こんな方におすすめ
- 情報・通信業界について知りたい人
- エックスネットを投資対象に考えている人
- エックスネットについて知りたい人
この記事を動画でご覧になりたい方は、下記をご覧ください(^^)
高配当が好きな私は日々、企業の分析を行っています(^^)
今回は、『エックスネット』について解説したいと思います(^^)
エックスネットは、NTTデータ【9613】の子会社で、資産運用システム会社です。
エックスネットは『資産運用業界の業務の先生になる』ということと、『資産運用業界の更なるコストダウンを実現する』ことを目標にしています。
そんなエックスネットは、2021年6月3日に創立30周年を迎えたまだ若い会社ですが、業績は右肩上がりに成長しています。
直近の決算の内容を解説してから、私独自の『タグの10箇条』で高配当投資におけるエックスネットを点数化してみたいと思います(^^)
エックスネットの株を購入しようかと思っている人の参考になれば幸いです。
タグの10箇条についての内容を詳しくご覧になりたい人は下記からご覧ください(^^)
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高配当投資で押えておきたい項目を10箇条で紹介!
こんな方におすすめ 高配当投資をしたい人 高配当投資をしている人 執筆者『タグ』の紹介 Twitter、You Tubeもやっています(^^) こちらものぞいてみてください! 個別株高配当株投資(米国 ...
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Contents
エックスネットの企業分析
企業概要
- NTTデータの子会社の資産運用システムサービス会社
- 資産運用管理アウトソーシング『XNETサービス』を提供
- NTTデータ・フィナンシャル・ソリューションズと業務提携
- 2009年にNTTデータと資本業務提携
エックスネットの儲けのしくみは主に3つあります。
一つ目は、有価証券管理システムを中心としたXNETシステムの月額利用料金。
二つ目は、XNETシステムに関する導入や保守などの請負業務。
最後に、XNETシステムを利用して、機関投資家の経理事務等を受託し、集約、処理をするという3つを主におこなっています。
エックスネットの業績
四半期の業績推移
四半期ごとの売上高と営業利益のグラフです。
2020年度の第1四半期は大きく業績を落としましたが、当期の第1四半期は2019年を上回る業績を残しています。
第1四半期の業績は前期比で、売上高は17.6%の増加、営業益は2.3倍、経常益は2.2倍、最終益は2.3倍と、いずれも大幅増益となりました。
前年同期は不採算案件の発生や新型コロナウイルス対策費の支出により利益率が大きく低下しましたが、当期は大きな減益要因はなく、平均的な利益水準となっています。
第1四半期の経営成績は数字的には大幅に増加していますが、エックスネットとしては、予想通りの水準であり、今後も予想通りの水準を達成していくとみています。
通期の業績推移
通期の売上高と営業利益のグラフです。
波はありますが、右肩上がりの業績となっています。
2015年からは7年連続で前期の業績を上回っており、今期は8年連続がかかっています。
2022年度の業績予想は前期比で、売上高は3.2%の増加、営業益は12.4%の増加、経常益は11.3%の増加、最終益は6.2%の減少を予想しています。
新型コロナの影響は、ほぼないと想定しており、売り上げ規模の維持・拡大を見込んでいます。
最終益に関しては、開発投資による償却負担の関係で減少を見込んでいるとのことでした。
エックスネットの株価と配当
エックスネットの株価
2021年8月20日時点での月足チャートです。
時価総額100億円前後の小型株のせいか、急激に株価が上昇して戻ってくるというようなチャートになっています。
ただ、大きな目で見ると着実に右肩上がりのチャートになっています。
私の場合は、24日移動平均線を割ったあたりをひとつの買い増しのポイントとしているので、これから監視していきます!
エックスネットの配当
2021年度の配当金は、年間28円でした。
2022年度は、中間14円、期末14円の合計28円を予測しています。
10年以上にわたり年間配当28円が続いています。高配当投資をおこなう際に考えたいのは、減配しない企業を選ぶことです。
ある意味エックスネットは10年以上にわたり減配していないですし、業績が悪いわけでもありません。
このまま年間28円を継続していくと考えると安定しているという見方もあると思います(^^)
利回り
2022年度はいまのところ、2.8%前後となっています。
高配当投資としては低い利回りですが、安定的な配当が見込めるという観点ではよいかもしれません。
配当性向
2021年度の配当性向は、40.1%でした。
2022年度は1株配当が28円で、1株利益が65.4円を想定しているので、計算すると配当性向は、42.8%くらいになりそうです。
エックスネットの配当性向は長年50%以下くらいで安定しています。
積極的な増配はないので、このあたりの配当性向を維持していきそうです。
エックスネットのキャッシュフローと財務
営業キャッシュフローは、毎年順調に稼げておりプラス計上が続いています。稼ぐ力は問題ありません。
投資キャッシュフローは、マイナスとなっており稼ぐための投資をおこないました。主に無形固定資産の取得をしています。
財務キャッシュフローは、マイナス計上でお金が出て行ったということを表しますが、主に『配当金』の支払いによるものです。次の財務でもご説明しますが、エックスネットは無借金経営をしており、財務キャッシュフローのマイナスは配当金を支払ったことによるマイナスです。
自己資本比率は86.9%と、とても高い数字を維持しています。これほど高いと、資金面では安心してみていられます。
利益剰余金は右肩上がりになっており、着実に資金を貯めることができています。
有利子負債は無く、無借金経営をしています。財務的には満点といってもいいくらいの安心できる財務です。
タグの10箇条で分析した結果
合計得点
- 72点
私の高配当投資の観点からすると、現状エックスネットは、72点でした。
点数を落としてしまったのは配当利回りです。今までの配当金の履歴をみると、増配の期待はあまりできなさそうですが、安定した配当金を得るという観点ではよいかもしれません。
自己資本比率では満点で、営業利益率は13.78%あり、一般的な高収益の企業になります。その利益率を15%にするということがエックスネットの一つの目標でもあります。
今後に期待しましょう(^^)
エックスネットのまとめ
【まとめ】
- NTTデータの子会社の資産運用システムサービス会社
- 資産運用管理アウトソーシング『XNETサービス』を提供
- 2022年度第1四半期は平時通りの水準まで業績を向上
- 財務優良の無借金経営
- 業績は今後も予想通りの水準を達成する見込み
エックスネットについて解説しました(^^)
エックスネットは時価総額100億円前後の小型株です。
親会社はNTTデータであり、全体的にみて信頼できる企業だと思います。
ある意味安定しているという配当歴なので手堅く3%弱の配当を得たい人にはあっているかもしれません。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)