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日経平均4,416円安でも上昇!連続増配の高配当株3選【大東建託・丸井G・アステラス】

2026年7月13日から17日の東京株式市場では、日経平均株価が1週間で4,416円、率にして6.4%下落しました。7月17日だけでも2,694円安となり、終値は64,141円。半導体株を中心に、持ち株の下落が気になった方も多いと思います。

こうした急落局面では、「高配当株も一緒に売られているのでは」「下がったところを買うべきか」と考えたくなります。

そこで今回は、配当利回り3%以上、連続増配、今期最終増益という条件を満たす大型株の中から、大東建託、丸井グループ、アステラス製薬を確認します。

興味深いのは、日経平均が週間6.4%下落した一方、この3銘柄は7月10日終値から17日終値までの1週間で、いずれも上昇したことです。

ただし、「今週下がらなかったから安全」とは限りません。配当の持続性、今期業績、配当性向、現在の株価水準、今後のリスクまで確認し、今から買い場と考えられるかを整理します。

日経平均は週間6.4%安、キオクシア急落が波及

今週の日経平均は前週末比4,416円安の64,141円で取引を終え、2週連続で下落しました。一時は6万2,000円台まで下げ、約1カ月ぶりの安値圏となっています。

株探は、韓国KOSPIの不安定な値動き、中東情勢の再緊迫化、ASMLやTSMCの好決算後も買いが続かなかったこと、キオクシアのストップ安と半導体株への売り波及を今週のポイントとして挙げています。

一方で、バリュー株や内需株には見直し買いが入ったとされています。指数が急落しても、すべての銘柄が同じように下がるわけではありません。

急落相場でも上昇した高配当・連続増配3銘柄

3銘柄を比較すると次のようになります。株価は2026年7月17日終値、週間騰落率は7月10日終値との比較です。配当利回りは会社予想年間配当を7月17日終値で割って計算しました。

銘柄 7月17日終値 週間騰落率 年間配当予想 配当利回り 連続増配 最低投資額
大東建託(1878) 3,227円 +2.09% 163円 5.05% 6期 32万2,700円
丸井グループ(8252) 2,964円 +1.11% 134円 4.52% 15期 29万6,400円
アステラス製薬(4503) 2,151円 +0.42% 80円 3.72% 15期 21万5,100円

日経平均の6.4%安に対し、3銘柄はいずれも週間プラスでした。少なくとも今回の急落局面では、半導体株から内需・高配当株への資金移動が下支えになった可能性があります。

ただし、すでに買われている銘柄は、必ずしも「急落で安くなった株」ではありません。ここからは各社の配当と業績を確認します。

大東建託:利回り5%、配当性向50%が魅力

大東建託は、賃貸住宅の建設から入居者募集、建物管理、家賃保証までを手掛ける会社です。建物を建てた後も管理収入が積み上がるため、建設だけの会社より継続収入を得やすい点が特徴です。

2027年3月期の会社計画は次のとおりです。

大東建託の通期計画 会社予想 前期比
売上高 2兆500億円 +3.3%
営業利益 1,420億円 +5.0%
経常利益 1,400億円 +0.6%
親会社株主帰属利益 1,080億円 +9.1%
EPS 326円

大幅増益ではありませんが、売上高、営業利益、最終利益はいずれも増加を見込んでいます。

年間配当予想は1株163円。7月17日終値3,227円に対する配当利回りは約5.05%です。予想配当性向は50%で、利益の半分を配当に回す設計になっています。

株価3,227円を予想EPS326円で割った概算PERは約9.9倍。高配当でPERも10倍前後なので、今回の3銘柄では数字上の割安感が最もあります。

大東建託の注意点

注意したいのは建設事業です。2026年3月期の建設事業営業利益は前期比4.2%減でした。2027年3月期は4.1%増を計画していますが、資材価格、人件費、金利上昇、賃貸住宅オーナーの投資意欲によって変動します。

また、不動産管理の継続収入があっても、空室率や家賃の動向、修繕費の増加は無視できません。

配当から逆算すると、利回り5%となる株価は3,260円、5.5%となる株価は約2,964円です。現在値はすでに5%を超えていますが、今週は相場全体に逆行して上昇しました。高値を追いかけるより、5%を維持できる価格で分割して検討する考え方が合いそうです。

丸井グループ:15期連続増配、DOE10%方針

丸井グループは百貨店のイメージが強い会社ですが、利益の中心はエポスカードなどのフィンテック事業です。カード決済、家賃保証、金融サービスが成長を支えています。

2027年3月期の会社予想は次のとおりです。

丸井グループの通期予想 会社予想 前期比
売上収益 2,960億円 +7%
営業利益 550億円 +10%
経常利益 440億円 +3%
当期利益 295億円 +4%
EPS 164円 +4%

年間配当予想は134円で、前期の131円から3円増配。実現すれば15期連続増配です。7月17日終値2,964円に対する配当利回りは約4.52%になります。

会社は配当指標としてDOE、株主資本配当率10%程度を掲げ、高水準で長期継続的な増配を目指しています。2031年3月期までに自己株式500億円を取得する計画も示しています。

丸井グループの注意点

予想EPS164円に対して配当134円なので、予想配当性向は約81.7%です。大東建託やアステラス製薬と比べると高く、利益が伸びなければ増配余力は小さくなります。

DOEを基準にした配当は短期的な利益変動に左右されにくい一方、純資産を積み上げにくくなる可能性があります。

また、業績の柱がフィンテックであるため、個人消費、カード取扱高、貸倒関連費用、金利環境が重要です。「百貨店の高配当株」ではなく、「小売店舗を持つ金融会社」に近い視点で確認する必要があります。

配当利回り4.5%となる株価は約2,978円、5%となる株価は2,680円です。現在値はすでに4.5%水準ですが、PERは約18.1倍。連続増配への評価が株価にある程度織り込まれていると考えます。

アステラス製薬:15期連続増配、重点薬の成長に期待

アステラス製薬は、がん、眼科、希少疾患などを重点領域とする大手製薬会社です。製薬株は景気変動の影響を受けにくい一方、新薬開発の成否や特許切れで利益が大きく動く特徴があります。

2027年3月期の会社予想は次のとおりです。

アステラス製薬の通期予想 会社予想 前期比
売上収益 2兆2,200億円 +3.8%
コア営業利益 6,200億円 +11.6%
コア当期利益 4,600億円 +8.4%
当期利益 3,000億円 +2.9%
EPS 167.46円 +2.9%

年間配当予想は80円で、前期の78円から2円増配。実現すれば15期連続増配となります。7月17日終値2,151円に対する配当利回りは約3.72%、予想配当性向は47.8%です。

予想EPS167.46円を使った概算PERは約12.8倍。大東建託ほどの利回りはありませんが、配当性向に一定の余裕を残しながら増配を続けている点は評価できます。

アステラス製薬の注意点

今期はPADCEV、IZERVAY、VYLOYなど重点戦略製品の売上を27%伸ばす計画です。一方、主力薬XTANDIは5.3%減収を見込んでいます。新しい薬の成長で既存主力薬の減少を補えるかがポイントです。

研究開発費は前期比12.8%増の3,550億円を計画しています。研究開発は将来の成長に必要ですが、臨床試験の失敗、承認の遅れ、無形資産の減損が発生すれば利益が大きく変動します。為替も業績に影響します。

配当利回り3.7%となる株価は約2,162円、4%となる株価は2,000円です。現在値はほぼ3.7%ライン。利回りだけで急いで買うより、重点薬の売上と研究開発の進捗を確認しながら分割する方が安心です。

3銘柄はどんな人に向いているか

重視するポイント 向いている銘柄 理由
現在の配当利回り 大東建託 利回り約5.05%、配当性向50%
長期的な増配方針 丸井グループ 15期連続増配予想、DOE10%方針
景気耐性と新薬成長 アステラス製薬 医薬品、重点製品27%成長予想
PERの低さ 大東建託 概算PER約9.9倍
配当余力 大東建託・アステラス 予想配当性向50%前後

今回の数字だけなら、大東建託が利回り、PER、配当性向のバランスで一歩リードしています。ただし、不動産・建設は金利とコストの影響を受けます。

丸井グループは増配実績が魅力ですが、配当性向の高さが注意点。アステラス製薬はディフェンシブ性がありますが、新薬開発特有のリスクがあります。

「高配当だから3社とも同じ」ではなく、収益源が不動産管理、フィンテック、医薬品と異なります。分散効果を考えるうえでは、この違いが重要です。

私なら一括購入せず、利回り基準で分けて考える

今週の3銘柄は、日経平均が6.4%下落する中でも上昇しました。これは強さの表れですが、同時に「急落で大きく安くなった状態ではない」とも言えます。

私なら、次の水準を配当利回りから逆算した参考ラインとして使います。

  • 大東建託:3,260円以下で利回り5%、約2,964円で5.5%
  • 丸井グループ:約2,978円で利回り4.5%、2,680円で5%
  • アステラス製薬:約2,162円で利回り3.7%、2,000円で4%

これは目標株価でも、今後そこまで下がるという予想でもありません。自分がどの利回りなら、各社固有のリスクを引き受けられるかを整理するための参考価格です。

現在値では、大東建託と丸井グループはすでに最初の基準に達しています。アステラス製薬も3.7%水準です。買うなら一度に資金を入れず、次回決算と株価を確認しながら分割するのが無理のない選択だと考えます。

まとめ

  • 日経平均は2026年7月13~17日に4,416円、6.4%下落
  • 大東建託、丸井グループ、アステラス製薬は同じ1週間でいずれも上昇
  • 大東建託は利回り約5.05%、配当性向50%、概算PER約9.9倍
  • 丸井グループは利回り約4.52%、15期連続増配予想、DOE10%方針
  • アステラス製薬は利回り約3.72%、15期連続増配予想、重点薬の成長が焦点
  • 配当性向は大東建託50%、丸井グループ約81.7%、アステラス製薬47.8%
  • 3社とも急落相場で安くなったというより、資金の逃避先として買われた可能性がある
  • 高配当だけで判断せず、金利、貸倒、新薬開発という各社固有のリスクを確認する
  • 私なら一括購入せず、配当利回りと次回決算を見ながら分割して検討する

皆さんなら、今回の3銘柄でどれを選びますか。それとも、相場が落ち着くまで現金を残しますか。

出典・参考資料

※本記事は公開情報を基にした情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。配当予想、業績予想、株価指標は今後変わる可能性があります。投資の最終判断はご自身の責任でお願いします。

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たぐ

コロナショック直前の2020年に投資をスタート。リアルタイムで暴落を経験しながら独学で投資の基礎を習得。 現在の運用総額5,000万円超・年間配当収入120万円超を達成。投資信託・ETF・個別株・米国株など100銘柄超に分散投資し、相場の波に強いポートフォリオを構築中。 高配当株の長期保有と新NISAの積立を組み合わせた"2刀流"スタイルで資産形成を実践。保有銘柄の決算・配当・株価をブログで赤裸々公開しています。YouTubeでも投資情報を発信中!

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