こんな方におすすめ
- 銀行業業界について知りたい人
- あおぞら銀行を投資対象に考えている人
- あおぞら銀行について知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
高配当投資をする上で欠かせないのが銀行業です。
私は2020年にあおぞら銀行の株を衝動買いしてしまいまして、現在も保有中です。
あおぞら銀行は、私の好きな配当金が『四半期ごと』にでる、日本では珍しい銘柄です。
そんな、あおぞら銀行は、第1四半期の決算時に『株主優待廃止』のお知らせや、東京証券取引所新上場区分における、『プライム市場』選択申請のお知らせを出しています。
中間決算も既に発表されており、上期経常利益が40%増益、第2四半期にあたる、7月から9月も6%の増益を発表しています。
直近の決算を解説しますので、あおぞら銀行の株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
Contents
あおぞら銀行の企業分析
企業概要
- (旧)日本債券信用銀行(経営破綻し一時国有化、投資グループに売却され、2001年あおぞら銀行に名称変更)
- 銀行業務を中心に金融商品取引、信託、投資運用・助言など金融サービスや債権管理回収業務を営む
- 傘下にGMOあおぞらネット銀行、あおぞら証券、あおぞら投信
- 2018年ファンド運営会社(あおぞら企業投資)設立
- 2020年ベトナムの中堅商業銀行と資本業務提携
あおぞら銀行は、不動産融資、金融商品販売などが中心となっています。
株主構成比率で約半分は個人投資家となっています。
その個人投資家の株主数が減少しました。
今までは毎年増加していた、個人株主数ですが、2021年9月末時点では、若干の減少に転じていました。
あおぞら銀行の基盤ビジネスは6つの柱となっています。
2021年度の重点施策として、6つの柱を掲げています。
『あおぞら型投資銀行ビジネス』の推進として、
- ベンチャービジネスの成長サポート
- 構造転換をともに目指すビジネス
- 事業再生を通じた地域社会への貢献
- 地域金融パートナーバンクの展開
- グループ機能を活用したビジネスの領域拡大
- 気候変動への対応
を重点施策としています。
それぞれの細かい内容を知りたい方は決算説明資料をご覧いただきたいのですが、歴史的な産業構造の転嫁期にある現代で、新たに生まれるビジネスを育成し、従来型事業の再構築や事業再生を支援することにより社会に貢献しようとしています。
あおぞら銀行の業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と経常利益のグラフです。
第1四半期の経常利益が大きく増加していたため、第2四半期の経常利益は大きく減少しているように見えますが、前期と比較すると前期よりも若干、増加しています。
売上高は減少していますが、あおぞら銀行としては、『好調な実績』としています。
第2四半期の業績は前期比で、売上高は8.3%の減少、経常益は6.5%の増加、最終益は2.7%の増加となりました。
先ほどのグラフのとおり、売上高は約8%のマイナスでしたが、経常益、最終益は前期を上回る実績となりました。
第2四半期の累計
第2四半期の累計をみると、前期比で売上高は12.5%の減少、経常益は39.9%の増加、最終益は28.5%の増加となりました。
中間決算のポイントとしては、貸付利息や有価証券利息ではない、『非資金利益』が前年同期比で大幅に増加し、粗利益の成長に寄与しました。
また、M&A取引関連や、未公開株へ投資するプライベート・エクイティ、GMOあおぞらネット銀行等が好調に推移しました。
通期の業績推移
通期の売上高と経常利益のグラフです。
通期の業績予想に変更はありませんでした。
2022年度の売上高は非開示となっていますが、中間決算での業績は前向きな報告であったので、今後に期待が持てそうです(^^)
2022年度の業績予測
2022年度の業績予測は、5月に発表して以来、変更はなく、売上高は非開示となっています。
経常益は9%の増加、最終益は3.5%の増加を予測しています。
配当金は前期の124円から4円増配の128円を予測しており、こちらも変更はありません。
あおぞら銀行の株価と配当
あおぞら銀行の株価
2021年12月26日時点での月足チャートです。
2500円前後をサポートラインとして上昇傾向のチャートになっていましたが、直近では再び押し戻されてきています。
株価が以前よりも下落した分、配当利回りは5%前後あります。
ちなみに、私は1920円くらいで購入しているので、現在の配当から算出すると、配当利回りは6.6%くらいでした。
2500円を完全に割ってしまうと2000円くらいまでは下落してしまいそうなので、引き続き、注視していきたいと思います!
あおぞら銀行の配当
あおぞら銀行の配当金は日本では珍しい、四半期ごとの配当となっています。
2021年度は、第1四半期は30円、第2四半期も30円、第3四半期も30円、第4四半期は、当初は32円の予測でしたが、今回の決算により2円増配され、34円となりました。
年間の配当を4分割にしているだけという見方もありますが、個人的には四半期ごとの配当は、もらえる回数が多くなるので嬉しいです(^^)
2022年度も四半期ごとの配当を継続するということで、年間128円との予測が発表され、第1四半期末配当として、1株あたり32円、第2四半期末にも32円の配当となっています。
私は100株保有なので、3200円ですが、税金を引くと手元には2550円が残る計算になります(^^)
利回り
配当利回りは5%前後と、高配当です。
3年前の2018年と比較すると、株価は半額近く下がっていますが、配当金は16円以上も増えています。
株価は読めませんが、配当金は比較的読みやすいという所以がわかりますね!
配当性向
前期の配当性向は、49.9%でした。
当期の配当性向は、1株益を256.9円を想定しており、128円の年間配当なので、計算すると配当性向は、約49%です。
あおぞら銀行の中長期的な配当方針は、『配当性向50%とし、業績に応じた還元をおこなうこと』を方針としています。
当期についても業績がさらによくなれば増配するし、逆に業績が悪くなれば減配すると解釈できます。
株主優待
2013年9月から『円定期預金』、『投資信託』、『仕組債』の取引に応じた商品券を実施していましたが、2021年12月に送付する優待券をもって、廃止が発表されました。
理由としては、『全ての株主様への公平な利益還元の観点から』ということでした。
私は投資信託等は楽天証券で購入しているので、あおぞら銀行の株主優待が無くなり、その分配当金が上乗せされるのであれば、そちらのほうが嬉しいです(^^)
実際にどのくらいの利用者がいたのかわかりませんが、株主全体への利益還元がもっとおこなわれていくことを望みます!
あおぞら銀行のキャッシュフローと財務
あおぞら銀行の2020年度の営業キャッシュフローはマイナスでした。
営業キャッシュフローのマイナスは、2015年以来の事でした。
2021年度の営業キャッシュフローは過去最高の7287億円でした。
前期は本業でしっかりと稼ぐことが出来た証拠です。
投資キャッシュフローがマイナスとなっているので、稼ぐために積極的に投資したことがわかります。
自己資本比率は近年8%前後で推移しています。
利益剰余金はここ最近は毎年増えていて、借金もありません。
中間決算概要資料によると、国内基準での自己資本比率は10%を超えています。
詳しくはわからないのですが、国内基準では、銀行業としては充分な水準を維持しているとしています。
あおぞら銀行のまとめ
【まとめ】
- 不動産融資、金融商品販売が中心の銀行
- 粗利益の向上や、各種ビジネスが好調に推移
- 2022年度は4円の増配を予測し、再び成長軌道に乗れるか!?
- 四半期(3月、6月、9月、12月)ごとに配当をくれる
- 配当性向50%を目安のため増配、減配はあり得る
あおぞら銀行の決算を解説しました(^^)
2021年度は、厳しいコロナ下でも従来の予測から2円の増配をおこないました。
2022年度も比較的明るい未来が見えていそうなあおぞら銀行です。
株価的には2500円が一つの節目になるとみているので、今後の株価にも注目です!
私の持ち株でもあるので、今後も追いかけたいと思います(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)