こんな方におすすめ
- 石油・石炭業界について知りたい人
- エネオスホールディングスについて知りたい人
記事を書いている『たぐ』が実践している投資
- 個別株高配当株投資(米国、日本株)
- ETF
- インデックス投資(つみたてNISA)
私は、基本的には高配当株が好きで、ファンダメンタルとテクニカル分析をしつつ、バリュー株を購入しています(^^)
エネオスホールディングスは私の持ち株でもあり、気になっている銘柄でもあります。
なるべくかみ砕いて解説していこうと思います。
よろしくお願いします(^^)
エネオスは2020年11月11日に21年3月期第2四半期の決算を発表しました。
ちょうど半年の業績がわかったことになります(^^)
当期累計(4-9月)の連結税引き前利益は前年同期比34.6%減の771億円に落ち込みました。
しかし、通期の税引き前利益を、従来予想の850億円の黒字から1750億円の黒字に2.1倍上方修正しました。
それでは、詳しく見ていきましょう!
注意ポイント
- 個別銘柄について個人の意見、感想を述べていますが、投資を推奨しているものではありません。
投資は自己責任でお願いいたしますm(__)m
動画でご覧になりたい方はコチラをどうぞ(^^)
Contents
エネオス(ENEOS)ホールディングスの企業概要
エネオスホールディングスがどういう会社かわからない人のために、簡単に説明します(^^)
企業概要
- 日本を代表するエネルギー・資源・素材企業グループ
- 2010年に『新日本石油』と『新日鉱ホールディングス』が経営統合し設立
- 2017年に東燃ゼネラル石油と経営統合
- 2020年に『JXTGホールディングス』から『エネオスホールディングス』に商号変更
- 主要3社(エネオス、JX石油開発、JX金属)を核に事業を展開
- ガソリンスタンドは『エネオス』、『ゼネラル』、『エッソ』、『モービル』が有名
- 子会社に『鹿島石油』、『東邦チタニウム』【5727】、『NIPPO』【1881】など
エネオスホールディングスは、エネルギー事業と金属事業の領域において、上流から下流にわたるビジネスを展開しています。
身近なものとしては、ガソリンスタンドですよね。
その他にも、水素ステーションや、エネオスでんき、家庭用都市ガス、LPガスなども取り扱っています。
小売もしていますが、原油や天然ガスの採掘も行っています。
エネオスホールディングスの業績と株価
四半期の業績推移
前期の期末に大きく赤字になってしまいましたが、今期は売上高こそ低調ですが、営業利益は徐々に回復していることがわかります。
ポイント
前年同期比
売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 |
-28.7 | -16.8 | -17.1 | -23.0 | -22.0 |
前年同期比で比べると、もちろん悪くなっています。
逆に営業利益率は0.5ポイントアップしています。
通期の業績推移
エネオスホールディングスは決算時に業績の上方修正をしています。
5月に発表していたときよりも、営業益、経常益、最終益、1株益が多くなりそうということです。
配当も、中間11円、期末11円の合計22円を維持してくれるという事です。
エネオスホールディングスの株主還元の方針は、株主に寄り添っていると言えます。
中期経営計画の、2022年度までにおいて、利益の50%以上を配当に回すこと、現所の年間22円を下回らない配当水準とすることを発表しています。
もちろん、会社経営に重大な影響を及ぼすことがあれば、減配は致し方ないですが、ある程度の経営を保てているのであれば、安定した配当が見込めます(^^)
通期の業績をグラフにするとこんな感じです。
前年よりは売上高は下がるものの、営業利益は上昇しています。
通期の業績推移を数字でみるとこんな感じです。
前期が赤字でしたので、当期は黒字転換を予測しています。
配当性向は78.5%と高いですが、100%を超えない予測ができたのは良い話です。
エネオスの発表によると、
業績悪化要因
- コロナウィルスの影響
- 石油化学品マージンの悪化
- 製油所再編に伴う一時的損失
新型コロナウイルスの影響に関しては、現状の影響を年度末まで織り込んでいます。
マージンとは、石油製品と原油の価格差のことを言います。
マージンが拡大すれば、エネオスは儲けられます。
なので、今回は悪化という事で、マージンが縮小したという事です。
また、基盤事業の競争力強化として、大阪製油所の精製機能停止をしたり、愛知県の知多製造所の製造機能を停止することなどを決定しています。
業績好転要因
- 国内石油マージンが堅調
- 通信需要増加に伴う電子材料の増販
- 経費削減
最近では、コロナウイルスの治療薬などの情報を好感して原油価格が上昇しました。
石油マージンが良くなるという事は、利益が多くなるという事です。
金属事業も行っているエネオスにとっては、電子材料の増販も良い影響をもたらしています。
もちろん、経費削減は大切ですね(^^)
エネオスホールディングスの株価
2020年3月には過去最安値320円まで下落しました。
一度は400円を超えましたが、またじりじり下落してきています。
石油はまだまだ需要があるので、底値付近で拾っておくのも良いかもしれませんね(^^)
現在は配当利回り6%前後と、とても高配当です。
6%となると、減配懸念はでてきますが、エネオスの株主還元方針と、直近の業績を見ていると、頑張ってくれそうと個人的には思います(^^)
エネオスホールディングスの財務
ポイント
- 自己資本比率 29.3%
- 自己資本 約2兆2785億円
- 剰余金 約9902億円
- 有利子負債倍率 1.19
全体的に5月よりも数字自体は良くなっています。
会社の規模が大きいことは、今後爆発的な成長は見込めませんが、安定した経営や配当を出してくれると期待しています!
エネオスホールディングスのまとめ
エネオスホールディングス【まとめ】
- 日本を代表するエネルギー・資源・素材企業グループ
- 業績は徐々に回復傾向で業績の上方修正
- 株主還元意欲が高く株価は過去最安値付近
- 配当利回り6%前後で仕込むなら今か!?
石油関連株は軒並み安い値段を付けていますが、コロナワクチンに関する良い情報が出ると、急騰する傾向にあります。
現状の世界全体、日本をみると、感染再拡大がみられるので、まだまだ石油関連株の低迷は続きそうですが、高配当がさらに高配当になった時こそ、仕込むことが、後の配当金を生み出します(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)