こんな方におすすめ
- 銀行業業界について知りたい人
- あおぞら銀行を投資対象に考えている人
- あおぞら銀行について知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
高配当投資をする上で欠かせないのが銀行業です。
私は2020年にあおぞら銀行の株を衝動買いしてしまいまして、現在も保有中です。
あおぞら銀行は、私の好きな配当金が『四半期ごと』にでる、日本では珍しい銘柄です。
そんな、あおぞら銀行は、2021年3月期の決算を発表しています。
2021年度はどのような結果になり、今後はどうなっていくのか、あおぞら銀行の情報をもとに、私の意見も含めて解説したいと思います(^^)
あおぞら銀行の株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
Contents
あおぞら銀行の企業分析
企業概要
- (旧)日本債券信用銀行(経営破綻し一時国有化、投資グループに売却され、2001年あおぞら銀行に名称変更)
- 銀行業務を中心に金融商品取引、信託、投資運用・助言など金融サービスや債権管理回収業務を営む
- 傘下にGMOあおぞらネット銀行、あおぞら証券、あおぞら投信
- 2018年ファンド運営会社(あおぞら企業投資)設立
- 2020年ベトナムの中堅商業銀行と資本業務提携
あおぞら銀行は、不動産融資、金融商品販売などが中心となっています。
株主構成比率で約半分は個人投資家となっています。
個人株主数に関しても毎年増え続けています。
あおぞら銀行の業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と経常利益のグラフです。
全体的に売上高は減少しているように見えますが、経常利益は安定してきています。
資金利益が順調であったことや、個人、法人関連の顧客ビジネスが2Q以降、好調に推移したという事です。
第4四半期の業績
売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株益 | 利益率 | |
---|---|---|---|---|---|---|
金額 | 約403億円 | ー | 約101億円 | 約69億円 | 59.7円 | ー |
前期比 | -19.1% | ー | 9.1倍 | 黒字転換 | 黒字転換 | ー |
第4四半期を前期と比較すると、売上高は19%の減少ながら、経常益は9倍、最終益は黒字転換となりました。
通期の業績推移
通期の売上高と経常利益のグラフです。
2021年度は、前期と比較して売上高は減少していますが、経常利益はそれほど落ち込んでいません。
2021年度の結果【従来予測と比較】
従来予測と比較
売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株益 | 配当金 | |
---|---|---|---|---|---|---|
金額 | 約1557億円 | ー | 約389億円 | 約289億円 | 248.27円 | 124円 |
前期比 | ー | ー | -2.5% | +1.7% | +1.7% | 増配 |
年間の業績について、2020年5月にあおぞら銀行が発表していた予想実績と今回の実績を比較してみます。
2020年の頃から売上高の予測開示はありませんでした。
経常益は2.5%程減少、最終益は1.7%の上振れ、配当は2円の増配という結果になりました。
個人的には、企業規模にもよりますが、5%以内の誤差なら優秀だと思います(^^)
期末配当金も2円増配されて、苦しいコロナ下ながらも納得のいく結果と思っています。
2021年度の結果【前期と比較】
前期と比較
売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株益 | 配当金 | |
---|---|---|---|---|---|---|
金額 | 約1557億円 | ー | 約389億円 | 約289億円 | 248.3円 | 124円 |
前期比 | -15.5% | ー | -10.0% | +2.9% | +2.9% | 減配 |
今度は、前期の2020年度と実績を比較したいと思います。
売上高は15%の減少、経常益も10%の減少でしたが、最終益は2.9%の増加となりました。
最終益を上振れ着地することができ、従来発表から2円の増配をすることができました。
貸出金利や有価証券利息配当金などの『資金利益』は、貸出金利利鞘の改善や外貨調達コストの低下により前期比で12億円増加したという事です。
また、不動産関連の組合出資利益を第4四半期に取り込んだことや、過年度に損失計上したヘッジファンド投資からの回収益などで120億円を計上していました。
あおぞら銀行は、6つのビジネスグループを報告セグメントとしており、かなり複雑になっています。
詳しいことを知りたい人は、決算短信や決算概要をご覧ください(^^)
2022年度の業績予測
通期の業績予測
売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 1株益 | 配当 | |
---|---|---|---|---|---|---|
金額 | ー | ー | 425億円 | 300億円 | 257.1円 | 128円 |
前期比 | ー | ー | +9.0% | +3.5% | +3.5% | 増配 |
2022年度の業績予測は、売上高は再び非開示となっています。
経常益は9%の増加、最終益は3.5%の増加を予測しています。
配当金は前期の124円から4円増配の128円を予測しています。
あおぞら銀行の株価と配当
あおぞら銀行の株価
2021年5月14日終値での月足チャートです。
決算翌日の株価は120円高となりました。
2018年の初めころからの長期の下落トレンドが終わりを迎え、再び上昇に向いている可能性があると思っています。
チャート的にも2200円から2400円くらいにはサポートラインがありそうです。
あおぞら銀行の配当
配当金
- 2021年度 124円(第1四半期 30円、第2四半期 30円、第3四半期 30円、第4四半期 34円)
- 2022年度 128円
あおぞら銀行の配当金は日本では珍しい、四半期ごとの配当となっています。
2021年度は、第1四半期は30円、第2四半期も30円、第3四半期も30円、第4四半期は、当初は32円の予測でしたが、今回の決算により2円増配され、34円となっています。
年間の配当を4分割にしているだけという見方もありますが、個人的には四半期ごとの配当は、もらえる回数が多くなるので嬉しいです(^^)
2022年度も四半期ごとの配当を継続するということでした。
年間128円との予測が発表されましたが、まだ具体的な配分の発表はありませんでした。
利回り
利回り
- 5.1%前後
配当利回りは決算後でも5%を超えていて、とても高配当です。
3年前の2018年の同じ時期と比較すると、株価は半額近く下がっていますが、配当金は16円も増えています。
株価は読めませんが、配当金は比較的読みやすいという所以がわかりますね!
配当性向
配当性向
- 2021年度 49.9%
- 2022年度 49.7%
前期の配当性向は、49.9%でした。
当期の配当性向は、1株益を257.1円を想定しており、128円の年間配当なので、計算すると配当性向は、約49%です。
あおぞら銀行の中長期的な配当方針は、『配当性向50%とし、業績に応じた還元をおこなうこと』を方針としています。
当期についても業績がさらによくなれば増配するし、逆に業績が悪くなれば減配すると解釈できます。
あおぞら銀行の株主優待
あおぞら銀行で使える商品券
保有株式数 | 優待内容と条件 |
100株以上 | 1、円定期預金500万円以上預け入れ 一律3,000円相当 |
2、投資信託 100万円購入につき 2,000円相当 |
|
3、金融商品仲介業取扱い商品 100万円購入につき 2,000円相当 |
あおぞら銀行の株主優待は、自社商品の商品券です。
投資を勉強されている人であれば、この内容の優待は受けることがないかなぁ。という内容に感じました。
銀行での定期預金は利回りが低いですし、投資信託等の手数料は、楽天証券などのほうが安いですからね。
あおぞら銀行のキャッシュフローと財務
あおぞら銀行の2020年度の営業キャッシュフローはマイナスでした。
営業キャッシュフローのマイナスは、2015年以来の事でした。
2021年度の営業キャッシュフローは過去最高の7287億円でした。
当期は本業でしっかりと稼ぐことが出来た証拠です。
財務
自己資本比率 | 総資産 | 自己資本 | 剰余金 | 有利子 負債 |
|
---|---|---|---|---|---|
数値 | 8.4% | 約5兆9168億円 | 約4940億円 | 約2834億円 | ー |
自己資本比率は近年8%前後で推移しています。
利益剰余金はここ最近は毎年増えていて、借金もありません。
財務的には以前と変わらずで問題ないと思います。
あおぞら銀行のまとめ
【まとめ】
- 不動産融資、金融商品販売が中心の銀行
- 業績が上昇傾向のさなかのコロナショック
- 2022年度は4円の増配を予測し、再び成長軌道に乗れるか!?
- 四半期(3月、6月、9月、12月)ごとに配当をくれる
- 配当性向50%を目安のため増配、減配はあり得る
あおぞら銀行の決算を解説しました(^^)
2021年度は、厳しいコロナ下でも従来の予測から2円の増配をおこないました。
2022年度も比較的明るい未来が見えていそうなあおぞら銀行です。
株価も長期的な下降トレンドを脱しているようにも見えます。
私の持ち株でもあるので、今後も追いかけたいと思います(^^)
あおぞら銀行を単元株(100株)で購入すると25万円前後になります(>_<)
投資の勉強をしていきたいという人は、
私も利用している【SBIネオモバイル証券】なら1株からでも購入ができます(^^)
あおぞら銀行の株を1株から購入できます(^^)
毎月の約定合計が50万円以下なら220円(税込み)で売買し放題です!
毎月Tポイントも200ポイントもらえるので、1か月の手数料は20円です(^^)
少額からでも始めてみようかな?という人は【SBIネオモバイル証券】を試してみてはいかがでしょうか!
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)