こんな方におすすめ
- 鉱業業界について知りたい人
- INPEXを投資対象に考えている人
- INPEXについて知りたい人
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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、私の持ち株でもあり、想い入れのある、『INPEX』について解説したいと思います(^^)
以前は、『国際石油開発帝石』という商号でしたが、21年4月1日に商号を『INPEX』に変更しています。
2020年の春には歴史的な原油安で各社は打撃を受けましたが、最近は原油価格も高騰してきて、鉱業、石油、石炭業界の利益は復調してきており、INPEXも例外ではありません。
INPEXに想い入れのある理由は、コロナ下ですごい勢いで株価下落していたときに、平均取得単価550円くらいで購入した銘柄だからです(^^)
当時は株価下落真っ只中でしたが、私独自の『タグの10箇条』で分析した結果、高配当株投資としてイケる!と思い、複数回ナンピンしていました(^^)
現在でもそこそこ高配当として紹介できるINPEXについて解説していきたいと思います。
INPEXの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
『タグの10箇条』について知りたい方は、下記の記事をご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
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Contents
INPEXの企業分析
企業概要
- 2008年に『国際石油開発』と『帝国石油』が合併して国際石油開発帝石が誕生
- 2021年に国際石油開発帝石から『INPEX』に商号変更
- 日本最大級の石油・天然ガスの開発企業
- 世界各地で石油・天然ガスの探鉱し、開発、生産販売をしている
- 日本最大の埋蔵量・生産量規模を誇る
- 再生可能エネルギーは、地熱発電、ソーラー水素プラントに取り組む
- 筆頭株主は日本政府(約18%)
- 主要取引先にENEOSも含まれる
INPEXは日本最大級の原油・天然ガスの開発生産企業で、他の石油開発企業としては、『石油資源開発【1662】』や『三井石油開発(三井物産子会社)』などがあります。
INPEXは特に、豪州で大型ガス田開発、LNG(液化天然ガス)事業を推進していたり、アラブ首長国連邦でクリーンアンモニア製造事業を展開しています。
また、浮体式洋上風力発電に意欲をみせています。
地面に設置する着床式と異なり、風車を海に浮かべます。
水深50メートル以上の海に適した浮体式は、日本のような近海の水深が深い地域での導入余地があり、長崎県で事業化する計画となっています。
INPEXの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
コロナショック時に一番打撃を受けた、2020年度の第2四半期以降、業績がV字で回復してきているのがわかります。
当期はさらに業績を伸ばしていきそうな勢いがあります。
2022年度第1四半期の業績は、前期比で、売上高は99.2%の増加、営業益は2.2倍の増加、経常益は2.6倍の増加、最終益は2.5倍の増加となりました。
数字に関しては、2022年度の素晴らしいスタートをきったと言えると思います。
業績は順調であり、営業利益率は安定して40%以上あるのが特徴です。
業績予想の修正
第1四半期の決算時に、業績予想の修正がありました。
業績予想は2つの修正です。
上期(半年間)の予想と、今期(1年間)の予想です。
上期予想の修正率は、売上高は24.3%の増加、営業益は35.8%の増加、経常益は31.5%の増加、最終益は33.3%の増加へと変更になりました。
また、今期予想の修正率は、売上高は20.1%の増加、営業益は29.1%の増加、経常益は26.5%の増加、最終益は20.0%の増加へと変更になりました。
今回の業績予想の修正は、第一四半期時点での原油価格が上振れしたこと、原油価格が高い水準で推移していることを踏まえ、前提条件に見直しを加えたということです。
また、為替相場が円安方向に推移していることが業績修正の理由ということです。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
2021年度はV字回復と素晴らしい結果となりましたが、2022年度もさらに良い業績予想を発表しています。
それもそのはず、売上高、営業利益は予想通りにいくと、2014年の過去最高をはるかに上回る更新をする予想となっています。
2022年12月期の予測
2022年12月期の業績予想は、前期比で売上高は48.8%の増加、営業益は56.4%の増加、経常益は58.4%の増加、最終益は34.5%の増加となる予想を発表しています。
配当金は既に増配を発表しており、1株54円の配当金です。
業績好調による、さらなる増配も期待したいところです(^^)
最終益に関しては2021年度に2008年の統合以来、過去最高利益を更新しましたが、当期は再度更新し、売上高、営業益、経常益、1株益も過去最高を更新する予想となっています。
INPEXの株価と配当
INPEXの株価
2022年5月14日時点での月足チャートです。
コロナショック前の1200円を突破し、2014年最高値の1661円を超えましたが、直近では利益確定などで押し戻され1400円台中盤となっています。
急激に株価が上昇したので、1600円を超えるには時間がかかるかもしれませんが、1600円を超えると2000円が次のターゲットとなりそうなので、引き続き注視したいと思います(^^)
INPEXの配当
2021年度の48円から6円増配の54円を予想しています。
配当金に関しても過去最高の配当になります。
ちなみに、中間に27円、期末に27円の合計54円となっています。
配当金に関しては、第1四半期の決算では変更ありませんでした。
利回り
配当利回りは株価の急上昇が続き、3.6%くらいになっています。
INPEXと言えば、長らく4.5%以上の利回りを算出していましたが、株価の上昇により、直近では3.6%くらいに落ち着いています。
ただ、3.6%でも高い部類ではあるので、今は以前と比較すると割安とは言えないかもしれませんが、購入タイミングを見計らうのも良いかもしれません(^^)
配当性向
2021年の配当性向は31.2%でした。
2022年は1株配当が54円で、1株益が216.4円を予想しているので、計算すると配当性向は24.9%くらいになりそうです。
2021年度までの中期経営での還元方針は、配当性向は30%以上を想定していました。
2022年から2024年までの3か年の中期経営計画によると、株主還元は、『安定的な配当を基本としつつ、業績の成長に応じて、株主還元を強化する』としています。
業績が悪化した場合でも配当金の下限は30円とし、『総還元性向』40%以上を目指しているということです。
なので、今後の決算ではさらなる増配なども期待できそうです(^^)
INPEXの株主優待
オリジナルデザインQUOカード、LNG施設の見学
株主優待はQUOカードと直江津LNG基地の見学です。
株主優待は2019年より開始されました。
100株で抽選ではありますが、LNG基地の見学ができます。
普段できない体験なので、小さいお子さんがいる家庭には良いと思いますが、2021年は中止となっています。
QUOカードは最低限、400株以上持っていないともらえません。
かつ、1年以上持っていないと権利を得られませんので、株主優待も狙っていく方は長期保有が前提となります。
INPEXのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、4454億円と前期比で大幅増加しているので、本業で稼ぐことが出来ています。
投資キャッシュフローのマイナスが多いという事は、設備投資など将来の利益につながる活動に資金を使用しています。
財務キャッシュフローは、前期はプラス計上になっていましたが、当期はマイナス計上なので、株主への配当金支払いや、借金を返済していることがわかります。
2022年度第1四半期終了時点での自己資本比率は58.2%となっています。
自己資本は増加しましたが、総資産がさらに増加しているため、自己資本比率は減少しています。
利益剰余金は微減、有利子負債倍率は0.39倍になりましたが、特に問題はないと思います(^^)
2020年度は大きく自己資本を減らしましたが、回復しているのが財務実績をみてわかります(^^)
INPEXのまとめ
【まとめ】
- 日本最大級の石油・天然ガスの開発企業
- 販売量増加、平均単価上昇、円安により業績好調
- 2022年度は過去最高業績更新の連発を予想!
- 指標的にはまだまだ割安なバリュー株
2022年12月期第1四半期の決算を発表したINPEXを解説しました(^^)
販売数量の増加、平均単価の上昇、平均為替レートが円安になったこと、3つの要素が重なり過去最高の業績を更新していく予想のINPEXです。
直近は世界情勢の影響で良い業績となっておりますが、やはり今後は、世界的な脱炭素の流れで石油需要が大幅に減少していく見通しのなか、石油依存からの脱却など業態変化の加速当面の課題になることに変わりはありません。
イクシスLNGの安定操業の達成により、石油・天然ガス分野のポートフォリオの強化と生産効率を向上させました。
オランダの洋上風力事業の取得などにより、再生可能エネルギーを含む事業のスライド対応を進め、事業面での目標を大きく進展させたINPEX。
今後も追いかけていきたいと思います(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)