こんな方におすすめ
- 小売業業界について知りたい人
- すかいらーくについて知りたい人
記事を書いている『たぐ』が実践している投資
- 個別株高配当株投資(米国、日本株)
- ETF
- インデックス投資(つみたてNISA)
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私は、基本的には高配当株が好きで、ファンダメンタルとテクニカル分析をしつつ、バリュー株を購入しています(^^)
すかいらーくは私の持ち株でもあり、気になっている銘柄でもあります。
高配当投資が好きと言いながら、すかいらーくはもともと配当利回りは少なく、2020年9月に株主優待を改悪してしまいました。
2020年12月期第3四半期の決算が発表され、大赤字のため無配になることが発表されました(>_<)
すかいらーくは、株主優待に魅力があったため購入したのですが、優待改悪、無配転落で正直持っている意味が薄れてきています。
今後、保持するべきか、売却するべきか悩んでいる銘柄です。
決算の内容を、なるべくかみ砕いて解説していこうと思います。
よろしくお願いします(^^)
すかいらーくの業績と株価
四半期の業績推移
営業利益
- 1Q ギリギリ黒字
- 2Q 大赤字
- 3Q 赤字縮小
売上高は2Qに大きく下落し、3Qで若干持ち直してきました。
営業利益に関しては、1Qはギリギリ黒字(最終益も黒字)でしたが、2Qは大赤字(最終益も大赤字)でした。
3Qになり、営業利益の赤字は縮小してきました(最終益は黒字)が、当期の業績は振るわずという感じです。
詳しく見ていきましょう。
ポイント
前年同期比
売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 |
約744億円 | 約-30億円 | 約-38億円 | 約43億円 | 21.8 |
-23.8 | 赤字転落 | 赤字転落 | -16.5 | -16.5 |
2Q(4月~6月)の苦しさからすると、3Q(7月~9月)は営業益の赤字は縮小しています。
最終益はなんとか黒字に持ってきたという感じです。
通期の業績推移
コロナの影響から不透明な通期の業績予測を開示しました。
売上は下がり、営業利益は大幅に下がる予測です。
詳しく見ていきましょう。
ポイント
前年同期比
売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 |
約2930億円 | 約-200億円 | 約-230億円 | 約-150億円 | -76.0 |
-21.9 | 赤字転落 | 赤字転落 | 赤字転落 | 赤字転落 |
売上は前年に過去最高だったため、20%以上の減少見込みです。
最終益に関しては、約1.5年分の利益に対する損失になってしまう予測です。
配当は8期ぶりの無配転落になってしまいました(>_<)
悪い話ばかりではなく、下期(7月~12月)の業績予測も開示しています。
ポイント
前年同期比
売上高 | 営業益 | 経常益 | 最終益 | 修正1株益 |
約1539億円 | 約-19億円 | 約-31億円 | 約39億円 | 19.9 |
-21.9 | 赤字転落 | 赤字転落 | -4.9 | -4.8 |
営業益、経常益は、前年同期比で赤字となってしまうものの、最終益と1株益は黒字予測になっています。
理由としては、既存店の売上が回復基調になっていること、特にデリバリーやテイクアウトの売上が向上しています。
海外の店舗展開において、マレーシアに『しゃぶ葉』1号店をオープンさせ、繁盛店となっているそうです。
設備投資も可能な限り停止させたり、食品ロスが発生しにくいメニューの設計、自社工場の生産工程の見直しや配送ルートの変更等による原価低減、株主優待の変更など、その他にもあらゆる改善を行っています。
すかいらーくの株価
最近の株価は1株あたり、1600円前後です。
株主優待改悪の時に1400円中盤くらいまで落ちましたが、最近また上昇していました。
保有株式数 | 贈呈金額(年間合計) | 贈呈金額(6月末基準日) | 贈呈金額(12月末基準日) |
100株~200株 | 4000円 | 2000円カード × 1枚
(2000円) |
2000円カード × 1枚
(2000円) |
300株~499株 | 10,000円 | 5000円カード × 1枚
(5000円) |
5000円カード × 1枚
(5000円) |
500株~999株 | 16,000円 | 3000円カード × 1枚 5000円カード × 1枚(合計8000円) |
3000円カード × 1枚 5000円カード × 1枚(合計8000円) |
1000株以上 | 34,000円 | 2000円カード × 1枚 5000円カード × 3枚(合計17,000円) |
2000円カード × 1枚 5000円カード × 3枚(合計17,000円) |
無配になってしまったので、100株でもらえる、現在の株主優待である4000円分(の食事券を、100株で16万円と考えると、年間の優待利回りは2.5%です。
これを少ないとみるかは皆さんの判断ですね(^^)
すかいらーくの財務
ポイント
- 自己資本比率 26.0%
- 自己資本 約1162億円
- 剰余金 約566億円
- 有利子負債倍率 1.31
自己資本、剰余金が減って、負債が増えています。
自己資本比率も26%と徐々に減ってきているというのが現状です。
懐事情は決して良くありませんが、そんな時こそ変わるチャンスであると信じます!
すかいらーくのまとめ
すかいらーく【まとめ】
- 20年12月期第3四半期の決算は同期比で減収、減益
- 配当は8期ぶりの無配転落
- 株主優待は維持で優待利回りは2.5%前後
- 財務的に良くはなっていないが、今後に期待
私自身、すかいらーくは株主優待目当てで持っている銘柄です。
無配転落してしまったのは残念ですが、すかいらーくが生き残っていくためにはしょうがないことです。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)