こんな方におすすめ
- 情報・通信業について知りたい人
- テレワークに強い銘柄を知りたい人
- ブイキューブについて知りたい人
在宅ワークの関連株として注目が集まっている、ブイキューブについてどんな企業なのかまとめてみました。
ブイキューブは2013年に東証マザーズに上場し、2015年に東証一部へ市場変更しています。
新型コロナウィルス感染症の拡大を受け、テレワーク関連銘柄として注目を集めています。
ブイキューブを知らなかった人はこの機会にどんな会社か理解できれば嬉しいです(^^)
動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
Contents
ブイキューブの企業分析
企業概要
- Web会議市場で国内トップ
- Web会議システム『V-CUBE ミーティング』、『V-CUBE セールス+』
- Webセミナー『V-CUBE セミナー』
- テレビ会議システム『V-CUBE BOX』
- 電話会議・音声会議サービス『V-CUBE ボイス』
- 法人専用チャットサービス『V-CUBE Gate』、『V-CUBE コンタクトセンター』
- プレゼンテーションシステム『V-CUBE プレゼンター』
- 動画配信サービス『O.UMU』
- 撮影スタジオ『Studio Oct』
- コミュニケーションブース『TELECUBE』
等を運営
ブイキューブは、ネット会議システムなどのコミュニケーションツールを提供しています。
最近は個室ブースの『テレキューブ』の設置を加速させています。
ビルや、コンビニエンスストアなどの中にも進出してきています。
今後の拡大予定スポットとしては、駅の構内などに拡大検討しているということです。
ブイキューブの事業セグメント
3つの事業
- ビジュアルコミュニケーション事業
- ラーニングマネジメントシステム事業
- アプライアンス事業
ブイキューブは3つの事業で売上をあげています。
それぞれの事業を簡単に説明します。
ビジュアルコミュニケーション事業
2つのサービス
- 『クラウド』型サービス
- 『オンプレミス』サービス
Web会議サービスの『V-CUBE ミーティング』やWebセミナー配信サービスの『V-CUBE セミナー』をはじめとするサービスを提供しています。
クラウド型サービス提供により得られる収入は月々の定額利用料によって構成されています。
クラウド型は売り上げの増加に対して回線費用の直接原価の増加影響が少ない収益モデルです。
オンプレミスは、ライセンスを取得し、顧客自身が管理・運用しながら利用する販売形態を指しています。
会社専用のWeb会議システムを構築したい場合や、企業のセキュリティの関係でクラウド型を導入できない企業等に対してライセンスを販売しています。
ラーニングマネジメントシステム事業
2つの提供方法
- 期間契約型
- 受注販売型
ラーニングマネジメントシステムは、シンガポールの子会社が、学校、企業向けにオンライン学習や研修のプラットフォームを提供しています。
売上は一見下がっているように見えますが、シンガポールの子会社が子会社でなくなったことから売上高は差し引かれて減少する形になっています。
契約期間に応じてラーニングマネジメントシステムを提供する定額制サービスと、顧客ニーズによりカスタマイズやコンテンツの開発を受注しています。
アプライアンス事業
アプライアンス事業は、防音型コミュニケーションツール『テレキューブ』を公共空間向けや企業向けに販売するほか、サブスクリプション型でのサービス提供もしています。
その他、テレビ会議システム『V-CUBE BOX』やディスカッションテーブル『V-CUBE Board』など、Web会議に必要な周辺機器の販売をしています。
テレキューブについては、テレビCMの効果やテレワーク拡大による需要増を受けて販売台数が拡大しています。
ブイキューブの業績
四半期の業績推移
前期の2Q、3Q、4Qは営業益は赤字と厳しい状況でしたが、当期は1Qから徐々に業績を伸ばしています。
四半期の業績推移
- 売上高 約20億円 前期比+44.5%
- 営業益 約2.9億円 黒字転換
- 経常益 約2.8万円 黒字転換
- 最終益 約2.1億円 前期比-27.6%
前期の3Qと比べて営業益が大幅に上昇し黒字転換になりました。
通期の業績予測
通期の業績予測をグラフで見ると、2018年と同じくらいの売上のように一瞬思えますが、数字で見ると素晴らしい業績がわかります。
通期の業績予測
- 売上高 79億円 前期比+24.0%
- 営業益 9億円 黒字転換
- 経常益 8.6億円 黒字転換
- 最終益 10億円 29倍
3Qの決算は、自社株買いも発表されたことや、第3四半期の営業損益黒字転換を好感され株価は急騰しました。
2022年までの中期経営計画においては、業績をさらに伸ばしていく方針が発表されています。
配当性向は20%をベースとしていき、30%を目指すとの記載もありますね(^^)
ブイキューブの株価と配当
2020年12月7日に1株3785円をつけました。
高値からは若干下落しましたが、2021年に入り、陽線スタートです。
時価総額は835億円なので、中小型株になります。
ブイキューブの配当金、利回り
配当金
- 期末『4円』
配当金は期末に『4円』を予定しています。
中期経営計画通りにいくと、今後の配当金は増配していくことになりますね!
直近の配当利回りは、0.12%です。
配当金はまだ1株あたり4円なのと、株価高騰で配当利回りは低いです。
グロース株は株価の値上がり(キャピタルゲイン)がメインとなります。
ポイント
- 前期 約69.9%
- 当期 約9.6%
前期の配当性向は69.9%でした。
しかし、これはあてになりません(>_<)
前期の1株益が1.4円で1株あたり1円の配当をしていたためです。(小数点以下があるので、きっちり69.9%にはなりません)
当期で考えると、1株益は41.3円(予測)で、1株配当は4円を想定しているので、計算すると、約9.6%前後になりそうです。
中期経営計画によると、この配当性向を20%をベースとして、30%を目指していくと発表しています。
ブイキューブの財務
財務
- 自己資本比率 38.5%
- 自己資本 約35.1億円
- 剰余金 約8.9億円
- 有利子負債倍率 0.91
自己資本比率は40%を切っていますが、利益剰余金は前期よりも多くなっています。
ブイキューブは現在稼ぐ力があるので現状の財務は問題ないとみています。
ブイキューブのまとめ
ブイキューブ【まとめ】
- Web会議市場で国内トップ
- テレワーク拡大で業績上昇
- 株価はうなぎのぼり
- 今後は配当性向20%~30%を目標とする
Web会議市場で国内トップのブイキューブを解説しました。
国内緊急事態宣言により、業績を落とす会社が多い中、逆に業績を伸ばすチャンスのサービス、製品を持っています。
コロナの終息が見えない2021年のスタートとなりましたが、今後のブイキューブの業績に注目ですね!
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)