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【ABCマート2670】2021年2月期第3四半期の決算を発表。決算内容と高配当として向いているのかを判断。

こんな方におすすめ

  • 小売業について知りたい人
  • ABCマートを投資対象に考えている人
  • ABCマートについて知りたい人

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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)

ABCマートは私の理想配当利回りの3.8%以上ではありませんが、高配当ポートフォリオを組むうえで底堅さを見せてくれるのではないかと思っています。

今回は、ABCマートの決算が発表されましたので、内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資におけるABCマートを点数化していみたいと思います(^^)

 

タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)

高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!

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それでは、決算の内容を見てみましょう!

 



 

ABCマートの企業概要

企業概要

  • 国内最大手の靴の専門店チェーン
  • 『ABCマート』を中核に、『ABCマートSPORTS』、『GRAND STAGE』で自社ブランド企画商品とナショナルブランド商品を販売。
  • 商業施設やショッピングセンターを中心に新規出店
  • 店舗網は国内1046店舗、海外は韓国287店舗、台湾55店舗、米国6店舗、計348店舗(2020.09.30日時点)

ABCマートは大型のショッピングセンターには必ず入っている印象がありますよね。

企業戦略としても人が多く集まるところに出店しています。

 

また、韓国や台湾、米国にも進出しています。

 

ABCマートの業績推移

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

四半期の売上高と営業利益のグラフです。

ABCマートの期の始まりは3月からとなっています。

 

今までは、人の移動が多くなる1Qの3月~5月でスタートダッシュを決めていたので、各年の1Qが売上高と営業利益が多くなっています。

しかし、当期に限っては、1Qにあたる、2020年の3月~5月は売上高、営業利益の底で2Qになり盛り返しています。

 

kabutanより引用

第3四半期の業績

  • 売上高 約582億円 前年比-7.4%
  • 営業益 約63億円 前年比-22.6%
  • 経常益 約66億円 前年比-21.2%
  • 最終益 約47億円 前年比-16.3%
  • 1株益 57.4円   前年比-16.3%
  • 営業利益率       10.9%

3Qの売上高は前年同期比で-7.4%でしたが、営業益、経常益は-20%、最終益、1株益は-16%となりました。

営業利益率は若干下がってしまいましたが、10.9%と二桁の利益率は維持しています。

 

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

通期の業績推移です。

今まで順調に右肩上がりでしたが、当期の予測としては、売上高、営業利益ともに大きく前年を割れてしまいそうです。

 

kabutanより引用

通期の業績予測

  • 売上高 約2206億円 前年比-19.0%
  • 営業益 約178億円 前年比-59.0%
  • 経常益 約187億円 前年比-57.8%
  • 最終益 約122億円 前年比-58.9%
  • 1株益   147.8円  前年比-58.9
  • 1株配当         170円

今回の決算発表では業績予測の変更はありませんでした。

当期の予測は、前期と比べて、売上高は-19%を予測していますが、営業益などは50%以上の減少を予測しています。

1株配当については変更のアナウンスはありませんでした。

 

シューズ業界は、外出自粛の長期化による需要減が懸念されるなか、オンラインでの販売は伸長しているとのことです。

コロナ下においても『スニーカー』需要は高いという事です。

 

一方、在宅勤務やリモートワークが広がり、冠婚葬祭等の縮小により、フォーマル・ビジネス需要が低下傾向にあります。

 

国内販売においては、ABCマート公式アプリのリニューアルを行い、セール等の企画をおこないました。

そのおかげで、オンライン販売は前期比で2倍程増加しました。

 

IT戦略としては、交通系電子マネーの他、楽天ペイ、メルペイなどのQRコード決済への対応を進め、6割強のお店で使用できるようになっています。

 



 

ABCマートの株価と配当

ABCマートの株価

kabutanより引用 月足チャート

2021年1月15日終値での株価と月足チャートです。

 

コロナの影響で株価が一番下がったのは4月の4525円でしたが、同じ4月に5500円振付近まで戻しているのがわかります。

4月以降は5000円付近まで下がってきたら買い戻されています。

5000円前半なら買いたい人が多いという事を示しています。

 

仮に5000円を割ってしまったら、次は3700円から4000円くらいに大きなサポートラインがありそうです。

 

ABCマートの配当

配当金

銘柄スカウターより引用

配当金

年間配当170円予測

  • 中間(8月) 85円
  • 期末(2月) 85円予測

 

配当金は右肩上がりで、直近3年間は配当維持になりそうです。

今回の決算では、期末配当金の減額は発表されませんでした。

 

利回り

銘柄スカウターより引用

現在の株価からすると、配当利回りは2.92%です。

一般的な高配当は3%と言われているので、ABCマートは、ほぼ高配当の部類に入ります。

 

配当性向

銘柄スカウターより引用

配当性向

  • 2020年2月期 47.2%
  • 2021年2月期 115%(予測)

前期の配当性向は47%でしたが、現状の当期の予測は115%です。

配当金が1株当たり170円となった場合、当期の1株当たりの利益が147.8円(予測)としているので、計算すると、配当性向は115%になる予測です。

 

稼いだ以上に株主に配当を配ってしまうと自社の体力を削ってしまいます。

仮に当期はこのまま配当金維持だったとしても、来期も同じような市場環境であれば減配が見えてきてしまう配当性向です(>_<)

 

 

競合との比較

kabutanより引用

2020年1月を『0%』として、騰落率について、競合の『チヨダ』と日経平均株価と比較してみます。

は、『ABCマート

は、『チヨダ

は、『日経平均株価』です。

 

今後はわかりませんが、日経平均株価は既に20%以上でコロナの影響はありません。

 

チヨダの業績予測

kabutanより引用

靴量販大手で、『東京靴流通センター』が主力のチヨダの業績は、前期は赤字でした。

当期予測は赤字が拡大する模様で、前期は維持していた1株当たりの配当金は74円から、半減の37円に減配になっています。

 

株価は2020年1月から-40%以上下落と厳しい状況です。

 

そう考えると、ABCマートは60%近く減益となってしまったとはいえ、赤字にはなっていませんし、靴業界の中でも優秀という事がわかりますね。

 

 

ABCマートの財務

kabutanより引用

財務

  • 自己資本比率 87.6%
  • 自己資本 約2703億円
  • 総資産  約3087億円
  • 剰余金  約2158億円
  • 有利子負債倍率 0.01

自己資本比率は驚異の80%超えです。

総資産に対する現金の比率は約48%あります。

ほぼ無借金経営なので、財務的には万全です。

 

今後の業績の盛り返しを期待しましょう!

 

タグの10箇条で分析した結果

タグの10箇条で分析

合計得点

  • 60点

私の高配当投資の観点からすると、『現状のABCマート』は60点でした(>_<)

あくまで今回の第3四半期の決算を基に算出した結果なので今後は変わりますが、『現状』としては、60点という結果になりました。

 

ABCマートのまとめ

ホームページより引用

ABCマート【まとめ】

  • 国内最大手の靴の専門店チェーン
  • 通期は減収減益予測
  • 3月~5月の第1四半期が勝負の分かれ目
  • タグの10箇条での得点は『60点』(今回の決算時)

国内最大手の靴の専門店チェーンのABCマートを解説しました。

靴の需要が無くなるという事はないですが、外出する機会が失われれば新しい靴を購入する機会も少なくなります。

 

ABCマートは他社と比べ、財務優良で高収益率で企業競争力が高いです。

通期でも黒字予測ですし、企業の強さがあります。

 

ただ、ABCマートは1株5000円以上しますので、単元株(100株)での購入は50万円以上かかってしまします(>_<)

私も利用している【SBIネオモバイル証券】なら1株からでも購入ができます(^^)

毎月の約定合計が50万円以下なら220円(税込み)で売買し放題です!

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今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

 


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