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【2593 伊藤園】2026年4月期第1四半期決算|安定収益と増配予想で長期投資向け

こんな方におすすめ

  • 安定した収入源を求めている人
  • 投資知識の向上をしたい人
  • 投資判断の材料が欲しい人

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安定した収入源を求めている人、投資知識の向上をしたい人、投資判断の材料が欲しい人の参考になれば幸いです

 

Contents

伊藤園ってどんな会社?

  • 日本を代表するお茶メーカー
    ・主力商品は「お~いお茶」「健康ミネラルむぎ茶」などの飲料
    ・緑茶や麦茶で圧倒的なシェアを持ち、国内無糖茶市場をけん引

  • 幅広い事業展開
    ・飲料(緑茶・麦茶・野菜ジュース・コーヒーなど)が中心
    ・茶葉、ティーバッグ販売も展開
    ・「タリーズコーヒー」「チチヤス」など飲食・乳製品ブランドもグループに含む

  • 海外展開に注力
    ・北米・ASEANを中心に「お~いお茶」を拡販
    ・海外でも抹茶や緑茶人気を取り込み成長を目指す

  • 社会貢献・ブランディング戦略
    ・MLBや大谷翔平選手とのコラボでグローバル展開を加速
    ・環境保護や地域貢献プロジェクトも積極的に実施

  • チャネルの多様性
    ・販売はスーパー・コンビニ・自販機・ECなど幅広い
    ・容器はPET、缶、紙パックなど、ニーズに合わせた商品を展開

景気敏感株?ディフェンシブ株?

  • ディフェンシブ株に分類
    ・生活必需品の飲料が主力で、不況でも需要が大きく減りにくい
    ・嗜好品ではなく「日常の飲み物」であるため安定感がある

  • ただし、原材料価格や天候要因には影響を受けやすいため、完全に安定ではなく「ディフェンシブ寄り」と理解すると良いです。

決算概要

  • 売上高:1,308億円(前年比 +4.7%)
    ・主力の「お~いお茶」「健康ミネラルむぎ茶」が堅調
    ・猛暑の影響で飲料需要が増加
    ・一方で物価高による消費抑制や大型PETの不振はマイナス要因

  • 営業利益:84億円(前年比 +17.3%)
    ・売上拡大に加え、広告宣伝費の減少(前年より-22.9%)が利益を押し上げ
    ・一方で運送費・減価償却費の増加がコスト要因

  • 経常利益:89億円(前年比 +23.6%)
    ・営業利益の増加に加えて、為替差益(約3.7億円)がプラスに寄与
    ・前年は為替差損があったため改善幅が大きい

  • 最終利益:57億円(前年比 +28.6%)
    ・経常利益の増加がそのまま純利益押し上げに貢献
    ・特別損益では大きな影響なし(資産売却益+1億、固定資産廃棄損-0.4億など)
    ・法人税負担増も吸収して大幅増益に

👉 まとめると、売上は「お茶・麦茶の需要増」と「海外事業拡大」で伸び、利益面は「広告宣伝費の減少」「為替差益」が大きく寄与し、最終利益は前年から大幅改善しました。

 

  • 売上高:4,900億円(前年比 +3.7%)
    ・主力の「お~いお茶」「健康ミネラルむぎ茶」ブランドが堅調
    ・海外(北米・ASEAN)で日本茶需要が拡大し、輸出・現地販売が伸長
    ・ただし国内では物価高や天候による消費動向の影響も残るため、成長率は控えめ

  • 営業利益:255億円(前年比 +11.0%)
    ・前期は広告宣伝費を先行投資した反動で効率化が進む
    ・販売費削減や価格改定効果により収益性が改善
    ・物流費・原材料費の高止まりは依然としてコスト圧迫要因

  • 経常利益:257億円(前年比 +11.9%)
    ・営業利益増に加えて、為替差益がプラス要因
    ・海外売上比率の拡大が為替変動の影響を強める一方、円安基調が追い風

  • 最終利益:160億円(前年比 +13.0%)
    ・経常利益の増加が直接寄与
    ・特別損益では大きなマイナス要素は見込まれず、安定的な純利益増
    ・法人税負担増を吸収しつつ、過去最高水準の純利益を予想

👉 まとめると、国内需要の底堅さ+海外成長+コスト効率化で増益を見込み、売上・利益ともに過去最高水準の計画です。

 

業績予想のリスク

  • 天候・季節性リスク
    今期1Qは「記録的な高温・少雨」や猛暑で需要が伸びましたが、逆に冷夏・長雨・災害だと需要が萎みます。
    実際、月次では「6月の猛烈な暑さで拡大」一方、「7月は物価高+高温で外出抑制=需要伸び悩み」という振れが確認できます。

  • コスト高(原材料・エネルギー・物流)
    会社側も「原材料・エネルギー価格の高止まり」を環境認識として明記。
    1Qの販売費内訳でも運送費は増加しており、燃料や人件費の上振れが続くと利益計画の下振れ要因になります。

  • 為替・海外比率拡大リスク
    1Qは為替差益が発生し経常利益を押し上げましたが、通期は為替の振れで利益が増減し得ます。
    さらに「お~いお茶」の海外販売を積極拡大中のため、為替影響度は相対的に高まりやすい点も留意です。

  • 商品ミックス・容器トレンドの変化
    物価高の影響で“大型PETが不振”という足元の構造変化が示されており、容器サイズ・カテゴリの需要シフト次第で売上効率や原価率が振れます。

  • プロモーション依存・反動
    1Qは前年の先行投資効果や広告宣伝費の減少が利益に寄与しました。
    一方で、広告費が期中に戻る/キャンペーンの効果が一巡すると、通期の収益押し上げ効果が細るリスクがあります。

営業利益率(売上営業利益率)

  • 2024年4月期:5.51% → 2025年4月期:4.86% → 2026年4月期予想:5.20%

  • 2025年は広告宣伝費や物流コストの増加で一時的に低下。

  • 今期は再び効率化が進み、原材料価格の上昇を価格改定で吸収し、改善を見込む。

ROE(自己資本利益率)

  • 2024年:8.89% → 2025年:7.96% → 2026年予想:8.97%

  • ROEは株主資本を活用した収益力を示す指標。

  • 前期は利益率低下により7%台に落ち込んだが、今期は純利益増加(前年比+13%予想)で改善を見込む。

  • 9%前後はディフェンシブ株としては合格点で、資本効率は安定している。

ROA(総資産利益率)

  • 2024年:4.52% → 2025年:4.05% → 2026年予想:4.49%

  • 総資産全体からどれだけ利益を稼いでいるかを示す。

  • 2025年は在庫増や借入金増加で資産規模が膨らみ、効率が低下。

  • 2026年は売上・利益の増加により改善見込み。

👉 まとめると、伊藤園は 利益率が安定しているディフェンシブ企業 で、2026年は営業利益率・ROE・ROAともに改善方向。「堅実さ重視のビジネスモデル」といえます。

 

株価と株主還元

株価(2025年9月2日時点)

  • 株価:3,600円(前日比 +220円、+6.51%)
    ・決算発表を受けて大きく上昇
    ・直近安値は2025年3月の2,932円で、そこから反発基調
    ・過去最高値は2020年11月の8,590円、そこから大きく下げたあと調整中

PER(株価収益率)

  • 26.5倍
    ・現在の利益水準に対して株価がやや割高水準
    ・成長期待(海外展開やブランド力)が株価に織り込まれている

PBR(株価純資産倍率)

  • 2.38倍
    ・会社の純資産に対して株価が2.4倍で取引されている
    ・ディフェンシブ株としては高めの評価水準
    ・「お~いお茶」などブランド力の強さがプレミアムとして反映

配当利回り

  • 1.31%
    ・高配当株投資の観点では低め
    ・伊藤園は配当よりも成長投資・ブランド戦略に資金を回す傾向
    ・長期保有優遇の株主優待(緑茶製品など)があるため、実質利回りはやや上乗せ

👉 まとめると、伊藤園は 株価はブランド力で高めに評価され、配当利回りは低いディフェンシブ株。短期の高配当狙いよりも、ブランド成長や海外展開に注目する投資家に向いた銘柄です。

 

配当の特徴

  • 長期にわたり安定配当
    ・2015年〜2023年まで1株40円で据え置き。
    ・急な増減がなく、安定重視の方針がうかがえる。

  • 直近は漸増傾向
    ・2024年:42円
    ・2025年:44円
    ・2026年予想:48円
    → 少しずつではあるが、増配基調に入っている。

  • 利回りは低め
    ・株価3,600円時点で配当利回りは約1.3%。
    ・高配当株ではないが、優待と合わせて「総合利回り」で評価されやすい。

  • 配当性向は上昇傾向
    ・利益増加に伴い余力を還元へシフト。
    ・株主還元姿勢がやや強まっている。

👉 まとめると、伊藤園の配当は「守り重視から少しずつ攻めに転じつつある」状態で、 安定+優待込みで魅力を感じる投資家向け と言えます。

 

株主還元方針

  • 安定配当の維持
    ・長年40円配当を継続し、近年は漸増(42円→44円→予想48円)。
    ・業績連動よりも「安定性」を重視する姿勢が明確。

  • 配当性向の向上
    ・2026年4月期予想:1株利益135.7円に対し配当48円、配当性向約35%。
    ・過去の30%前後からやや引き上げられており、今後も改善余地あり。

  • 株主優待制度の充実
    ・自社製品(「お~いお茶」など飲料・茶葉)詰め合わせを贈呈。
    ・配当利回りの低さを補う株主還元策。

  • 自己株式取得は限定的
    ・現状、自社株買いは積極的ではなく、基本は「配当+優待」で株主還元。
    ・内部留保を成長投資(海外展開・新ブランド育成)へ優先して活用する方針。

  • 長期的なブランド価値向上と両立
    ・還元だけでなく、大谷翔平選手とのコラボや海外抹茶需要対応など「ブランド力=株主価値向上」につながる施策を重視。
    ・成長と還元のバランスを意識した経営スタンス。

👉 伊藤園の株主還元は「高配当で魅せるタイプ」ではなく、 安定配当+優待+ブランド成長 を組み合わせて、長期保有株主に報いるスタイルです。

 

財務

自己資本比率

  • 2023年:50.4% → 2024年:51.3% → 2025年:50.6% → 25.05-07:50.0%

  • おおむね50%前後で安定推移。

  • 自己資本比率50%は「負債と資本が半々」という水準で、上場食品企業としては十分健全。

  • 積極的な成長投資(海外展開・広告宣伝)をしつつも、財務体質は安定している。

剰余金

  • 2023年:1388億円 → 2024年:1491億円 → 2025年:1533億円 → 25.05-07:1563億円

  • 毎期の利益蓄積により増加傾向。

  • 剰余金の積み上がりは配当・優待の安定につながる基盤。

  • 今後も増配余地があることを示す要素。

有利子負債倍率(Debt Equity Ratio)

  • 2023年:0.45倍 → 2024年:0.42倍 → 2025年:0.42倍 → 25.05-07:0.41倍

  • 1倍を大きく下回り、借入依存度は低い。

  • キャッシュフローで十分返済可能な範囲にとどまっており、財務リスクは小さい。

  • 設備投資や海外展開余力も確保できる安全な水準。

👉 総合すると、伊藤園は 自己資本比率50%・有利子負債倍率0.4倍前後という堅実な財務体質。剰余金も着実に積み上げており、配当・優待を安定的に支える企業体質といえます。

 

伊藤園の決算の感想

  • 売上・利益ともに堅調
    ・売上高は前年同期比+4.7%、最終利益+28.6%と二桁増益。
    ・国内主力ブランド「お~いお茶」「健康ミネラルむぎ茶」が好調。

  • コスト圧力をうまく吸収
    ・物流費や原材料価格は上昇したが、広告宣伝費削減や価格改定効果で利益を確保。
    ・営業利益率も前年から改善。

  • 為替差益の寄与が大きい
    ・前年は差損だったが、今期は差益が出て経常利益を押し上げ。
    ・海外売上比率拡大が追い風になる一方、為替リスクも増大。

  • 財務基盤の安定感
    ・自己資本比率50%、有利子負債倍率0.4倍と健全。
    ・剰余金も積み上がり、株主還元の余力がある。

  • 株主還元の強化姿勢
    ・配当は漸増基調で今期は年間48円予想(前年比+4円)。
    ・配当性向も35%台へ改善しており、株主重視姿勢が明確に。

投資初心者へのヒント

  • 業績は順調で安心感あり
    → 売上も利益も増えており、「長期的に持ちやすい銘柄」といえる。

  • コストが上がっても利益を出せた
    → 経営の安定性が確認できるので、景気が悪くなっても持ちやすいディフェンシブ株。

  • 為替の影響がある点は注意
    → 円安はプラスだが、円高になると利益が減る可能性もあるので、他の業種と組み合わせて分散投資が安心。

  • 財務が堅い=倒産リスクが低い
    → 自己資本比率50%超で借金も少なく、長期投資の土台として安心できる。

  • 配当はゆっくり増えている
    → 高配当株ではないが、「安定配当+優待」で長く持つとメリットが大きい。

👉 まとめると、伊藤園は「大きな値上がり益よりも、安定を求めて長期保有したい人」に向いた銘柄です。

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

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