不動産業 日本株

【サムティ3244】2020年11月期の決算を発表。企業を勝手に分析して点数化!

こんな方におすすめ

  • サムティを投資対象に考えている人
  • サムティについて知りたい人

執筆者『タグ』の紹介

TwitterYou Tubeもやっています(^^)

こちらものぞいてみてください!

  • 個別株高配当株投資(米国、日本株)
  • ETF
  • インデックス投資(つみたてNISA)

この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)

 

高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)

今回は、『サムティ』に投資すべきか悩んでいる人のために、普段私が投資をする判断を紹介しつつ、企業分析をしていきます。

 

タグの企業分析フロー

  1. 過去の業績を『タグの10箇条』で判断
  2. 最新の業績をみる
  3. 将来を予測し、投資するかの判断を決定

1と2は決算直後であれば一気に見ることが出来ます(^^)

3については、企業のホームページに掲載されているIR(投資家情報)みて、今後その企業がどういう経営戦略を持っているのかを確認します。

 

ポイント

最終的な投資判断はみなさんになります。

一つの考え方の参考になれば幸いです(^^)

 

2021年1月6日にサムティが、2020年11月期、つまり1年の本決算を発表しました!

今回は、『1』と『2』を同時に行えそうですね。

サムティは11月が決算期ということで、ちょっと珍しいですね(^^)

 

今回は、私自身、サムティを投資対象と見ているので、自分のポートフォリオに入れるかどうか、まずは10箇条をもとに、過去の業績の健康診断をしたいと思います(^^)

 

最後には、100点満点で点数も勝手につけます(^^)

それでは、よろしくお願いします!

 

タグの10箇条で企業を分析

私は、高配当投資をするうえで、下記の10箇条をもとに企業の分析をしています。

企業分析10項目

  1. 売上高
  2. EPS(1株あたり純利益)
  3. PBR(株価純資産倍率)
  4. 営業利益率
  5. 自己資本比率
  6. 営業CF(キャッシュフロー)
  7. 現金等残高
  8. 配当利回り
  9. 1株あたりの配当金
  10. 配当性向

上記の10箇条ですが、1番の売上高が一番重要という事ではなく、ただ番号を振っているだけなので、全ての項目が重要とみてください。

 

注意ポイント

どの企業も全ての項目で高得点とはならないと思うので、私や皆さんの投資スタイルに合わせ、相対的に優秀と判断できる投資先を選ぶということになります!

 

上記10箇条を分析内容に置き換えて細分化すると、

企業業績

  • 売上高
  • EPS
  • PBR
  • 営業利益率

企業業績については4項目になります。

 

財務状況

  • 自己資本比率

財務状況は自己資本比率のみです。

 

キャッシュフロー推移

  • 営業CF
  • 現金等残高

お金の流れに関しては2項目です。

 

配当関連

  • 配当利回り
  • 1株あたり配当金
  • 配当性向

配当関連は3項目を見ることになります。

 

ちょっと見にくいかもしれませんが、分析項目の『見るべきポイント』、『分析する理由』、『理想形』は下記の基準としています。

評価基準

それぞれの項目に対し最大で評価し、1つの★あたり、2点で計算し、合計100点満点とします。

視覚的にわかりやすいかなぁと思うのでこのような形にしていきます(^^)

 

分析項目 見るべきポイント 分析する理由 理想形
売上高 毎年右肩上がりか?
ブレはないか?
安定した配当には安定した売上が必要! 少しずつでも右肩上がり
EPS
(1株あたり純利益)
毎年右肩上がりになっているか? EPSは配当金に関係する! 少しずつでも右肩上がり
PBR
(株価純資産倍率)
理想形のレンジ内か? 過度な成長期待が織り込まれていない
(株価暴落リスクの回避)
0.5倍~1.5倍程度
営業利益率 伸びているか、悪化しているのか? 収益性の高い企業か判断! 10%以上
自己資本比率 毎年の数字 倒産しにくい会社を選ぶ! 40%以上
営業CF 毎年黒字か?
増加傾向か?
本業で稼いだ現金の増減を見る 毎年黒字で増加傾向
現金等残高 毎年増えているか? 不景気を乗り切れる。
事業投資ができる。
自社株買いなどの株主還元につながる。
毎年増えている
配当利回り 株価に対して配当金がいくらか? 手取りの利回り3%は欲しい!
(税金は20.315%で計算)
税引前3.8%以上
1株あたりの配当金 減配か?維持か?増配か? 安定性、将来の成長性をみる 毎年増配
配当性向 理想形のレンジ内か? 配当を無理をしていないか 30%~50%
(業界、企業により変わる)

 

準備は整いました(^^)

それでは、サムティの企業分析に行きましょう!

 

サムティの企業概要

ホームページより引用

企業概要

  • 関西地盤の総合不動産会社
  • 投資用マンションや不動産賃貸業を展開
  • サムティ・レジデンシャル投資法人【3459】へ不動産を供給しつつ、業務を受託
  • 2019年に大和証券グループ本社【8601】と資本業務提携

サムティは総合不動産会社でREITのサムティ・レジデンシャル投資法人とも協力体制をとっています。

 

サムティをタグの10箇条で分析

売上高

IR BANKより引用

評価 評価理由
 10点 2015年から6年連続で右肩上がり

売上高は文句なしですね。

コロナ禍にも関わらず、過去最高の売上高を記録しています。

 

EPS(1株あたり純利益)

IR BANKより引用

評価 評価理由
 8点 過去にマイナスはあるものの、最新決算でプラス成長を評価

EPSは昨年より+5%でした。

直近の2019年に-13%だったので、その分減点しています。

 

PBR(株価純資産倍率)

kabutanより引用

評価 評価理由
 10点 1倍を若干切るくらいで過小評価もされ過ぎていない

個人的にはちょうど良いPBRです(^^)

 

営業利益率

IR BANKより引用

評価 評価理由
 10点 営業利益率17%はとても高い

営業利益率17%は良いですね(^^)

ちょっと気になるのは、翌期の営業利益率の予測が12%くらいになっていることです。

 

自己資本比率

IR BANKより引用

評価 評価理由
 6点 個人的には40%以上ほしいが、サムティ自身は30%を目標としている

業績は上がっているけど、自己資本比率は落ちてきています。

中期経営計画の『サムティ強靭化計画』では、自己資本比率は30%以上とサムティ自身が発表しています。

なので、可もなく不可もない6点です。

 

企業の業績等でその自己資本比率で納得できるか判断するのですが、いまいち自分では評価しにくい場合は、事業が似てそうな同規模の他社と比較しています。

特に銀行業は自己資本比率10%を切るのは当たり前なので、その業界によってスタンダードは変わると思いましょう(^^)

 

競合他社の自己資本比率

サムティの時価総額約700億円

  • 日本エスコン【8892】時価総額約580億円  自己資本比率27.8%
  • スターツ【8850】時価総額約1500億円 自己資本比率44.3%
  • トーセイ【8923】 時価総額約530億円 自己資本比率36.1%

※時価総額、自己資本比率は、記事執筆2021年1月上旬時点

 

色々な情報を駆使して判断するのは、あなたです(^^)

私はこの項目に関しては、としました!

 

営業キャッシュフロー

IR BANKより引用

評価 評価理由
 6点 直近は黒字傾向。増減が激しい。

黒字の傾向ですが、理想とは言えません。

 

現金等残高

IR BANKより引用

評価 評価理由
 4点 5%の現金残高減少

不動産業界は投資が多くなるので、大手の不動産企業でも増減は結構あります。

 

配当利回り

kabutanより引用

評価 評価理由
 10点 現状は、文句なしの高配当

税引後でも3.8%にはなるので、所有すれば、ポートフォリオの利回りは上がりそうです。

 

1株あたり配当金

IR BANKより引用

評価 評価理由
 10点 直近では減配無し。理想通り。

配当金は右肩上がりで、過去10年で減配なしは良いですね。

 

配当性向

IR BANKより引用

評価 評価理由
 10点 30%台に減少。余裕あり。

配当性向は、31%に減少しています。

余裕のある配当性向です。

 

10項目の点数まとめ

合計得点

  • 84点

100点中、84点だったら高得点ですね(^^)

 

それぞれの項目の点数をまとめると、下記のようになります。

分析項目 得点
売上高  10点
EPS
(1株あたり純利益)
 8点
PBR
(株価純資産倍率)
 10点
営業利益率  10点
自己資本比率  6点
営業CF  6点
現金等残高  4点
配当利回り  10点
1株あたりの配当金  10点
配当性向  10点

これで過去の業績がわかりました(^^)

 

でもちょっと待ってください!

ここで終わりではありません!

あくまで過去の実績を評価したまでなので、配当金を生み出すのは、今後の業績です!

 

サムティの業績を予測する

企業の未来を予測する

  • 投資に値するか企業のIRを確認する

まずは、サムティのホームページのIR情報を見に行きます。

 

2021年11月期の業績予測

決算短信より引用

2021年11月期の業績予測については、レンジ形式の計画となっています。

2020年の年末あたりから、再びコロナウィルスの影響が大きくなりました。

サムティはホテル事業においての影響は大きく、ハッキリとした業績予測が出せないようです。

 

決算短信を見て、良い情報をまとめてみました。

Good

  • 賃貸マンションはコロナの影響を受けにくい
  • オフィスビルも急速な悪化はなし
  • 企業間取引の物件売買でも影響は限定的
  • 開発用地の仕入れ価格において価格調整はみられない
  • 2021年の秋頃にワクチン等の実用化により正常化に向かうと想定

 

悪い情報をまとめてみました。

Bad

  • ホテルREIT設立を翌期以降に見直し
  • 賃貸マンション、オフィスビルの売却予定物件の入れ替え実施
  • コロナの影響で今後の予測は困難

どの企業もそうだと思いますが、コロナの影響は今後予測がつきません。

 

自社株買い

ホームページより引用

ポイント

  • 2020年4月14日から2021年4月13日の間
  • 上限150万株の『普通株式』を買付け予定
  • 取得済株式数:644,400株
  • 残り買付け株数:855,600株

前期から自己株式の取得をしています。

150万株の普通株式(みなさんが購入している株式と思ってください)を上限に2021年4月13日までの間に取得する可能性があります。

 

あくまで上限なので絶対にとは言えませんので、自己株式取得しているんだなぁ。株主還元に積極的と認識してください。

 

サムティのまとめ

サムティ【まとめ】

  • 関西地盤の総合不動産会社
  • タグの業績評価は84点!
  • 賃貸マンション、オフィスビルに急速な悪化はなし
  • ホテルREITの設立は翌期に持ち越し
  • コロナの終息は21年秋頃を想定
  • 21年4月までの自社株買いは行われるか

総合不動産会社のサムティを分析しました。

高配当投資は、ただ配当利回りの高い企業に投資すればよいというものではありません。

 

私は自身のポートフォリオを組むうえで、長期的に投資元本がマイナスにならなければ良いと思っています(^^)

高配当投資は購入するタイミングが命といっても過言ではありません。

購入してすぐに減配してしまっては意味が無いですし、購入後に株価が暴落してはいくら配当を貰っても追いつきません(>_<)

 

より良きタイミングで購入できるように、今後も別の個別株も解説していきますので、一つの参考にしてみてください(^^)

 

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