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【DCMホールディングス:3050】再編が続くホームセンター業界で活路を見出せるか!2023年2月期第3四半期の決算を解説!

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  • 小売業業界について知りたい人
  • DCMホールディングスを投資対象に考えている人
  • DCMホールディングスについて知りたい人

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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)

 

今回は、ホームセンター大手の『DCMホールディングス』の2023年2月期第3四半期の決算が発表されましたので、解説したいと思います(^^)

 

以前のホームセンターは日用品やDIY用品、資材、園芸用品などを扱っていました。

 

自動車保有率の上昇と地方の開発によって、郊外に大型の店舗と駐車場を構える構造で成長してきたのがホームセンターです。

 

米国では自ら家を修理する人が多く、住宅関連資材を中心に販売していますが、日本では時代に合わせ変化してきており、現在ではペットやペット用品、食品も販売しています。

 

DCMホールディングスは、私の持ち株でもありますが、指標的には割安な部類に入ります。

 

小売業界は、個人所得や雇用の悪化リスク、エネルギー価格や原材料価格の上昇と円安による販売価格の上昇などにより、個人消費の回復には時間を要すると思われます。

 

また、近年では業態を超えた販売競争の激化もあり、厳しい経営環境にあります。

 

そんな、DCMホールディングスは、ホーマック、カーマ、ダイキが経営統合したホームセンターの最大手で、2022年5月末時点での店舗数は670店舗にのぼります。

 

最近では、PB(プライベートブランド)商品に強みも持ってきており、売上高構成比率も上昇してきています。

 

DCMホールディングスの2023年2月期第3四半期の決算を、私の見解も含め解説していきたいと思います(^^)

 

DCMホールディングスの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。

 


 

DCMホールディングスの企業分析

企業概要

  • 国内最大手のホームセンターグループ
  • DCM系ホームセンターは5社
    (ホーマック、カーマ、ダイキ、サンワ、くろがねや)
  • 2016年にくろがねやを完全子会社化
  • 2017年にケーヨー【8168】と資本業務提携を締結
  • 2021年3月にカーマ、ダイキ、ホーマック、サンワ、くろがねやの5社統合
  • テーオーホールディングス【9812】とホームセンター事業で資本業務提携
  • 2022年3月にエクスプライスと資本業務提携
  • 店名を『DCM』に統一

 

DCMホールディングスは『カインズ』と並ぶ国内最大手のホームセンターです。

 

その他の上場しているホームセンター銘柄は、コーナン商事【7516】、コメリ【8218】、ナフコ【2790】、ジョイフル本田【3191】などがあります。

 

DCMブランドは、『ホーマック』は東日本『カーマ』は中日本『ダイキ』は西日本といった感じでした。

 

プラスして『サンワ』、『くろがねや』による全国ネットワークを形成し、グループ全体で676店舗(※2022年11月末時点)を展開していますが、直近では店名を『DCM』に統一しています。

 

また、工具・金物・作業用品の専門店・プロショップの『ホダカ』、小商圏型ホームコンビニの『DCMニコット』も運営しています。

 

DCMホールディングスのような小売業業界は、景気の下振れリスク、個人所得や雇用の悪化リスクなど、先行きは不透明で厳しい経営環境にあります。

 

そんな中、DCMホールディングスは、社会的なインフラとしての役割を果たしています。

 

DCMホールディングスの業績

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。

 

DCMは第1四半期の3月から5月が業績のピークになり、第4四半期の12月から2月の業績が落ちる傾向にあります。

 

kabutanより引用

 

第3四半期の業績は、前期比で売上高は10.4%の増加、営業益は0.9%の減少、経常益は2.8%の減少、最終益は11.8%の減少となりました。

 

売上高は前期比で10%の増加となりましたが、それ以外は前期を下回る結果となりました。

 

マスクやアルコール除菌関連製品の需要低下や値上げによる節約志向の高まり、ビジネスチェアやデスクなど、在宅勤務関連商品の反動減が大きく響き減益となりました。

 

kabutanより引用

 

第3四半期の累計は前期比で、売上高は4.4%の増加、営業益は3.3%の減少、経常益は3%の減少、最終益は10.5%の減少となりました。

 

対通期の進捗率は82%と、前期、前々期と比較しても低い水準になっています。

 

冒頭でもお話ししましたが、第4四半期の業績が悪くなる傾向があるので、期末の決算にも注目です。

 

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

通期の売上高と営業利益のグラフです。

 

DCMホールディングスの売上高は徐々に増えていましたが、2022年度は減少してしまいました。

 

ただ、2023年度は売上高も過去最高を更新する予想を変更していません。

 

kabutanより引用

 

通期の業績予想は、前期比で売上高は11.3%の増加、営業益は1.1%の増加、経常益は1.3%の増加、最終益は1.0%の増加を変更していません。

 

DCMホールディングスは、2022年3月24日にエクスプライスの全株式を取得したと発表しました。

 

決算説明会資料より引用

 

エクスプライスは、家電を中心とするECサイトを運営しています。

 

楽天等でお世話になった人も多いのではないでしょうか。

 

この通期予想はエクスプライスを含んだ連結業績予想となっています。

 

エクスプライスとの相乗効果により、EC事業のリアル店舗活用や相互送客、非家電領域での商品ポートフォリオの拡充、物流スピードアップ並びにコストダウンが見込めるということです。

 

DCM単独でECを拡大する方針から、エクスプライスのグループ化を通じたEC戦略に舵を切っています。

 

DCMホールディングスの株価と配当

DCMホールディングスの株価

kabutanより引用

 

2023年1月15日時点での月足チャートです。

 

コロナショック時の2020年3月は882円まで下落しましたが、大きな下髭をつけています。

 

業績は底堅そうなので、1000円を大きく割ることがあれば買い増しをおこないたいと思っていましたが、第2四半期の決算にて自社株買いと配当金増額が発表され大きく株価は上昇し1200円前後となっています。

 

DCMホールディングスの配当金

銘柄スカウターより引用

 

2022年度の配当金は、年間33円でした。

 

2023年度は、当初1円増配の年間合計34円を予測していましたが、第2四半期の決算にて配当金増額が発表され、中間20円、期末20円の合計40円になっています。

 

7期連続増配を達成し、2023年度は8期連続増配への挑戦をしていますが、配当金増額を発表しているくらいですから、連続増配の達成は堅そうです(^^)

 

今後の増配にも期待せざるを得ませんね(^^)

 

配当利回り

銘柄スカウターより引用

 

2023年1月15日時点での配当利回りは、3.4%前後となっています。

 

株主優待と一緒に考えると、そこそこの利回りになってきています。

 

株主優待については、長期保有をすることでお得になるのですが、後ほど紹介します。

 

配当性向

銘柄スカウターより引用

 

2022年度の配当性向は、26.1%でした。

 

2023年度は1株配当が40円で、1株利益が133.7円を想定しているので、計算すると配当性向は、29.9%くらいになりそうです。

 

配当性向としてはまだまだ余裕がある値だと思います。

 



 

DCMホールディングスの株主優待

ホームページより引用

 

DCMホールディングスの株主優待はお買物優待券です。

 

最近は、生活必需品や、飲み物なども安く販売しているので、重宝します(^^)

 

100株保有だと3年未満は500円の優待券ですが、3年以上保有すると4倍2000円の優待券になります。

 

私は次の優待からは2000円の商品券になる予定です(^^)

 

家族名義で100株ずつ購入することができれば、一人で500株購入するよりも資金的な余裕も生まれつつ、優待ももらえますね(^^)

 

長期保有が前提のあなたには、DCMホールディングスが合うかもしれません(^^)

 

DCMホールディングスの財務

kabutanより引用

 

自己資本比率は46.2%になっています。

 

第1四半期を終えた時点では42%でしたので、少しずつ上昇してきています。

 

長期借入の実行による、現金及び預金の増加、エクスプライスの連結子会社化などから、総資産は増加しています。

 

有利子負債は0.77倍と第1四半期の0.96倍から減少しています。

 

長期借入の実行による借入の増加、エクスプライス株式会社の連結子会社化などから、負債合計は約2865億円になりました。

 

有利子負債は、第1四半期を終えた時点よりも減少していますし、負債合計に関しても減少していましたので、しっかりと借金は返済できています。

 

以前からの財務健全な体質は変わっていないと思います(^^)

 

DCMホールディングスのまとめ

決算説明会資料より引用

【まとめ】

  • 国内最大手のホームセンターグループ
  • 2023年第3四半期は前期比で増収減益
  • 2023年度の業績修正はせず、売上高も過去最高を更新予想!
  • 8期連続増配は、ほぼ確定!
  • 長期保有で株主優待がお得な割安株

 

ホームセンター大手のDCMホールディングスについて解説しました(^^)

 

既存店の巣ごもり特需は無くなりましたが、好採算の園芸やDIYの需要が底堅いです。

 

2022年4月28日付で、自己株式約600万株の消却を実施しています。

 

株式を消却し市場から無くすことにより、1株当たりの利益も上昇します。

 

2021年の終わりには、ホームセンター大手の『カインズ』が東急ハンズを買収することが発表されました。

 

業界3位の近畿地盤のコーナン商事【7516】は買収や積極出店で規模を拡大しています。

 

関東圏にも本格進出を果たしDCMホールディングスもうかうかしていられませんね!

 

DCMは以前、島忠ホームズの買収に失敗し、ニトリに奪われてしまった経緯があります。

 

2022年3月にEC戦略として、エクスプライスのグループ化をおこないました。

 

DCMの強みである、リアル店舗を軸にEC事業もエックスプライスを通じたEC戦略に転換しました。

 

守りだけではなく、攻めの経営をしているのも頼もしいです(^^)

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

 

あなたの投資戦略も教えてください!

 


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