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ダスキン【4665】5期連続増配&最高益更新!着実に進化する“守りの高配当銘柄。2025年3月期末の決算。

こんな方におすすめ

  • 安定した収入源を求めている人
  • 投資知識の向上をしたい人
  • 投資判断の材料が欲しい人

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安定した収入源を求めている人、投資知識の向上をしたい人、投資判断の材料が欲しい人の参考になれば幸いです

 

Contents

ダスキンの企業概要

🧹どんな会社?

「清掃・衛生サービス」と「ミスタードーナツ」で有名な会社です。
大きく分けて 2つの事業 があります。

■ 事業内容

【訪問販売グループ】

  • モップ・マット・クロスなどの清掃用品をレンタル

  • 一般家庭・オフィス・店舗へ定期訪問してサービスを提供

主なサービスカテゴリ:
  • クリーンサービス:モップ、マット、クロス、空気清浄機、衛生用品

  • ケアサービス:掃除代行、家事代行、害虫・害獣駆除、住宅修理(ホームリペア)

  • ヘルスレントサービス:介護用品・福祉用具のレンタル

  • その他訪販:ユニフォーム、化粧品、シニアケアなど

【フードグループ】

  • ミスタードーナツ:国内約1,000店舗のドーナツチェーン(日本最大規模)

  • とんかつレストランなども展開

  • ※2019年:中国本土から「ミスタードーナツ」事業を撤退

■ 主な提携・新規事業

  • 2017年:ホームリペア事業に参入

  • 2018年:フランチャイズ最大手ナック(9788)と資本業務提携(持分法適用会社化)

  • 2022年:クラシアン(水まわり緊急メンテナンス)と業務提携

  • 2023年:JPホールディングス(2749)と業務提携(保育事業分野、持分法適用会社化)

■ 注力領域

  • 衛生領域:除菌・抗菌などクリーンニーズへの対応

  • ワークライフマネジメント:家事・仕事の両立を支援するサービス

  • 高齢者サポート:介護・シニア向けサービスの充実

決算概要

📌 増収・増益の要因【全体】

  • 全セグメントが増収(訪販・フード・その他)

  • RFID(電子タグ)導入が完了し、検品コスト・原価が改善

  • 株式売却益や持分法利益(JPホールディングスなど)の増加

  • 政策保有株式の売却により特別利益を計上

  • 自己株買いなどによる株主還元も強化

🧹 訪販グループ(家庭・事業所向け清掃・サービス)

  • 売上高:1,084億円(前年比 +0.9%)

  • 営業利益:57.2億円(前年比 +38.1%)

要因:

  • 家庭用モップは減収だが、新商品(ペット用モップ)は好調

  • 価格改定やデジタル施策で新規客増加

  • **ケアサービス事業(家事代行・掃除代行)**は価格改定やエアコンクリーニング好調で増収

  • RFID導入完了により、コスト減少が利益を押し上げた

🍩 フードグループ(ミスタードーナツ等)

  • 売上高:667億円(前年比 +14.2%)

  • 営業利益:85.6億円(前年比 +23.7%)

要因:

  • ミスド来客数・客単価ともに増加

  • 新商品・コラボ企画(ピエールマルコリーニ、ポケモンなど)が好評

  • 新規出店増で全体売上増加

  • ボストンハウス(イタリアン)の売上も計上

🧳 その他事業(海外・子会社など)

  • 売上高:165億円(前年比 +5.4%)

  • 営業利益:5.1億円(前年比 +16.0%)

要因:

  • 海外ミスド(シンガポール・香港)好調

  • ダスキン共益(リース・保険代理業)が増益

  • 一方、病院施設管理のダスキンヘルスケアは人件費増で減益

💰 最終利益

  • 最終利益:88.1億円(前年比 +91.9%)

要因:

  • **株式売却益(投資有価証券)**を計上

  • **持分法利益(JPホールディングスなど)**が増加

  • 増益により1株益は185.7円(前年比+94.8円)

✅ 業績予想の背景とポイント

  • 5期連続の増収見通し(訪販・フードともに堅調)

  • RFID導入効果の本格化

    • 原価低減・業務効率化により利益率が改善傾向

  • 訪販グループ

    • 家庭向け営業専任組織が本格稼働 → 新規客獲得が増加

    • ケアサービス(掃除・家事代行)などの需要も底堅い

    • 売上:+3.3%、営業利益:+17.1%の予想

  • フードグループ

    • ミスタードーナツは新商品・コラボ企画を継続

    • 売上:+2.9%、営業利益:+0.5%の予想

    • 増益率は控えめ(前年が好調だった反動やコスト増を見込む)

  • その他事業

    • 海外ミスド(シンガポール・香港など)が引き続き好調

    • 海外向け原材料売上が伸びており、安定的に貢献

🎯 今後の注目点

  • 増収・増益」の計画を維持できるのは、

    • 価格転嫁力・ブランド力

    • 業務改善によるコスト削減効果が背景

  • 配当は115円へ増配予定

    • 配当性向60% or DOE 3%という新しい還元方針に基づく

ダスキンは、ミスドの好調・清掃事業の安定成長・RFIDによる効率化を背景に、
5期連続の増収・増配を見込む堅実な企業
増益幅はやや鈍化も、業績は引き続き安定基調。

⚠️ ダスキン業績予想に対する主なリスク

🏭 1. 原材料・エネルギー価格の高騰

  • モップやマット、ドーナツ原料(小麦粉・油など)の価格が高止まり

  • エネルギーコスト(工場や店舗の電気代等)も圧迫材料

  • 価格転嫁が難しい場合、利益率低下のリスク

🧍‍♀️ 2. 人件費の上昇

  • 家事代行・清掃サービスの担い手不足で人材確保コストが上昇傾向

  • ミスタードーナツ店舗も人手不足により営業時間制限のリスクあり

🌏 3. 海外情勢・為替の不透明感

  • シンガポール・香港など海外ミスドの成長に期待する一方で、

  • 円高が進行すれば海外売上の円換算が目減り

  • 地政学リスクやインバウンド需要の鈍化もリスク要因

📉 4. 消費者の節約志向

  • ドーナツなどの外食・中食支出が値上げで敬遠される可能性

  • 家庭用モップなど「定期支出」の見直しが進むと解約リスク

🔧 5. RFID・IT投資の成果が限定的な場合

  • RFIDによるコスト改善が予定通り進まない場合、想定利益に届かない可能性

  • IT・DX関連投資も先行コストが先に立つと一時的な利益圧迫に

👥 6. ミスドに頼る収益構造の偏り

  • 売上構成上、フード事業(特にミスド)の好調依存度が高い

  • 人気コラボ頼みの集客が一過性のブームに終わるリスク

  • そのほかは、関西を中心に展開する、とんかつレストラン「かつアンドかつ」
  • 北関東を中心に展開する、イタリアンレストラン「ナポリの食卓」など

ダスキンの2026年3月期は「5期連続増収・増配」の見通しですが、
コスト上昇と外部環境の変化により、利益の伸びにブレーキがかかる可能性あり
今後のポイントは「価格転嫁力」「効率化の進捗」「海外展開の安定成長」です。

 

📈 営業利益率(売上営業利益率)

▶︎ 2026年3月期予想:4.05%

  • 過去20年で見ると、2008年の7.42%がピーク

  • リーマン後は低下し、2015〜2016年には3%割れも

  • 近年は徐々に改善傾向だが、全体的に低い水準

🔍 評価:
  • 4%前後は、総合サービス業としては物足りない

  • ミスタードーナツなどのフード事業は原価率が高め

  • 訪販(清掃用品)も労働集約型でコスト構造が重たい

📊 ROE(自己資本利益率)

▶︎ 2026年3月期予想:5.95%

  • 2020年以降は改善傾向だが、依然として6%未満

  • 資本効率が高いとは言いがたい

  • 成長株として評価されにくい指標水準

🔍 評価:
  • 10%以上が理想的とされる中で、やや控えめ

  • ダスキンは自己資本比率が高すぎる=資本を有効活用しきれていない

  • 保守的経営の裏返しとも言える

💼 ROA(総資産利益率)

▶︎ 2026年3月期予想:4.43%

  • 過去と比較してはかなり改善

  • 2020年以降は3〜4%台に回復

  • 資産に対しての収益力は徐々に上昇傾向

🔍 評価:
  • ROEよりは良い水準に見えるが、

  • これは自己資本比率が高いためで、あくまで相対的に良く見える

  • 資産を持ちすぎていない分、効率は悪くない

ダスキンは「安定型・守りの経営」であり、
高い利益率や資本効率を期待する成長株ではない。
その代わり、増配・キャッシュフロー・自己資本比率の高さなど、
ディフェンシブ株としての魅力が際立つ銘柄です。

 

株価と株主還元

📊 株価情報(2025年5月16日時点)

  • 株価終値:3,730円

  • 高値:4,190円(2024年10月18日)

  • 全体的に右肩上がりだが、直近は調整局面

🧮 PER(株価収益率):19.4倍

  • 市場平均(15倍前後)と比較するとやや割高

🔍 評価:

  • 成長期待を織り込んでやや高め

  • ただし、安定性・連続増配の安心感がプレミアムになっている可能性

📚 PBR(株価純資産倍率):1.16倍

🔍 評価:

  • 「1倍超え=純資産以上に評価されている」

  • 市場からの評価はまずまず良好

  • 高ROEではないが、ブランド力・財務安定性を評価

💰 配当利回り:3.08%

  • まぁ、高配当株と呼べるレベル

🔍 評価:

  • 利回り3%以上で配当目的の投資対象としても魅力的

  • 増配基調&新方針(DOE3.0%・配当性向60%)で、持続性にも期待あり

✅ 株主還元の基本スタンス

  • 株主還元は経営の重要課題

  • 成長投資と財務の健全性を優先しつつ、業績に応じた還元を実施

  • 配当+自己株買いの両輪で対応する方針

💸 新しい配当方針(2026年3月期 中間配当から適用)

指標 内容
配当性向 60%(利益の6割を配当として還元)
DOE(自己資本配当率) 3.0%以上(自己資本の3%以上は株主に配当)

📌 ※従来はDOE **2.5%**だった → 0.5ポイント引き上げ

🪙 自己株式取得(自社株買い)

  • 財務状況を見ながら柔軟に実施

  • 今後も「機動的に自己株式の取得を行う」と明言

📌 直近3年間の還元実績
総還元性向119%(配当+自己株買いで利益以上を還元)

🧾 政策保有株式の見直し

  • 2028年3月期までに、純資産に占める政策保有株の比率を10%以下に縮減

  • 売却で得た資金を、成長投資や株主還元に充当

🏦 財務方針とのバランス

  • 高い自己資本比率を維持しつつ、

  • 株主資本の「最適化」を目指す

  • → 過剰な資本を眠らせず、配当や成長に生かす方針

ダスキンは、
配当性向60% or DOE3.0%の高い水準での配当方針に転換
機動的な自社株買いも併用
・不要な株式資産の縮減にも取り組み中
というように、株主還元への姿勢を一段と強化しています。

 

📈 年間配当金の推移(2013年3月期〜2026年3月期予想)

▶︎ 2013年〜2021年:長らく横ばい

▶︎ 2022年以降:増配トレンドが加速

  • 2022年:83円(記念配含む大幅増配)

  • 2023年:88円

  • 2024年:100円

  • 2025年:112円

  • 2026年(予想):115円5期連続増配の見込み

ダスキンは、2022年以降で明確な増配路線に転換
2026年3月期も115円(過去最高)を予定しており、
株主還元重視の姿勢が強まっていることがわかります。
財務も健全で、今後も持続的な高配当が期待できる銘柄といえます。

 

財務

🏦 自己資本比率(財務の安定性を示す指標)

年度 自己資本比率
2023年3月期 76.6%
2024年3月期 76.3%
2025年3月期 74.4%

✅ 解説

  • 一般的に40%以上で優良水準70%超は超安定

  • ダスキンは驚異の74〜76%台を維持

  • 借金に頼らず、自己資本中心の超健全経営

  • 企業の倒産リスクが極めて低い水準

💰 剰余金(過去の利益の蓄積)

年度 剰余金(百万円)
2023年3月期 124,943
2024年3月期 122,533
2025年3月期 119,146

✅ 解説

  • 剰余金は企業の内部留保

  • 配当・投資・自己株取得などの原資

  • 直近3年はやや減少(=配当や自己株買いによる支出が上回った)

  • 還元重視の姿勢が数字にも反映

💸 有利子負債倍率(財務リスクの指標)

年度 有利子負債倍率
2023年3月期 0.01倍
2024年3月期 0.01倍
2025年3月期 0.00倍 ← 借入ゼロ

✅ 解説

  • 有利子負債倍率=借金 ÷ 自己資本

  • 0.00倍は実質「無借金経営」

  • 金利上昇局面でもリスク極小

  • 自己資本の厚み+借入ゼロで超低リスク企業

ダスキンは典型的な「財務健全・堅実企業」。
成長よりも安定・還元重視の投資スタイルに合う銘柄です。

ダスキンのまとめ

📌 1.前期(2025年3月期)決算の結果

  • 売上高:1,887億円(前年比+5.6%)

    • フード(ミスタードーナツ)事業が大きく牽引

  • 営業利益:72.7億円(+43.0%)

    • RFID導入完了で原価改善、訪販・フード両セグメントが増益

  • 経常利益:106.9億円(+35.8%)

    • 持分法利益や投資有価証券売却益も寄与

  • 最終利益:88.1億円(+91.9%)

    • 株主還元原資として十分な利益水準

📌 2.2026年3月期の業績予想

  • 売上高:1,950億円(+3.3%)

    • 5期連続の増収予想

  • 営業利益:79.0億円(+8.7%)

    • RFID本格稼働によるコスト改善を織り込む

  • 経常利益:116.0億円(+8.4%)

  • 最終利益:90.0億円(+2.2%)

📌 3.株価と配当(2025年5月16日時点)

  • 株価:3,730円

    • 年初来安値1,626円 → 高値4,190円 → 現在は高値圏

  • 予想PER:19.4倍

    • やや割高感あり(成長期待込み)

  • PBR:1.16倍

    • 純資産に対しては適正〜やや高めの評価

  • 予想配当:115円(前年比+3円)

    • 配当利回り:3.08%

    • 5期連続増配中

    • 配当方針:配当性向60% or DOE3.0%のいずれか高い額

📌 4.財務内容(2025年3月期実績)

  • 自己資本比率:74.4%

    • 超健全。財務リスク極小

  • 剰余金:1,191億円

    • 高水準だが、自己株取得・配当で3期連続減少傾向

  • 有利子負債倍率:0.00倍

    • 実質無借金経営

ダスキンの2025年3月期決算は、売上・利益ともに堅調で、非常に良い内容だったと言えます。特に注目したいのは、営業利益が前年比43%増、最終利益が91.9%増と大幅な伸びを記録した点です。これは、ミスタードーナツ事業の好調に加え、訪販グループでのRFID導入による業務効率化が実を結んだ結果だと考えられます。

配当も引き続き増配方針が継続され、今期は112円から115円へと5期連続の増配を予定。新たな配当方針(配当性向60%またはDOE3.0%)が適用されることもあり、今後も安定的な還元が見込まれます。財務面でも自己資本比率74.4%、有利子負債ゼロと、盤石な健全経営が続いており、守りの強さが際立っています。

一方で、ROEや営業利益率は依然として中庸であり、成長株と比べて目立ったインパクトはありません。株価は下落してきたものの、指標的には、割安感はやや乏しくなっている印象もあります。

それでも、業績・財務・還元の三拍子がそろった堅実銘柄として、長期保有に値する企業であることは間違いありません。地に足のついた企業経営と、着実に強化される株主重視の姿勢に、今後も注目していきたいと思います。

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

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