こんな方におすすめ
- 小売業業界について知りたい人
- ヴィレッジヴァンガードについて知りたい人
- ヴィレッジヴァンガードの株は買いか?と思っている人
記事を書いている『たぐ』が実践している投資
- 個別株高配当株投資(米国、日本株)
- ETF(米国)
- インデックス投資(つみたてNISA)
私は、基本的には高配当株が好きで、ファンダメンタルとテクニカル分析をしつつ、バリュー株を購入しています(^^)
なるべくかみ砕いて解説していこうと思います。
よろしくお願いします(^^)
ヴィレッジヴァンガードは小売業業界に属しています。
そんなヴィレッジヴァンガードは、2020年10月15日に21年5月期第1四半期の決算を発表しました。
ヴィレッジヴァンガードの期の始まりは6月からです。
コロナ真っただ中の3月~5月に本決算があり、その影響も残る中の6月~8月の第1四半期の決算という事になります。
今回は、そちらを解説していきますので、企業分析の参考にしてください(^^)
注意ポイント
- 個別銘柄について個人の意見、感想を述べていますが、投資を推奨しているものではありません。
投資は自己責任でお願いいたしますm(__)m
動画でご覧になりたい方はコチラをどうぞ(^^)
Contents
ヴィレッジヴァンガードの企業分析
ヴィレッジヴァンガードの企業概要
企業概要
- 名古屋市が本社の複合型書店
- 『遊べる本屋』をコンセプトに書籍、雑貨、CD・DVD、食品、アパレルなどを販売
- ショッピングセンターでの出店が中心
- 2016年エスニック商品販売のチチカカをネクスグループに売却
- 2017年 現エステールホールディングス【7872】と業務提携、フード事業を分割
一時期は飛ぶ鳥を落とす勢いで認知度を上げていたように思いますが、最近は話をあまり聞かなくなったように思います。
ヴィレッジヴァンガードの取扱商品
取扱商品
- 書籍、雑貨、CD・DVD『Village Vanguard』
- 生活雑貨、インテリア雑貨『new style』
- セレクトショップ『こととや』
- ハンバーガーショップ『Village Vanguard Diner』
- アウトレット『Village Vanguard Outlet』
ヴィレッジヴァンガードといえば、本や雑貨のイメージしかなかったので、飲食店までやっているのは知りませんでした。
ヴィレッジヴァンガードの業績
四半期の業績推移
売上は全体的に右肩下がりで、毎回2Qに営業利益がマイナスになる傾向があるみたいです。
3Qで盛り返していくという感じみたいですね。
具体的な数字で見てみましょう。
ポイント
前年同期比
- 売上高-16.9% 営業益 赤字転落 経常益 赤字転落 最終益 赤字転落 1株益 赤字転落
第1四半期は、前年同期比で売上高-16.9%の約68億円でした。
最終益は、約1.8億円の赤字になりました。
仕入れのコントロール、アウトレット店舗での在庫の消化を継続的に取り組んだり、販売費および、一般管理費の削減に取り組んだものの売上高の減少が響き、赤字転落となりました。
通期の業績推移
2016年までは良い感じに売上は上がっていっていますが、2013年から営業利益が急激に下がっているのがわかります。
売上高については、2017年から大幅に下がり、その後も売上減少が続いています。
具体的な数字で見てみましょう。
ポイント
- 20年は赤字で着地
- 21年は予測非開示
20年を赤字で着地し、21年の1Qもコケてしまいました(>_<)
そんな状況の中、通期の業績予測は出せず非開示です。
ヴィレッジヴァンガードの配当金、利回り、株主優待
配当金
- 2020年 無配
- 2021年 未定
2014年から出し続けていた配当は2020年には無配になり、21年は未定です。
この状態のままなら配当は無いでしょう。
ヴィレッジヴァンガードの配当利回り
- 2020年無配、2021年未定の為、算出できず
ヴィレッジヴァンガードの株主優待
自社グループ買い物優待券
必要株数 | 優待内容 |
100株以上 | 【1年未満保有株主】 10,000円相当(1000円券×10枚) 【1年以上保有株主】 11,000円相当(1000円券×11枚) 【2年以上保有株主】 12,000円相当(1000円券×12枚) |
株主優待
- グループ各店で使用可能(例外あり)
- 税込み2000円ごとに1枚使用
結構な大盤振る舞いと思いきや、2000円ごとに1枚使用できる優待券なので、必ず1000円の持ち出しはあります。
現在の株価は1000円前後なので、優待利回り10%という事になりますが、1000円持ち出しがあるので、何とも言えません(>_<)
ヴィレッジヴァンガードの財務
財務状況
- 自己資本比率 29.5%
- 自己資本 約75億円
- 剰余金 約14億円
- 有利子負債倍率 1.65
売上が下がってきたところに、今回のコロナショックが重なり、1年前と比べても剰余金は10億円ほど減少しています。
ここが踏ん張りどころといったところでしょうか。
ヴィレッジヴァンガードの株は買いか?
ポイント
- 賞味期限切れ食品を販売すること多数
- 改善の余地がない
私はブログ記事を書く際に、その企業の事をいろいろな情報をインプットするのですが、ヴィレッジヴァンガードのホームページより下記のお知らせを見つけました。
たまたまそういう事があったのかなと思いきや、過去のお知らせをみると、ここ半年で10回は全国の複数店舗で賞味期限切れの食品を販売していました。
確認できるところで、2018年頃から賞味期限切れ食品を販売していて、そのたびに『今後は、再発防止を徹底し、お客様のご安心頂けますよう品質管理に努める所存』と記載されているのですが、一切治っていないという事ですし、改善しようという意思がくみ取れませんでした。
コンビニやスーパーなどではレジでバーコートを読み取ると賞味期限が切れている場合はすぐにわかるようになっているし、そもそも賞味期限切れの商品が並んでいるというような在庫管理はしていません。
消費者がなめられているとまで思います。
一度不正をした企業は、2度、3度同じことを繰り返していくことが多いですし、実際にヴィレッジヴァンガードは繰り返しています。
今後も定期的に『賞味期限切れ食品の販売に関するお詫びとご購入されたお客様へのお願い』という定型文が掲載されることでしょう。
そこまでその企業に固執しなくても日本には良い企業は沢山あるので、見切るのもひとつです。
正直、残念でした。
ヴィレッジヴァンガードのまとめ
ヴィレッジヴァンガード【まとめ】
- 名古屋市が本社の複合型書店
- 書店や雑貨販売、飲食も提供
- 業績は右肩下がりにコロナの追い打ち
- 財務状況は悪くなっている
- 賞味期限切れ食品の販売多数で企業としての信頼無し
過去には利用していたヴィレッジヴァンガードでしたが、企業分析をしてとても残念な気持ちになりました。
ハンバーガーショップの『Village Vanguard Diner』でも賞味期限切れ食品を使用しているのではないか?と思ってしまいます。
そういうことはないと願いたいですが、それが無いと裏付けるための姿勢が私には感じられませんでした。
こういう銘柄には触らないのが吉だと個人的には思っています。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください。