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【DCMホールディングス:3050】2022年2月期はまずまずの決算。ただ、株価は下落。。

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  • 小売業業界について知りたい人
  • DCMホールディングスを投資対象に考えている人
  • DCMホールディングスについて知りたい人

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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)

 

今回は、『DCMホールディングス』の2022年2月期の業績が出ましたので、解説したいと思います(^^)

 

DCMホールディングスは、私の持ち株でもありますが、指標的には割安株の低人気銘柄と言わざるを得ません(>_<)

 

DCMホールディングスは、ホーマック、カーマ、ダイキが経営統合したホームセンターの最大手です。

 

最近では、PB(プライベートブランド)商品に強みも持ってきています。

 

マイボステージ

 

私自身、DCMホールディングスのヘビーユーザーであり、ポイントカードの倍率は基本の0.5%から8倍の4%還元と、クレジットカードの1%還元で合計5%還元で毎回商品を購入できています(^^)

 

DCMホールディングスの2022年2月期の決算と、2023年2月期の予想を、私の見解も含め解説していきたいと思います(^^)

 

DCMホールディングスの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。

 


 

DCMホールディングスの企業分析

企業概要

  • 国内最大手のホームセンターグループ
  • DCM系ホームセンターは5社
    (ホーマック、カーマ、ダイキ、サンワ、くろがねや)
  • 2016年にくろがねやを完全子会社化
  • 2017年にケーヨー【8168】と資本業務提携を締結
  • 2021年3月にカーマ、ダイキ、ホーマック、サンワ、くろがねやの5社統合
  • テーオーホールディングス【9812】とホームセンター事業で資本業務提携
  • 2022年にエクスプライスと資本業務提携

 

DCMホールディングスは『カインズ』と並ぶ国内最大手のホームセンターです。

 

DCMブランドは、『ホーマック』は東日本『カーマ』は中日本『ダイキ』は西日本といった感じです。

 

プラスして『サンワ』、『くろがねや』による全国ネットワークを形成し、グループ全体で669店舗、ケーヨーを含めると836店を展開しています。(※2022年2月末時点)

 

また、工具・金物・作業用品の専門店・プロショップの『ホダカ』、小商圏型ホームコンビニの『DCMニコット』も運営しています。

 

DCMホールディングスのような小売業業界は、景気の下振れリスク、個人所得や雇用の悪化リスクなど、先行きは不透明で厳しい経営環境にあります。

 

そんな中、DCMホールディングスは、社会的なインフラとしての役割を果たしています。

 

DCMホールディングスの業績

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。

 

DCMは第1四半期の3月から5月が業績のピークになり、第4四半期の12月から2月の業績が落ちる傾向にあります。

 

kabutanより引用

 

第4四半期の業績は、前期比で売上高は3.9%の減少、営業益は2.3倍、経常益は2.6倍、最終益は黒字転換となりました。

 

前期の第4四半期は最終赤字となってしまいましたが、当期は見事に黒字転換を果たしました。

 

2022年2月期の結果

kabutanより引用

 

2022年2月期は、前期比で売上高は5.6%の減少、営業益は1.3%の増加、経常益は2.6%の増加、最終益は1.2%の増加となりました。

 

前期の反動により売上高が減少するも、販管費削減、粗利益率改善により最高益を更新しました。

 

ただ、販管費の削減等は永遠にできるものではないので、今後は売上高も増加していくか、そのための施策もとっているか注視していく必要があります。

 

kabutanより引用

 

2022年2月期の結果を、期初との予想と比較してみたいと思います。

 

売上高は2.9%の下振れ、営業益は2.7%の下振れ、経常益は1.2%の下振れ、最終益は1.0%の下振れとなりました。

 

数パーセントの差なので大きく外したということではありませんが、全体的に思ったほど伸びなかったようです。

 

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

通期の売上高と営業利益のグラフです。

 

DCMホールディングスの売上高は徐々に増えていましたが、2022年度は減少してしまいました。

 

ただ、2023年度は売上高も過去最高を更新する予想をしています。

 

kabutanより引用

 

通期の業績予想は、前期比で売上高は11.3%の増加、営業益は1.1%の増加、経常益は1.3%の増加、最終益は1.0%の増加を予想しています。

 

急に売上高11.3%も増加できるのかと思う方もいると思いますが、DCMホールディングスは、2022年3月24日にエクスプライスの全株式を取得したと発表しました。

 

決算説明会資料より引用

 

エクスプライスは、家電を中心とするECサイトを運営しています。

 

楽天等でお世話になった人も多いのではないでしょうか。

 

この通期予想はエクスプライスを含んだ連結業績予想となっていました。

 

エクスプライスとの相乗効果により、EC事業のリアル店舗活用や相互送客、非家電領域での商品ポートフォリオの拡充、物流スピードアップ並びにコストダウンが見込めるということです。

 

DCM単独でECを拡大する方針から、エクスプライスのグループ化を通じたEC戦略に舵を切りました。

 

DCMホールディングスの株価と配当

DCMホールディングスの株価

 

kabutanより引用

 

2022年4月17日時点での月足チャートです。

 

決算の結果としては悪くはありませんでしたが、決算の翌日は軟調でした。

 

コロナショック時の2020年3月は882円まで下落しましたが、大きな下髭をつけています。

 

業績は底堅そうなので、1000円を割ることがあれば買い増しをおこないたいと思っています。

 

DCMホールディングスの配当金

銘柄スカウターより引用

 

2022年度の配当金は、年間33円になる予想です。

 

2023年度は、1円増配の中間17円期末17円合計34円を予測しています。

 

7期連続増配を達成する見込みで、2023年度は8期連続増配への挑戦になります。

 

前期比1円の増配でも増配率は約3%になるので、今後も増配を期待したいです(^^)

 

配当利回り

銘柄スカウターより引用

 

2022年度はいまのところ、3.3%前後となっています。

 

株主優待と一緒に考えると、そこそこの利回りになってきています。

 

株主優待については、長期保有をすることでお得になるのですが、後ほど紹介します。

 

配当性向

銘柄スカウターより引用

 

2022年度の配当性向は、26.1%になる予想です。

 

2023年度は1株配当が34円で、1株利益が128.2円を想定しているので、計算すると配当性向は、26.5%くらいになりそうです。

 

配当性向としてはまだまだ余裕がある値だと思います。

 



 

DCMホールディングスの株主優待

株主優待と決算レポート

必要株数 優待内容
100株以上 【3年未満保有】
500円相当
【3年以上保有】
2000円相当
500株以上 【3年未満保有】
1000円相当
【3年以上保有】
3000円相当
1000株以上 【3年未満保有】
2000円相当
【3年以上保有】
5000円相当

 

DCMホールディングスの株主優待はお買物優待券です。

 

最近は、生活必需品や、飲み物なども意外に安く販売しているので、選択肢としては、大いにありですね(^^)

 

100株保有だと3年未満は500円の優待券ですが、3年以上保有すると4倍2000円の優待券になります。

 

家族名義で100株ずつ購入することができれば、一人で500株購入するよりも資金的な余裕も生まれつつ、優待ももらえますね(^^)

 

長期保有が前提のあなたには、DCMホールディングスが合うかもしれません(^^)

 

DCMホールディングスのキャッシュフローと財務

kabutanより引用

 

営業キャッシュフローは、マイナスとなっていますが、前連結会計年度末が金融機関の休日であったため、債務の支払いが当期会計になったこと、法人税等の支払額の増額などからマイナスになったということです。

 

投資キャッシュフローは、新店舗の出店や改装などにより支出しています。

 

決算説明会資料より引用

 

店舗の看板・サインを2022年3月から2年間かけて変更していきます。

 

あなたの近くのDCMもそのうち変更されていくと思います(^^)

 

財務キャッシュフローは、借金の返済や自己株式取得、株主への配当支払い等によりマイナス計上となっています。

 

kabutanより引用

 

自己資本比率は50%台と、安心できる値をキープしています。

 

利益剰余金は、2012年以降毎年増加しており、2022年度を終えても増加しています。

 

最終的な利益がこの利益剰余金となるので、引き続き積み上げていってほしいです(^^)

 

有利子負債は0.54倍でした。

 

1倍を切っているのでそれほど多くの借り入れはしていないと判断し、財務健全な体質は変わっていないと思います(^^)

 

DCMホールディングスのまとめ

決算説明会資料より引用

【まとめ】

  • 国内最大手のホームセンターグループ
  • 2022年度は営業益、経常益、最終益で過去最高を更新!
  • 2023年度は売上高も過去最高を更新予想で1円の増配も発表!
  • 配当利回り上昇中で、株主優待がお得な割安株
  • 財務は引き続き安定している

 

ホームセンター大手のDCMホールディングスについて解説しました(^^)

 

既存店の巣ごもり特需は無くなりましたが、好採算の園芸やDIYの需要が底堅いです。

 

不採算店や老朽店は採算を重視し、改装・撤退を推進しています。

 

自己株式は金庫株として保有する方針で、引き続きM&Aには意欲的です。

 

2021年の終わりには、ホームセンター大手の『カインズ』が東急ハンズを買収することが発表されました。

 

DCMは以前、島忠ホームズの買収に失敗し、ニトリに奪われてしまった経緯があります。

 

2022年3月にEC戦略として、エクスプライスのグループ化をおこないました。

 

DCMの強みである、リアル店舗を軸にEC事業もエックスプライスを通じたEC戦略に転換しました。

 

守りだけではなく、攻めの経営をしているのも頼もしいです(^^)

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

 

あなたの投資戦略も教えてください!

 


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