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【ビーピー・カストロール:5015】親会社のイギリスBPはロシア事業から撤退!日本での業績は?

こんな方におすすめ

  • 石油・石炭業界について知りたい人
  • ビーピー・カストロールを投資対象に考えている人
  • ビーピー・カストロールについて知りたい人

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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)

 

今回は、『ビーピー・カストロール』について解説したいと思います(^^)

 

ビーピー・カストロールは、自動車用潤滑油の販売会社で、英国BPの子会社です。

 

2022年2月下旬にビーピー・カストロールの親会社である、英国BPは、ロシアのウクライナ侵攻を受け、保有するロシア国営石油会社ロスネフチの全株式を売却するという発表をしました。

 

これは、ロシアから事実上撤退することを意味します。

 

ロシアのウクライナ侵攻により、いろいろなところで影響が出ています。

 

ビーピー・カストロールの直近の決算を解説しますので、ビーピー・カストロールの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです(^^)

 


 

ビーピー・カストロールの企業分析

企業概要

  • 英国BPの子会社
  • 自動車用潤滑油の販売
  • 主な販売先は、カーディーラー、自動車整備工場、カーショップなど
  • 環境配慮型の低粘度・省燃費のプレミアムオイルなどの拡販に注力
  • 主要取引はオートバックスセブン

 

英国に本社があり、ビーピー・カストロールが自動車向けのエンジンオイル等を日本で販売しています。

 

車好きな方は、こだわって使用していたり、男性の方であれば、パッケージくらいは見たことがある人が多いのではないでしょうか?

 

 

ビーピー・カストロールの業績

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。

 

売上高としては若干減少傾向のような感じがします。

 

営業利益についても直近は減少傾向でした。

 

kabutanより引用

 

第4四半期の業績をみると、前期比で売上高は1.5%の増加、営業益は23.6%の減少、経常益は22.9%の減少、最終益は13.2%の減少となりました。

 

かつては、営業利益率20%を優に超えていましたが、直近では10%台中盤となっています。

 

デルタ変異株による、コロナウイルスの感染拡大が収まらず、企業や個人の活動に制約が生じました。

 

ワクチン接種の進展等を背景に秋口には正常化に向かいましたが、新種変異株のオミクロン株の拡大等、収束までの見通しは立っておらず、先行き不透明な状況が続いています。

 

2021年度12月期の結果

kabutanより引用

 

2021年12月期の業績は、前期比で売上高は2.4%の増加、営業益は7%の減少、経常益は7.1%の減少、最終益は0.7%の減少となりました。

 

売上高は増加したものの、利益面で苦戦したことがわかります。

 

原材料価格に大きな影響を与える原油価格の動向については、経済停滞への警戒感、OPECプラスの協調減産、ロシアのウクライナ侵攻などが強く意識されています。

 

そんな中、省燃費車に向けた超低粘度オイルの導入、エンジン内部を手軽に洗浄できる『エンジンシャンプー』や、カーケア製品の『カストロールプロシリーズ』への積極的な投資をおこなっていました。

 

成熟した市場環境にありながらも、高付加価値ブランドの拡大と新しい需要の創出を促進し、継続的な成長を目指していました。

 

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

通期の売上高と営業利益のグラフです。

 

売上高は2020年以降、上昇傾向ですが、営業利益の減少が止まりません。

 

原油をはじめとする、エネルギー・資源価格の上昇と高止まりが経済の回復基調や企業収益に悪影響を及ぼす可能性も指摘されています。

 

kabutanより引用

 

2022年12月期の業績予想は、前期比で売上高は1.6%の増加、営業益は16.9%の減少、経常益は16.8%の減少、最終益は17.3%の減少を予想しています。

 

売上高は微増なものの、利益面は10%以上の減益を予想しています。

 

現在の経済環境のもと、ビーピー・カストロールにおいて、新たな需要の押上要因は見当たらず、売上数量、利益は減少傾向が継続すると予想しています。

 

原油価格、為替の変動、コロナウイルスの影響などの要素を勘案しつつ、環境配慮型の低粘度、省燃費商品の拡販、プレミアム商品の訴求などをおこなっていくということです。

 

ビーピー・カストロールの株価と配当

ビーピー・カストロールの株価

kabutanより引用

 

2022年3月6日時点での月足チャートです。

 

コロナショック時でも長期に1000円を下回ることはありませんでした。

 

直近は1250円前後で推移しています。

 

ビーピー・カストロールの配当金

銘柄スカウターより引用

 

2021年度の配当金は、年間69円でした。

 

2022年度は、中間27円期末30円合計57円を予測しています。

 

2021年度はなんとか配当維持でしたが、2022年度は現時点で12円の減配を発表しています。

 

利回り

銘柄スカウターより引用

 

2022年度の配当利回りはいまのところ、4.5%前後となっています。

 

4.5%の配当利回りは市場全体から見てもとても高配当です。

 

ただ、配当金は減少傾向、利益も減少傾向ということで今後の業績次第ではさらなる減配もあり得るかもしれません。

 

配当性向

銘柄スカウターより引用

 

2021年度の配当性向は、102.3%でした。

 

2022年度は1株配当が57円で、1株利益が55.7円を想定しているので、計算すると配当性向は、102.3%くらいになりそうです。

 

また配当性向100%を超えてる!と思いますが、ビーピー・カストロールの配当方針は『利益還元を積極に行うこと」です。

 

『当面の間フリーキャッシュフローを基本に税引き後利益を目安に配当として還元する」としています。

 

稼いだうちのほぼすべてを還元するという方針であるため、業績が良くなればしっかりと増配もしてくれそうです。



 

ビーピー・カストロールのキャッシュフローと財務

kabutanより引用

 

営業キャッシュフローは、前期よりも6億2000万円ほど減少しました。

 

徐々に営業キャッシュフローが減少してきているのが気になります。

 

売上債権の増加、特別退職金の支払いおよび、法人税等の支払いにより減少したということです。

 

投資キャッシュフローは、有形固定資産の取得ということで、設備投資をおこなっています。

 

財務キャッシュフローは、マイナスですが、返済する借金は無いはずなので、配当金の支払いによるマイナスだと考えられます。

 

kabutanより引用

 

自己資本比率は、80.6%と80%台になっています。

 

自己資本の減少具合よりも、総資産の減少が大きかったため、自己資本比率は増加しています。

 

利益剰余金は2017年以降、少しずつ減少してきています。

 

有利子負債は無く、無借金経営をしています。

 

財務的には優良ですが、利益面が減少してきているので各個人に沿った投資判断が必要になると思います。

 

ビーピー・カストロールのまとめ

ホームページより引用

【まとめ】

  • 英国BPの子会社で、自動車用潤滑油の販売
  • 2021年度の業績は微増収、減益
  • 2022年度は引き続き、微増収、減益予想
  • トータル的な事業環境は良くはない
  • 財務は優良で配当に関しても積極的!

 

ビーピー・カストロールについて解説しました(^^)

 

ロシアのウクライナ侵攻と石油・石炭業界には不確定要素が増えました。。

 

あなたの投資戦略も教えてください(^^)

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

 


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