こんな方におすすめ
- 安定した収入源を求めている人
- 投資知識の向上をしたい人
- 投資判断の材料が欲しい人
※本ページはプロモーションが含まれています
- 企業概要:企業の基本情報や事業内容を紹介
- 決算概要: 対象企業の決算のキーポイントを簡潔に紹介
- 株価と配当:過去の傾向と推移を見る
- 株主優待:あれば紹介
- 財務:資金について確認
- まとめ: 全体の要約
- と言う流れでお話ししたいと思います^ ^
Contents
1、ダイフクの企業概要
企業の特徴
- 業界最大手:マテリアルハンドリング(マテハン)システムで世界トップ。
- 主要製品とサービス:物流システム、自動倉庫、自動車・半導体向け生産ライン、空港システム。
- スマートロジスティクス:自動倉庫・仕分け装置などの効率化技術を推進。
- グローバル展開:25カ国で拠点展開。
- 関連事業:洗車機・ワイヤレス給電システムの製造、産業用コンピュータを手がける子会社コンテックを2022年に完全子会社化。
- 主要提携:2018年にファーストリテイリングと物流で提携。
ダイフクは、マテリアルハンドリング(マテハン)システムの世界最大手として、物流や製造、自動車、半導体、空港向けの多彩な自動化ソリューションを提供する企業です
主要製品には、搬送・保管・仕分け・ピッキングシステム、自動倉庫、生産ライン、クリーンルームシステムなどがあり、これらを構成する製品を自社で開発・生産しています
世界25カ国に生産・販売拠点を展開し、特にスマートロジスティクスを推進しています
また、洗車機やワイヤレス給電システムも手がけ、関連子会社のコンテックでは産業用コンピュータの開発・製造・販売も行っています
2、決算概要
2024年12月期第2四半期の累計
ダイフクの2024年12月期第2四半期(累計)の業績について、売上高、営業利益、経常利益、最終利益についてそれぞれ説明します
ちなみに、ダイフクは決算期を3月から12月に変更したため、2024年12月期は9か月間の決算となっています
- 売上高: 前年同期比で7.6%増加し、約3,026億円となりました
半導体や一般製造業向けのシステム、空港向けの自動化システムが増収を牽引しました
国内外の需要が堅調に推移し、前期末の受注残が売上に反映されています - 営業利益: 前年同期比で100.1%増加し、約381億円に達しました
特に、原材料や人件費の高騰を価格転嫁する取り組みが進展し、利益率が改善したことが大きな要因です - 経常利益: 前年同期比で83.3%増加し、約381億円となりました
営業利益の増加が反映され、為替の円安も経常利益の増加に寄与しました - 最終利益(親会社株主に帰属する純利益): 前年同期比で109.2%増加し、約297億円に達しました
これにより、中間期としては過去最高を記録しました
上期実績と従来予想との比較
2024年12月期第2四半期の累計業績は、従来予想から以下のように上方修正されました
- 売上高: 1.6%増加し、約3,026億円となりました
国内外での物流自動化需要が引き続き強く、半導体業界向け設備も堅調に推移したことが要因です - 営業利益: 12.2%増加し、約381億円に達しました
材料費の高騰や人件費の増加を、効率化やコスト管理の改善によって吸収できたことが利益改善につながっています - 経常利益: 7.6%増加し、約382億円となりました
円安による為替の影響がプラスに働き、経常利益を押し上げました - 最終利益: 12.1%増加し、約297億円に達しました
利益成長が最終利益にも反映され、結果として増加につながりました
今期(2024年12月期)通期予想の上方修正
通期業績予想も上方修正されました
売上高に変更はありませんでした
- 営業利益: 14.3%増加し、約640億円と予想
前述のようにコスト管理の改善や、各事業での効率化が進んだことが背景です - 経常利益: 11.9%増加し、約660億円と見込んでいます
円安効果の継続が予想され、経常利益の上昇を支えています。 - 最終利益: 15.5%増加し、約485億円と修正
増収効果と利益率の改善が相まって、純利益の上方修正を実現しています
この上方修正は、需要の堅調な推移、コスト管理の改善、為替の影響を適切に取り込んだ結果であると言えます
通期の業績推移
ダイフクの2024年12月期の通期業績予想について、決算期の変更があるため、前期(2024年3月期)と単純に比較することはできません
2024年3月期までが3月期決算であったのに対し、2024年12月期からは12月期決算に変更されたため、今回の業績予想は9ヶ月間の数値となり、前期(12ヶ月間)と直接比較ができないことをご承知おき下さい
業績予想の概要
- 売上高:2024年12月期は約5,500億円と予想されています
物流自動化やクリーンルーム設備への高い需要が見込まれていますが、9ヶ月間という決算期間のため、前期よりも抑えられた数値です - 営業利益:営業利益は約640億円の見込みです
前年同期と比較し、業務効率化やコスト管理の強化が進められており、収益性の改善が見られます - 経常利益:経常利益は約660億円が予想されています
海外展開の拡大や為替の影響もあり、営業利益を上回る成長が期待されています - 最終利益:最終利益は約485億円の見通しです
利益率の改善や為替効果も相まって、純利益の増加が期待されます
以上のように、9ヶ月間での決算予想としては堅調な推移が見込まれており、事業の成長や利益率の改善が進んでいることがうかがえます
3、株価と配当
2024年11月11日時点での株価、PER、PBR、配当利回りについて解説します
株価
ダイフクの株価は、11月11日の取引で3,300円となり、前日比+349.5円(+11.85%)と大きく上昇しています
これは、直近の決算発表などの影響で投資家の注目が高まり、上昇しました
PER(株価収益率)
PERは18.9倍です
これは、業界平均や市場全体のPERと比較して、ダイフクの株価が利益に対してどの程度の評価を受けているかを示します
決算前は16倍くらいでしたので、株価上昇とともに増加しました
PBR(株価純資産倍率)
PBRは3.10倍です
PBRが1倍を超えていることは、株価が純資産を上回っていることを意味し、企業が市場からの高い評価を得ていることがわかります
ダイフクはマテハン業界のリーダーとして、成長期待が織り込まれています
配当利回り
配当利回りは1.90%です
これは、現在の株価に対してどれだけの配当金が支払われるかを示しています
ダイフクの利回りはそれほど高くはないものの、安定した配当が期待される銘柄であり、成長期待のある株としての位置づけが強いです
ダイフクの株は今回の決算でさらに、成長性に期待しての投資対象として評価されていることが伺えます
4、株主優待
株主優待はありません
5、財務
自己資本比率
自己資本比率は2022年3月期と2023年3月期で60.2%と高水準を維持していましたが、2024年3月期には55.5%にやや低下し、今回の決算では57.1%に回復しています
この自己資本比率の高さは、企業が自前の資本で事業を運営している割合が高いことを示し、財務の安定性を保っていることが伺えます
利益剰余金
利益剰余金は、2022年から2024年にかけて増加傾向にあります
2022年3月期の2276億円から2024年9月時点で3083億円まで増加しており、収益を積み上げてきたことがわかります
これにより、企業が将来の投資や株主還元に向けた余裕資金を確保していることが示されています
有利子負債倍率
有利子負債倍率は非常に低い水準で推移しています
2022年3月期では0.09倍、2023年3月期では0.03倍と低水準を維持し、2024年3月期には0.20倍に若干増加しましたが、最新の2024年9月時点では0.16倍に再び低下しました
この低い有利子負債倍率は、借入に依存せず自己資本で事業運営が可能であることを示しており、健全な財務基盤を持っていることがわかります
全体として、ダイフクは安定した自己資本比率と増加傾向の利益剰余金、そして低い有利子負債倍率により、堅実な財務体質を保っています
6、ダイフクのまとめ
1. 企業概要
ダイフクはマテリアルハンドリングシステムの世界最大手であり、物流システムや自動倉庫システム、生産ラインの自動化システムを提供しています
- 自動車業界向け生産ラインシステム
- 製造・流通業界向け物流ソリューション
- 半導体・液晶業界向けクリーンルームシステム
- 空港向けシステム
同社は、マテリアルハンドリングシステムの分野で世界トップシェアを持ち、国内外の幅広い業界で事業基盤を確立しています
また、スマートロジスティクスの推進にも力を入れており、製品を自社で開発・生産する体制を整えています
2. 業績推移と修正内容
ダイフクは2024年に決算期を3月から12月に変更しました
これにより、前年との直接的な比較は難しいものの、2024年の通期見通しは売上高で5500億円、営業利益で640億円、最終利益で485億円とされており、前期からの成長が見込まれています
特に、最近の四半期業績では、売上高、営業利益、経常利益、最終利益がいずれも予想を上回っており、好調な事業運営が続いています
3. 上方修正の背景
最新の決算において、売上高や利益の見通しが上方修正されています
修正の理由は、半導体業界の需要増加や、物流システムの需要拡大により、当初予想を上回る業績を達成したためです
また、事業効率の向上やコスト管理の徹底も寄与しており、利益率の向上が見られます
4. 株価動向
ダイフクの株価は過去数年間で波のある動きを見せてきました
最高値は4499円(2021年1月)でしたが、その後調整が続き、低迷する時期もありました
好決算により、3300円まで上昇しました
株価の動向は、業績や外部環境の変化に影響される傾向が強く、特に半導体・物流分野の市場動向が株価に影響を与えています
5. 財務状況
ダイフクの財務体質は非常に健全です
- 自己資本比率:2022年の60.2%から2024年の57.1%と、やや減少は見られるものの、高い水準を維持しています
これは、企業が安定した財務基盤を持ち、自己資本での事業運営が可能であることを示しています - 利益剰余金:利益剰余金は増加傾向にあり、2022年の2276億円から2024年には3083億円に達しています
これにより、将来の投資や株主還元に向けた余裕資金を確保していることがわかります - 有利子負債倍率:非常に低く抑えられており、最新の2024年4月時点で0.16倍です
借入依存度が低く、自己資本での事業運営ができる堅実な体質です
ダイフクは、マテリアルハンドリングシステム業界において国内外で高い競争力を持つ企業です
堅実な財務基盤と業績の安定成長により、株価は安定的に推移しています
配当利回りや成長性のバランスが取れており、長期的な視点での投資にも適した企業といえます
今後も業界の需要増加とともに成長が期待される企業であり、特に物流や半導体分野の動向が今後の成長を左右するでしょう
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)