断する。
- 有利子負債倍率 ⇒ 利子を付けて返済しないといけない負債を、毎年のキャッシュフローで完済するのに何年かかるか
NTTドコモの株は買いか?
ポイント
- 買いたい人はさらなる下値に注意!
- 少額からをオススメします
- 下落のサポートラインは2500円前後、2250円前後
チャートではわかりずらいですが、コロナショック時の最安値は3月13日の2700円です。
しかし、3月27日には直近最高値の3475円まで上昇しています。
記事執筆の2020年9月下旬の株価は、コロナショック時の最安値まで来ています。
安倍首相から菅首相に変わり、携帯料金の値下げについての話が持ち上がっています。
武田総務大臣も『携帯料金は見直す必要がある。』と完全に目を付けられています。
そんな中での株価の下落なので、まだ下がる可能性があります。
PERとPBRは特に特筆すべき数字ではないかなぁと思います。
PER(Price Earnings Ratio)とは?
- 『株価収益率』のこと
- 会社の利益と比べて株価が割安かを見る
- 数値が高いと割高、低いと割安
- 一般的には15倍前後が平均
PBR(Price Book-value Ratio)とは?
- 『株価純資産倍率』のこと
- 1株あたり純資産の何倍の値段が付けられているかを見る
- PBR1倍 ⇒ 株価と資産価値が同じ
- 1倍を下回ると割安と感じる(成熟企業ともいえる)
NTTドコモのまとめ
NTTドコモ【まとめ】
- 日本電信電話(NTT)の子会社で、国内最大の移動通信会社
- 近年の売上高は4兆5000億円前後で推移
- 通信事業の売上が全体の80%弱と高い
- 配当利回りは4.61%と成熟企業のため、高い
- 政府の通信費値下げ要求により、さらなる株価の下落の可能性
菅政権になり、高い関心の一つである通信費値下げがどのようになっていくのでしょうか。
そして、各通信業界がどういう方法で利益を減らさないように対応していくのかが注目されます。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)
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