こんな方におすすめ
- 小売業業界について知りたい人
- 良品計画を投資対象に考えている人
- 良品計画について知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、無印良品でお馴染みの『良品計画』について解説したいと思います(^^)
良品計画は、8月が期末決算の日本では珍しい銘柄です。
直近では、高配当投資の観点からでも検討の余地がでてきていますので、解説したいと思います。
直近の決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資における良品計画を点数化してみたいと思います(^^)
良品計画の株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
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Contents
良品計画の企業分析
企業概要
- 無印良品『MUJIブランド』のグローバルストアーチェーン
- 衣料品から家庭用品、生活雑貨、ヘルス&ビューティ製品、飲食事業、住宅販売、キャンプ場運営など多種多様な商品、事業を展開
- 2022年2月末の国内店舗数は473、海外店舗数567店舗
- 中国、アジア、欧米へ出店を推進
- 1980年に西友のプライベートブランドとしてスタート
- 2015年に中国最大店舗をオープン
- 2016年にインド店舗をオープン
- 2017年にオリジナル家具を扱うイデーを吸収合併
- 2019年に世界旗艦店『無印良品銀座』をオープン
無印良品といえば、以前はファミリーマートで商品を販売していましたが、2019年1月に取り扱いを終了しています。
2020年6月からはローソンでの販売を開始しています。
良品計画の株式の約4%を取得しているのは総合商社の三菱商事【8058】です。
その三菱商事はローソン【2651】の株を約50%取得し、子会社化しています。
良品計画の業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
コロナが始まりの時期と重なる、2020年度第1四半期は赤字転落してしまいましたが、その後は業績を戻し回復基調をみせています。
2022年度第2四半期の業績は、前期比で売上高は7.2%の増加、営業益は24.7%の減少、経常益は26.1%の減少、最終益は14.7%の減少となりました。
売上高は増加したものの、それ以外は減益となってしまいました。
第2四半期の累計
第2四半期の累計は、前期比で売上高は7.1%の増加、営業益は19.4%の減少、経常益は19.1%の減少、最終益は27.5%の減少となりました。
国内外における新規出店に伴う店舗数の増加により、過去最高の売上高を記録しました。
営業利益に関しては、海外事業は増益でしたが、国内事業において、衣服、雑貨の販売苦戦により減益となりました。
業績修正
今回の決算時に通期業績の修正をおこなっています。
期初に発表した数字と比較して、売上高は2.1%の減少、営業益は15.6%の減少、経常益は10.0%の減少、最終益は15.6%の減少に変更されました。
配当金の年間40円に変更はありませんでした。
後ほどご説明しますが、今回の通期業績予想を下方修正したことにより、翌日の株価は急落しました。
それでは、そんなに悪くなってしまったのか、通期の業績を見てみましょう(^^)
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
良品計画の業績推移は、基本的には右肩上がりで、2020年度は大きく減少しましたが、2021年度はV字回復を達成し、2022年度も営業利益は減少予想も、売上高は過去最高を更新する予想となっています。
通期の業績予想は、前期比で売上高は3.6%の増加、営業益は10.5%の減少、経常益は10.7%の減少、最終益は20.4%の減少を予想しています。
今回の業績修正は、国内および中国大陸の売り上げ見通しを引き下げたための下方修正となりました。
下方修正した売上計画に見合った店舗人件費で運営、少数精鋭化などで経費構造を見直すとしています。
良品計画の株価と配当
良品計画の株価
2022年4月23日時点での月足チャートです。
コロナショック時は1株969円まで下落しました。
その後、2829円まで上昇するものの、現在は1209円と良品計画の中では低い株価となっています。
良品計画を1株1000円ちょっとで購入できるなら。あなたはどう考えますか?
個人的には監視銘柄に入れて、コロナショック時くらいまでさらに下落してくるのであれば、購入もありだと思っています(^^)
良品計画の配当
2022年度は、中間20円、期末20円の合計40円を予測しています。
業績の下方修正はありましたが、配当の減配予想はありませんでした。
当期の業績予想からすると、減配はなさそうに感じます。
利回り
2022年度はいまのところ、3.3%前後となっています。
約1年前は1株2800円台をつけていましたが、直近では1200円台まで下落しているので、配当金が変わらなくても配当利回りは上昇しています。
利回り3%を超えてきているので、そこそこ上昇してきたなと感じます。
配当性向
2021年度の配当性向は、31.8%でした。
2022年度は1株配当が40円で、1株利益が102.5円を想定しているので、計算すると配当性向は、39%くらいになりそうです。
配当性向としては少なすぎず多すぎずといった感じです。
良品計画は、連結の配当性向は30%を基準としているので、今後、利益がさらに減少してきて配当性向が上昇する場合には注意が必要です。
良品計画のキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、614億円と本業で稼ぐことができています。
投資キャッシュフローは、マイナス計上が調べられた2009年以降続いています。しっかりと投資もできている証拠です。
財務キャッシュフローは、2020年度は借入をおこないましたが、2021年度は返済もできており、特に問題ないと思います。
自己資本比率は、56.6%と50%台をキープしています。自己資本比率が50%以上あるので安心できますが、以前の良品計画は70%を超える自己資本比率でした。
以前からすると減少していますが、50%台もあるので、特に問題は無いと思います(^^)
利益剰余金は右肩上がり傾向になっています。2020年度は減少していますが、翌年からはしっかりと積みあがっています。
有利子負債は0.5倍とまだそれほど多い借金を抱えているわけではありません。
ただ、一時期よりも増加してきていますので今後も注目する必要はあるでしょう。
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 72点
私の高配当投資の観点からすると、現状の良品計画は、72点でした。
大きく点数を落としてしまった項目はありませんでした。
全体的にいいバランスであり、株価下落により配当利回りも上昇しているので、高配当投資の観点からでも今後もチェックしていきたいです(^^)
良品計画のまとめ
【まとめ】
- 無印良品『MUJIブランド』のグローバルストアーチェーン
- 衣料品から家庭用品、生活雑貨、ヘルス&ビューティ製品、飲食事業、住宅販売、キャンプ場運営など多種多様な商品、事業を展開
- 2022年8月期は増収減益予想
- 株価下落により、高配当投資としても監視銘柄に!
無印良品で有名な良品計画について解説しました(^^)
いろいろな商品、事業をおこなっている良品計画ですが、主軸は生活雑貨と衣服です。
今後は食品カテゴリーの売上拡大にも注力しています。
生鮮食品も販売する大型店などの展開を広げ、日常的に利用できる店舗として顧客来店の頻度を上げていきたいところです。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)