こんな方におすすめ
- 安定した収入源を求めている人
- 投資知識の向上をしたい人
- 投資判断の材料が欲しい人
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安定した収入源を求めている人、投資知識の向上をしたい人、投資判断の材料が欲しい人の参考になれば幸いです
Contents
決算概要
売上高:13兆9433億円(前年同期比 -5.2%)
- 売上が下がった理由は、取引量の減少と、ローソンが持分法適用会社に変わったことで、一部売上が「さようなら」したからです。ローソンは、2024年度第3四半期において、連結子会社から持分法適用会社に変更されました。
その理由は、三菱商事がローソンの株式の一部を売却し、所有割合が連結子会社の基準を下回ったためです背景と影響
- 売却理由:資産の効率的な入れ替え(ポートフォリオリバランス)やキャッシュ創出を目的としたものと考えられます。
- 影響:
- 売上高には寄与しなくなりました(連結範囲外となったため)。
- 一方で、持分法適用会社として、ローソンの利益が持分法利益として計上されることになります
これにより、ローソンの位置づけが変わりつつも、三菱商事としての経営効率がさらに高まったと言えます
例えるなら:ローソンが持分法適用会社になったのは、頼りにしていたバンドメンバーが「ソロデビューする!」と言って独立したようなもの。
バンドの収益(売上)は減ったけど、そのメンバー(ローソン)はまだ友好関係を続けていて、印税(持分法利益)としてお金を運んでくれる。みたいな
経常利益:1兆2053億円(前年同期比 +19.9%)
- 一方で、利益面はしっかり確保!評価益や売却益がどっさり。特に LNG関連事業 の配当金が大きく貢献しました。
例えるなら:「持っていた資産が勝手に働いてくれて、お小遣いが増えた」ようなものですね。
最終利益:8274億円(前年同期比 +18.8%)
- 大きな利益を生み出したのは、食品産業(KFCやPRINCESの株式売却)、金属資源(炭鉱売却益)、S.L.C.(ローソン評価益)などの要因。
- 電力ソリューション部門 は国内洋上風力発電事業で減損損失を計上したものの、海外事業でカバー
通期の業績推移
商社が最終利益のみを開示する理由は、多岐にわたる事業領域と資産の入れ替えが頻繁に行われる特性にあります。
売上高や営業利益はこれらの影響を受けやすく、企業の実態を正確に示す指標として不適切な場合が多いため、最終利益が「実質的な収益力」を示す指標として重視されています。
最終利益予想
- 最終利益は 9500億円 を予想。前年同期比で -1.5% 減少の見込みです。
- 減少の背景には、エネルギー価格の影響や、特定事業の一時的な減損計上などが含まれています。
株価と株主還元
株価推移(月足チャート)
三菱商事の株価は、2024年5月に 3,775円 の高値をつけましたが、その後は下降トレンドに入り、現在は 2,521.5円 となっています。
2024年5月の高値以降、エネルギー価格や景気減速の影響、あるいは高値警戒感から利益確定売りが続いた可能性があります。
株価は、高値から3分の1ほど値下がりし、しばらく山道を下り中です
株価指標
- PER(株価収益率):10.6倍
→ 三菱商事の利益に対して、株価は適正な範囲。ただ、PER10倍台は「割安」ゾーンとも見られるため、投資家からは「お買い得感」が漂う数字です。 - PBR(株価純資産倍率):1.08倍
→ 会社の純資産に対する評価は控えめ。「クローゼットいっぱいのブランド品が、なぜかフリマ価格で売られている」ような状況。 - 利回り:3.97%
→ 株主にとっては、この高利回りが魅力的。「美味しいお弁当がついてくる食べ放題バイキング」みたいな感じで、買いの理由になりますね!
株主還元
配当金の推移
- 年間配当額は、2017年から安定的に増加しています。特に、2023年3月期以降の増配ペースが加速。
- 2025年3月期の予想配当額は1株あたり100円で、過去最高水準を記録。2024年3月期(70円)からの大幅な増加(+30円)となっています。
ポイント:累進配当方針
- 三菱商事は累進配当方針を採用しており、「利益が減少しても、配当は減らさない」姿勢を堅持しています。
- グラフを見ると、配当額が常に右肩上がりで、投資家への信頼感が高いことが分かります。
三菱商事は、高い収益力と安定した株主還元を通じて、長期投資に適した企業としての魅力を示しています。今後も「株主第一」の姿勢が続くことが期待されます!
5、財務
自己資本比率(42.5%)
2024年12月時点での自己資本比率は 42.5%。安定性の指標として業界でも高い水準です。
例えるなら:
「分厚い防御壁を築いた城」。ちょっとやそっとの市場の変動やリスクではビクともしない鉄壁の安定感です!
剰余金(6兆4,449億円)
剰余金も着実に増加しています。2024年度末と比べ、わずかな減少はありますが、依然として 6兆円超え の規模。
有利子負債倍率(0.62倍)
有利子負債倍率は 0.62倍 と、極めて低水準。負債に頼りすぎることなく、しっかりと資本で事業を回しています。
三菱商事の財務は、安定性と健全性が際立っています。
- 自己資本比率: 鉄壁の防御力!
- 剰余金: たっぷりの余裕資金!
- 有利子負債倍率: 借金に頼らない強靭な経営!
「どっしり構えた安心感のあるお城」 のような財務状態ですね。投資家から見れば、長期的な投資先としての魅力が一層増していると言えます!
三菱商事のまとめ
第3四半期の決算(2025年3月期第3四半期累計)
- 売上高:13兆9,433億円(前年同期比 -5.2%)
- 主に取引量の減少とローソンの持分法適用会社化による売上減少が影響。
- 経常利益:1兆2,053億円(前年同期比 +19.9%)
- 豪州の原料炭事業の売却益や、ローソン持分法適用会社化による評価益が寄与。
- 最終利益:8,274億円(前年同期比 +18.8%)
- 食品産業や金属資源事業の資産売却益が大きく貢献。
- 配当性向:安定した配当を維持しつつ、最終利益の増加が目立つ決算。
2025年3月期の予想
- 最終利益予想:9,500億円(前年同期比 -1.5%)
- 市況変動の影響を受けつつも、収益の安定化を維持。
- 1株当たり修正利益(EPS):238.9円(前年同期比 +3.8%)
- 配当方針に基づき、安定的な株主還元を計画。
- 配当予想:1株あたり100円(前期70円からの大幅増配)
株価と株主還元
- 株価推移:2024年5月の高値3,775円から現在の2,521.5円まで約33.2%下落。
- 高値警戒感や市況変動による利益確定売りが影響。
- 株主還元:
- 配当利回り約3.97%と高水準を維持。
- 累進配当方針に基づき、配当額は10年間で着実に増加。
- 自社株買いも積極的に実施し、株主価値向上を目指す。
財務の健全性
- 自己資本比率:42.5%(2024年12月時点)
- 安定した財務基盤を確立し、経営の安全性が高い。
- 剰余金:6兆4,449億円
- 余裕のある資金を保有し、長期的な投資や株主還元に備える。
- 有利子負債倍率:0.62倍
- 借入に依存しない健全な経営を実現。
三菱商事は、第3四半期累計で売上は減少したものの、資産売却益や評価益によって最終利益を大幅に伸ばしました。配当予想も過去最高水準の1株あたり100円を計画しており、累進配当方針が株主に安心感を与えています。
また、財務基盤も極めて安定しており、高い自己資本比率と低い有利子負債倍率が特徴です。長期的な視点での投資先として、引き続き魅力的な企業と言えるでしょう。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)