不動産業 日本株

【イオンモール8905】決算を解説。赤字転落予測で株価もさえないが、国内の新モールで頑張って欲しい!

こんな方におすすめ

  • 不動産業界について知りたい人
  • イオンモールの決算について知りたい人
  • イオンモールの株は買いか?と思っている人

  • 個別株高配当株投資(米国、日本株)
  • ETF(米国)
  • インデックス投資(つみたてNISA)

私は、基本的には高配当株が好きで、ファンダメンタルとテクニカル分析をしつつ、バリュー株を購入しています(^^)

なるべくかみ砕いて解説していこうと思います。

よろしくお願いします(^^)

イオンモールは不動産業界に属しています。

2019年の売上高は、3241億円で、売上高ランキングでは10位でした。

そんなイオンモールは、2020年10月6日に第2四半期の決算を発表しています。

今回は、そちらを解説していきますので、企業分析の参考にしてください(^^)

動画でご覧になりたい方は、下記をどうぞ(^^)

注意ポイント

  • 個別銘柄について個人の意見、感想を述べていますが、投資を推奨しているものではありません。
    投資は自己責任でお願いいたしますm(__)m



 

イオンモールの企業分析

イオンモールの企業概要

企業概要

  • 日本最大の商業専業デベロッパー
  • 中国、アセアン諸国へも進出
  • 国内167モール、海外32モールを運営(2020年2月)
  • イオンリート法人(不動産投資信託)を始め投資戦略を展開
  • 2013年イオンモール幕張新都心オープン
  • 2016年都市型ショッピングモール運営のOPA(オーパ)を完全子会社化

2013年のイオンモール幕張新都心は旗艦(きかん)モールです。

次は、実際にどんなことをしているのか見ていきましょう。

イオンモールの取扱商品

取扱商品

  • ショッピングモール開発
  • テナントリーシング(賃貸支援)
  • プロパティマネジメント(不動産管理)
  • モールメディア(地域への発信活動)

簡単に言うと、『イオンモール』は、何か商品を販売するわけではなく、ここにイオンを建設したら儲かるとか、モール内の店舗の賃貸管理などをして、儲けている会社です。

『イオン』を核としたテナントに対する不動産管理を行っている会社ですね。

イオンモールの業績

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

※イオンモールの期の始まりは、3月からとなっておりますので、ご注意ください。

ポイント

  • 1Qに売上、利益大幅減
  • 2Qに若干持ち直しも厳しい状況

これまで順調に売上を伸ばしていましたが、1Q(3月~5月)に入り急減速でした。

2Q(6月~8月)には持ち直しましたが、今までと比較すると厳しい状況です。

kabutanより引用

ポイント

  • 前年同期比 売上高-8.9% 営業益-34% 経常益-35.5% 最終益-71.2% 1株益-71.1%

2Qの連結最終利益は前年同期比71.2%減の26.1億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の17.5%から12.7%に低下しました。

6月は、1人10万円給付やキャッシュレス還元キャンペーンにより若干持ち直していました。

7月中旬以降にコロナの再拡大の兆候で伸び悩みました。

9月は感染者減少に伴い、飲食、アミューズメント、シネマは大幅改善したという事でした。

1Qから比べるとよくはなりましたが、それでも前年同期比で大幅マイナスなので、厳しい状況です。

kabutanより引用

ポイント

  • 前年同期比 売上高-21.7% 営業益-59.7% 経常益-64.3% 最終益赤字転落 1株益赤字転落

21年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結最終損益は108億円の赤字に転落してしまいました(>_<)

ちなみに、前年同期は170億円の黒字でした。

1Qが一番厳しい状況だったので、第2四半期累計にすると赤字転落でした。

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

いままで良い感じに右肩上がり成長を見せてきましたが、今期は大きく下がっているのがわかります。

次は、詳しい数字で見ていきましょう。

kabutanより引用

ポイント

  • 前年同期比 売上高-13.6% 営業益-50.7% 経常益-60.8% 最終益赤字転落 1株益赤字転落

現在の状況からすると、40億円の赤字になりそうという事です。

先ほどの第2四半期累計では、108億円の赤字でしたので、現状の赤字額からは、あと半年で68億円減らすことが出来そうという予測を出しています。



 

イオンモールの配当金、利回り、株主優待

イオンモールの配当金

銘柄スカウターより引用

ポイント

  • 1株あたり40円(予定)

2019年と同じ1株あたり40円を予定しています。

イオンモールの配当利回り

銘柄スカウターより引用

ポイント

  • 前年と同水準の2.57%

株価によって配当利回りは変わりますが、昨年と大きな変わりはなさそうです。

イオンモールの配当性向

銘柄スカウターより引用

ポイント

  • 20年は26.6%

昨年の配当性向は、26.6%でしたが、今回の決算では、赤字転落を予測しており、1株益が-17.6円なので、貯金を切り崩して配当をする形になります。

イオンモールの株主優待

イオンギフトカード、カタログギフト等(選択制)

必要枚数 優待内容
100株以上 3000円相当※
500株以上 5000円相当※
1000株以上 10,000円相当※

※1、イオンギフトカード
2、カタログギフト
3、カーボンオフセットサービスの購入  どれか1点を選択

さらに

  • 長期保有者(3年以上)向けに下記のイオンギフトカード

必要枚数 優待内容
1000株以上 2000円相当
2000株以上 4000円相当
3000株以上 6000円相当
5000株以上 10,000円相当

1000株って聞くと、メチャクチャ高くなりそうですが、大体155万円くらいです。

イオンモールの財務

kabutanより引用

ポイント

  • 自己資本比率 28.3%
  • 自己資本 約3735億円
  • 剰余金 約3033億円
  • 有利子負債倍率 1.81

それぞれの値は悪化しています。

イオンモールとしては、海外事業の利益拡大を軸に、将来的な配当引き上げを見据えています。

2022年を目標にフリーキャッシュフローの黒字化を目指し、株主還元を強化するとのことでした。

  • 自己資本比率⇒返済の必要のない資本の比率(業種により目安値は異なる)
  • 自己資本⇒返済の必要のない資本(自分のお金)
  • 剰余金⇒会社内に貯めているお金。利益の蓄積を表し、経営状態を判断する。
  • 有利子負債倍率⇒利子を付けて返済しないといけない負債を、毎年のキャッシュフローで完済するのに何年かかるか

イオンモールの株は買いか?

kabutanに加筆

ポイント

  • 1800円位に上値を抑えられそう
  • 200日移動平均線も1800円近くにある
  • 短期的に上昇トレンド

200日移動平均線が若干下を向きかけている状況でした。

ですが、短期的には、上昇トレンドで、6月5日につけた1629円を超していけば、1800円や2000円にチャレンジしていくと思います。

イオンモールのまとめ

イオンモール【まとめ】

  • イオンを核とした、日本最大の商業専業デベロッパー
  • 1Qの大幅赤字は通期でも-40億円になりそう
  • 配当は維持で、配当利回りは2%中盤
  • 財務状況はまずまず
  • 21年は赤字予測なので株価は上がりずらい可能性

イオンはイオンでも、不動産業のイオンモールを解説しました。

海外事業にも力を入れているようですが、日本においても2020年度に埼玉県の上尾、21年度には、宮城県宮城郡利府町、埼玉県川口市、石川県白山市、愛知県名古屋市に新しいモールを出店計画しているようですよ!

お近くでお住まいで気になる方は調べてみてください(^^)

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)



 

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