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【INPEX(1605)決算】減益は罠!?実質最高益&累進配当108円で株価爆騰へ?PBR1倍への裏側を暴露

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Contents

1. 今回の決算を一言でいうと?

原油安という逆風の中でも、会社が計算した『実質的な利益』は過去5年で最高水準を達成。高い配当を維持しつつ増配も継続する、非常に安定感のある決算

今回の決算資料から読み取れる、特に注目すべき3つのポイントを深掘りします。

  • 「実質的な稼ぐ力」は最高水準: 2025年度は、原油価格が前期比で11.67ドル下落し、為替も約2円の円高に振れるなど、資源会社にとっては収益を押し下げる要因が重なりました。
    しかし、これら外部要因や一過性の損益を除いた「調整後当期利益」は、2021年以降で最高水準を記録。油価に左右されにくい強固な収益基盤が構築されつつあることを示唆しています。
  • 「累進配当」方針への自信: 投資家への還元姿勢がさらに強化されました。2024年度の86円から、2025年度は100円、さらに2026年度は108円へと増配を予想。
    資料では「累進配当(原則として減配せず、配当維持または増配を目指す方針)」を基本方針とすることが明文化されており、一定程度の油価下落を織り込んでも配当を維持・増配できるという経営陣の自信が伺えます。
  • 成長の柱「アバディLNG」が前進: 将来の大きな利益源として期待されるインドネシアの「アバディLNGプロジェクト」が、2025年にFEED(最終的な設計・見積もり段階)へ移行しました。これにより、2030年代に向けた長期的な成長シナリオの具体性が一段と増しています。

2. 業績の着地(数字の確認)

2025年12月期「実績」と2026年12月期「予想」を詳しく見てみましょう。INPEXは国際会計基準(IFRS)を採用しているため、ここでは主要な指標を整理します。

2025年12月期(実績)の振り返り

  • 売上収益:2兆113億円
    • 前年比で約11.2%の減少。主な要因は世界的な原油販売単価の下落(ブレント油価が前期の約80ドルから約68ドルへ低下)です。
  • 営業利益(事業利益):1兆1,354億円
    • 前年比10.7%減となりましたが、依然として1兆円を超える極めて高い利益水準を維持しています。
  • 当期利益(親会社の所有者に帰属する利益):3,938億円
    • 前年比7.8%減。表面上の数字は減益ですが、説明資料にある「調整後利益」で見ると、実力は非常に強い内容でした。
  • 1株あたりの年間配当金:100円
    • 前年の86円から14円の大幅増配(50円+50円)を達成しました。

2026年12月期(予想)の見通し

  • 売上収益:1兆8,930億円(前期比 △5.9%)
    • 油価前提を1バレル=63ドル(前期実績は68.2ドル)と保守的に見積もった控えめな計画です。
  • 営業利益(事業利益):9,570億円(前期比 △15.7%)
    • アジア地域での「探鉱(油田探し)」を積極的に行うための費用増を見込んでいます。将来の利益を生むための前向きな投資です。
  • 当期利益:3,300億円(前期比 △16.2%)
    • 会計上の利益は減る見通しですが、一過性の要因を除いた「基礎収益」そのものは2025年度と同水準を維持する計画です。
  • 1株あたりの年間配当金:108円(前期比 +8円の増配予想)
    • 減益予想下でも8円増配(54円+54円)。累進配当を掲げる経営陣の強い還元意志が表れています。

【Tagu's Point(初心者向け解説)】 「減益」と聞くと不安になりますが、INPEXのような資源会社は「油の値段」に利益が左右されます。今回の計画は、油の値段が下がっても耐えられるよう「あえて厳しめに」見積もっており、会社の努力不足で成績が落ちているわけではありません。

3. なぜ減益なのに「好調」といえるのか?(要因分析)

玄人投資家が注目しているのは、説明資料にある**「油価・為替調整後利益」「基礎収益」**という考え方です。

  • 外部要因のマイナス:
    • 前期比で原油価格は約11.67ドル下落、為替は約2円の円高となりました。これらは資源会社にとって大きな減益要因ですが、同社はこの逆風を効率化や生産安定でカバーしました。
  • 一過性要因の切り分け:
    • 2025年度の純利益には、イクシスプロジェクトの減資に伴う「為替差益(+347億円)」というプラス要因がある一方で、将来の納税を見越した「繰延税金負債の計上に伴う税金費用の増加(約2,020億円の一過性マイナス)」など複雑な要因が含まれています。これらを除いた**「基礎収益」**で見ると、企業の本来の稼ぐ力が浮き彫りになります。
  • 実質の「稼ぐ力」は最高水準:
    • 会社試算ベースでは、油価や為替を一定条件(2025年平均)に揃えて一過性損益を除いた利益ベースで、2021年以降で過去最高水準を記録しました。
  • セグメント別の盤石さ:
    • 特に主力を「イクシスLNG」は、2025年に大規模なメンテナンスがあったものの安定生産を維持。2026年も月平均10カーゴ程度の安定出荷を見込んでおり、非常に強いキャッシュ創出力を誇っています。

【玄人向け深掘り】 説明資料にある通り、2026年度の「基礎収益(油価・為替・一過性を除いた実質利益)」は、2025年度と同水準(3,100億円台)を維持する見通しです。これは、資源価格の変動を自社努力で吸収する「Profit Booster 500(利益基盤強化プログラム)」等の施策が効いていることを示唆しています。

4. 株主還元:ついに「累進配当」を明文化

高配当株投資家にとって、今回の決算で最も注目すべきは株主還元の盤石さです。

  • 累進配当の導入と継続: 現在進行中の中期経営計画(2025-2027年度)において、**「累進配当(原則として減配せず、配当維持または増配を目指す方針)」**を基本方針としています。これは投資家にとって最大のリスクである「減配」を相当程度下げる強力な後ろ盾となります。具体的には、中計期間中において、年間90円以上を一つの下限目安とした累進配当方針が示されています。
  • 総還元性向50%以上という高い目標: 利益の半分以上を配当や自社株買いで投資家に還元する方針です。2025年度の実績では、総還元性向は**55.4%**に達しました。日本の大型株の中でもトップクラスの還元姿勢といえます。
  • 自社株買いによる「1株の価値」向上: 2025年度には総額1,000億円の大規模な自社株買いを実施しました。会社が市場から自分の株を買い取って消去することで、残った株の価値(1株当たりの利益=EPS)が相対的に高まります。資料によると、2011年の公募増資で発行した株数に相当する分は、これまでの継続的な自社株買いによって実質的に全て相殺(還元)済みとなっています。

【Tagu's Point(投資のヒント)】 投資初心者にとって、INPEXのような「累進配当」を掲げる銘柄は、配当金という「安定した現金収入」を計算に入れやすいのが最大の魅力です。たとえ資源価格の変動で株価が一時的に動いても、配当方針がブレにくい限り、長期保有の判断がしやすくなります。高配当株投資のコア(核)になり得る心強い方針です。

 

5. バリュエーションと将来の稼ぐ力

現在の株価水準と、今後の成長シナリオについて詳しく整理します。

PBR(株価純資産倍率)1倍超への取り組み

  • 現状:0.90倍(2026年2月20日時点)
    • 2022年末の0.48倍、2025年末の0.77倍から大きく改善が続いています。依然として解散価値である「1倍」を下回っていますが、その差は着実に縮まっており、市場の評価が適正化されつつあることがわかります。時価総額も約4.6兆円規模にまで成長しています。
  • 会社側の認識:
    • PBR上昇の背景を「資本効率の向上」「株主還元の強化」「将来成長の信認獲得」といった自社の継続的な取り組みに加え、エネルギー移行期の現実的な燃料としての「天然ガス需要の継続」という外部環境の変化によるものと分析。早期の1倍超達成を目標として堅持しています。
  • 資本効率の向上策:
    • 投資規律(EIRR 10%台半ば)を順守した成長投資と、ネットD/Eレシオ0.3〜0.5の範囲内での適切な財務レバレッジ活用を推進。資本を効率的に使って稼ぐ体制を強化しています。

将来の「稼ぐ力」を支えるアバディLNG

  • プロジェクトの現在地:
    • 2025年に**FEED(最終的な詳細設計・コスト見積)**段階へ移行しました。
  • ロードマップ:
    • 2027年中の最終投資決定(FID)を目指し、現在は具体的な建設コストの精査や販売先の交渉(生産量を上回る意向表明書[LOI]受領済み)が進められています。
  • 期待される効果(資料P26):
    • 2030年代初頭の生産開始後、キャッシュフローが大幅に成長する見通しであり、長期的な企業価値向上を牽引するプロジェクトと位置付けられています。

経営指標:ROE(自己資本利益率)の推移

  • 現状と予想:2025年度実績 8.2% / 2026年度予想7.0%
    • 短期的には油価前提の低下により低下する見込みですが、会社は収益基盤の強化を通じて向上を図る方針です。
  • 長期目標:2035年にROE 10%以上
    • 株主資本コスト(8%程度)を上回る水準の維持・向上を目指しています。

【考察】 足元の株価は3,677円(2月20日時点)と直近1年間で大きく上昇していますが、PER(株価収益率)は12.9倍、配当利回りは2.94%という水準です。
これは、配当方針の明確化や成長プロジェクトの前進といったファンダメンタルの改善が市場に評価された結果と考えられます。
2026年度の会社予想は「1バレル=63ドル」という2025年度の実績(68.19ドル)より低い慎重な前提に基づいているため、今後の原油価格の動向次第ではさらなる上振れも期待できる、堅実な計画と言えるでしょう。

 

まとめ:Taguの視点

今回の決算資料を読み解いて感じたのは、INPEXが**「単なる資源価格連動銘柄」から「経営の安定性と高い還元意志を備えた高配当株」へ、その評価の軸を確実に移しつつある**ということです。

投資家がこの銘柄と向き合う上で、改めて整理しておきたいポイントを3つにまとめました。

  1. 「天然ガス」が主役となる時代の到来
     世界は今、「とにかく環境第一(脱炭素一辺倒)」から、**「環境に配慮しつつ、家計に優しい価格で、いつでも安定して使えるエネルギーを確保する」**という、より現実的なバランスを求めるようになっています。
    この流れの中で、石油や石炭よりも環境負荷が低く、太陽光などの再エネよりも供給が安定している「天然ガス・LNG」は、なくてはならない存在として再評価されています。
    この世界の大きな流れが、同社のビジネスを長期間支える強力な土台となっています。

  2. キャッシュ創出力に裏打ちされた「累進配当」の信頼性
    「油価が下がったから減配する」という不安が、累進配当方針の明文化と、実際に減益予想下でも増配を発表したことで大きく和らぎました。
    主力のイクシスLNGが安定して現金を稼ぎ出し、さらに「無駄を削って利益を増やす独自の取り組み(Profit Booster 500)」によって、原油の値段に振り回されすぎず、自分たちの力でしっかりとお金を稼ぐ仕組みが整っています。
    この「安定して稼ぐ力」が見えることは、長く株を持ち続けたい人にとって、とても心強いポイントです。

  3. 「PBR 1倍超」という経営陣のコミットメント
     依然として割安圏にあるPBR(足元0.90倍)に対し、経営陣が早期の1倍超達成を目標として掲げ、実際に自社株買いや増配といった具体的なアクションを起こし続けている点は、資本効率の向上を重視する投資家にとっても納得感のあるストーリーです。

もちろん、資源価格の暴落や地政学リスク、脱炭素のスピードアップなど、外部環境による不確実性は常に付きまといます。
しかし、少なくとも今回の決算で、同社が**「不確実な世界において、投資家に確実なリターン(配当)を届けようとする意志」**を強く示したことは間違いありません。

「数字は嘘をつきませんが、その背景にある会社側の定義や『還元への意志』を読み取ることが、納得感のある投資への第一歩です。最後はご自身の目で資料を確認し、企業の『体温』を感じた上で、長期的な視点で向き合ってくださいね。」

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

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