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タムロン【7740】高配当×超健全財務!割安なのに進捗も好調な優良銘柄。2025年12月期第1四半期の決算。

こんな方におすすめ

  • 安定した収入源を求めている人
  • 投資知識の向上をしたい人
  • 投資判断の材料が欲しい人

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執筆者『たぐ』の紹介

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Contents

タムロンの企業概要

タムロンは、カメラや機械に使われる「レンズ」を開発・製造している光学機器メーカーです。

主な製品

  • 一眼レフやミラーレスカメラ用の交換レンズ(これは世界トップクラスのシェア)

  • 監視カメラ用レンズ(防犯用など)

  • FA(ファクトリーオートメーション)やマシンビジョン用レンズ(工場で使われる機械の目)

  • テレビ会議用レンズドローン用レンズ医療用の特殊レンズなど

  • 最近は車載カメラ用レンズにも力を入れていて、自動運転技術との関わりも出てきています。

事業の3つの柱

  1. 写真関連事業(主にカメラ用交換レンズ)

  2. 監視・FA関連事業(監視カメラや工場向け)

  3. モビリティ&ヘルスケア・その他事業(車載、医療機器など)

生産拠点

  • 日本国内では青森県

  • 海外では主に中国に集中して工場を持っています。

これからの方向性

  • ドローン市場への参入

  • 自動車カメラ分野(車載用レンズ)の拡大

  • 他社ブランド製品を支える**OEM(受託生産)**ビジネスの強化

主な取引先

  • ソニーの中国法人や、中国・深センの企業など、海外企業との取引が多いのも特徴です。

決算概要

✅ 売上・利益の減少

  • 売上高は前年よりやや減少。写真関連の減収が影響しました。

  • 営業利益も減ったものの、利益率は21.8%と依然高水準を維持。

  • 最終利益は投資有価証券の売却損を計上したことで大きめに減益。

✅ 原価管理はうまくいっている

  • 原材料費の高騰にもかかわらず、生産性の向上で粗利益は微増

  • 円安ドル高の為替影響もプラスに働いた(+5.2億円の売上寄与)

🔍 セグメント別の動き

📷 写真関連(主力事業)

  • 売上:135.7億円(▲2.7%)

  • 欧州・日本は好調だが、米国や中国が前年反動減で不調

  • 営業利益率は約28%と高水準

👁 監視&FA

  • 売上:28.8億円(▲2.1%)

  • 監視・FAは増収だが、TV会議関連が不調で全体では減収

  • 営業利益率は14.2%

🚗 モビリティ&ヘルスケア

  • 売上:30.0億円(+2.3%)

  • 車載・医療向けレンズが堅調で増収。利益は前年並み。

どう見るか?

  • 写真関連の一時的な販売不調で全体の売上・利益は減少したが、コスト管理がうまくいき、利益率は安定

  • 特に車載カメラや医療分野が堅調で、将来の成長性も期待できる。

  • 進捗率50.5%は良好で、会社計画に対しては順調な滑り出し

🔍 解説ポイント

① 増収増益の見通し

  • **売上は前年比+4.0%**と着実に伸びる見込み。

  • 営業利益・経常利益も順調に増加しており、収益体質の強さが見て取れます。

② EPS・配当も増加

  • EPS(1株あたり利益)は約370円近くまで増加見通し

  • 配当は年間145円予想で、前期より5円増配。安定した還元姿勢が見えます。

③ 過去の成長と比較しても高水準

  • 売上・利益ともにここ5年で過去最高水準に並ぶ計画。

  • 特に2021年からの4年間で売上は約60%増加、利益は約3倍近くに拡大しており、企業としての成長が継続中です。

📌 まとめ

  • 好調だった2024年を上回る計画で、特に営業利益率は20%超を安定維持。

  • 米中リスクや原材料コスト増などの外部要因にも対応しながら、事業の多角化・製品開発力が支えに

  • 長期目線でも、堅実な成長株・配当株として魅力的な水準。

✅ 営業利益率(Operating Profit Margin)

  • タムロンは2024年に21.7%まで上昇し、2025年もほぼ横ばいで高水準維持の見通し。

  • 製造業としては非常に高いレベルで、原価管理や製品の付加価値の高さを示しています。

✅ ROE(自己資本利益率)

  • 自分たちの資本でどれだけ利益を生み出しているか。

  • 一般に10%以上で優良企業とされる中、タムロンは19%近くと非常に優秀

  • 株主の視点から見ても、資本効率の高い会社だと言えます。

✅ ROA(総資産利益率)

  • 会社が持つ全資産からどれだけ利益を生み出したか。

  • 製造業では8〜10%が平均的な中で、タムロンは15%超えと抜群の効率性。

  • 資産の使い方が上手く、安定して収益を上げている証拠です。

📌 まとめ

  • 営業利益率、ROE、ROAのすべてが業界平均を大きく上回る水準

  • タムロンは収益性・資本効率・資産効率の三拍子が揃った優良企業

  • 特に2024年〜2025年にかけては、安定成長と高収益の両立が期待されます。

株価指標と株主還元

💡 チャートの見方と現状

  • 株価は2023年〜2024年にかけて大きく上昇し、2024年9月に4,880円の高値を記録。

  • その後は調整局面に入り、現在は3,200円台まで下落しています。

💰 PER(株価収益率):8.9倍

  • 利益に対して株価が安く、割安水準

  • 製造業・高収益企業としては10倍を下回るのは魅力的

  • 市場からの成長期待はやや控えめだが、安定した利益水準が前提

🏦 PBR(株価純資産倍率):1.76倍

  • 会社の純資産に対してやや割安〜適正評価

  • PBRが1倍を超えており、「価値を生む企業」と評価されている

  • 自己資本比率も高く、財務体質の良さが背景

💡 なぜPBR「1.76倍」が“やや割安〜適正”と言えるのか?

① 高収益企業としては妥当な評価水準

  • タムロンの**ROE(自己資本利益率)は約19%**と非常に高い。

  • 一般に、ROEが10%以上の企業はPBRが1.5〜2.5倍でも割高ではないとされます。

  • つまり、タムロンは「自己資本を効率よく使って稼ぐ会社」なので、PBRが1.76倍でも許容範囲内

② 製造業としては高評価

  • 製造業は設備投資が重く、PBRは1.0倍を下回ることも多い

  • その中で1.7倍というのは、将来の収益力が高く評価されている証拠

③ 業績が安定・成長傾向にある

  • 営業利益率20%以上、配当も安定。

  • 「資産を持ってるだけ」でなく、それを活用してきちんと利益を出している企業

なので、PBR1.76倍は、

  • 成長性・収益性(ROE・営業利益率)を加味すると、

  • 「高くない」どころか、割安寄りの水準

つまり、資産+利益力の両面で評価されている企業として、適正〜やや割安と判断されるのです。

 

💸 配当利回り:4.42%

  • 配当だけでも年4%以上の利回りが期待できる

  • 高水準で安定しており、長期保有に向く銘柄

  • 株主還元に積極的で、増配傾向もある

✅ 2021年以降、一気に配当が伸びている

  • 2020年までは年25〜34円程度で安定していた配当金が、

  • 2021年以降、業績好調を背景に急増しています。

✅ 2024年には前年比+55円の大幅増配

  • 利益成長に加え、株主還元強化の方針が見える大幅な増配。

  • 140円配当で、株価3,200円前後なら利回り4%超の高水準。

✅ 2025年も増配予想(145円)

  • わずかでも増配予定という点で、減配リスクが低く、長期保有の安心感あり

📌 投資家向けまとめ

  • タムロンは**「成長+安定配当」型の優良企業**。

  • 特に2020年代に入ってからの配当成長率が非常に高い

  • インカム狙いの投資家にも人気が出やすい銘柄と言えます。

💡 タムロンの株主還元方針(2025年12月期)

✅ 基本スタンス

  • 利益成長に応じた安定配当機動的な自己株式取得を組み合わせた、バランス型の還元方針。

🔹 配当方針

  • 配当性向40%程度を目安に利益に応じた還元を実施。

  • 年間配当金80円を下限とし、業績好調な場合はしっかり増配。

  • 実際、2024年は140円配当を実施、2025年は145円を予想しており、増配を継続中。

🔹 自己株式取得(自社株買い)

  • 総還元性向60%を目安に、必要に応じて自社株買いも実施。

  • 2025年2月には、最大40億円の自己株式取得を発表

  • 株主への利益還元と同時に、株式の希薄化防止や資本効率向上を図る狙いもある。

財務

🏦 自己資本比率

  • 自己資本比率が80%超えというのは、非常に安定した財務体質を意味します。

  • 一般的に50%を超えれば堅実、70%を超えれば非常に健全とされる中で、タムロンはトップクラス。

  • 借入に頼らず、自己資本(返済義務のない資本)で企業を運営できている証拠です。

💰 剰余金(内部留保)

  • 剰余金は企業が過去の利益を蓄積したもの

  • 毎年しっかりと利益を積み増しており、内部留保は順調に増加しています。

  • これは、将来的な投資・配当・自社株買いなどに使える**企業の“余裕資金”**でもあります。

🏦 有利子負債倍率

  • 0.03倍=自己資本が有利子負債の約33倍ということ。

  • つまり、ほぼ無借金経営に近く、金利上昇リスクや返済負担がほとんどない

  • 銀行からの借入に依存しておらず、財務の安全性は極めて高い状態です。

  • タムロンは、自己資本比率80%超・有利子負債ほぼゼロ・剰余金も増加中と、
    製造業としては非常に優れた財務基盤を持っています。

  • 今後の成長投資や株主還元においても、“守りが堅く攻めに出られる”状態が整っています。

タムロンのまとめ

✅ 1. 四半期業績(2025年1Q)

項目 実績 前年同期比
売上高 194.5億円 ▲1.9%
営業利益 42.4億円 ▲6.9%
最終利益 28.4億円 ▲15.0%
通期進捗率(最終益) 50.5% ↑良好進捗

🔍 解説:

  • 写真関連事業で中国・北米の減速が影響し、減収減益に。

  • 一方で粗利率は改善、進捗率は前年を上回る好調ペース

✅ 2. 通期業績予想(2025年12月期)

項目 予想 前期比
売上高 920.0億円 +4.0%
営業利益 200.0億円 +4.2%
最終利益 148.0億円 +1.9%
EPS(1株利益) 368.0円 +4.7%

🔍 解説:

  • 業績は過去最高水準を更新する見通し。

  • 高収益体制を維持しながら、緩やかな成長を継続。

✅ 3. 株価・バリュエーション・配当

項目 内容
株価(5/2終値) 3,280円
PER 8.9倍(割安水準)
PBR 1.76倍(やや割安〜適正)
配当利回り 4.42%(高配当)
配当推移 2021年以降4年連続増配、2025年は145円予想

🔍 解説:

  • PER・PBRともに割高感なし、利回りも魅力的

  • 高値から調整中だが、配当重視の長期投資には適。

✅ 4. 財務状況

指標 数値(2025年1Q) 評価
自己資本比率 82.3% 極めて健全
有利子負債倍率 0.03倍 ほぼ無借金経営
剰余金 605億円 内部留保も豊富

🔍 解説:

  • 製造業としては異例の超健全財務

  • 借入に頼らず、自前資本で成長・還元を両立できる体質

🎯 決算の感想

「攻めも守りもそつがない、“安定成長×高配当”の優等生」

  • 1Qは前年同期比で減益となりましたが、進捗率は過去より高く、通期計画は順調なスタート

  • 写真関連の調整局面をカバーするかのように、車載や医療向けといった成長分野がしっかりと支えになっており、事業のバランスの良さが光ります。

  • 何より注目すべきは、自己資本比率80%超・有利子負債ほぼゼロ・増配継続中という強固な財務体質と株主還元姿勢。

  • 株価は高値から調整しているものの、割安水準に高利回りが加わり、下値では支えが効きやすい構造に。

  • 景気後退や外部環境の変動にも強く、中長期で安心して持てる製造業銘柄のひとつといえるでしょう。

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

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