こんな方におすすめの記事
- 総合商社について知りたい方
- 三井物産について知りたい方
- 三井物産の株は買いか?と思っている方
この記事を書いている『たぐと』の紹介
- 投資開始は2018年の積立NISAから開始
- 2019年FXを始め、テクニカル分析を勉強
- 2020年にはいり、米国ETF、日本株投資も始める
- 投資スタイルはファンダメンタルとテクニカル分析で割安株を狙う
なるべくかみ砕いて解説していこうと思います。
よろしくお願いします(^^)
動画をご覧になりたい方はコチラをご覧ください。
注意ポイント
当ブログでは、個別銘柄について個人の意見、感想を述べていますが、投資を推奨しているものではありません。
投資は自己責任でお願いいたしますm(__)m
※ウォーレン・バフェット氏が会長を務めるバークシャー・ハサウェイ社傘下のナショナル・インデムニティーが8月31日の朝に提出した大量保有報告書で、
5大総合商社株を5%以上保有していることが判明したことを受け、思惑的な買いが入ったことがニュースになりました。
7大総合商社の時価総額ランキング
順位 | コード | 会社名 | 時価総額 |
1 | 8001 | 伊藤忠商事 | 4兆1600億円 |
2 | 8058 | 三菱商事 | 3兆4600億円 |
3 | 8031 | 三井物産 | 3兆2800億円 |
4 | 8053 | 住友商事 | 1兆5700億円 |
5 | 8015 | 豊田通商 | 1兆800億円 |
6 | 8002 | 丸紅 | 1兆100億円 |
7 | 2768 | 双日 | 2900億円 |
2020年8月下旬時点での時価総額ランキングは上記の通りです。
売上高でランキングをつけることもありますが、今回は時価総額でランキング付けしています。
時価総額とは?
- 『株価』×『発行済株式数』
企業価値を評価するための一つの指標です
『時価総額』が大きいという事は、今の業績だけではなく、将来の企業の成長に対する期待も大きいことを示しています。
今回紹介する『三井物産』の時価総額は、2020年8月下旬時点では、『3位』です。
まずは、年足を見てみましょう。
2007年に最高値の3180円をつけて、656円まで下落、その後はじりじりと上昇していることを確認します。
こちらは、月足チャートです。
下値を切り上げて、上昇トレンドを築いていそうです。
株価は1900円前後で、配当利回りは4.18%と高利回りです。
上記チャートではわかりずらいですが、8月はすごい陽線で終わりました。
次は、2020年7月末に発表された、21年3月の第1四半期の決算結果を決算説明会資料などを使って解説していきます。
三井物産の21年3月期第1四半期の決算
第1四半期の実績は、売上高、税引き前利益の経常益、最終益などは軒並み前年同期比マイナスに転じました。
売上高は-6.8%とそれほど大きくは落としませんでしたが、最終益は半減しました。
1年を通しての業績予測は、最終益と1株益、配当については開示しています。
最終益は前年比-54%の1800億円で、1株当たりのもうけは、106円になりそうということです。
配当は維持です。配当性向は、約74%です。
去年は約35%でした。1株益が減っていて配当維持なので、配当性向は上がりますね。
配当の傾向として、ベンチャー企業だと配当は無く、株価で恩返しというパターンが多いですが、逆に配当性向が高すぎる企業は減配のリスクがありますので、
『高配当株ランキング』の上位から購入していくのはおすすめしません(>_<)
配当性向とは?
- 利益の中から配当金をどのくらい支払っているか
配当性向=1株の配当額÷1株あたりの当期純利益×100
財務ものぞいてみましょう。
私が毎回、気にして見ているポイントをチェックします。
『タグ』のチェックポイント
- 自己資本比率⇒返済の必要のない資本の比率(業種により目安値は異なる)
- 剰余金⇒会社内に貯めているお金。利益の蓄積を表し、経営状態を判断する。
- 有利子負債倍率⇒利子を付けて返済しないといけない負債を、毎年のキャッシュフローで完済するのに何年かかるか
自己資本比率は業種によって変わるので、その企業の競合がどうなっているかを見た方がいいと思います。
総合商社は、大体25%~35%くらいの間です。
三井物産は商社の中でいうと、自己資本比率は高いです。
剰余金が500億円ほど減っていますが、特に問題なしと判断しています。
有利子負債倍率は、去年と変わらないので、良しとします。
三井物産の売上高の見通し
まずは、売上の内容を見てみます。
7つのセグメント
- 生活産業
- 化学品
- 金属資源
- 機械・インフラ
- エネルギー
- 鉄鋼製品
- 次世代・機能推進
売上の上位3つの『生活産業』、『化学品』、『金属資源』で全体売上のおよそ67%を売り上げています。
利益率としては、『金属資源』と『エネルギー』が高いようです。
今後の見通しについては、ご覧の通りです。
利益率の上位3つの、『金属資源』、『エネルギー』、『機械・インフラ』についてみていきたいと思います。
金属資源は、鉄鉱石価格は高止まりで、石炭価格は下落、低迷ですが、鉱山事業は概ね通常操業を継続出来ています。
エネルギーは、原油価格は一時期、恐ろしいほど下落しましたが、記事執筆当時では、1バレル40ドルは超えてきています。
このような価格が三井物産からすると、想定よりも高い価格で推移しているという事です。
機械・インフラは、自動車、鉄道、航空機の需要減や稼働率が低下しています。その他、物流関連インフラなど複数事業領域で影響が出ています。
南米やインドなどは影響の長期化が懸念ということです。業績取り込みのズレもあり、次の四半期決算以降に影響が現れてくるかもしれません。
メチャクチャ悪くもなさそうですけど、もちろん良くもないという印象を受けました。
三井物産の株は買いか?
- 1800円前半まで待ちたい
- 落ちてこなければ諦める
注意ポイント
- 個別銘柄について個人の意見、感想を述べていますが、投資を推奨しているものではありません。
投資は自己責任でお願いいたしますm(__)m
月足チャートでは、コロナショックもありながら、下値を切り上げています。
伊藤忠商事は、コロナショック前の株価を取り戻しましたが、三井物産も8月31日の上昇でコロナショック前の株価を取り戻しつつあります。
1800円の壁があったと思うのですが、あっという間に上昇していきました。
買いたい気持ちはありましたが、様子を見ます。
2000円にも、ものすごい抵抗線があるので、今後はその付近をうろうろするかもしれませんね。
過去でトータル1年くらい2000円抜けを試していましたが、ことごとく売られています。
抵抗線だった1800円付近が次は、サポートラインに変わるので、購入する場合は、1800円前半くらいまで待ちたいです。
PERが17倍と三菱商事と同じくらいです。
PER(Price Earnings Ratio)とは?
- 『株価収益率』のこと
- 会社の利益と比べて株価が割安かを見る
- 数値が高いと割高、低いと割安
- 一般的には15倍前後が平均
PBRも上昇傾向です。
PBR(Price Book-value Ratio)とは?
- 『株価純資産倍率』のこと
- 1株あたり純資産の何倍の値段が付けられているかを見る
- PBR1倍 ⇒ 株価と資産価値が同じ
- 1倍を下回ると割安と感じる(成熟企業ともいえる)
過去3年を振り返ると、PBR0.86倍が高い値でしたので、それに近づいています。
配当性向は、4%を超えているので高めです。
三井物産【まとめ】
三井物産のまとめ
- 7大総合商社のうち、時価総額第3位
- 7個のセグメントがある
- 株価は上昇トレンド中
- コロナショック前の株価を取り戻しそう
- 今後の株価は、1800円~2000円くらいを、うろつく可能性も
ウォーレン・バフェットが商社株を購入したことで、注目が集まっています。
三井物産に関しては、利益率の高い金属資源と機械・インフラがどうなっていくか個人的には気になります。
金属資源はそこそこ回復していきそうですが、機械・インフラの懸念材料の南米とインドの感染状況が好転するかもポイントの一つでしょう。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください。
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