こんな方におすすめ
- 小売業業界について知りたい人
- ローソンを投資対象に考えている人
- ローソンについて知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『ローソン』について解説したいと思います(^^)
ローソンはご存じだと思いますが、ローソンは、売上高ではセブンイレブン、ファミリーマートに次ぐ国内第3位のコンビニエンスストアです。
通勤通学やレジャー、観光など人の移動によって生まれる需要に対応し成長してきたコンビニ業界ですが、コロナ下になり人出が減り業績が落ちました。
ローソンも例外ではなく特にお弁当やおにぎりなどの売上がさがり、業績は落ちました。
各コンビニは、国内の店舗は飽和状態で頭打ち傾向となるなか、収益源の獲得を急いでいます。
直近の決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資におけるローソンを点数化してみたいと思います(^^)
ローソンの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
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Contents
ローソンの企業分析
企業概要
- 国内第3位の大手コンビニエンスストア
- 三菱商事【8058】の子会社
- 2014年に『成城石井』を買収、『ポプラ【7601】』と資本業務提携
- 2015年に佐川急便とコンビニ宅配で業務提携
- 2016年にスリーエフ【7544】と資本業務提携
- 2019年にKDDI【9433】と資本業務提携
『ローソン』、『ナチュラルローソン』、『ローソンストア100』のフランチャイズ展開で国内14,651店舗(※2021年8月末日時点)を展開しています。
そのほか、『HMV』、『ユナイテッドシネマ』、『ローソン銀行』を営んでいます。
海外店舗は中国を中心に、タイ、インドネシア、フィリピン、米国ハワイなどで展開をしています。
中国における日系コンビニエンスストアとしては最大規模の3958店舗(※2020年8月末日時点)を運営しています。
また、KDDIと資本業務提携をおこなうことにより、ポイントカード『Ponta』を活用したデータ分析にも注力しています。
ローソンの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
2021年度は売上高は少しの減少に見えますが、営業利益が大きく落ち込んでいるのがわかります。
当期の2022年度は回復の兆しが見えてきています。
第2四半期の業績は前期比で、売上高は7.1%の増加、営業益は14.4%の増加、経常益は27.7%の増加、最終益は57.1%の増加となりました。
営業損益率は9%と高い値になりました。
第2四半期の累計
第2四半期の累計をみると、前期比で、売上高は8%の増加、営業益は60%の増加、最終益は5.3倍となりました。
8月の西日本から東日本の広範囲において、大雨もあり来店動向に影響を及ぼしたものの、ニューノーマルにおける事業環境の変化に対応させ、店舗改装を進めています。
8月末までに約800店舗を完了し、2021年度中に5,000店舗の改装を進めていくそうです。
あなたの家の近くのローソンも改装しているかもしれませんね(^^)
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
2021年2月期は業績が落ちましたが、2022年度は回復予測をしています。
通期の業績予想は、前期比で売上高7.5%の増加、営業益は22.3%の増加、経常益は25%の増加、最終益は78.4%の増加を予想しています。
最終益において、第2四半期の累計ですでに予想を上回っていますが、業績予想の変更はありませんでした。
なので、9月~2月である下期の業績予想は赤字転落となることが想定されます。
今後の業績修正はあるのでしょうか。引き続き、見守っていきたいですね(^^)
ローソンの株価と配当
ローソンの株価
2021年10月17日時点での月足チャートです。
2016年2月を高値とした長期の下落トレンドが終わりを迎えていそうなチャートです。
信用倍率が0.19倍と、売り越しが多く、のちの買い圧力もありそうです。
ローソンの配当
2021年度の配当金は、年間150円でした。
2022年度は、中間75円、期末75円の合計150円を予測しています。
直近2年は1株あたり150円の配当で、当期も150円となれば、3年連続配当維持となります。
利回り
2022年度の配当利回りは、今のところ、2.8%前後となっています。
2.8%前後の利回りは、悪くない値ですが、次にご説明する配当性向をみると厳しい状況といえそうです。
配当性向
2021年度の配当性向は、172.7%でした。
稼いだ金額以上を配当したことにより、貯金を切り崩した形になっています。
2022年度は1株配当が150円で、1株利益が154.9円を想定しているので、計算すると配当性向は、96.8%くらいになりそうです。
稼いだ金額のほとんどを株主に還元することになります。
さらに稼ぐことができなければ、増配はおろか、減配の可能性もでてきてしまう配当性向です。
ローソンのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、4年連続で増えていましたので、稼ぐ力はあります。引き続き、期待しましょう!
投資キャッシュフローは、ここ数年はマイナスの金額が減ってきているので、投資が抑えられていることがわかります。
財務キャッシュフローは、2年連続でマイナスなので、借金を返済することができています。
現金残高は2018年の約300億円から2019年には3500億円を超えるなど、現金比率を高めてきています。
自己資本比率は年々下がってきています。 2009年には44%ほどありましたが、直近では21%と、当時から比べると低くなっています。
利益剰余金は1500億円を超えてきています。最近は2年連続で減少していましたが、直近の決算では増加しています。
有利子負債は2019年をピークに減少傾向です。 直近は1.43倍となっていますが、減少傾向ですので今後の注意して見ていきましょう。
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 53点
私の高配当投資の観点からすると、現状のローソンは、53点でした。
高配当投資をするうえで大切なのは、『減配しないこと』です。
増配はしなくてもよいですが、『減配』をしてしまうと一気に高配当投資としての意味が薄くなってしまうと思います。
ローソンは小売業なので利益率が高くないのはしょうがないものの、配当面で直近の減配と配当性向の高さが高配当投資としての点数を下げる結果となってしまいました。
ローソンのまとめ
【まとめ】
- 国内第3位の大手コンビニエンスストア
- 三菱商事【8058】の子会社
- 2022年度上半期は好業績も下期の業績変更はせず
- 配当利回り2.8%前後で悪くないが、配当性向が100%付近
- 親会社の三菱商事を購入したほうがよいかも
ローソンついて解説しました(^^)
直近の業績は良くなってきたものの、今後も安心して配当金をもらえるかというと、疑問が残ってしまいました(>_<)
ローソンに投資するのであれば、親会社の三菱商事に投資するのも一つの手だと思います。
三菱商事の株価は、3,700円前後とローソンよりも1株あたり1,500円ほど安いです。
配当利回りも1%弱ですが、三菱商事のほうが高く、配当性向はローソンよりは低く、当期利益は前期の2.2倍を予想しています。
ローソンの親会社である、三菱商事を購入するということも検討してはいかがでしょうか。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)