日本株 銀行業

三菱UFJフィナンシャルグループ【8306】純利益1.7兆円超え・注目の株主還元策。2025年3月期第2四半期の決算

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  1. 企業概要:企業の基本情報や事業内容を紹介
  2. 決算概要: 対象企業の決算のキーポイントを簡潔に紹介
  3. 株価と配当:過去の傾向と推移を見る
  4. 株主優待:あれば紹介
  5. 財務:資金について確認
  6. まとめ: 全体の要約
    と言う流れでお話ししたいと思います^ ^
    まずは、銀行業界について解説します

銀行業界の基本概要

      • 銀行業務の中心は 預金、貸し出し、為替(振り込み・決済) の3つ。
      • 銀行を核に、信託銀行、証券、資産運用、カード、リース などを傘下に持つ総合金融グループが多い。

業界構成

      • 3メガバンク:三菱UFJ、三井住友、みずほ。
      • メガバンクに次ぐ銀行:りそな、三井住友トラスト、SBI新生、あおぞら。

現状と課題

    • 長期にわたる低金利政策により、貸し出しによる利息収入が低迷。
    • 信託・証券との連携による多様なサービスや、米国・東南アジアへの事業展開で利益を補完する動きが目立つ。

銀行業界の現状と展望

1. マイナス金利解除と金利上昇が追い風

      • マイナス金利解除:2024年3月、日本銀行が約8年ぶりにマイナス金利を解除。年内には追加利上げの可能性も
      • 金利上昇の影響:貸出金利や国債などの利回りが上昇し、銀行の収益を押し上げる見通し
        業務粗利益ベースでメガバンクの利益は200~300億円増加

2. メガバンクの過去最高益

      • 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG):純利益1.4兆円(2期連続で過去最高)
      • 三井住友フィナンシャルグループ(SMFG):純利益9629億円で過去最高
      • みずほフィナンシャルグループ(MHFG):純利益6789億円で過去最高益に迫る

3. 業績好調の要因

      • 国内の旺盛な資金需要:設備投資やM&Aの増加により、大口融資が増加
      • グループ会社の好調:証券、カード、リース事業などが堅調
      • 海外事業の拡大
        • MUFG・SMFG:東南アジア現地銀行が好調
        • MHFG:北米の投資銀行業務が収益を牽引

4. 金利上昇のメリットと課題

      • メリット
        • 市場金利の上昇に伴い、貸出金利や有価証券利回りが上昇
        • 金利ある世界の到来で収益増加が期待される
      • 課題
        • 預金金利の引き上げによる調達コストの上昇
        • 預金移動の活発化による預金不足のリスク
        • 資産と負債のリスク管理の重要性が増す

5. 今後の展望

      • 日本の銀行業界は「金利ある世界」の恩恵を享受する一方、金利上昇による調達コスト増への対応が鍵
        引き続きリスク管理が注目される

銀行業界は順調な業績を維持しつつ、金利上昇を機会と捉えてさらなる成長を目指していますが、リスク管理の精度がその成否を左右するでしょう

 

1、三菱UFJの企業概要

企業の特徴

  • 国内最大の金融グループ:三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行を中核とする国内最大級の金融グループで、銀行業務、信託銀行業務、証券業務を主要事業とする。
  • 多角的な事業展開:クレジットカード、貸金業、リース、資産運用、投資運用など幅広い金融サービスを提供。
  • 7事業本部制:デジタルサービス、法人・リテール、コーポレートバンキング、グローバルコマーシャルバンキング、受託財産、グローバルCIB、市場の7つの事業部門を設置。
  • グループ会社:三菱UFJ証券HD(三菱UFJモルガン・スタンレー証券)、三菱UFJニコス、日本マスタートラスト信託銀行、auカブコム証券、アコムなどを傘下に保有。また、持分法適用会社としてジャックス、三菱HCキャピタル、モルガン・スタンレーMUFG証券、auじぶん銀行などを有する。

2、決算概要

2025年3月期第2四半期の累計

売上高(経常収益)

  • 売上高は前年同期比で21.1%増加し、6兆8602億円に達しました
  • 理由:主に資金利益の増加が要因です
    これは、金利の上昇や円安の影響により資金運用収益が改善したためです
    また、為替の影響も寄与し、海外での収益が拡大しました

経常利益

  • 経常利益は前年同期比で37.3%増の1兆7569億円に達しました
  • 理由:保有株式の売却益の増加が利益を押し上げました
    また、金利収入の増加や、為替レートの影響がプラス要因となり、経常利益が大きく伸びました

最終利益(親会社株主に帰属する四半期純利益)

  • 最終利益は前年同期比で35.7%増の1兆2582億円に達しました
  • 理由:資金利益や株式売却益の増加に加え、特に海外子会社の持分法適用会社の決算期変更による影響もあり、利益が押し上げられました
    また、コスト管理の徹底も最終利益の増加に寄与しています

全体として、三菱UFJフィナンシャルグループは、国内外の金利上昇や円安の影響をうまく活かして収益を拡大させました
さらに、資本効率向上のための株式売却や経費削減努力も利益を支えています

 

三菱UFJフィナンシャルグループの2025年3月期の最終利益は、従来予想の1兆5000億円から1兆7500億円へと16.7%の上方修正が発表されました
この上方修正の背景には、以下の要因が挙げられます

  1. 国内外の金利上昇による資金利益の増加
    • 国内外での金利上昇が続き、貸出金利が上昇したことにより、銀行の資金利益が拡大しています
      特に、海外の収益改善がグループ全体の利益を押し上げています
  2. 株式売却益などの特別利益の増加
    • 保有する株式の一部売却により、特別利益が増加しました
      これにより、最終利益がさらに押し上げられています
  3. 為替の影響
    • 円安の進行により、海外子会社の利益が円換算で増加しています
      この為替の影響も利益の押し上げ要因として寄与しています

これらの要素により、三菱UFJフィナンシャルグループは今期の最終利益予想を16.7%増の1兆7500億円に上方修正しました

通期の業績推移

売上高、経常利益は非開示になっています

売上高・経常利益が非開示の理由

  • 金融業界特有の要因
    • 金融機関は、市場環境や金利動向など外部要因に大きく影響を受けるため、売上高や経常利益の具体的な予測を示さないケースが一般的です
    • 今回も売上高・経常利益は非開示ですが、同社の成長性を示す指標として、最終利益に重点を置いて発表されています

最終利益

  • 2024年3月期予想最終利益:1兆7,500億円(上方修正)
    • 今回の決算で、最終利益が1兆7,500億円に上方修正されました

上方修正の理由は先ほど上方修正のところで述べたとおりです

 

今後の成長戦略

  • 顧客部門の強化:
    • 営業純益が前年比+30%増加し、過去最高益を更新​
  • デジタル化推進:
    • AIやデジタル技術を活用した業務効率化とサービス向上に注力
  • サステナビリティ:
    • カーボンニュートラル関連の融資や政策保有株式の削減目標(7,000億円)を掲げています

3、株価と配当

株価

株価推移の特徴

  • 2024年11月15日時点の終値1,824円 で、前日比 +26円(+1.45%) の上昇
  • 過去の株価動向:
    • 2020年には380円台まで下落した時期がありましたが、その後、回復基調をたどっています
    • 特に2023年から2024年にかけて、株価は堅調に上昇し、2024年7月には一時1,849.5円の高値を記録しました
    • その後、多少の調整を挟みつつも、高値圏で推移しています
    • 長期的な上昇トレンド が続いており、金融緩和終了後の金利上昇や収益拡大が追い風となっています

PER(株価収益率)

  • 現在の PERは12.2倍
    • 銀行業界としては比較的標準的な水準
    • 株価が安定している一方、収益力の高さが反映されています
    • 利益成長を背景にした株価の妥当性を示しており、過剰な割高感や割安感はない状況です

PBR(株価純資産倍率)

  • 現在の PBRは1.04倍
    • 株価が純資産とほぼ同水準で取引されていることを示しており、銀行株としては健全な水準です
    • 1倍を超えていることは、投資家が将来の成長性や利益率を評価していることを示唆しています

配当利回り

  • 配当利回りは3.29%
    • メガバンクの三井住友フィナンシャルグループ【8316】、みずほフィナンシャルグループ【8411】とも大体同じくらいの水準です
    • 安定した配当政策を継続しており、収益力の向上が配当に反映されています
    • 長期投資家にとって魅力的な配当利回りを維持しており、低金利環境から脱却する中で注目されています

総評

  • 三菱UFJフィナンシャルグループは、収益基盤が強固であり、金融政策の転換による影響を受けつつも株価を堅調に推移させています
  • 配当利回りや安定した収益力が個人投資家・機関投資家双方からの評価を高めており、今後の金利動向や経済回復次第ではさらに株価上昇の余地があります

配当

 

特徴と背景

  1. 配当金の増加傾向:
    • 2013年度以降、MUFGの配当金は増加傾向を維持しています
      特に2020年度以降は増加幅が大きくなっています
    • 2025年度(予想)は、前年の41円から60円へと大幅な増加が見込まれています
  2. 業績との連動:
    • MUFGの収益基盤の安定性と業績向上に伴い、株主還元の拡充が進んでいます
      特に2024年度中間期では、保有株式の売却益や顧客部門利益の増加が配当金増額の背景にあります
  3. 株主還元政策の強化:
    • MUFGは、配当性向を高める方針のもと、安定的かつ成長する配当を目指しています
      また、自己株式取得の活用により、さらなる株主還元を図っています

このように、MUFGの配当金推移は安定成長を反映しており、投資家にとって魅力的な配当政策を続けています

 

4、株主優待

 

株主優待はありません

 

5、財務

自己資本比率

推移:

  • 2022年3月期: 4.6%
  • 2023年3月期: 4.5%
  • 2024年3月期: 4.9%
  • 2024年9月末(第2四半期): 5.1%

自己資本比率が低い理由:

  1. 金融業の特性:
    • MUFGは銀行を中核とする金融グループであり、金融機関では総資産が巨額となる一方で、自己資本比率が低めであることが一般的です
      これは、銀行業務における貸出金や預金などのレバレッジ(負債を利用した資産運用)の影響が大きいためです
  2. 国際基準の影響:
    • 国際的な銀行規制であるバーゼル規制により、リスク資産に基づいた自己資本比率を重点的に管理しています
      リスク資産に対する比率は十分に維持されているため、財務健全性には問題がないとされています
  3. 総資産の大きさ:
    • 総資産規模(2024年9月末時点で約399兆円)が非常に大きく、これに対する自己資本の割合は相対的に低くなります

利益剰余金

推移:

  • 2022年3月期: 11兆9,981億円
  • 2023年3月期: 12兆7,392億円
  • 2024年3月期: 13兆7,916億円
  • 2024年9月末(第2四半期): 14兆8,209億円

増加の背景:

  1. 堅調な利益成長:
    • MUFGは国内外での業務拡大と収益の改善により、毎期着実に利益を積み上げています
      特に、2024年度中間期では、顧客部門や株式売却益が収益拡大を牽引しました
  2. 配当支払いを超える利益確保:
    • 配当支払いを実施しつつも、収益がそれを上回るペースで増加しているため、利益剰余金が増加しています
  3. 戦略的資産運用:
    • 保有株式の売却益や円金利上昇の影響など、外部環境を活用した収益増加策が功を奏しています

まとめ

  • 自己資本比率:
    • 銀行業の特性から総資産に対する比率は低めですが、リスク資産基準では十分な水準を維持しており、財務健全性には問題がありません。
  • 利益剰余金:
    • 業績の安定した成長により増加を続けており、株主還元と財務の強化を両立させています。

MUFGの財務は、安定した基盤の上に成長を続けており、配当や自己株式取得を通じた株主還元も積極的に行われています。

 

6、三菱UFJのまとめ

企業概要

MUFGは日本最大の金融グループで、銀行、信託銀行、証券、クレジットカードなどの幅広い金融サービスを展開しています
MUFGは国内外で安定した業績基盤を持ち、世界的なネットワークとデジタル技術を活用して持続可能な成長を目指しています

決算概要(2025年3月期第2四半期)

  • 経常収益: 6兆8,602億円(前年同期比+21.1%)​
  • 経常利益: 1兆7,569億円(前年同期比+37.3%)​
  • 親会社株主に帰属する純利益: 1兆2,581億円(前年同期比+35.7%)​
  • ROE(自己資本利益率): 13.3%(前年10.6%)​

業績は円金利上昇や保有株式の売却益、顧客部門の利益増加に支えられ、MUFG発足以来初の中間期での純利益1兆円超を達成しました

株価と配当

  • 株価: 現在1,824円で推移し、年初来で大幅に上昇しています​
  • 配当金の推移:
    • 2024年度は年間配当60円(前年度比+19円)を予想​
    • 中間配当25円、期末配当35円を予定
  • 株主還元: 配当性向の向上に加え、3,000億円を上限とする自己株式取得を計画

財務状況

  • 自己資本比率: 5.1%(前年4.9%)​
    • 金融業界では低めの水準ですが、総資産の規模が非常に大きいことや、リスク資産に基づいた健全性が維持されているため、財務の安全性に問題はありません
  • 利益剰余金:
    • 2024年9月末時点で14兆8,209億円に達し、前年末比で増加しています​
    • 業績向上と配当支払いを超える利益確保が背景

MUFGは収益基盤の強化、株主還元の充実、成長分野への積極的な投資を通じて持続可能な成長を目指しています
業績の向上や株価の上昇が続く中、株主や投資家にとって魅力的な選択肢として注目されています

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

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