こんな方におすすめ
- 化学業界について知りたい人
- 花王を投資対象に考えている人
- 花王について知りたい人
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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『花王』が2023年12月期第1四半期の決算を発表していますので、解説したいと思います(^^)
花王は、ロシア・ウクライナ問題等によるエネルギーコストの上昇や世界的なインフレによる消費行動の変化、成長が続いていた中国市場の減速もあり、厳しい経営環境が続いたとコメントしています。
2023年12月期第1四半期の業績はどのようになったのか、決算説明会資料をもとに、私の意見も交えて、解説したいと思います(^^)
花王の株を購入しようと思っている人の参考になれば幸いです(^^)
高配当株において、私が重視している、タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
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Contents
花王の企業分析
企業概要
- 日本を代表する日用品メーカー
- 洗剤、トイレタリー製品国内1位、化粧品は国内2位
- 主力商品は、化粧品『ソフィーナ』、入浴剤『バブ』、洗剤『アタック』、飲料『ヘルシア』、紙オムツ『メリーズ』
- 2006年にカネボウ化粧品を子会社化
- 2012年に『味の素』と健康関連事業で提携
- 2015年に『アリババ』と提携
- 2017年に米国ヘアケアブランドを買収
- 2018年に米国業務用洗剤メーカーを買収
- 2021年にコーセー【4922】と化粧品のサステナビリティ領域で包括的協働
生活を営む上で、いつの間にか花王の商品を使っていることは多いと思います。
化粧品の『キュレル』、洗顔料の『ビオレ』、スキンケア商品の『メリット』、『エッセンシャル』、食器用洗剤の『キュキュット』なども花王の製品です。
スーパーやドラッグストアなどで一定金額以上購入するとキャンペーンに応募でき、のちにポイントバックされて、実質30%オフで商品が購入できるというキャンペーンも頻繁におこなわれているイメージがあります。
花王の商品は生活に欠かすことのできない商品が多いことから、このようなキャンペーンを通じて安く購入することもできます。
花王の業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
花王の1年の始まりは1月からです。
今回の決算ではスタートダッシュが決まったかがわかります(^^)
売上高は前年同期とそれほど大きく変わっていないように見えますが、営業利益が大きく減少しているのがわかります。
2020年以降は営業利益面で苦戦しているのがわかります。
2023年12月期第1四半期の業績は、前期比で売上高は0.3%の増加、営業益は68.3%の減少、経常益は67.1%の減少、最終益は73.6%の減少となりました。
売上高は0.3%増加したものの、営業益、経常益、最終益ともに60%以上の減益となりました。
売上高は、ほぼ計画通りとし、利益は対前年では大幅に減少しました。
売上高は為替の関係でプラスになっています。
前年同期比で1ドルは116円から132円と16円の円安、1ユーロ130円から141円の円安になり、それを円換算すると売上高は高くなりました。
実質の売上高は前年比で3.8%減少としています。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
直近では売上高は右肩上がりになってきましたが、営業利益は凄い勢いの右肩下がりになっているのがわかります。
2023年の業績予想は売上高、営業益ともに増加する予想をしています。
2023年12月期の業績予想は前期比で売上高は1.9%の増加、営業益は9%の増加、経常益は4.4%の増加、最終益は2.3%の増加を予想しています。
第2四半期以降は、日本では外出機会増加や脱マスク生活が進み、メイク市場が回復を見込んでいます。
また、インバウンド需要にも期待がかかります。
中国では第2四半期以降は前年の都市封鎖の反動で成長を見込んでいます。
欧州はインフレの影響も落ち着き、安定成長を見込んでいるということです。
花王の株価と配当
花王の株価
2023年6月4日時点での月足チャートです。
2022年3月に1株4663円になりました。
その後は6000円を超えましたが、今回の決算での業績の下振れの影響もあり、直近では4000円後半に戻されています。
過去の最高値からすると、直近では半値近くの株価になっています。
それにともない、配当利回りは増加しており、直近では3%を越える水準になっています。
花王の配当
配当金は美しい右肩上がりです!
33期連続増配を達成する予定です。
2023年度の配当金は2022年より年間2円増配の150円を発表しています。
2023年度も増配されれば34期連続増配となります(^^)
連続増配企業といえば、『花王』ということになり、この記録を止めたくなくなりますね!
今後の株価と増配にも期待したいです(^^)
利回り
2023年6月4日時点での配当利回りは3.01%になっています。
過去には1%前後であった花王ですが、株価下落、増配により利回りは3%を越えるまでに上昇してきています。
今後も株価が下がり、利回りが上昇するようであれば、さらに買い増しをしていく予定です(^^)
配当性向
2022年の配当性向は80.8%になる予定です。
2022年度の配当金は1株あたり148円となっており、1株益は183.3円でしたので、計算すると、配当性向は80.8%くらいになりそうです。
配当性向だけでいうと高い水準になってきています。
原材料価格の高騰や消費が抑制されているということから利益が減っているため、配当性向は高くなっています。
利益率が改善し、以前のようにまた余裕のある配当性向に戻ることを期待しています(^^)
花王の財務
自己資本比率は安定して50%以上あります。
今回の決算で3か月前と比較し、総資産は約600億円減少、自己資本は約200億円減少しています。
利益剰余金は約290億円減少していますが、有利子負債も少なく財務的には特に問題ないと思っています。
今後の巻き返しに期待したいですね(^^)
花王のまとめ
【まとめ】
- 日本を代表する日用品メーカー
- 2023年12月期第1四半期は増収大幅減益
- 増配予想継続で34期連続増配にチャレンジ!
- 脱マスク生活によるメイク市場の回復やインバウンド需要に期待!
2023年12月期第1四半期の決算を発表した、花王を解説しました(^^)
2022年度は、原材料価格の高騰に加え、中国・欧米の景気減速、さらには、日本の生活防衛意識の高まり等、環境の変化とスピードに対応ができず、営業利益が計画と大きく乖離してしまいました。
日本市場の回復はもちろん、インバウンド需要の回復、中国化粧品市場の回復が望まれます。
生活防衛意識の定着による、低価格品への移行が続いたり、エネルギー、紙、段ボール、人件費等の高コスト環境が継続した場合のリスクについても考えておく必要があります。
株主還元にも積極的な花王ですから、個人的には株価が下落すれば買い増しを実践し、あとは見守っていきたいと思います(^^)
あなたの投資戦略に合わせて検討し、あなたの意見を聞かせてください!
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)