こんな方におすすめ
- 小売業業界について知りたい人
- DCMホールディングスを投資対象に考えている人
- DCMホールディングスについて知りたい人
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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『DCMホールディングス』について解説したいと思います(^^)
DCMホールディングスは、ホーマック、カーマ、ダイキが経営統合したホームセンターの最大手です。
最近では、PB(プライベートブランド)商品に強みも持ってきています。
直近のDCMホールディングスの決算を私の見解も含め解説していきたいと思います(^^)
DCMホールディングスの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
Contents
DCMホールディングスの企業分析
企業概要
- 国内最大手のホームセンターグループ
- DCM系ホームセンターは5社
(ホーマック、カーマ、ダイキ、サンワ、くろがねや) - 2017年ケーヨー【8168】と資本業務提携を締結
- 2021年3月 カーマ、ダイキ、ホーマック、サンワ、くろがねやの5社統合
- テーオーホールディングス【9812】子会社とホームセンター事業で資本業務提携
DCMホールディングスは『カインズ』と並ぶ国内最大手のホームセンターです。
DCMホールディングスのような小売業業界は、景気の下振れリスク、個人所得や雇用の悪化リスクなど、先行きは不透明で厳しい経営環境にあります。
そんな中、DCMホールディングスは、社会的なインフラとしての役割を果たしています。
DCMホールディングスの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
DCMホールディングスの第2四半期にあたる6月から8月の日本は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種は本格化されましたが、一部の地域で緊急事態宣言が再発例されるなど、依然として収束の見通しが立たず、厳しい状況でした。
第2四半期の業績は、前期比で売上高は9.0%の減少、営業益は12.2%の減少、経常益は10.9%の減少、最終益は15.3%の減少となりました。
第2四半期は、前期の感染症対策商品の需要や、特定定額給付金による需要の反動減、天候不順等の影響がありました。
第1四半期に引き続き、DIY用品、ガーデニング用品やレジャー用品の需要は継続していましたが、前期比で業績を落とすことになりました。
第2四半期の累計
第2四半期の累計を見ると、前期比で売上高は7.1%の減少、営業益は11.3%の減少、経常益は11.1%の減少、最終益は10.8%の減少となりました。
経常益の通期計画である、307億円に対する進捗率は64.4%になり、5年平均の66.7%と比較し若干落ちる水準でした。
従来予想していた業績と結果を比較してみたいと思います。
売上高は2.2%、営業益は1.2%減少してしまったものの、経常益は0.3%、最終益は8.8%の増加となりました。
好調に推移したものは、ガーデニングの植物や用土、防災用品、DCMブランド商品の『メガネが曇りにくいマスク』、ビジネスチェアやオフィス家具などでした。
下期にあたる9月~2月の業績予想についてです。
4月に発表した数字から変化があります。
予想は、前期比で売上高は2.1%の増加、営業益は47.5%の増加、経常益は49.6%の増加、最終益は59.2%の増加を予想しています。
第2四半期の決算発表時点では、既に下期は始まっています。
そんな中で、前下期を大きく上回る業績予想が出せるということは、9月の調子が良かったのかもしれませんね(^^)
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
DCMホールディングスの売上高は徐々に増えていて、営業利益は右肩上がりを形成しています。
2021年度は売上高、利益において過去最高の業績を残しました。
通期の業績予測は、4月に発表の業績予測からの修正はありませんでした。
売上高は前期比で2.8%の減少、営業益は4.1%の増加、経常益は3.9%の増加、最終益は2.2%の増加を予測しています。
業績予測としては、減収増益予測ということを21年4月の時点で発表しており、半期が経過した今回の決算でも変更はありませんでした。
今のところ、通期予測では減収増益となっていますが、DCMブランドの売上構成比は上昇しています。
DCMブランド商品については、商品開発・販促強化に取り組み、好調に売り上げを伸ばしつつ、売上高構成比率の引き上げに成功しています。
自社ブランド製品のほうが利益率が良いことや、販管費を抑えることにより売上高は減少しつつも、利益を伸ばすことができます。
DCMホールディングスの株価と配当
DCMホールディングスの株価
2021年10月3日時点での月足チャートです。
決算の翌日の9月30日は大幅反落しました。
DIY商品や衛生用品の需要は継続していましたが、思ったほど伸びていなかったこと、チラシ発行などにかかる、広告宣伝費がかさみ2桁減益が影響しました。
既存店の下げ止まりを見込み通期予想を据え置いたことによる、決算インパクトが限定的になり、利益確定や売りが優勢の展開になりました。
トレンドライン的にも1,000円を確実に割ってしまうと下落傾向が強まってしまうかもしれません。
ただ、そうなると絶好の買い場として備えたいと思っています(^^)
DCMホールディングスの配当金
2021年度の配当金は、年間32円でした。
2022年度は、中間16円、期末16円の合計32円を予測しています。
配当金は今のところ『配当維持』の発表を変更していません。
21年2月期は中間配当で2円増配、期末配当で記念配当2円増配を実施し、32円となりました。
今期は今のところ配当維持ですが、今後に期待したいですね(^^)
配当利回り
2022年度はいまのところ、3%前後となっています。
株主優待と一緒に考えると、そこそこの利回りになってきています。
株主優待については、後ほど紹介します。
配当性向
2021年度の配当性向は、25.1%でした。
2022年度は1株配当が32円で、1株利益が127.5円を想定しているので、計算すると配当性向は、25.1%くらいになりそうです。
1株利益は前期と同じくらい稼げそうとしているので、1株配当が変わらなければ、配当性向は前期と同じ25%くらいになりそうです。
株主還元の一環として、自己株式取得をおこなっています。
22年2月期には既に384万株の自己株式取得をおこなっています。
配当、株主優待、自己株式取得と株主還元には積極的ということがわかります。
DCMホールディングスの株主優待
必要株数 | 優待内容 |
100株以上 | 【3年未満保有】 500円相当 【3年以上保有】 2000円相当 |
500株以上 | 【3年未満保有】 1000円相当 【3年以上保有】 3000円相当 |
1000株以上 | 【3年未満保有】 2000円相当 【3年以上保有】 5000円相当 |
DCMホールディングスの株主優待はお買物優待券です。
最近は、生活必需品や、飲み物なども意外に安く販売しているので、選択肢としては、大いにありですね(^^)
100株保有だと3年未満は500円の優待券ですが、3年以上保有すると4倍の2000円の優待券になります。
長期保有が前提のあなたには、DCMホールディングスが合うかもしれません(^^)
DCMホールディングスのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、ここ3年は右肩上がりに増加しています。直近でいえば、稼ぐ力は十分にあります。
投資キャッシュフローは、マイナス計上が続いていますので、事業拡大に向け毎年投資をおこなっています。
財務キャッシュフローは、長期借入金の実施によりプラス計上になり資金を調達しています。
自己資本比率は50%台と、安心できる値をキープしています。
利益剰余金は、2012年以降毎年増加しており、21年度の第2四半期を終わった時点でも増加しています。
最終的な利益がこの利益剰余金となるので、引き続き積み上げていってほしいです(^^)
有利子負債は0.56倍でした。
1倍を切っているのでそれほど多くの借り入れはしていないと判断し、財務健全な体質は変わっていないと思います(^^)
DCMホールディングスのまとめ
【まとめ】
- 国内最大手のホームセンターグループ
- 第2四半期を終えた時点で、2022年度は減収増益予測を変更せず
- PB商品の売上構成比が上昇中
- 配当利回り、株主優待がお得な割安株
- 財務は引き続き安定している
ホームセンター大手のDCMホールディングスについて解説しました(^^)
既存店の巣ごもり特需は無くなりましたが、好採算の園芸やDIYの需要が底堅いです。
不採算店や老朽店は採算を重視し、改装・撤退を推進しています。
自己株式は金庫株として保有する方針で、引き続きM&Aには意欲的です。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)
あなたの投資戦略も教えてください!