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【2269 明治HD 決算】売上は下方修正も増益・増配105円を維持!さらに株主優待拡充で長期投資の魅力アップ

こんな方におすすめ

  • 安定した収入源を求めている人
  • 投資知識の向上をしたい人
  • 投資判断の材料が欲しい人

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安定した収入源を求めている人、投資知識の向上をしたい人、投資判断の材料が欲しい人の参考になれば幸いです

 

Contents

優待拡充内容について

明治ホールディングスの株主優待が、地味に…いや、良い感じに拡充されました。

まず、3年未満で持っている人からいきますね。

  • 100株以上で、これまで通り
     → 1,500円相当の明治グループ製品

  • 200株以上なら
     → 2,500円相当

  • 1,000株以上だと
     → 5,500円相当

ここはですね、今までと一切変わってません。

で、今回の本題はここからです。

✅ 株を【3年以上】持っている人、ここが拡充ポイントです。

なんと…

  • 100株以上を3年以上持っていると
     → 1,500円相当の優待にプラスして、長期保有感謝BOXが追加!

  • 200株以上・3年以上なら
     → 2,500円相当+感謝BOX

  • 1,000株以上・3年以上なら
     → 5,500円相当+感謝BOX

つまりこれ、
100株でも、3年以上持っていればBOXがもらえるっていう神改定です。

✅ 今回の優待拡充を一言でいうと…

「短期で売る人より、長く持ってくれる人を全力で大事にします」

っていう、
明治からのめちゃくちゃ分かりやすいメッセージです。

 

ちなみに、ここ気になってる人も多いと思うんですけど、
この「長期保有感謝BOX」、一回もらって終わりなのか?っていうと…

結論から言うと、条件を満たし続けていれば“毎年もらえる仕組み”です。

ただしですね、

  • この制度自体が 将来も続くかどうか

  • 途中で 制度変更が入るリスク

これは正直、どの優待銘柄でも避けられない部分です。

決算概要


✅ まず売上高からいきましょう

今回の上期の売上高は5,748億円
前年同期比でプラス1.0%の増収です。

つまり一言でいうと、
**「ちゃんと売上は伸びてます」**という決算ですね。

中身を見ると、

  • 食品は
     → ヨーグルト、チョコ、業務用食品が堅調

  • 医薬品は
     → ワクチンや抗菌薬が安定推移

ということで、
**食品・医薬品ともに“売上そのものは順調”**というのが全体像です。

✅ でも次、営業利益を見ると…

営業利益は 409億円
こちらは 前年比マイナス7.8%の減益です。

「え?売上伸びてるのに利益減ってるの?」
って思いますよね。ちゃんと理由があります。

主な原因はこの3つです。

  • ✅ 原材料価格の高止まり(特にカカオ・乳原料)

  • ✅ 医薬品で研究開発費・普及費が増加

  • ✅ 海外事業の構造改革コストがまだ残っている

つまり、
「売上は伸びてるけど、コストの壁がまだ分厚い」
そんな上期でした。

✅ 経常利益は?

経常利益は 416億円で、
前年比マイナス4.0%

営業利益より下げ幅が小さい理由は、

  • 為替差益が出た

  • 営業外費用が減った

このあたりが効いています。

なので経常レベルでは、
**「営業ほどは悪くない」**という見え方ですね。

✅ そして一番インパクトが大きいのが最終利益

親会社株主に帰属する中間純利益は
214億円で、
**前年比マイナス20.1%**と、ここはガッツリ減りました。

ここはハッキリしていて、

  • 前年は「投資有価証券の売却益」があった

  • 今年はその特別利益がほぼ無かった

つまりこれは、
本業の悪化というより“前年の一時的な儲けが消えた”影響が大きい
というタイプの減益です。

 

🎤 明治HD 通期業績予想

明治ホールディングスの通期業績予想、ここを見ていきましょう。

まず結論から言います。

売上高は下方修正されました。
でも、営業利益・経常利益・最終利益は、しっかり増益予想です。

この「ねじれ」構造が、今回のポイントです。

✅ まずは【売上高】です

2026年3月期の売上高予想は、
1兆1,770億円

これは前期比では
プラス2.0%の増収予想なんですが、
当初計画からは下方修正されています。

この理由はかなりハッキリしていて、

  • 食品で
     → 一部商品の販売数量が想定より伸びていない

  • 医薬品で
     → 感染症関連の需要が計画より落ち着いてきた

つまり、

「値上げは効いてるけど、数量の勢いが想定より弱かった」

これが売上高の下方修正の正体です。

✅ でも次、【営業利益】を見ると空気が変わります

営業利益の予想は
910億円で、
前期比プラス7.4%の増益予想です。

売上が下方修正されたのに、
なぜ営業利益は増えるのか?

理由はこのあたりです。

  • ✅ 原材料価格が、ピークアウト気味

  • ✅ 価格改定の効果がここからフルに効いてくる

  • ✅ 不採算事業の整理、固定費の圧縮が進んだ

要するに、

「売上は少し伸び悩むけど、儲かり方は良くなる」

そんな構図になっています。

✅ 【経常利益】も同じく回復基調です

経常利益は
875億円予想で、
前期比プラス6.7%の増益予想です。

営業利益がしっかり戻ることに加えて、

  • 為替の影響が落ち着く

  • 営業外コストが比較的安定

このあたりもあって、
経常段階でも利益は順調に回復する見通しです。

✅ そして【最終利益】です

最終利益は
540億円予想で、
前期比プラス6.3%の増益予想になっています。

前年差で見ると、前期は

  • 一時的な要因で利益がブレた

  • 投資や評価損益の影響が大きかった

なので今期は、

「本業ベースで、きちんと稼ぎ直す年」

という位置づけの最終利益予想です。

 

株価と株主還元

現在の株価は、
3,233円

チャートを長い目で見ると、

  • 過去の高値は 5,000円台

  • 直近の安値は 2,800円台

ということで、
いまはちょうど 高値から調整したあとの、下のほうのゾーンに位置しています。

✅ 次に【PER】です

PERは 16.2倍

これは一言でいうと、

「割高でもなく、激安でもない」

超ど真ん中の水準です。

食品×医薬品という
ディフェンシブな大型株としては、むしろ妥当〜やや控えめ
という印象ですね。

✅ 【PBR】も見てみましょう

PBRは 1.17倍

これはつまり、

  • 解散価値の ほぼ1倍ちょい

  • 企業価値が 過剰に買われている状態ではない

という水準です。

食品・医薬品の安定企業としては、
かなり落ち着いた評価ゾーンにいます。

✅ そして一番気になる【配当利回り】です

現在の利回りは 3.25%

明治クラスの大型・安定企業で、

  • 売上 1兆円超

  • 医薬品も持っている

  • 優待もある

この条件で 3%超の利回りは、正直…

「高配当とまでは言わないけど、かなり魅力的」

このゾーンに入ってきています。

 

財務

✅ まず【自己資本比率】から

直近の自己資本比率は

具体的には、

  • 2023年3月期:62.7%

  • 2024年3月期:61.9%

  • 2025年3月期:63.2%

  • 直近:60.7%

ざっくり言うと、

「資産の6割以上が自己資金」

という優良水準です。
**明治の財務は“大型株としてはトップクラスに堅い”**と言っていいですね。

✅ 次に【剰余金】です

剰余金は、

  • 2023年:約6,020億円

  • 2024年:約6,261億円

  • 2025年:約6,492億円

  • 直近:約6,539億円

と、しっかり右肩上がりです。

これはつまり、

「これまで稼いできた利益が、ちゃんと社内に積み上がっている」

という状態です。

  • 配当も出しながら

  • 設備投資や研究開発もしながら

  • それでも剰余金が増えている

というのは、
優秀な財務体質です。

✅ そして【有利子負債倍率】です

有利子負債倍率は、

  • 2023年:0.09倍

  • 2024年:0.07倍

  • 2025年:0.06倍

  • 直近:0.13倍

これ、どういう水準かというと…

「借金、ほぼ使ってません」レベルです。

一般的には、

  • 1倍以下 → 安全

  • 0.5倍以下 → 超安全

  • 0.1倍前後 → ほぼ無借金

なので明治は、
**実質“無借金経営に近いディフェンシブ企業”**という位置づけになります。

 

明治HDの決算の感想

  • 売上高は前年比+1%としっかり増収を確保
     売上高は前年比プラス1%と、しっかり増収をキープ。
    食品は値上げの効果が効いていますし、
    医薬品もワクチンや抗菌薬が下支えして、
    トップラインの底堅さはちゃんと確認できました。

  • 営業利益は原材料高と先行投資で▲7.8%の減益

    一方でちょっと厳しかったのが、利益面です。

    営業利益は、原材料高と先行投資の影響で▲7.8%の減益。
    カカオや乳原料のコスト高がまだ重くのしかかっていますし、
    医薬品も研究開発費や販促費がかさんで、
    採算の改善は正直、下期頼みという印象です。

  • 最終利益は特別利益の剥落で▲20%超の大幅減益

    さらに見た目が一番悪く出たのが、最終利益ですね。

    最終利益は、特別利益の剥落で▲20%超の大幅減益。
    去年は有価証券の売却益など、いわば“おまけ”があったので、
    今年はその反動で、
    実力以上に数字が悪く見えやすい構造になっています。

  • それでも通期では増益・増配(105円)計画を維持

    ただ、ここで終わりじゃないのが今回のポイントです。

    それでも会社は、通期で「増益・増配(105円)」の計画をしっかり維持。
    原材料市況の落ち着きと、
    これまで進めてきた価格改定の効果が
    下期からフルに効いてくる前提で、かなり強気なスタンスです。

まとめると、

今回の決算は、

「足元の数字はやや重たいけど、
土台は崩れていなくて“後半勝負型”の決算」

こう評価するのが、いちばんしっくり来る内容かなと思いました。

 

今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)

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