こんな方におすすめ
- ゴム製品業界について知りたい人
- ブリヂストンを投資対象に考えている人
- ブリヂストンについて知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『ブリヂストン』について解説したいと思います(^^)
ブリジストンは、私の持ち株ではないのですが、直近の決算では業績も良く、配当利回りも上昇してきましたので、調べてみたらとても興味を持ちました。
今回はそれを皆さんにも共有したいと思います。
そんな、ブリヂストンの前期は、業界を驚かせました。
それは、優良企業として知られるブリヂストンが69年ぶりに最終赤字となったからです。
近年は、アジアの新興勢力の攻勢が強まっており、ブリヂストンだけではなく、日米欧の主要企業の収益力が下がってきています。
各社は高付加価値シフトを進めるためにリストラも実施しています。
直近の決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資におけるブリヂストンを点数化してみたいと思います(^^)
ブリヂストンの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
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Contents
ブリヂストンの企業分析
企業概要
- 世界トップのタイヤメーカー
- タイヤ、チューブ、ホイール、タイヤ関連製品、スポーツ用品、自転車などを製造、販売
- 原材料の開発、生産拠点から販売網を網羅
- 2008年にTOYO TIRE【5105】と資本業務提携
- 2019年にオランダの車両運行管理サービス会社を買収
- 2021年に車両運行サービスの米国アズーガHDを子会社化
ブリヂストンは、世界的にはフランスのミシュランと世界2強となっています。
世界3位は米国の『ザ・グッドイヤー・タイヤ&ラバー・カンパニー』で、
4位はドイツの『コンチネンタル』、
5位は過去に紹介したことのある、『住友ゴム工業』、
6位にイタリアの『ピレリ』といった感じです。
名だたる世界の有名企業があるなか、ミシュランとの2強は素晴らしいですね(^^)
ブリジストンの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
ブリヂストンは1月からが期の始まりなので、既に第3四半期を終了しています。
2020年度はコロナショックもあり、大きく業績を落とし、69年ぶりの最終赤字となってしまいましたが、2021年度はV字回復をみせつつ、徐々に業績が回復しています。
第3四半期の業績をみると、前期比で売上高は12.4%の増加、営業益は7.2倍、経常益は4.5倍、最終益は黒字転換となりました。
売上営業損益率は当期に入り10%台を維持しており、通期にわたり安定的な業績を残しているのがわかります。
2021年度の結果 第3四半期の累計
第3四半期の累計を見ると、前期比で売上高は19.8%の増加、営業益は12倍、経常益は26倍、最終益は黒字転換となりました。
半導体不足の影響で新車用販売が減速するも、プレミアム領域での補修用販売が好調で、大幅な増収増益となりました。
今回の決算では、通期の業績の修正はありませんでしたが、最終益に関しては第3四半期を終えた時点で大幅に予想を超えています。
次に通期の業績についてご説明します。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
2021年度は2020年度からのV字回復を予想しています。
V字回復は予想するものの、2019年や2018年の時から比較すると売上高は落ちているので、来期以降の動向も気になるところです。
通期の業績予想は、前期比で売上高は10.9%の増加、営業益、経常益は非開示、最終益は黒字転換を予想しています。
さきほどお見せした、第3四半期の累計をみると、既に最終益は目標の3250億円を超えています。
通期の業績予想の修正がなかったので、単純計算をすると、第4四半期の最終益は978億円の赤字ということになります。
コロナショック時にブリヂストンが一番業績を落としたのは、4月~6月の第2四半期です。
前期の第4四半期にあたる10月~12月は黒字転換となっています。
業績が良くなってきた当期の第4四半期が978億円の赤字を出すということは考えにくいので、期末決算では上方修正がなされることと思っています(^^)
ブリジストンの株価と配当
ブリヂストンの株価
2021年12月12日時点での月足チャートです。
コロナショック以降、2021年に入り株価が上昇し、9月には一時、5467円になりました。
その後は12月1日に4551円をつけ、現在に至っています。
株価的には5500円前後の上値抵抗が強そうですが、4000円くらいまで再び下落してくるようでしたら、狙っていきたいです。
ブリヂストンの配当
2020年度の配当金は、年間110円でした。
2021年度は、中間85円、期末85円の合計170円を予測しています。
前期の減配から一転、60円の増配を発表しており、グラフで見ても右肩上がりを回復させました。
当期の業績予想は良く、来期にも期待が持てそうです。
利回り
2021年度の配当利回りは、2.23%でした。
2022年度はいまのところ、3.4%前後となっています。
世界でトップのタイヤメーカーの配当利回りが現時点で3.4%というのは、皆さんはどう思われますか?
配当性向
2020年度は赤字で配当金を出したため、配当性向という概念はありません。
2021年度は1株配当が170円で、1株利益が461.5円を想定しているので、計算すると配当性向は、36.8%くらいになりそうです。
1株利益の過去最高を予想しているので、60円の増配をおこなっても配当性向は40%を超えない予想となっています。
ブリヂストンのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、過去10年、毎年プラスとなっており、稼ぐ力は充分にあります。
投資キャッシュフローは、過去10年、毎年マイナスとなっており、資金投入をして業績を伸ばそうとしています。
財務キャッシュフローは、前期は約180億円ほどの資金調達をしており、久しぶりの借り入れをおこなっているのがわかります。当期に関しては、業績も上がっていますので、再び返済還元をして、借金を返済している可能性があります。
自己資本比率は58.3%と、前期よりも7%上昇しています。
利益剰余金は右肩上がり傾向でしたが、前期に2兆円を割ってしまいましたが、再び増加しています。
有利子負債は0.31倍と借金はあるものの、数値的には低い値となっています。
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 78点
私の高配当投資の観点からすると、現状のブリヂストンは、78点でした。
大きく点数を落とした項目は無いものの、前期が赤字だったため、高得点とはいきませんでした。
ただ、前期が赤字の企業が80点近い点数を取ったことは記憶になく、さすがブリジストンと思いまいた(^^)
ブリヂストンのまとめ
【まとめ】
- 世界トップのタイヤメーカー
- タイヤ、チューブ、ホイール、タイヤ関連製品、スポーツ用品、自転車などを製造、販売
- 2020年度は69年ぶりの赤字も2021年度はV字回復予想!
- 年間60円の増配予想で、EPSは過去最高を予想
- 原材料以外のコスト高騰に注意!
ブリヂストンついて解説しました(^^)
ブリジストンを調べるほど、株が欲しくなってしまいますが、原材料のみならず、海上運賃やエネルギーコストなどの高騰影響を強く受けることを想定しています。
北米では賃金上昇により、収益が圧迫される見通しということです。
引き続き、コスト構造改革でマイナス影響をどこまで最小化できるか、世界トップ企業の真価が試されています。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)