こんな方におすすめ
- 銀行業業界について知りたい人
- セブン銀行を投資対象に考えている人
- セブン銀行について知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『セブン銀行』について解説したいと思います(^^)
セブン銀行は以前衝動買いしてしまった銘柄です。
セブン銀行のATMは、2021年9月末での国内設置台数は約25,900台で、国内最多のATMネットワークを持っています。
そう考えると、セブン銀行ATMは生活になくてはならない社会インフラの一つとなっています。
そんな、セブン銀行は、2022年3月期第2四半期の決算を発表しました。
セブン銀行の情報をもとに、私の意見も含めて解説したいと思います(^^)
セブン銀行の株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
Contents
セブン銀行の企業分析
企業概要
- ATMサービス中心のネット銀行
- セブン&アイ・ホールディングスの子会社
- セブンイレブン、イトーヨーカドー、空港、駅等にATMを設置
- 海外は米国セブンイレブン店舗に設置
- インドネシア、フィリピンでの設置を加速している
- 大株主は『セブン・イレブン・ジャパン』(持株比率:約38%)2021年9月時点
セブン銀行は、ATMサービス、決済口座(普通預金、定期預金、ローンサービス、デビットサービス)、インターネットバンキング、海外ATMで稼いでいます。
東南アジアのインドネシアやフィリピンでもATM設置台数を増やしています。
セブンイレブンがある場所は利用客などが完全に計算された場所に出店しているので、人が集まるところにATMを設置できるメリットがあります。
セブン銀行の業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と経常利益のグラフです。
以前と比べて、売上高としては回復してきていますが、経常利益の回復は遅れています。
ワクチン接種の進展や各種経済政策の実施により、先行きについては持ち直しが期待されていますが、サービス消費をはじめとする、個人消費や企業活動への影響は、引き続き注視が必要になります。
第2四半期を前期と比較すると、売上高は3.6%の減少、経常益は28.3%の減少、最終益は27%の減少となりました。
ATM総利用件数は増加したものの、銀行向けの新たなATM手数料体系の導入、将来へ向けた成長投資、費用増加を主因に各利益が減少しました。
第2四半期の累計をみると、前期比で売上高は1.3%の減少、経常益は19.8%の減少、最終益は23.5%の減少となりました。
先行投資により減益となりました。
もともとの計画と比較すると上振れをしている形になります。
ただ、この要因は、半導体供給不足の影響から新型ATMへの更新が遅延しており、費用の下振れを主因とした利益の上振れとなっています。
通期の業績推移
通期の売上高と経常利益のグラフです。
2022年度の業績としては、増収減益予測となっています。
2022年度の業績予測は、売上高は0.2%の増加、経常益、最終益は20%以上の減少を変更していません。
配当に関しては、前年度と同額の年間11円を予定しています。
セブン銀行は、2026年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定しています。
この中期経営計画の最終年度の2025年度の目標は、連結経常収益1700億円、連結経常利益350億円、ROE8%以上を目標としています。
年平均で5%の成長が必要ということです。
過去に年平均成長率5%を達成したのは、2012年~2016年の5年間、2018年、2019年と直近でも年間5%成長をみせたことはあります。
その当時と現在の状況は違いますが、全くの理想ではなく目標ということは、過去に成し遂げたことがあるので、期待できるところだと思います(^^)
具体的な成長戦略は、『ATMプラットフォーム戦略』、『リテール戦略』、『法人戦略』、『海外戦略』です。
ATMプラットフォーム戦略は、セブン銀行の強みである、設置台数の多さや、利用回数の多さをいかし、行政サービスや医療サービス、認証、チャージなどでさらに利用を拡大させます。
ATMの利用件数は徐々に伸びてきています。
ATMの設置台数に関しても、半期で554台増加するなど、まだまだATMの設置を加速していく計画をたてています。
ただATMを増やしているだけでなく、第4世代と言われているATMの設置を拡大させています。
今後の戦略としては、ATMによる住所変更等届出手続き受付を一部で開始していたり、マイナンバーカードの健康保険証利用の申し込みを開始したりしています。
また、東武鉄道各駅へのATM設置の開始をしています。
きっぷ売り場でセブン銀行のATMをご覧になったかたもいるのではないでしょうか?
セブン銀行は、さらにサービスを拡大させ、行政、医療分野での機能提供を拡大し、いつでもどこでも使えるATMを目指しています。
リテール戦略は、セブン&アイグループとの連携をいかすことや、他社との連携、居住外国人の金融・生活サポートをします。
個人の口座数と預金残高の推移は右肩上がりに増加しています。
個人向けローンサービス、海外送金サービス、デビットサービスにも力を入れています。
法人戦略は、中小企業に対するサービス、業務の合理化や効率化を進める金融機関などを対象としています。
セブン・ペイメントサービスという、企業から個人へ銀行口座不要の送金サービスの取引社数は483社あります。(※2021年9月末)
海外戦略は、米国、インドネシア、フィリピンの既存進出国に対し金融サービスを展開させていくという事です。
特にインドネシア、フィリピンのATM設置台数を強化しています。
日本だけではなく、海外へも進出し成長戦略をとっています。
セブン銀行の株価と配当
セブン銀行の株価
2021年11月19日時点での月足チャートです。
一目でわかりますが、冴えない株価が続いています。。
私が衝動買いをしてしまったのは『219円』です。
2020年の12月に215円まで下落していますが、2022年度の業績予測も減益を予測しているので、まだまだ安心はできません。
週足チャートでみると、一時期は277円であったり、264円まで上昇していましたが、現在は落ち着いてきてしまっています。
高配当投資はある程度人気が落ちた株を逆張り的に買っていく所があるので、高配当投資に向いている銘柄なのかを今回のように分析する必要があります(^^)
セブン銀行の配当
2022年度の配当金は年間11円で配当維持の予定です。
10年以上減配はないので、配当金は安定しているといえますが、当期は1株利益も減少する予測なので毎回の決算をしっかり確認したいですね。
利回り
配当利回りは、4.7%前後になっています。
配当としては、現時点でも充分、高配当です!
配当性向
2021年度の配当性向は49%でした。
2022年度は、1株配当が11円で、1株利益が16.8円を予想しているので、計算すると、配当性向は65.4%くらいになりそうです。
セブン銀行は、株主還元の方針として、配当性向は40%以上を最低目標としていますが、今後の配当性向が上がりすぎないように業績を上昇させていけるよう、頑張って欲しいです(^^)
セブン銀行のキャッシュフローと財務
2021年度は、営業キャッシュフローが増えているので、しっかりと本業で稼ぐことが出来ています。
総資産における現金の比率も高く、80%近くあります。
自己資本比率は20%前後で推移しています。
利益剰余金は調べられた2008年以降、毎年増えています。
借金はなく、財務は問題ないとみています。
セブン銀行のまとめ
【まとめ】
- セブン&アイ・ホールディングスの子会社でATMサービス中心のネット銀行
- 東南アジアへ積極的に進出
- 国内での海外需要や海外事業にも積極的
- 2022年度は増収減益予測
- 財務は無借金で配当は維持予測
セブン銀行を解説しました(^^)
セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行といった、『流通系銀行』は変化を求められています。
ATMの設置台数に頭打ちがみられ、キャッシュレス決済が拡大したことで現金需要も減っています。
今回、セブン銀行が発表した中期経営計画のような、現金とは異なるサービスの展開でどう収益に結びつけられるかが、今後のカギとなってきますね(^^)
セブン銀行は1株あたり250円前後の値段なので単元株でも充分購入できます。
比較的購入しやすい株なのかぁと思います(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)