こんな方におすすめ
- 銀行業業界について知りたい人
- セブン銀行を投資対象に考えている人
- セブン銀行について知りたい人
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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
『初心者からの株式投資』ということで、大手有名企業はもちろんのこと、規模は小さいけれども優良企業の決算を紹介しています(^^)
今回は、『セブン銀行』について解説したいと思います(^^)
セブン銀行は以前衝動買いしてしまった銘柄です。
セブン銀行のATMは、2021年12月末での国内設置台数は26,026台で、国内最多のATMネットワークを持っています。
そう考えると、セブン銀行ATMは生活になくてはならない社会インフラの一つとなっています。
そんな、セブン銀行は、2022年3月期第3四半期の決算を発表しました。
セブン銀行の情報をもとに、私の意見も含めて解説したいと思います(^^)
セブン銀行の株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
Contents
セブン銀行の企業分析
企業概要
- ATMサービス中心のネット銀行
- セブン&アイ・ホールディングスの子会社
- セブンイレブン、イトーヨーカドー、空港、駅等にATMを設置
- 海外は米国セブンイレブン店舗に設置
- インドネシア、フィリピンでの設置を加速している
- 大株主は『セブン・イレブン・ジャパン』(持株比率:約38%)2021年9月時点
- 2019年にメタップス【6172】と資本業務提携
2019年にオンライン決済代行などのファイナンス関連を主軸にマーケティング関連事業に注力しているメタップスと資本業務提携を結んでいます。
セブン銀行は、ATMサービス、決済口座(普通預金、定期預金、ローンサービス、デビットサービス)、インターネットバンキング、海外ATMで稼いでいます。
東南アジアのインドネシアやフィリピンでもATM設置台数を増やしています。
セブンイレブンがある場所は利用客などが完全に計算された場所に出店しているので、人が集まるところにATMを設置できるメリットがあります。
セブン銀行の業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と経常利益のグラフです。
以前と比べて、売上高としては回復してきていますが、経常利益の回復は遅れているのがわかります。
ワクチン接種の進展や各種経済政策の実施により、先行きについては持ち直しが期待されていますが、サービス消費をはじめとする、個人消費や企業活動への影響は、引き続き注視が必要になります。
第3四半期を前期と比較すると、売上高は0.2%の増加、経常益は15.3%の減少、最終益は29.1%の減少となりました。
ATM総利用件数は増加したものの、銀行向けの新たなATM手数料体系の導入、将来へ向けた成長投資、費用増加を主因に各利益が減少しました。
第3四半期の累計をみると、前期比で売上高は0.8%の減少、経常益は18.2%の減少、最終益は25.3%の減少となりました。
前期は減収による減益でしたが、当期は先行投資等による経常費用増加を主な原因として減益と発表しています。
ATM総利用件数は増加したものの、銀行向けの新たなATM受入手数料体系の導入、第4世代ATMを含む、将来へ向けた成長投資・費用増加がありました。
通期の業績推移
通期の売上高と経常利益のグラフです。
2022年度の業績としては、少しの増収と大幅な減益予測となっています。
2022年度の業績予測は、前期比で売上高は0.2%の増加、経常益は20.6%の減少、最終益は24%の減少予想を変更していません。
『オミクロン株による新型コロナウイルス感染症再拡大の状況が不透明なため、業績予想は据え置き』ということでした。
配当に関しては、前年度と同額の年間11円を予定しています。
現金プラットフォームからサービスプラットフォームへ進化するべく実証実験を加速しています。
金融機関での手続きによる利用のみならず、中古品売買時の本人確認登録やホテルの事前チェックイン受付など、非金融企業での活用方法についての検証をおこなっています。
口座数、預金残高が減少していたら問題ありなのですが、決算説明資料によると、口座数、預金残高ともに順調に増加しているということです(^^)
スマホで即日入出金ができるアプリも順調にダウンロード数を伸ばしているようです。
海外戦略としてインドネシア、フィリピンのATM台数と利用件数の推移を見てみましょう。
上記はインドネシアでの数値ですが、ATM台数は物凄い勢いで増加しています。
2021年12月末時点では2550台のATMが設置されているということです。
こちらは、フィリピンでのATM設置台数の推移です。
フィリピンでもATM設置台数は右肩上がりで、2021年12月末時点では、1249台の設置が完了しているということです。
海外戦略として東南アジアにも力を入れています。
セブン銀行の株価と配当
セブン銀行の株価
2022年2月27日時点での月足チャートです。
相変わらずですが、冴えない株価が続いています。。
私が衝動買いをしてしまったのは『219円』です。
2020年の12月に215円まで下落していますが、2022年度の業績予測も減益を予測しているので、まだまだ安心はできません。
週足チャートでみると、2020年12月に215円をつけて以降、227円でなんとか踏ん張っています。
ただ、上値に関しても21年3月の277円、21年9月の264円、22年2月の258円と高値も切り下がってきていますので、まだまだ目が離せません。
高配当投資はある程度人気が落ちた株を逆張り的に買っていく所があるので、高配当投資に向いている銘柄なのかを今回のように分析する必要があります(^^)
セブン銀行の配当
2022年度の配当金は年間11円で配当維持の予定です。
10年以上減配はないので、配当金は安定しているといえますが、当期は1株利益も減少する予測なので毎回の決算をしっかり確認したいですね。
利回り
配当利回りは、4.5%前後になっています。
配当としては、現時点でも充分、高配当です!
配当性向
2021年度の配当性向は49%でした。
2022年度は、1株配当が11円で、1株利益が16.8円を予想しているので、計算すると、配当性向は65.4%くらいになりそうです。
セブン銀行は、株主還元の方針として、配当性向は40%以上を最低目標としていますが、今後の配当性向が上がりすぎないように業績を上昇させていけるよう、頑張って欲しいです(^^)
セブン銀行のキャッシュフローと財務
2021年度は、営業キャッシュフローが増えているので、しっかりと本業で稼ぐことが出来ています。
総資産における現金の比率も高く、80%近くあります。
自己資本比率は20%前後で推移していますが、第2四半期の時よりも1.8%減少していました。
設備投資等で利益剰余金も第2四半期の財務と比較すると減少していました。
ただ、利益剰余金は調べられた2008年以降、毎年増えています。
借金はなく、財務は大きな問題は無いとみています。
セブン銀行のまとめ
【まとめ】
- セブン&アイ・ホールディングスの子会社でATMサービス中心のネット銀行
- 東南アジアへ積極的に進出
- 国内での海外需要や海外事業にも積極的
- 2022年度は増収減益予測
- 財務は無借金で配当は維持予測
セブン銀行を解説しました(^^)
セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行といった、『流通系銀行』は変化を求められています。
日本においては、ATM利用件数、設置台数は徐々に増加しています。
東南アジアにおいては、ATM設置台数は右肩上がりに増加しています。
キャッシュレスの波はありますが、設備投資をし、第4世代と呼ばれる、ATMはマイナンバーカードの健康保険証申込や、ホテル事前チェックイン、中古品売買の会員登録などの取り組みや、実証実験を開始しています。
株価こそ冴えない感じがしますが、着実に事業戦略を遂行しているので、今後も注視していきたいです(^^)
セブン銀行は1株あたり250円前後の値段なので単元株でも充分購入できます。
比較的購入しやすい株なのかぁと思います(^^)
特に投資初心者の場合は、単元未満株が購入できる証券口座を開いて、少数株から購入してみてはいかがでしょうか(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)