こんな方におすすめ
- その他金融業業界について知りたい人
- 全国保証を投資対象に考えている人
- 全国保証について知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『全国保証』について解説したいと思います(^^)
全国保証は、独立系の信用保証最大手で、住宅ローン向けが柱となっています。
全国保証は時価総額4,000億円弱の中型株になり、利回りもそこそこあります。中小型株の優良企業が知りたいあなたは、最後までご覧ください(^^)
直近の決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資における全国保証を点数化してみたいと思います(^^)
全国保証の株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
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Contents
全国保証の企業分析
企業概要
- 独立系の住宅ローン信用保証会社
- 金融機関全業態と提携した住宅ローン向けが中心
- 国内約740の銀行、信金、信組、農協、漁協、労金等と提携
- 2014年に民間金融機関のカードローン保証業務を開始
- 2016年に保証債務残高10兆円
- 2021年にリクルートと協業
全国保証は、住宅ローン借手への連帯保証人請負業務を中心に、アパート、教育、カードローンなどの各種保証商品を提供しています。
北海道から九州まで12拠点を設け、沖縄県を除く全国に展開しています。
直近の債務保証残高は15兆円に迫る勢いで、保有契約数は80万件を超えています。
外国人から個人まで幅広く売買する、内需系の安定成長株です(^^)
2012年の上場以来、8期連続増配をおこなっています。
全国保証の業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
1月~3月の第4四半期の業績が高くなる特殊な業績グラフとなっています。
どの四半期をみても前期よりも業績は右肩上がりになっていそうなのがわかります。
第1四半期の業績は前期比で、売上高は4.3%の増加、営業益は9%の増加、経常益は10.2%の増加、最終益は8.1%の増加となりました。
売上営業利益率は76.3%と、ほかの業界にはないくらいの、とても高い数字でした。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
2012年の上場以来、素晴らしい右肩上がりを形成しています。理想的な右肩上がりと言えます。
通期の業績予想は、前期比で売上高は5.2%の増加、営業益は1.4%の増加、経常益は1.0%の増加、最終益は0.8%の増加を予想しています。
2021年度もすべての項目において過去最高を更新していますが、2022年度も過去最高をさらに更新していく予想を変更していません。
まさに勢いのある状態です。
全国保証の株価と配当
全国保証の株価
2021年9月26日時点での月足チャートです。
コロナショック時は2か月連続で大きな下髭をつけてその後は上昇していきました。
9月14日には過去最高値を更新しましたが、現在は中国の不動産関連懸念から5,500円前後となっています。
全国保証の配当
2021年度の配当金は、1株117円でした。
2022年度は1株130円の予想を発表しています。
全国保証の配当金には中間という概念はなく、期末一括配当方式をとっています。
なので、2022年3月下旬が配当の権利付けとなります。
第41期株主通信には、2023年の配当金計画も載っています。
2023年度は1株あたり、144円を計画しており増配記録を伸ばす意向を示していました。
利回り
2021年度の配当利回りは、2.11%でした。
2022年度はいまのところ、2.3%前後となっています。
業績が伸びている連続増配企業が2.3%は悪くない値だと思います。
配当性向
2021年度の配当性向は、29.8%でした。
2022年度は1株配当が130円で、1株利益が395.7円を想定しているので、計算すると配当性向は、32.8%くらいになりそうです。
中期経営計画では、配当性向を35%まで段階的に引き上げることを目標にしていますので今後の増配も期待できますね(^^)
全国保証の株主優待
株主優待は、クオカードか、カタログギフトです。
継続保有期間が1年未満の方はクオカード3,000円分で固定です。
継続保有期間が1年以上の方になると、『5,000円のクオカード』か、『5,000円相当のカタログギフト』から選べます。
株価が5,000円であれば、1年以上経過していれば、1%の優待利回りになるので、還元率の高い株主優待だと思います(^^)
全国保証のキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、2018年度の349億円をピークに一時減少し、再び上昇してきています。上場以来、マイナスはなかったのでしっかり稼げています。
投資キャッシュフローは、年度によって資金投入をしたり、資金回収をしたりしておりその年にあった投資をおこなっているようです。
財務キャッシュフローは、2020年度に資金調達をおこないましたが、2021年度は返済おこなっているので資金繰りは大丈夫そうです。
直近の自己資本比率は41.7%と悪くない水準を保っています。
利益剰余金は2012年の上場以来、毎年二桁以上の上昇率で資金を貯めることができていました。
有利子負債は0.18倍と少なく安定的な財務基盤ができているといえます。
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 72点
私の高配当投資の観点からすると、現状の全国保証は、72点でした。
全国保証は営業利益率がとても高く、売上高やEPSが得点を伸ばしました。
PBRや配当利回りを見ると、高配当投資向きではないといえる数値だったため、点数が伸びませんでした。
ただ、株価によっては株主優待により、約1%の優待利回りを得ることができるので、監視していきたい銘柄です(^^)
全国保証のまとめ
【まとめ】
- 独立系の住宅ローン信用保証会社
- 国内約740の銀行、信金、信組、農協、漁協、労金等と提携
- 2012年の上場以来、業績は右肩上がりを形成
- 8期連続増配中の成長銘柄
- 営業利益率が高い、財務安定銘柄
- 中期経営計画から今後も増配が期待できる
時価総額4,000億円弱の中型株の全国保証について解説しました(^^)
保証会社には金融機関系と独立系の二つがありますが、全国保証は唯一の独立系です。
M&Aを駆使した規模拡大に乗り出している全国保証に対し、金融機関側も業務のアウトソーシングやリスク分散でM&Aに応じる可能性があり、まだまだ成長の伸びしろは大きそうです(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)