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【花王:4452】2022年12月期第3四半期の決算を解説。減益着地で買い増しターン?

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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)

 

今回は、『花王』が2022年12月期第3四半期の決算を発表しましたので、解説したいと思います(^^)

 

花王は連続増配銘柄で有名ですが、今回の決算は良くありませんでした。

 

決算翌日の株価の終値は前日比マイナス8%を超える株価の下落となりました。

 

第3四半期では何が悪かったのか解説しますので、花王の株を購入しようと思っている人の参考になれば幸いです(^^)

 

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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!

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花王の企業分析

企業概要

  • 日本を代表する日用品メーカー
  • 洗剤、トイレタリー製品国内1位、化粧品は国内2位
  • 主力商品は、化粧品『ソフィーナ』、入浴剤『バブ』、洗剤『アタック』、飲料『ヘルシア』、紙オムツ『メリーズ』
  • 2006年にカネボウ化粧品を子会社化
  • 2012年に『味の素』と健康関連事業で提携
  • 2015年に『アリババ』と提携
  • 2017年に米国ヘアケアブランドを買収
  • 2018年に米国業務用洗剤メーカーを買収
  • 2021年にコーセー【4922】と化粧品のサステナビリティ領域で包括的協働

 

生活を営む上で、いつの間にか花王の商品を使っていることは多いと思います。

 

化粧品の『キュレル』、洗顔料の『ビオレ』、スキンケア商品の『メリット』、『エッセンシャル』、食器用洗剤の『キュキュット』なども花王の製品です。

 

スーパーやドラッグストアなどで一定金額以上購入するとキャンペーンに応募でき、のちにポイントバックされて、実質30%オフで商品が購入できるというキャンペーンも頻繁におこなわれているイメージがあります。

 

花王の商品は生活に欠かすことのできない商品が多いことから、このようなキャンペーンを通じて安く購入することもできます。

 

花王の業績

四半期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。

 

花王の1年の始まりは1月からです。

 

今回の決算は、第3四半期の決算です。

 

売上高は上昇しているように見えますが、営業利益は明らかに右肩下がりになってきているのがわかります。

 

kabutanより引用

 

第3四半期の業績は前期比で、売上高は13.9%の増加、営業益は39.5%の減少、経常益は37.5%の減少、最終益は34.2%の減少となりました。

 

前期の第3四半期よりも売上高は13%も増加しましたが、営業益、最終益などは30%以上の減益となりました。

 

2022年12月期第3四半期累計

kabutanより引用

 

第3四半期の累計は、前期比で売上高は10.5%の増加、営業益は29.4%の減少、経常益は25%の減少、最終益は28.9%の減少となりました。

 

第3四半期累計でも売上高は前期よりも10%高いですが、営業益や最終益は30%近い減少となりました。

 

原材料高騰により、商品の値上げやコスト構造改革などを実施しましたが、中国での都市封鎖や中国、米国市場の原則の影響もあり、対前年で増収減益となりました。

 

対通期の進捗率は54.5%と、第3四半期を終えて計画の半分くらいの実績になっています。

 

通期の業績推移

銘柄スカウターより引用

 

通期の売上高と営業利益のグラフです。

 

直近では売上高は戻りつつあるものの、営業利益の面では苦戦を強いられているのがわかります。

 

kabutanより引用

 

通期の業績予測は、前期比で売上高は10.7%の増加、営業益は1%の増加、経常益は4%の増加、最終益は1.2%の増加を予想しています。

 

第2四半期決算時の8月には業績の下方修正をおこないました。

 

今回の第3四半期の決算では業績の修正はおこないませんでした。

 

引き続き、見守っていきます(^^)

 

花王の株価と配当

花王の株価

kabutanより引用

 

2022年11月3日時点での月足チャートです。

 

2020年6月以降、元気のない株価が1年半ほど続いていました。

 

1年半で40%以上株価が下落しましたが、3月14日の1株4663円以降、上昇基調となっていました。

 

しかし、今回の決算翌日には前日比8.71%の下落をしました。

 

2番底を形成するのか、さらに株価下落していくのかわかりませんが、連続増配株が大幅下落のため、私は買い増しをおこないました(^^)

 

今後も下落していくようであれば、買い増しをしていく予定です!

 

花王の配当

決算説明会資料より引用

 

配当金は美しい右肩上がりです!

 

32期連続増配を達成しています。

 

2022年度の配当金は2021年より年間4円増配の148円を発表しています。

 

2022年度も増配されれば33期連続増配となります。

 

連続増配企業といえば、『花王』ということになり、この記録を止めたくなくなりますね!

 

また、株主還元として、総額500億円、908万株の自己株式を取得し、910万株を9月28日に消却したということです。

 

株式を消却したということですから、1株の価値が上昇したことになります。

 

利回り

銘柄スカウターより引用

 

直近の配当利回りは2.9%くらいになっています。

 

過去には1%前後であった花王ですが、株価下落により利回り2.9%くらいになっています。

 

配当性向

銘柄スカウターより引用

 

2021年の配当性向は62.4%でした。

 

2022年度の配当金は1株あたり148円となっており、1株益は237.5円を想定しているので、計算すると、配当性向は62.3%くらいになりそうです。

 

配当性向60%を超えてきているので、以前と比較すると高くなってきています。



 

花王の財務

kabutanより引用

 

自己資本比率は安定して50%以上あります。

 

利益剰余金は自己株式取得もあり、600億円ほど減少しています。

 

今回の決算は減益でしたが、財務基盤は安定しているので、引き続き、見守っていきたいと思います(^^)

 

花王のまとめ

ホームページより引用

【まとめ】

  • 日本を代表する日用品メーカー
  • 2022年は増収減益を変更せず
  • 株価は下げ止まりをみせ、上昇できるか!?
  • 2022年度は33期連続増配にチャレンジ!

 

2022年12月期第3四半期の決算を発表した、花王を解説しました(^^)

 

中国や米国での市場減速の影響や、日本におけるプロモーション活動先行投資した関係で利益が伸びませんでした。

 

今回の決算では前回に引き続き、業績の下方修正はありませんでした。

 

厳しい経営環境が続くことが予想されますが、戦略的値上げを継続するとともに、新製品、改良品の発売やコスト構造改革を徹底していくとし、業績予想の変更はおこないませんでした。

 

株主還元にも積極的な花王ですから、個人的には株価が下落すれば買い増しを実践し、あとは見守っていきたいと思います(^^)

 

あなたの投資戦略に合わせて検討し、あなたの意見を聞かせてください!

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

 


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