こんな方におすすめ
- 小売業界について知りたい人
- ネクステージを投資対象に考えている人
- ネクステージについて知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、中古車販売大手の『ネクステージ』について解説したいと思います(^^)
ネクステージは、名古屋が基盤の中古車、外車ディーラーの大手です。
私の過去の動画で21万回再生されている、『普通のサラリーマンがレクサスRXを買った後に思う事』という動画で紹介した、RXを売却したのが、今回紹介する『ネクステージ』です。
半導体不足の影響で新車の納期が遅れていることや、賃金上昇の鈍化などから、中古車を買い求めるお客さんが多いです。
ネクステージの今回の決算は期末決算になり、2022年11月期の業績予想も発表しています。
直近の決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資におけるネクステージを点数化してみたいと思います(^^)
ネクステージの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
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Contents
ネクステージの企業分析
企業概要
- 名古屋が基盤の中古車、外車ディーラー大手
- 自動車販売、保険代理店業務、カーコーティングなどを営む
- 総合店の他、SUV、ミニバン、セダン、輸入車など車種を絞った専門店もある
- 2015年に体験型店舗の『SUV LAND』をオープン
- 2016年に初の輸入車正規ディーラー店をオープン
- 2018年にアウディ正規販売店を買収
外車はアウディ、ボルボ、マセラティ、ジャガー、ランドローバー等を取り扱っています。
一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計データ、一般社団法人全国軽自動車協会連合会統計データによると、2020年12月から2021年11月までの国内中古車登録台数は、6,288,062台(前年同期比99.0%)と前年を下回る結果となりました。
普通乗用車登録台数が3,269,473台(前年同期比98.4%)であり、軽自動車の登録台数は3,018,589台(前年同期比99.6%)という結果でした。
いづれにおいても前年同期を下回る市場規模ということでしたが、ネクステージの業績は一味違いました(^^)
それでは、詳しく業績を見てみましょう!
ネクステージの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
コロナショック時の2Qは赤字となってしまいましたが、そこからV字回復をし、再び成長軌道に乗っています。
第4四半期の業績は前期比で、売上高は26.8%の増加、営業益は23.1%の増加、経常益は24.7%の増加、最終益は24.4%の増加となりました。
第4四半期においては、全ての項目で20%以上の増益率となりました。
営業利益率が4.8%ということで、後に紹介する、『中期経営計画』では営業利益率の向上も目指しています。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
通期の業績は売上高、営業利益ともに右肩上がりになっています。
2022年度も増収増益の予想を発表しており、期待が膨らみますね(^^)
通期の業績予想は前期比で、売上高は20.2%の増加、営業益は28.3%の増加、経常益は28.5%の増加、最終益は24.2%の増加を予想しています。
前期も20%以上の成長をみせたうえ、当期も20%以上の成長を予想しています。
2024年11月までの中期経営計画では、売上高5000億円、営業利益300億円を目標にしています。
2030年には1兆円の売上高、900億円の営業利益も掲げています。
2030年には営業利益率9%も目標にしており、今後3年間が非常に重要であることを強調していました。
ネクステージの株価と配当
ネクステージの株価
2022年1月10日時点での月足チャートです。
コロナショックで一時479円となったものの、現在は2700円を目前としています。
わずか1年半で5倍以上の株価になっています。
こういう株はなかなかありませんが、ロマンがありますね(^^)
ネクステージの配当
2021年度の配当金は、年間15円でした。
2022年度は、21円を予測しています。
ネクステージの配当金は期末一括方式を採用しています。
次の配当金をもらえるのは2022年11月末に株を所有していた人になります(^^)
利回り
2021年度の配当利回りは、0.56%でした。
2022年度はいまのところ、0.78%前後となっています。
市場全体からいうと低い利回りになります。
配当性向
2021年度の配当性向は、11.8%でした。
2022年度は1株配当が21円で、1株利益が156.3円を想定しているので、計算すると配当性向は、13.4%くらいになりそうです。
ネクステージのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、マイナスになってしまう時が多かったですが、直近2年はプラスとなっています。
投資キャッシュフローは、2011年以降毎年、資金投入をしており、マイナス計上になっています。
財務キャッシュフローは、車を仕入れるという観点からも借り入れが必要でもあるため、プラス計上が続いています。
自己資本比率は、今回の決算で37.5%へと急激に上昇しました。
利益剰余金は右肩上がり傾向が続いており資金の蓄積ができています。
有利子負債は1.24倍と、過去10年を見ても低い値となっています。
今回の決算で財務の健全性が増したと言えるでしょう(^^)
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 61点
私の高配当投資の観点からすると、現状のネクステージは、61点でした。
良くなったとはいうものの、利益率が5%であること、PBRが高めなこと、株価に対しての配当金が少ないことから点数は伸びませんでした。
決算発表の翌日には前日比22.52%の株価上昇をみせたことにより、増配発表をしたものの、利回りは1%を切っています。
ネクステージのまとめ
【まとめ】
- 名古屋が基盤の中古車、外車ディーラー大手
- 14期連続増収、8期連続増益予想!
- 中期経営計画では売上高5,000億円、営業利益300億円を目標
- 配当利回りは低めだが勢いのある会社
ネクステージについて解説しました(^^)
中古車は下取り車が供給源となるため、新車販売との連動性が大きいです。
半導体不足の影響により下取り車が減ると、いわゆる『玉不足』になり、中古車の価格高騰を招く恐れがあります。
ネクステージの業績としては、整備店でも営業利益が黒字となり販売するだけでなく、販売、保険、整備という『生涯取引』を掲げ、車に関する全てのビジネスをカバーしています。
厚みを増している事業戦略は今後も注目ですね(^^)
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)