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【日本製鉄5401】原料高の製品安。固定費圧縮や変動費改善で巻き返し!

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今回は、『日本製鉄』について解説したいと思います(^^)

 

日本製鉄は国内最大手で、官営八幡製鉄所の流れをくむ名門です。

 

大きな需要で言うと、建設、自動車、産業機械、造船などがあります。

 

2021年度はどのような結果になり、2022年度はどうなっていくのか、日本製鉄からの情報をもとに、私の意見も含めて解説したいと思います(^^)

 

一生懸命勉強したのですが、鉄鋼業界は複雑すぎて一部解釈の違いがあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします<(_ _)>



 

日本製鉄の企業分析

企業概要

  • 世界第3位の鉄鋼メーカー(日本では1位)
    (1位欧州系『アルセロール・ミタル』、2位中国系『中国宝武鋼鉄集団』)
  • 2012年に『新日本製鉄』と『住友金属工業』が経営統合し『新日鉄住金』誕生
  • 2017年に『日新製鋼』を買収、子会社化し2020年に吸収合併
  • 2019年『新日鉄住金』から『日本製鉄』へ社名変更
  • 製鉄、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューションの4つの事業を展開
  • 傘下企業は、上場企業17社をもつ
  • 主要取引は、日鉄物流、住友商事など

事業モデルには、『高炉』と『電炉』があります。

 

高炉』は、主原料は鉄鉱石で、熱源は石炭で還元して鉄鋼を取り出します。

 

電炉』は、主原料は鉄スクラップで、熱源は電気で製造します。

 

日本製鉄や『JFEホールディングス【5411】』、『神戸製鋼所【5406】』は電炉メーカーで、『東京製鐵【5423】』や『合同製鐵【5410】』などは電炉メーカーとなります。

 

日本製鉄は、製鉄事業の会社であると当時に、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューションの各事業をおこなう持ち株会社でもあります。

 

2019年12月に世界第1位の『アルセロール・ミタル』とインドの鉄鋼大手『エッサール・スチール』を共同買収しています。

 

出資比率は、アルセロール・ミタルが60%、日本製鉄が40%ということになっています。

 

ホームページより引用

共同買収の理由としては、インド鉄鋼市場は高い成長性とポテンシャルがあるからです。

 

上記資料は、2019年に発表された資料なので、コロナ下では状況も変わっていると思いますが、当時のインド政府は、インド国内の鉄鋼業を『基幹産業』として保護する姿勢を見せていました。

 

今後需要が伸びる中でもインド国内のメーカーが需要増を捕捉する構図は変わらないとしていました。

 

日本製鉄の業績推移

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。

 

点線よりも下はマイナスを表しています。

 

なので、2021年度は第3四半期と第4四半期は営業利益は黒字になりました。

 

kabutanより引用

第4四半期の業績

売上高 営業益 経常益 最終益 1株益 利益率
金額 約1兆3794億円 約787億円 約728億円 約913億円 99.2円 5.7
期比 -4.6% 黒字転換 黒字転換 黒字転換 黒字転換 増加

前期比で売上高は4%の減少ながら、営業益、経常益、最終益は黒字転換になりました。

 

上期はコロナ感染拡大の影響を受け、国内外ともに急激に減少しましたが、第3四半期、第4四半期は黒字転換となりました。

 

2021年度の結果

kabutanより引用

予測との比較

売上高 営業益 経常益 最終益 1株益 配当金
金額 約4兆8292億円 約113億円 約-86億円 約-324億円 -35.22円 10円
修正率 -0.4% 赤字縮小 赤字縮小 同額

21年の2月に発表していた従来予測と今回の実績を比較してみます。

 

売上高は-0.4%低いものの、予算通りというところです。

 

営業益と経常益は非開示でした。

 

最終益はもともとは-1200億円を想定していましたが、-324億円程となり、大幅に赤字縮小となりました。

 

kabutanより引用

2021年度を前期と比較

売上高 営業益 経常益 最終益 1株益 配当金
金額 約4兆8292億円 約113億円 約-86億円 約-324億円 -35.2円 10円
期比 -18.4% 黒字転換 赤字縮小 赤字縮小 赤字縮小 同額

2021年度の結果を前期と比較してみます。

 

売上高は18%の減少で、5兆円を切ってしまいました。

 

ですが、4000億円以上の赤字だった営業益は113億円の黒字になり、経常益、最終益は大幅な赤字縮小となりました。

 

鉄鋼需要について下期は、自動車をはじめとした製造業向けを中心に回復しましたが、コロナ感染拡大前には届きませんでした。

 

鉄鋼市況は、世界の生産の約6割を占める中国において内需と生産が継続したことにより上昇し、他の地域においても経済活動の再開に伴い、鋼材需要が上昇傾向となりました。

 

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

通期の売上高と営業利益のグラフです。

 

2022年度の営業益は非開示ですが、売上高は過去最高を伺うくらいに戻せそうという予測を立てています。

 

 

kabutanより引用

2022年度の業績予測

売上高 営業益 経常益 最終益 1株益 配当金
金額 6兆円 2400億円 260.7円
期比 +24.2% 黒字転換 黒字転換

2022年度の業績予測は売上高は6兆円の前期比24.2%の増加、営業益、経常益は非開示ながら、最終益は2400億円黒字転換を予測しています。

 

2022年度の見通しは、景気減速から回復に向かっていくと想定しています。

 

中国における高水準の銑鉄生産の影響による鉄鉱石等の原料価格の高止まり、石油価格低迷によるエネルギー分野の新規投資の低迷等、厳しい状況が続くとも想定しているということです。

 

ホームページより引用

そんな中、利益を確保するために損益分岐点を大幅改善したという事です。

 

固定費を大幅に圧縮により低水準の数量でも単独営業利益を確保できる構造を確立しました。

 


 

日本製鉄の株価と配当

日本製鉄の株価

kabutanより引用

前回日本製鉄を取り上げた時は、2020年12月8日で、株価は1335円でした。

 

kabutanを一部加筆

上記は、2021年5月12日終値での月足チャートです。

 

株価はわずか半年で1000円近く上昇し、時価総額は1兆円近く増えています。

 

2018年1月を高値とした下落トレンドはうわ抜け、2013年、2015年、2018年の高値の下落トレンドへ挑戦しようとしています。

 

その付近まですんなり上昇する可能性はありますが、長期の下落トレンドをうわ抜けるためには、かなりのポジティブなニュースであったり、実績が必要になると思います。

 

日本製鉄の配当

銘柄スカウターより引用

ポイント

  • 2021年度 10円
  • 2022年度 未定

2021年の年間配当金は10円でした。

 

配当に関しては、開示可能となった時点で速やかに開示するとのことです。

 

ただ、仮に業績予測の通りだとすると、1株利益は260円になる予測をしているので、目論見通りいくと前期の10円以上の配当の可能性は高そうと感じます。

 

利回り

銘柄スカウターより引用

利回り

  • 測定不可

2021年度の配当利回りは0.46%でした。

 

当期の配当利回りは配当金が発表されていませんので測定できません。

 

日本製鉄の配当性向

銘柄スカウターより引用

配当性向

  • 2021年度 測定不可
  • 2022年度 未定

2021年度の配当性向は最終益が赤字だったため測定出来ません。

 

会社の貯金を切り崩して配当をしました。

 

2022年度の配当性向についても配当金が発表されていないため計算できません。

 

今後に期待しましょう(^^)

 

日本製鉄のキャッシュフローと財務

kabutanより引用

気になったのはコロナがなかった2015年の7100億円をピークに営業キャッシュフローが減少してきています。

 

現金の比率は2018年から4年連続で増えていました。

 

kabutanより引用

財務

自己資本比率 総資産 自己資本 剰余金 有利子
負債
数値 36.4% 約7兆5739億円 約2兆7599億円 約1兆9103億円

自己資本比率は36.4%と前期よりも上昇していますが、個人的には40%は欲しいところです。

 

利益剰余金は前期に大きく減少してしまいましたが、2021年度は2%程増えています。

 

有利子負債は無しの表記になっていますが、IR BANKをみると、厳密には3000億ほど、割合にして0.11%くらいあるようです。

 

割合としては、過去10年以上さかのぼっても一番低い値になっているので、負債での問題はないと思います。

 

日本製鉄のまとめ

ホームページより引用

日本製鉄【まとめ】

  • 世界第3位の鉄鋼メーカー(日本では1位)
  • 2021年度は赤字縮小
  • 2022年度は2400億円の黒字転換を想定!
  • 鉄鋼需要は回復しているので、今後に期待!

鉄鋼業業界の世界第3位の日本製鉄を解説しました。

 

2020年度に引き続き2021年度も赤字と厳しい結果でしたが、鉄鋼需要は少しずつ回復してきており、業績にも反映されています。

 

世界の粗鋼生産の約5割を占める中国勢は、自国政府の経済対策により高水準の生産を維持しています。

 

こうした中、日本製鉄は固定費の大幅圧縮や変動費改善等により、厳しい製鉄事業環境下において高水準の収益を目指していくという事です(^^)

 

国内1位のプライドにかけても頑張って欲しいと思います!

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)



 

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