こんな方におすすめ
- 電気機器業界について知りたい人
- 東京エレクトロンを投資対象に考えている人
- 東京エレクトロンについて知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『東京エレクトロン』について解説したいと思います(^^)
東京エレクトロンは、半導体製造装置で、日本国内では最大であり、世界的にも有名な企業です。
半導体市場は技術革新の激化があり、巨額の研究開発費、設備投資で高性能な製品を作るビジネスです。
米国インテルや韓国サムスン電子といった半導体メーカーは自社で半導体を生産する場合もありますが、設計と製造を分業する企業もあります。
東京エレクトロンは『半導体製造装置』において強みをもっており、直近では高配当化しているので、紹介したいと思います(^^)
直近の決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資における東京エレクトロンを点数化してみたいと思います(^^)
東京エレクトロン株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
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Contents
東京エレクトロンの企業分析
企業概要
- 世界4位の半導体製造装置メーカー
- 2010年にセイコーエプソン【6724】と有機ELディスプレイ製造技術の共同開発契約を締結
- 2012年に半導体洗浄装置の米国FSIインターナショナル社を買収
- 2020年に超臨界乾燥技術を搭載した洗浄装置を発売
- 主要取引先は、サムスン、インテル、(台湾)TSMC
半導体製造装置の世界ランキングは以下の通りです。
半導体製造装置の世界ランキング(2020年)
- 米国:アプライドマテリアルズ
- オランダ:ASML
- 米国:ラムリサーチ
- 日本:東京エレクトロン
高速通信規格『5G』の実用化やメモリー市況の回復を受けて、半導体市場は拡大を続けてきました。
直近では米国市場の10年債利回りの影響を受け、ハイテク系グロース株への売り圧力が高まっています。
また、米国の主要な半導体関連銘柄で構成された指数である、SOX指数の急落もあり、東京市場でも半導体製造装置の主力銘柄にリスク回避目的の売りが集中する形となり、直近では軟調となっています。
東京エレクトロンの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
2021年第4四半期以降、急激に業績が伸びているのがわかります。
2022年度第4四半期の業績は、前期比で売上高は28.6%の増加、営業益は52.7%の増加、経常益は51.0%の増加、最終益は49.6%の増加となりました。
全ての項目において好調だったことがよくわかる結果となりました。
2022年3月期の結果
2022年3月期の結果は、前期比で売上高は43.2%の増加、営業益は86.9%の増加、経常益は86.8%の増加、最終益は79.9%の増加となりました。
売上高は約2兆38億と前期比で大きく増加しました。
連結売上高のうち、国内売上高は約2303億円、海外売上高は約1兆7734億円となり、連結売上高に占める海外売上高比率は約88%になっています。
海外売上高が高いということがわかります。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
新型コロナウイルスの影響で、テレワークやオンラインが広がり、PCやタブレット端末、通信インフラ向けの半導体需要の高まりもあり、業績は右肩上がりになっています。
通期の業績予想は前期比で、売上高17.3%の増加、営業益は19.5%の増加、経常益は19.0%の増加、最終益は19.7%の増加を予想しています。
2022年度は過去最高の業績を軒並み更新しましたが、2023年度も過去最高の売上高、利益を見込んでいます。
東京エレクトロンの株価と配当
東京エレクトロンの株価
2022年6月19日時点での月足チャートです。
1月4日の69170円が年初来最高値となり、直近では48000円台まで下落しています。
年初来高値から30%程下落していますし、超優良株が利回り3.5%付近で購入できるのであれば、検討の余地ありと普段はみるのですが、個人的には難点が一つあります。
それは、1株の価格です。
1株が5万円もするので、単純に10株50万円、100株500万円ということになります。
そこまでの金額を1銘柄に投資するのであれば、資金を分散してポートフォリオの底上げがしたくなります(>_<)
東京エレクトロンの配当
2023年度の配当金は、中間751円、期末927円の合計1678円を予測しています。
配当金履歴からみても急激に金額があがっているのがわかります。
株主還元策をみると、連結配当性向50%としているためです。
配当性向50%は魅力的ですが、利益が出なかったら減配もするというスタンスも垣間見れるため、安定した配当金獲得を目指している私としては、気後れしてしまうところです。
利回り
2022年6月中旬時点での配当利回りは3.49%となっています。
あの、東京エレクトロンが配当利回り3.5%付近にいるとは驚きです。
株価の上下も激しい銘柄になり、配当金についても上下に振れることもあると思います。
配当性向
2023年度は1株配当が1678円で、1株利益が3358円を想定しているので、計算すると配当性向は、50%くらいになりそうです。
配当政策で示した通り、連結配当性向は50%になるように配当金を定めています。
今後、業績修正があった場合は配当金の増加、減少のどちらもおこなわれる可能性があります。
東京エレクトロンのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、前期よりも約1374億円増えました。好調さが数字でわかります。
投資キャッシュフローは、有形固定資産の取得による支出でマイナスとなっています。投資もしっかりおこなっています。
財務キャッシュフローは、主に配当金の支払いに対するマイナス計上となりました。
本業で稼ぎ、投資もおこない、配当金を出すという素晴らしいバランスのキャッシュフローです。
自己資本比率は70.5%と高い数字を残しています。安定して70%付近をキープしています。
利益剰余金は右肩上がりに積みあがってきており順調と言えます。
有利子負債はなく、ほぼ無借金経営をしています。
財務的には全く問題ないです。
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 71点
私の高配当投資の観点からすると、現状の東京エレクトロンは、71点でした。
点数を大きく落としてしまったのは、PBRです。
PBR5.6倍と、個人的には購入検討に入らないくらいの数字となっています。
ただ、その他の項目が優秀すぎて70点を超える結果になりました。
東京エレクトロンのまとめ
【まとめ】
- 世界4位の半導体製造装置メーカー
- 2022年3月期は売上高、利益ともに過去最高を更新
- 2023年3月期も2年連続で売上高、利益の過去最高を更新予想
- 財務優良株で今後の成長も見込める
- 株価の上下、業績により配当金の減配もありうる
東京エレクトロンについて解説しました(^^)
東京エレクトロンは優良銘柄ですが、やはり1株が高いことが資産形成中の身からすると手が出しにくいです。
もっとも1株が高いことによるメリットもあるので、1株を安くして個人投資家に幅広く購入してもらうよりも現在のほうがメリットが大きいのだと思います(^^)
あなたの意見も聞かせてください(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)