こんな方におすすめ
- 化学業界について知りたい人
- バルカーを投資対象に考えている人
- バルカーについて知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『バルカー』について解説したいと思います(^^)
バルカーは、工業用液漏れシール最大手の素材製品メーカーです。
決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資におけるバルカーを点数化してみたいと思います(^^)
バルカーの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
-
高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
続きを見る
Contents
バルカーの企業分析
企業概要
- 素材製品メーカー
- 気体・液体の漏れを防ぐシール材大手
- 『シール製品事業』、『機能樹脂製品事業』、『シリコンウエハーリサイクル事業』の3セグメント構成
- 2010年ダイキン工業と中国のフッ素樹脂事業で業務提携
- 2014年空気マグネシウム電池用正極材を開発
- 2015年関西大と共同で腕時計型センサーを開発
- 2018年『日本バルカー工業』から商号変更
バルカーは、配管のつなぎ目の気体・液体漏れを防ぐシール材の大手です。
プラント、半導体製造装置、産業機械が主な用途です。
『シール製品事業』は、プラント・機器関連製品、エラストマー製品、自動車部品などを販売しています。
『機能樹脂製品事業』は、フッ素樹脂製品を中心に販売しています。
『シリコンウエハーリサイクル事業』は、LED照明、発電事業を中心とする製品を製造・販売しています。
バルカーの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
2021年度は、コロナの影響もあり、第2四半期くらいまでは業績下落傾向でした。
ただ、第3四半期や第4四半期になると、受注状況も回復を続け、前期を上回る業績を残せています。
第4四半期の業績を細かくみると、前期比で売上高は2.7%の増加、営業益、経常益は40%以上の増加、最終益は70%を超える結果を残しました。
営業利益率は前期の7.4%から10.3%へと二桁になりました。
2021年度の結果
2021年度の結果は、最終益に関しては、『特別利益』として計上した『投資有価証券売却益』の9億1600万円が含まれています。
シール製品事業は、機器市場や海外プラント向けの販売が減少しましたが、最先端産業市場向けの販売が堅調に推移し、利益としては前期比で約23%上昇しました。
機能樹脂製品事業は、需要減少に加え、一部顧客の納入時期が延期されたり、大型案件の見直しにより、売上高を前期比で約18%落としました。
シリコンウエハーリサイクル事業は、主力事業の受託量が減少したことにより前期比で売上は、14%の減少となりました。
2020年10月に発表していた業績予測と今回の結果を比較してみます。
売上高は0.9%の増加、営業益、経常益、最終益ともに15%前後の増加となりました。
配当金は前期の100円から10円減配の90円の予測でしたが、5円増加し、95円になり結果的には5円の減配で収まりました。
半年前に予測していたよりは上振れで着地することになりました。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
2019年をピークに下落傾向となっています。
2022年度は業績を戻していく予測をしています。
売上高は前期比で8%の増加、営業益は15%の増加、経常益は8%の増加予測をしていますが、最終益は約16%の減少を予測しています。
2022年3月期には多くの不透明要素が存在するとして、予測と業績の結果に乖離が発生する可能性があるとしています。
基本的に第4四半期の景況を考慮しているということです。
計画の為替レートは1ドル105円を想定しているということでした。
バルカーの株価と配当
バルカーの株価
2021年6月15日時点での月足チャートです。
コロナショック前の株価は2700円前後でした。
コロナショックにより株価は、最大で約45%下落しました。
1年以上たった2021年6月中旬時点でも、以前の株価を取り戻すことができていません。
ただ、2018年7月を高値とした下落トレンドは抜けていると思われます。
バルカーの配当
配当金
- 2021年度 95円
- 2022年度 100円(予測)
2021年度の配当金は1株当たり95円でした。
2022年度は、5円増配の100円を予測しています。
前期は結果的に5円の減配となり、当期は5円の増配を発表しています。
利回り
利回り
- 2021年度 4.52%
- 2022年度 4.8%前後
2021年度の配当利回りは4.52%でした。
2022年度は6月中旬時点では、4.8%前後の利回りとなっており、引き続き高配当という値になっています。
配当性向
配当性向
- 2021年度 54.2%
- 2022年度 67.8%
2021年度の配当性向は54.2%でした。
2022年度は1株利益は147.3円を想定しており、1株配当が100円なので計算すると配当性向は、67%くらいになりそうです。
配当性向としては前期を10%以上、上回るかたちになっています。
前期よりも1株利益が減少する予測ですが、5円の増配を発表したので、配当性向は高くなりました。
バルカーのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、前期比で約10%の減少となりました。
投資キャッシュフローは、有形固定資産の売却、無形固定資産の取得、有価証券の取得・売却をおこないました。
財務キャッシュフローは、配当金の支払い、リース債務の返済、短期借入金の支出、長期借入金の純収入となっています。
営業キャッシュフローは減少しましたが、投資もおこなっていますし、借金も返済しているという状態です。
自己資本比率は67%と、60%台の後半を維持しています。
利益剰余金は2010年から毎年積みあがっています。
有利子負債倍率は0.13倍と低い値で推移しています。
設備投資を積極的におこない本業でもしっかり稼いでいます。
キャッシュフローと財務については問題ないと思っています(^^)
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 74点
私の高配当投資の観点からすると、現状のバルカーは、74点でした。
EPSが2年連続で減少してしまったこと、配当金を減配してしまったことが点数をさらに伸ばすことができない要因でした。
配当金はせめて配当維持で頑張ってほしかったところです。
バルカーのまとめ
【まとめ】
- 素材製品メーカー
- 気体・液体の漏れを防ぐシール材大手
- 2021年度は減収増益
- 2022年度は増収減益で5円の増配予測
- 財務優良な高配当株!
シール材大手のバルカーを解説しました(^^)
最近の株価は下落基調から横ばいといった感じですが、財務優良で高配当あるため私の投資対象になっています!
バルカーを単元株(100株)で購入すると22万円前後になります(>_<)
投資の勉強をしていきたいという人は、
私も利用している【SBIネオモバイル証券】なら1株からでも購入ができます(^^)
バルカーの株を1株から購入できます(^^)
毎月の約定合計が50万円以下なら220円(税込み)で売買し放題です!
毎月Tポイントも200ポイントもらえるので、1か月の手数料は20円です(^^)
少額からでも始めてみようかな?という人は【SBIネオモバイル証券】を試してみてはいかがでしょうか!
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)