こんな方におすすめ
- 安定した収入源を求めている人
- 投資知識の向上をしたい人
- 投資判断の材料が欲しい人
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安定した収入源を求めている人、投資知識の向上をしたい人、投資判断の材料が欲しい人の参考になれば幸いです
リース業界について投資の魅力とリスクを整理していきます。
オリックスや東京センチュリーといった高配当株の定番銘柄は、今も投資対象として注目されていますが、2025年現在は“金利上昇リスク”が大きなテーマになっています。
果たして、リース株は今から投資しても大丈夫なのか?一緒に見ていきましょう。
Contents
リース業界の投資魅力
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安定した業績基盤
リース契約って、実はすごく安定してるんですよ。というのも、リースって基本的に長期契約で、しかも途中で解約するのがすごく難しい仕組みになっているんです。
例えば企業がコピー機とか車をリースすると、5年とか7年といったスパンで契約しますよね。
それを“やっぱりやめます”とは簡単にできない。
だから毎月のリース料が、長期的にきっちり入ってくるわけです。この仕組みがあるおかげで、リース会社の利益って景気の波で大きくぶれることが少ないんです。
株式投資でよく見るEPS、つまり1株あたり利益の数字も、他の業界に比べて比較的安定しています。特に大手のリース会社――オリックスとか東京センチュリー、芙蓉リース、住友三井オートリースなんかは、単にモノを貸すだけじゃなくて“金融ビジネス”としての側面も持っています。
リース料の回収はもちろん、資産運用や融資的な機能まで組み合わせているので、ストック要素と金融要素の両方を持っているんですね。つまり、大手リース会社は“毎月安定的に入るリース料”に加えて、“金融事業からの収益”もある。
だから景気に左右されにくく、業績全体が安定しているんです。
これが、投資家から見たリース株の大きな魅力のひとつなんですよ。 -
増配の継続性
リース会社のもう一つの大きな魅力は、“配当がとにかく安定している”ということです。
たとえばリーマンショックのとき、多くの企業が減配や無配に追い込まれましたよね。
でも大手のリース会社は、その逆で配当をむしろ増やし続けてきたんです。これって、投資家にとってめちゃくちゃ安心できるポイントなんですよ。さらにコロナショックのときも同じです。
2020年から世界中の企業が業績を落とした中で、リース会社は“配当はしっかり守る”という姿勢を貫きました。
もちろん業績が落ち込んだ部分もあったんですけど、それでも株主への還元は維持した。この継続性は強いですよね。特に注目したいのはオリックスです。証券コード8591、もう高配当株といえば真っ先に名前が出る銘柄ですよね。
オリックスは2022年以降、“累進配当方針”を宣言しました。
これはつまり、“減配はしませんよ”という約束。配当を下げないで、原則として増やすか維持するかのどちらか、という株主にとってありがたいルールです。だから今、オリックスは単なる金融株とかリース株じゃなくて、“高配当株の代表格”と呼ばれるようになっているんです。
配当性向も年々上がっていて、株主への還元姿勢が強まっている。まさに“安心して持ちやすい高配当株”というわけですね。 -
配当利回り
実際に今の配当利回りがどれくらいなのかを見ていきましょう。
まずオリックス。証券コードは8591、高配当株の代表格ですよね。こちらの利回りはだいたい3%前後になっています。
さらに累進配当方針を取っていて“減配しませんよ”という安心感に加えて、自社株買いも積極的にやっているんです。
つまり、株主に対して“配当も増やすし、株価対策もちゃんとやります”という姿勢を見せてくれているんですね。次に東京センチュリー。
こちらは利回り3.5%前後と、少し高め。
成長投資も積極的で、航空機リースや海外事業を広げつつ、しっかり株主に配当も返しているというスタンスです。そして芙蓉リース。こちらも同じく3.5%前後の利回りがあります。
業績も安定していますし、配当の信頼感も高いです。つまりまとめると、大手リース会社の配当利回りはおおむね3%台。
これは“安定した配当”と“高利回り”という両方の魅力を兼ね備えているんです。
株主から見れば、“配当が途切れにくい安心感”と“インカムゲインの高さ”を同時に得られるわけですね。
投資の懸念点
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市場規模の停滞
ここで一つ押さえておきたいのが、“国内のリース市場はもう成長余地があまりない”っていう点です。
正直、日本国内だけ見ていると市場は横ばいなんですよ。
企業の設備投資も成熟してきていて、新しい大きな需要がガンガン出てくるわけじゃないんです。じゃあリース会社はどうしているのかというと、成長の舞台を“海外”に求めています。
たとえば東京センチュリーは航空機リースに積極的で、世界中の航空会社に飛行機を貸すビジネスを広げています。
コロナの時期には大きな打撃もありましたけど、逆にそれを機に再編や買収も進めて、いまも重要な収益の柱になっています。オリックスも同じで、国内リースにとどまらず、不動産やインフラ投資まで幅広く手を伸ばしています。
特に海外の不動産事業なんかは、成長のチャンスを取りにいく動きとしてかなり大きいんですよね。要するに、国内市場はもう横ばい。
でもリース会社は“海外M&Aや不動産投資”で活路を見出している。 -
景気敏感性
リース業界で忘れちゃいけないのが、“景気に敏感だ”っていう点なんです。
なぜかというと、リース会社の収益って、基本的には企業の設備投資に連動してるんですよ。
つまり、企業が“新しい機械を入れよう”とか“新しい車を導入しよう”と積極的に投資する時期はリース需要が伸びます。
でも逆に、景気が悪くなって“ちょっと様子を見ようか”と投資を控えると、そのままリース契約も減ってしまう。
だから景気減速局面では業績がじわっと影響を受けやすいんです。特にコロナ禍のときは象徴的でした。2020年から2021年にかけて、航空機リースとオートリースが大打撃を受けましたよね。
飛行機は飛ばせないし、レンタカーや社用車の需要もガクッと落ち込みました。
あの時はリース業界全体にとってかなりの逆風でした。ただし、今は状況が変わってきています。
コロナが落ち着いて海外渡航も戻ってきたことで、航空機リースも徐々に回復してきましたし、オートリースの需要も正常化しています。
つまり一時的には景気に振り回されるけど、長期で見ると回復力も持っている――これがリース業界の特徴なんです。 -
金利上昇リスク
そして今、リース業界にとって一番大きなテーマになっているのが“金利の上昇リスク”なんです。
これまでは日銀がずーっとマイナス金利政策を続けていたので、リース会社はほぼゼロに近い金利で資金を借りられていたんですよ。
お金を安く借りてきて、それを企業にリースとして貸し出す。
要は“安く仕入れて、利ざやを取る”っていうビジネスモデルだったんです。でも2024年に日銀がついにマイナス金利を解除しましたよね。
これで状況がガラッと変わりました。
今は利上げの局面に入っていて、企業が資金を調達するときのコストが確実に上がってきています。リース会社も例外じゃありません。
彼らも銀行からお金を借りたり、社債を発行して資金を集めるわけですが、その金利が上がれば当然コストも増えますよね。
その分、利益率――つまりマージンが圧迫される可能性が出てきているんです。だから、2019年頃には“金利上昇リスク”ってあんまり意識されてなかったんですけど、2025年の今は、投資家にとって無視できない大きなポイントになってきた。
これは間違いなく押さえておくべき変化だと思います。 -
代替可能性
もうひとつ、リース業界を考えるときに外せないのが“代替リスク”です。
どういうことかというと、企業が設備を導入する時って、別に必ずリースを使わなきゃいけないわけじゃないんですよ。
選択肢としては大きく三つあって、ひとつは“リースで借りる”、もうひとつは“銀行から融資を受けて買う”、そして最後は“自己資金で直接購入する”。例えば資金力が十分にある大企業だったら、“もうリースはやめて一括で買っちゃおう”という判断をすることもあります。
銀行から低金利で融資を受けられるなら、“わざわざリース料を払うよりも、自分で借りて購入した方が得じゃないか”と考える企業も出てきますよね。つまり、リース会社にとっては“銀行融資”や“自社購入”が常にライバルになっているんです。
リースにはもちろんメリットもあります。
資産計上を軽くできたり、初期費用を抑えられるという利点がありますから、特に中小企業にとっては使いやすい仕組みです。
とはいえ、金利環境や企業の資金力次第では、“リースを使わない”という選択肢も出てくる。この代替リスクは昔から存在していて、2025年の今も変わらず業界にとっての課題なんです。
2025年現在の結論・投資戦略・まとめ
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リース業界の魅力
リース業界の魅力といえば、やっぱり“配当の安定感”と“利回りの高さ”なんですよね。
普通の企業だと、業績が悪くなるとすぐに減配したり、場合によっては無配にして資金を守るっていうケースもあるんです。
でもリース会社の場合は、契約が長期で安定しているので、利益が大きくブレにくい。その結果、配当も長期的に安定して支払えるんです。例えばオリックスとか東京センチュリーなんかは、景気の波を受けながらも、しっかり増配を続けてきていますよね。
こうした実績があるから、“この会社なら配当が大きく崩れにくい”と投資家が安心できるんです。つまり、リース株を持っていると、毎年安定してインカムゲイン、つまり配当収入を得やすい。
高配当株を探している人にとっては、これはすごく大きな魅力なんです。 -
リスク・懸念点
もちろんリース業界にも弱点があります。
まず一つ目が、“低成長産業”だということです。
日本国内のリース市場って、正直もう成熟しきっていて、新しい需要が爆発的に増えるわけではないんですよね。
だから今後の成長力という点では、どうしても物足りない部分があるんです。二つ目は、“景気に敏感”なところ。企業が設備投資をするときにはリースが使われるんですが、景気が悪くなれば“新しい機械や車を入れるのはちょっと待とうか”と投資を控える。
そうなるとリースの契約数も減ってしまって、業績が落ち込みやすくなるんです。
コロナ禍のときに航空機リースやオートリースが大きく打撃を受けたのはまさにその典型ですよね。そして三つ目が、“金利上昇リスク”。これは今の投資家が一番意識すべきポイントです。
リース会社は資金を借りてきて、それを元手に企業へリースを提供するビジネスモデルです。
なので、金利が上がればその調達コストが直撃します。これまではマイナス金利で超低金利の恩恵を受けていたんですが、2024年に日銀がマイナス金利を解除してからは状況が変わりました。
実際に利上げ局面に入っているので、今後はマージンが圧迫されるリスクが現実味を帯びてきているんです。要するに、“低成長”“景気敏感”“金利上昇”の三つが、リース業界を見る上での大きな懸念ポイントなんです。
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投資戦略(結論)
じゃあ最終的にどう投資すべきか、結論をお話しします。
リース株って、確かに“安定配当”と“そこそこ高い利回り”という魅力があります。
だからつい“ポートフォリオの中心に置いてもいいんじゃないか?”って思うかもしれません。でも、正直それはちょっと危険です。
なぜならリース業界は国内市場の成長余地が小さいうえに、景気や金利に左右されやすい。
もしポートフォリオの大部分をリース株で固めてしまうと、不況や金利上昇が来たときに大きくダメージを受けてしまう可能性があるんですね。だから僕が考える戦略は、“大手のリース会社を業界代表として分散して少しだけ持つ”というやり方です。
オリックス、東京センチュリー、芙蓉リース、このあたりをセットで持っておけば業界全体の動きに連動しやすいですし、個別リスクを和らげられます。そして、ここが一番大事なポイントなんですが、ポートフォリオ全体に占める割合は2〜3%くらいまでに抑える。
これなら高配当株としての恩恵は受けつつ、リスクをコントロールできる。あくまで“サブポジション”として組み入れるのがちょうどいいと思います。 -
まとめ
ここまでリース業界の魅力とリスクを整理してきましたけど、最終的な僕の考えをまとめると、リース株は“サブ的に組み入れる高配当株”として活用するのが一番いいんじゃないかなと思います。
つまり、ポートフォリオの主役ではなくて、あくまで脇役。
けど、その脇役としてはかなり優秀で、安定した配当と3〜5%程度の利回りが狙えるわけです。
大きな成長は期待しにくいけど、毎年コツコツと配当を受け取りたい人にはピッタリなんですよね。金利上昇リスクや海外依存の高まりを考えると、“主力にするのは危ないけど、サブとして組み込むのは有効”っていう立ち位置がますますハッキリしてきたと思います。
要するに、“リース株はサブの高配当枠”。
これが2025年時点での投資判断の目安だと考えています。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)