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【クミアイ化学工業:4996】業績堅調、高配当な中型株の決算を解説。2023年10月期第3四半期の決算。

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  • クミアイ化学工業を投資対象に考えている人
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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)

 

今回は、YouTubeでリクエストのあった、『クミアイ化学工業』について解説したいと思います(^^)

 

クミアイ化学工業は、時価総額1500億円前後の中型株です。

 

クミアイ化学工業を一言で言うと、JA系列の農薬専業の化学薬品メーカーです。

 

日本の企業は、4月はじまり、3月決算が多い中、クミアイ化学工業は、11月からはじまり、10月決算の、日本では珍しい銘柄です。

 

毎月配当金を得たいという方が検討する銘柄の一つでもあります。

 

クミアイ化学工業の2023年10月期第3四半期の決算を解説しますので、クミアイ化学工業の株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。

 

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クミアイ化学工業の企業分析

企業の特徴

  • 農薬専業の化学薬品メーカーで、水稲用、畑作用、園芸用の製品を取り扱う
  • 主要販売チャネルは全国農業協同組合連合会(JA)
  • 化成品事業も展開し、特にアミン硬化剤で世界トップの地位
  • 近年、新規殺菌剤の販売を強化中
  • 他社との経営統合や子会社化を進め、ビジネスを拡大中

 

クミアイ化学工業の業績

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。

 

全体的な売上高は右肩上がり傾向になっています。

 

営業利益は、第1四半期、第2四半期にあたる、2月~7月が高くなる傾向にあります。

当期に関しても第1四半期、第2四半期の営業利益は高くなっています。

 

kabutanより引用

 

2023年10月期第3四半期の業績は、前期比で売上高は2.4%の増加、営業利益は41.5%の減少、経常利益は10.4%の増加、最終利益は36.8%の増加となりました。

 

前期と比較すると営業利益が40%以上の減少となっていますが、最終利益は35%以上の増加となっています。

 

2023年10月期第3四半期の累計

kabutanより引用

 

第3四半期の累計は、前期比で売上高は22.6%の増加、営業利益は36.4%の増加、経常利益は15.9%の増加、最終利益は30.9%の増加となりました。

 

農薬や農業関連事業の海外向け販売の好調、加えて燃料や原材料価格の高騰を受けた販売価格の改定により、売上は前年同期比22.6%増の130,395百万円となりました。

 

営業利益も前年同期比36.4%増の14,109百万円と、大きく増加しました。

 

為替差損があったにも関わらず、投資利益の増加で、経常利益は前年同期比15.9%増の18,717百万円となりました。

 

四半期純利益も30.9%増加して14,480百万円となり、大きく増加しました。

 

決算説明会資料より引用

 

全体の海外向けの売上の割合は60%となっています。

 

原材料価格は依然として高水準であるものの価格転嫁を実施しました。

前年比で大幅な円安で推移し、売上・利益を押し上げています。

 

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

通期の売上高と営業利益のグラフです。

 

売上高は、きれいな右肩上がりになっています。

特に近年の成長は著しくなっています。

 

kabutanより引用

 

通期の業績予想は、前期比で売上高は16.3%の増加、営業利益は34.9%の増加、経常利益は8.8%の減少、最終利益は2.3%の増加の予想を変更していません。

 

売上高、営業利益、最終利益は、再び過去最高を更新する予想をしています。

 

国内での農薬・農業関連事業は、水稲用殺菌剤「ディザルタ」や除草剤「エフィーダ剤」の販売が好調だったものの、販売先の在庫調整のため出荷が減少し、前年同期と変わらない結果でした。

 

一方、海外では「アクシーブ剤」の販売がアルゼンチンの外貨不足とブラジルの市場調整で減少しましたが、北米での高い効果と市場環境の良さから、出荷が大幅に増加したということです。

 

通期業績の前提となる為替レートは、1ドル130円、1ユーロ140円を想定しています。

かなり保守的な為替レートの設定となっているので、今後の業績はさらに上昇する可能性がありますね(^^)

 

クミアイ化学工業の株価と配当

クミアイ化学工業の株価

kabutanより引用

 

株価と配当についてです。

 

これは、2023年9月18日時点での月足チャートです。

 

株価は半年から1年程度で大きく上下しながら右肩上がりになっていそうです。

1200円付近に壁があり、どうその壁を越えていくかが今後の鍵になりそうです。

 

現時点でも悪くないのですが、個人的には、今後、850円~900円まで下落してくるようであれば、購入対象になると感じます。

 

クミアイ化学工業の配当

銘柄スカウターより引用

 

配当金についてです。

 

2023年度は、中間18円期末24円合計42円を予測しています。

 

配当金自体も安定していて、2010年以降配当維持はあれど、減配はありません。

増配も緩やかでしたが、近年は増額の幅も大きくなっています。

 

2019年から5期連続増配を発表しており、安定した配当金ということがわかります。

 

利回り

銘柄スカウターより引用

 

配当利回りについてです。

 

2023年度はいまのところ、3.84%となっています。

3.84%の利回りは高配当といえますので、利回り的には充分検討する余地があると思います。

 

配当性向

銘柄スカウターより引用

 

2022年度の配当性向は、16.2%でした。

 

2023年度は1株配当が42円で、1株利益が138.8円を想定しているので、計算すると配当性向は、30.2%くらいになりそうです。

30%の配当性向はまだまだ余裕があると思っています。

 

毎年利益は残っているので、内部留保するか、配当金として株主に還元していくのかという話ですが、30%の配当性向は両者に対してバランスが良いと思います(^^)

 



 

クミアイ化学工業の財務

kabutanより引用

 

財務についてです。

 

第3四半期の資産の総額は、投資や現金の増加が影響し、前の期間と比べて増加しています。

 

一方、有利子負債は、短期の借金が増えた為、少し増加しています。

 

純資産も増加しており、これは利益や為替の影響も大きいようです。

そして、企業の健全さを示す指標である、自己資本比率は59.3%で、1株あたりの価値は1,083円19銭でした。

 

利益剰余金は、調べられた2008年以降、毎年増加していました。

利益を溜めることができ、事業に余裕があります。

 

クミアイ化学工業のまとめ

ホームページより引用

【まとめ】

  • 農薬専業の化学薬品メーカー
  • 海外比率が60%を越えている
  • 右肩上がりの業績
  • 減配しない企業であり、5期連続増配中
  • 財務優良な中型株

 

クミアイ化学工業について解説しました(^^)

 

業績や配当金の安定性、財務優良ということで、申し分ない企業でした!

 

ただ、個人的には過去のチャートをみると急激に株価が下がることが度々あるため、ちょうど下がった所で購入できないか狙っていきたいと思います(^^)

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

 


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