こんな方におすすめ
- 石油・石炭業業界について知りたい人
- エネオス・ホールディングスを投資対象に考えている人
- エネオス・ホールディングスについて知りたい人
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高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『ENEOSホールディングス』について解説したいと思います(^^)
エネオスは、2021年11月11日に2022年度第2四半期の決算を発表しました。
私の持ち株でもあり、気になる企業なので改めて決算を解説したいと思います(^^)
エネオスの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
過去におこなった、『高配当投資におけるエネオスを点数化』した記事は下記をご覧ください(^^)
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【ENEOSホールディングス5020】銘柄分析!安定配当で高配当投資の一角に君臨!【2021年3月期第3四半期の決算】
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高配当投資における、タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
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Contents
エネオス・ホールディングスの企業分析
企業概要
- 日本を代表するエネルギー・資源・素材企業グループ
- 2010年に『新日本石油』と『新日鉱ホールディングス』が経営統合し設立
- 2017年に東燃ゼネラル石油と経営統合
- 2020年に『JXTGホールディングス』から『エネオスホールディングス』に商号変更
- 2021年に三井金属鉱業・三井物産からカセロネス銅鉱山(チリ)の全権益取得
- 2021年に新興再生エネルギーのJRE(ジャパン・リニューアブル・エナジー)を買収、『JSR』【4185】からエラストマー事業を買収
- 主要3社(エネオス、JX石油開発、JX金属)を核に事業を展開
- 主要3社の他、子会社に『鹿島石油』、『東邦チタニウム』【5727】、『NIPPO』【1881】など
- 持ち分法適用会社に『日本石油輸送』【9074】、『タツタ電線』【5809】、『丸運』【9067】
エネオスホールディングスは、エネルギー事業と金属事業の領域において、上流から下流にわたるビジネスを展開しています。
身近なものとしては、ガソリンスタンドですよね。
その他にも、水素ステーションや、エネオスでんき、家庭用都市ガス、LPガスなども取り扱っています。
小売もしていますが、原油や天然ガスの採掘も行っています。
ざっと、企業概要をまとめましたが、いろんなことをしている企業ということがわかります。
エネオスの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
2020年の期末を底に、ほぼコロナ前を回復してきているように見えます。
売上高、営業利益ともに上昇傾向ということがグラフをみてわかります。
第2四半期の業績は、前期比で、売上高は38.1%の増加、営業益は2.6倍、経常益は2.7倍、最終益は2.8倍という結果になりました。
四半期の売上高では過去1年で最も高い、2兆5000億円の売上がありました。
営業損益率は7%とエネオスとしては、比較的良い数字を残しています。
第2四半期の累計
第2四半期を終えての累計は、前期比で、売上高は40.7%の増加、営業益は3.8倍、経常益は4.3倍、最終益は5.8倍という結果でした。
売上高は、前期よりも大幅に良い数字ですが、原油価格の上昇に伴う石油製品販売価格の上昇、金属価格の上昇により、売上高は増加しました。
営業利益に関しては、原油価格上昇による在庫影響により多く見えているという側面もあります。
エネオス含め、石油関連株は海外の石油に対する見解、為替、国際原油価格など様々な影響要因があるため、数字上の業績が良いからと言って、なかなか株価に反映しずらい傾向にあります。
今回の決算時に通期の業績修正がおこなわれました。
次に詳細をご説明しますが、従来の予想から、売上高は10兆円を突破し、最終益は2倍という修正をおこないました。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
業績修正をおこなったうえでは、完全にコロナショックからのV字回復を示唆するグラフとなりました。
今期の業績予想は前期比で売上高は、34.5%の増加、営業益は84.9%の増加、経常益は94.9%の増加、最終益は2.5倍を予想しています。
売上高は再び10兆円を超え、最終益については2800億円を予想しています。
会社に利益が残れば、株主還元の拡充も期待できるので、引き続き、注視していきたいです(^^)
エネオスの株価と配当
エネオスの株価
2020年3月には1株320円まで下落しました。
国際原油価格が安定してきて、2021年3月には520円まで株価も上昇してきましたが、現在は再度、軟調な株価推移となっています。
520円~550円くらいの抵抗が強そうな感じのチャートになっています。
エネオスの配当
当期は配当維持の1株あたり年間22円の予測です。
さかのぼれるところで、過去10期で減配は一度もありませんでした。
今までの傾向から、減配の可能性が少ないということは、『高配当投資で配当金をもらう』という、私の考えからするとエネオスは今後も保有していきたい銘柄です。
また、エネオスホールディングスの株主還元の方針は、株主に寄り添っていると言えます。
中期経営計画の、2022年度までにおいて、在庫影響を除いた利益の50%以上を配当に回すこと、現在の年間22円を下回らない配当水準とすることを発表しています。
もちろん、会社経営に重大な影響を及ぼすことがあれば、減配は致し方ないですが、ある程度の経営を保てているのであれば、安定した配当が見込めます(^^)
利回り
配当利回りは、現時点で購入しても5%目前となっています。
市場全体からみても、エネオスの配当利回りは、『高配当』といえます。
配当性向
前期の配当性向は62%でした。
当期は1株益が87.2円の予測で、配当金が22円なので計算すると、配当性向は25.2%くらいになりそうです。
25.2%の配当性向であれば、増配してくれても良いのでは?と思いますが、グローバル的に事業をおこなっていること、石油需要が不透明であること、資源価格が高騰していること、為替など、様々な要因が絡むことから、なかなかこのタイミングで増配という発表も難しいのかなと思います。
個人的には、株主還元方針通り、減配せず配当維持をおこなってくれれば、現時点でも十分高配当ですし、満足と思っています(^^)
エネオスのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、ここ数年は右肩上がりに増加しています。 稼ぐ力としては問題ないと思います。
投資キャッシュフローは、毎年設備投資などをおこない、マイナス計上が続いています。 今後も投資をして、脱炭素に対する対策をとっていくと思います。
財務キャッシュフローは、ここ数年マイナス計上なので、借金を返済しているのがわかります。 資金を借り入れてはいますが、しっかりと返済もできているということがわかります。
自己資本比率は29.5%と前回よりも上昇しています。
利益剰余金も1800億円ほど増えています。
有利子負債倍率には変化はないようですが、借金が膨らんでいるというわけではないので問題ないと思っています。
会社の規模が大きく、様々な要因で業績が乱高下するので、今後、『着実な成長』ということは見込めないかもしれませんが、株主に寄り添うという考えがあることから、安定した経営や配当を出してくれると期待しています!
エネオスは属い言う、景気敏感株です。
景気の後退局面では非常に苦しい場面もきます。 エネオスに一点集中投資ではなく、他の銘柄もいれてリスクを分散することをオススメします(^^)
エネオスのまとめ
【まとめ】
- 日本を代表するエネルギー・資源・素材企業グループ
- 2022年度第2四半期の業績は回復傾向で上方修正もおこなわれた
- 株主還元意欲が高い減配しない企業
- 配当利回り5%弱はまだ超高配当!
2022年3月期第2四半期の決算を発表したエネオスを解説しました(^^)
石油元売り最大手として事業環境の変化に対応しようとしています。
新興再生エネルギーのJRE(ジャパン・リニューアブル・エナジー)を買収したり、JSRからエラストマー事業を買収し、素材事業の強化に取り組んでいます。
これからもエネオスを追いかけていきますので、引き続き、よろしくお願いいたしますm(__)m
石油業界を考察した記事もありますので、下記をご覧ください(^^)
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今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)