こんな方におすすめ
- その他金融業界について知りたい人
- 三菱HCキャピタルを投資対象に考えている人
- 三菱HCキャピタルについて知りたい人
※この記事は一部プロモーションを含みます。
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『三菱HCキャピタル』について解説したいと思います。
三菱HCキャピタルは、24期連続増配を達成し、25期連続増配を予定している、連続増配記録、国内3位の高配当銘柄です。
もともとは、三菱UFJリースという商号でしたが、2021年4月から日立キャピタルと経営統合をして現在の『三菱HCキャピタル』になっています。
三菱UFJ系のリース会社で、大手財閥系の安心感があります(^^)
三菱UFJフィナンシャル・グループと経営など各面で連携しており、グループ力を活かし、安定的な経営ができていることが魅力です(^^)
そんな、三菱HCキャピタルは、2024年度第2四半期の決算を発表しています。
三菱HCキャピタルの情報をもとに、私の意見も含めて解説したいと思います(^^)
三菱HCキャピタルの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
Contents
三菱HCキャピタルの企業分析
企業概要
- 三菱商事系列の大手総合リース会社。
- 機械・器具備品のリース、割賦販売、貸付を主力事業として展開。
- ライフ、環境、再生エネルギー、不動産、航空、モビリティ分野で金融サービスを提供。
- 土地建物リース、PFI事業(社会資本整備投資)なども取り扱う。
- 日医リース、DFLリース、首都圏リース、ダイヤモンドアセットファイナンスなどの子会社を持つ。
三菱HCキャピタルは、日本の大手商社である三菱商事のグループ企業の一つです。
三菱商事は多岐にわたるビジネスを展開しており、その中でリース事業も重要な位置を占めています。
事業の主軸は、様々な機械や器具備品を法人顧客にリースすることです。
また、割賦販売や貸付サービスも提供しており、顧客の資金繰りや資産管理をサポートしています。
三菱HCキャピタルは、ただ機械や器具に限らず、生活関連サービスや環境・エネルギー分野、不動産、航空、モビリティ関連の業界にも幅広く金融サービスを提供しています。
このことにより、多様な市場ニーズに応えることが可能になっています。
土地や建物のリース、公共施設の整備に関わるPFI(Private Finance Initiative)事業など、不動産や社会インフラ関連の分野でも事業を行っています。
これらは長期にわたる大規模プロジェクトに関与することが多い特徴をもっています。
三菱HCキャピタルは、複数の子会社を有しており、それぞれが特定の市場やサービス領域に特化しています。
そのため、グループ全体として多様な顧客ニーズに対応することができます。
三菱HCキャピタルの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
経営統合後の2022年度からは大きく業績を伸ばしているのがわかります。
2024年3月期第2四半期にあたる、7月~9月の業績は、前期比で売上高は3.9%の減少、営業利益は16.5%の減少、経常利益は13.8%の減少、最終利益は43.4%の減少となりました。
売上高は微減、営業利益、経常利益、最終利益は10%以上の減少となりました。
2024年度3月期第2四半期の累計
第2四半期の累計は、売上高は0.2%の減少、営業利益は13.1%の減少、経常利益は11.7%の減少、最終利益は16.5%の減少となりました。
最終利益は前年同期比104億円減益の527億円でした。
航空事業と海上コンテナリース事業は着実に業績を回復し、好調に推移しています。
しかし、米国不動産事業での損失や環境エネルギー事業での減損損失により、純利益は前年同期比で104億円減少し、527億円となりました。
一方で、新規案件の増加により、契約実行高は前年同期比1,349億円、パーセンテージとして、10.6%増加し、1兆4,133億円になっていました。
航空やカスタマーソリューションセグメントの資産残高も前期末比で、5,873億円、パーセンテージとして6.1%増加し、10兆2,203億円になっていました。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
2024年3月期の売上高、営業利益は依然、非開示となっています。
合併後の売上高、営業利益は2年連続で増加しているのがわかります。
2023年3月期は売上高、営業利益、経常利益、最終利益の全てにおいて、過去最高の業績を更新しています。
2024年3月期は、売上高、営業利益、経常利益は非開示ですが、最終益は3.2%の増加を予測しています。
第2四半期を終えた時点では、米国不動産事業の損失と、環境エネルギー事業の減損損失が主な原因となり、最終利益の通期業績予想である、1,200億円に対する進捗は、43.9%にとどまっています。
ただ、航空事業の純利益が年後半に偏重しており、海上コンテナリース事業が予想以上に好調を維持していること、さらにアセット売却益の上振れも見込まれるため、通期業績予想は変更されていません。
三菱HCキャピタルの株価と配当
三菱HCキャピタルの株価
株価と配当についてです。
2023年11月12日時点での月足チャートです。
2020年10月の1株437円が底となり、株価上昇が続き、直近では1000円前後になっています。
特に2023年5月以降の株価上昇が目覚ましく、大きく上昇しています。
ただ、上昇しすぎた株価は、利益確定の売りなどにより、調整されやすくなります。
配当利回りは4%弱と悪くありませんし、PBR0.86倍と指標的にも割安水準にありますが、個人的には購入するには株価が上昇しすぎな感じがします。
ちなみに私は、487円で購入しており、購入した時から比較すると、約倍の株価になっています。
購入した際はまだ下落するかもしれないところでしたが、下落してもさらに買い増しをするというスタンスで購入した結果、現在では含み益が出ています。
高配当株投資は株価下落中に購入する逆張り投資なので、三菱HCキャピタルを購入対象にしている方は、しっかりと判断する必要があると思います(^^)
私の投資方針としては、このまま静観していきたいと思っています(^^)
三菱HCキャピタルの配当と配当性向
配当金と配当性向についてです。
2023年度の年間配当金は33円でした。
2024年度は、中間18円、期末19円の合計37円を予想しています。
通期の業績予想では利益は前期を上回る予想おしてり、このままいくと、25期連続増配になります。
これからも連続増配にこだわってくれると思っています(^^)
配当性向は、44.3%を予想しており、徐々に増加傾向になっています。
三菱HCキャピタルは、『株主還元は配当によって行うことを基本にしており、利益成長を通じて配当総額を高めていく』としています。
2025年の中期経営計画期間中の配当性向は40%以上としており、公約通りということになります(^^)
利回り
配当利回りについてです。
2023年11月12日時点で配当利回りは、3.73%になっています。
一時期の4%後半の利回りから比べると、株価が大きく上昇したことにより、落ち着いた配当利回りになっています。
三菱HCキャピタルの財務
財務についてです。
自己資本比率は14.7%と前期末決算の時よりも0.4%増加しています。
リース業は借り入れをしてリースするものを購入しているので、もともと自己資本比率は低い傾向にあります。
利益剰余金は順調に毎年確実に増えています。
有利子負債倍率は5倍を超えていますが、リース企業なので特に問題視はしていません。
借入をして手元にキャッシュがあることが安心につながります。
三菱HCキャピタルのまとめ
【まとめ】
- 三菱商事系列の大手総合リース会社
- 2024年3月期第2四半期は、減収減益
- 通期予想は変更せず、増益の予想
- 高配当でありながら、25期連続増配を予定
三菱HCキャピタルを解説しました(^^)
株主に対する還元意欲はとてもあり、連続増配を意識していると思います。
日立キャピタルとの統合により純資産、純利益で、オリックスに次ぐ、第2位になりました。
事業のポートフォリオの厚みも増し、今後の成長も期待できます(^^)
リース業界自体、航空機リースが業績を牽引し、経済活動が再開されたことも追い風になっています。
再生可能エネルギーや、EVなどの脱炭素関連の投資拡大にも力が入ってきています。
私も三菱HCキャピタルの株主でありますので、引き続き注視していきたいと思います。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)