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【バルカー:7995】決算を解説!過去最高業績の次は、過去最高値の株価!

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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)

 

『初心者からの株式投資』ということで、大手有名企業はもちろんのこと、規模は小さいけれども優良企業の決算を紹介しています(^^)

 

今回は、『バルカー』について解説したいと思います(^^)

 

バルカーは、工業用液漏れシール最大手の素材製品メーカーです。

 

半年以上前にバルカーを紹介していたのですが、2022年3月期第3四半期の決算が発表されましたので、解説したいと思います(^^)

 

以前にバルカーを『高配当投資における観点』から評価した記事は下記をご覧ください(^^)

 

【バルカー7995】気体・液体の漏れを防ぐシール材大手!財務優良な高配当銘柄!

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バルカーの企業分析

企業概要

  • 素材製品メーカー
  • 気体・液体の漏れを防ぐ工業用液漏れシール材最大手
  • 『シール製品事業』、『機能樹脂製品事業』、『シリコンウエハーリサイクル事業』の3セグメント構成
  • 2010年ダイキン工業と中国のフッ素樹脂事業で業務提携
  • 2014年空気マグネシウム電池用正極材を開発
  • 2015年関西大と共同で腕時計型センサーを開発
  • 2018年『日本バルカー工業』から商号変更

 

バルカーは、配管のつなぎ目の気体・液体漏れを防ぐシール材の大手です。

 

プラント、半導体製造装置、産業機械が主な用途です。

 

シール製品事業』は、プラント・機器関連製品、エラストマー製品、自動車部品などを販売しています。

 

機能樹脂製品事業』は、フッ素樹脂製品を中心に販売しています。

 

シリコンウエハーリサイクル事業』は、LED照明、発電事業を中心とする製品を製造・販売しています。

 

日本以外では、アジア、北米、ヨーロッパの順に売上高が高いです。

 

アジアは主に、中国、台湾、タイ、シンガポール、韓国、ベトナムということでした。

 

バルカーの業績

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。

 

2021年度は、コロナの影響もあり、第3四半期くらいまでは業績下落傾向でした。

 

ただ、2021年3月期第4四半期になると、受注状況も回復を続け、前期を上回る業績を残せています。

 

2022年度になると、売上高、営業利益ともに前期比を上回る業績を残せているのがわかります。

 

kabutanより引用

 

直近の決算である、2022年3月期第3四半期の業績をみると、前期比で売上高は25.5%の増加、営業益は3.5倍の増加、経常益は3.2倍の増加、最終益は3.6倍の増加という結果でした。

 

営業利益率は前期の5.0%から13.9%へと、大きく回復しました。

 

2022年度第3四半期の累計

kabutanより引用

 

第3四半期の累計をみると、前期比で売上高は18.1%の増加、営業益は2.1倍の増加、経常益は2.0倍の増加、最終益は50.6%の増加となりました。

 

シール製品事業は、半導体製造装置・デバイスなど、最先端産業市場向けの拡大と自動車などの機器市場向けの回復により好調でした。

 

機能樹脂製品事業は、半導体製造装置・デバイスなど先端産業市場向けと、高機能化学品プラント市場向けの需要が大きく回復し、好調でした。

 

シリコンウエハーリサイクル事業は、主力事業は堅調に推移したものの、新規事業分野の状況が好転せず、増収減益でした。

 

kabutanより引用

 

2021年10月に発表した下期の業績予想を上方修正しています。

 

従来と比較すると、売上高は2.6%の増加、営業益は17.8%の増加、経常益は18.0%の増加、最終益は22.4%の増加を予想しています。

 

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

通期の売上高と営業利益のグラフです。

 

2019年をピークに下落傾向となっていましたが、業績の上方修正により、売上高、営業益ともに過去最高を更新する予想になりました。

 

kabutanより引用

 

業績の上方修正により、売上高は前期比で17.4%の増加、営業益は72.7%の増加、経常益は66.1%の増加、最終益は32.7%の増加を予想しています。

 

2022年3月期には多くの不透明要素が存在するとして、予測と業績の結果に乖離が発生する可能性があるとしていましたが、良いほうの結果になりそうです(^^)

 

バルカーの株価と配当

バルカーの株価

 

kabutanより引用

 

2022年2月23日時点での月足チャートです。

 

コロナショック前の株価は2700円前後でした。

 

コロナショックにより株価は、最大で約45%下落しました。

 

約2年の時を経て2700円台まで株価を戻しましたが、直近では2500円前後となっています。

 

バルカーの配当

銘柄スカウターより引用

 

2021年度の配当金は1株当たり95円でした。

 

2022年度は、5円増配100円を予測していましたが、さらに5円プラスの1株あたり105円を予想しています。

 

前期は結果的に5円の減配となりましたが、当期は10円の増配を発表しています。

 

利回り

銘柄スカウターより引用

 

直近の配当利回りは4.1%前後となっています。

 

前期比で10円の増配予想となりましたが、株価が上昇しているため、配当利回りは4%台前半となっています。

 

4%でも高配当と言えますので、これからでも検討の余地はあると思います。

 

配当性向

銘柄スカウターより引用

 

2021年度の配当性向は54.2%でした。

 

2022年度は1株利益は231.9円を想定しており、1株配当が105円なので計算すると配当性向は、45.2%くらいになりそうです。

 

過去最高の業績を予想しているためか、配当性向は前期よりも下がる予想になりました。

 



 

バルカーのキャッシュフローと財務

kabutanより引用

 

営業キャッシュフローは、前期比で約10%の減少となりました。

 

投資キャッシュフローは、有形固定資産の売却、無形固定資産の取得、有価証券の取得・売却をおこないました。

 

財務キャッシュフローは、配当金の支払い、リース債務の返済、短期借入金の支出、長期借入金の純収入となっています。

 

営業キャッシュフローは減少しましたが、投資もおこなっていますし、借金も返済しているという状態です。

 

kabutanより引用

 

自己資本比率は65.4%と、若干減少しましたが、60%台の中盤を維持しています。

 

利益剰余金は2010年から毎年積みあがっています。

 

有利子負債倍率は0.13倍と低い値で推移しています。

 

設備投資を積極的におこない本業でもしっかり稼いでいます。

 

キャッシュフローと財務については問題ないと思っています(^^)

 

バルカーのまとめ

ホームページより引用

【まとめ】

  • 素材製品メーカー
  • 気体・液体の漏れを防ぐシール材大手
  • 2021年度は減収増益
  • 2022年度は業績修正で増収増益、10円の増配予想!
  • 財務優良な高配当株!

 

シール材大手のバルカーを解説しました(^^)

 

2018年の7月頃から続いていた長期の株価下落トレンドが終焉を迎えました。

 

直近で跳ね返されている2700円の壁を超えることができれば、最高値の3700円をも伺えそうな業績でもあると思います。

 

私の持ち株でもありますので、引き続き注視したいと思います。

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

 


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