こんな方におすすめ
- 安定した収入源を求めている人
- 投資知識の向上をしたい人
- 投資判断の材料が欲しい人
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安定した収入源を求めている人、投資知識の向上をしたい人、投資判断の材料が欲しい人の参考になれば幸いです
2025年8月20日の日本経済新聞のニュースからです
Contents
信用売り1兆円超、日本株の買い戻し圧力に
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信用売り残高が1兆円超
・8月15日時点で1兆1051億円、6年ぶりの高水準。
・売り残が増えると、将来的に「買い戻し圧力」となり株高要因になる。 -
個別銘柄の動き
・ソフトバンクGは米テック株安で急落(最大9%安→終値7%安)。
・SBGの信用売り残は575万株と高水準(前週比4割増)。
・アドバンテスト、フジクラなどAI関連株も空売りが積み上がる。 -
投資家の戦略と損益状況
・割高感や関税懸念で空売りが増えたが、株価上昇が続き売り方は苦境。
・信用評価損益率は▲5.1%と1年7カ月ぶりの低水準。
・ヘッジファンドも自動車・銀行株をショートしたが急騰で損失。 -
過去の類似局面
・2023年初頭も信用売り残が1兆円到達。
・SVB破綻後も株価は下がらず、買い戻しで日経平均は2.7万→3万へ上昇。 -
今後のリスクイベント
・8/22 ジャクソンホール会議(パウエル議長の発言次第)。
・8/27 米エヌビディア決算(期待外れなら株価下落の可能性)。 -
専門家見解
・「誰もが強気になった時が本当の下落リスク」
・現状はまだ売り残が多く、意外高を演出しやすい環境。
👉 まとめると、「信用売り残が6年ぶりの1兆円超となり、売り方が将来の買い戻し要因を抱えている。テック株安で一時調整しても、むしろ株高に弾みをつけやすい需給状況が続いている。ただし、米イベント次第では相場崩れのリスクも残る」という内容です。
記事のポイント
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信用取引の「売り」とは?
・株を借りて先に売り、後で安く買い戻して利益を狙う方法。
・株価が上がってしまうと「損失」になり、慌てて買い戻す(ショートカバー)が発生する。
・これが相場を押し上げる「買い戻し圧力」になる。 -
「信用売り残1兆円超え」の意味
・市場全体で売りポジションが積み上がっている状態。
・裏を返すと「将来の買い需要」があることを意味する。
・過去も同じ状況から株価が大きく上がったことがある。 -
投資家の心理が株価に影響
・「株は割高」と考えて売る投資家が多いほど、株価が下がりにくい paradox。
・なぜなら、売り方が損失回避のために買い戻すと「株高の燃料」になるから。 -
イベントリスクの重要性
・ジャクソンホール会議やエヌビディア決算など、米国のイベントが日本株にも直結。
・「イベント前に売って様子見→結局上がって買い戻し」の流れが繰り返されやすい。 -
初心者へのメッセージ
・株価は「需給(売りたい人・買いたい人のバランス)」でも動く。
・悪材料(関税・割高感)があっても、需給が偏ると予想外に上がることがある。
・短期で上下に振れるので、慌てずに長期視点を持つのが大事。
👉 まとめると、このニュースから初心者向けに伝えられるのは「空売りが増えると将来の株高につながることがある」という逆説的な市場の仕組み。
空売りが株価を押し上げる理由
1. 空売りとは?
① 普通の株取引(現物取引)
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自分のお金で株を「買う」 → 値上がりしたら「売る」
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利益は「売値-買値」で決まる。
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例:1株1,000円で買う → 1,200円で売る → 200円の利益。
👉 基本的には「株価が上がらないと儲からない」。
② 空売りの仕組み(信用取引を利用)
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ステップ1:株を借りる
・証券会社から株を「一時的に借りる」。
・実際には証券会社が機関投資家などから株を調達して貸している。 -
ステップ2:借りた株を売る
・株を持っていなくても、借りて市場で売れる。
・この時点で手元に現金が入る。 -
ステップ3:後で買い戻す
・株価が下がったら、市場で安く買い戻す。
・借りていた株を証券会社に返す。 -
利益の計算
・売った値段と、買い戻した値段の差額が利益。
👉 例:株価1,000円の株を借りて売る → 800円で買い戻して返す → 200円が利益。
③ 反対に株価が上がったら?
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株価が1,200円に上がったときに買い戻すと、
→ 売値1,000円-買値1,200円=200円の損失。 -
株価がさらに2,000円、3,000円…と上がれば損失は無限に広がる。
👉 これが「空売りの怖さ」。
2. 空売りをするには?
1. 信用取引口座を開設する
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通常の株取引(現物取引)だけでは空売りはできない。
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信用取引口座を証券会社で開設する必要がある。
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開設には審査があり、ある程度の投資経験や金融資産を確認される。
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「誰でもすぐに」ではなく、投資経験が浅いと断られることもある。
👉 つまり、そもそも「空売りは上級者向け」という入り口になっている。
2. 保証金(担保)を預ける
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信用取引は「借金で株を売買する」イメージ。
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そのため証券会社に 保証金(担保資金) を入れる必要がある。
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一般的には最低30万円以上(証券会社によって異なる)。
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実際に取引できる金額は、この保証金の約3倍程度まで。
👉 例:30万円を保証金に入れると、最大90万円分の売買が可能。
3. 株を借りて売る
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空売りの実際の流れ:
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証券会社が機関投資家などから株を調達して「貸す」。
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投資家はその株を市場で「売る」。
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売却代金は口座に入るが、あくまで「借りた株を返す義務」がある。
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👉 自分の持っていない株を売れるのは、この「借りて売る」という仕組みのおかげ。
4. 買い戻して返す
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後日、同じ株を市場で買って返す。
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売った時より安く買い戻せれば利益。
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高く買い戻せば損失。
👉 この「返す」という感覚が、普通の株取引(現物)とは全く違うポイント。
5. コストがかかる
空売りには見えにくいコストがある。
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金利(信用取引金利)
・証券会社から資金を借りているため、利息がかかる。 -
貸株料
・株を借りるためのコスト。通常は年率1〜3%程度。 -
逆日歩(ぎゃくひぶ)
・株を借りたい人が多くて「貸し株不足」になると発生する追加コスト。
・人気銘柄やイベント時(株主優待取りなど)に急に高額になることがある。
👉 コストがあるため「長期で空売りを持ち続ける」のは不利。基本的に短期勝負になる。
6. 強制決済(ロスカット)のリスク
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株価が大きく上昇して担保(保証金)を割り込むと、証券会社から「追証(追加保証金)」を求められる。
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追加入金ができないと、自動的に強制決済され、損失が確定してしまう。
👉 初心者が一番やられやすいのがこのパターン。
ポイントまとめ
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空売りは 信用取引口座の開設+保証金+借りて売る仕組み が必要。
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コスト(貸株料・逆日歩)がかかるため、実際に儲けるのは難しい。
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株価が逆に動けば「追証」「強制決済」で一気に資金を失うこともある。
なぜ空売りが株価を押し上げるのか?
1. 空売り投資家の心理
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空売りした人は「株価が下がれば儲かる」と考えている。
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ところが株価が思惑通りに下がらず 逆に上がる と、損失が出てしまう。
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「まだ下がるかも」と耐える人もいるが、さらに上がると不安になり「これ以上損は出せない!」と焦る。
👉 これが「買い戻しの動機」になる。
2. 買い戻し(ショートカバー)の連鎖
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空売りをした株は、いずれ必ず返さないといけない。
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返すには「市場で買って返却」するしかない。
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だから、株価が上がれば上がるほど、空売りした人たちは一斉に「買い戻し」に動く。
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この買い戻し需要が増えると、市場では「買いたい人>売りたい人」となり、株価はさらに押し上げられる。
👉 これを「ショートカバー」と呼ぶ。
3. 「踏み上げ」とは?
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株価が上がることで空売り勢が次々に買い戻しに追い込まれ、さらに株価が急上昇する状態を「踏み上げ」と呼ぶ。
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特に、売り残が多い銘柄や、人気株ではこの現象が起こりやすい。
👉 「売り方が自滅して、株価がさらに跳ね上がる」イメージ。
4. 実際のイメージ(例え話)
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ある株を1000円で空売りした投資家がいたとする。
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株価が950円 → 「利益が出ている!」
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しかし株価が1100円 → 「損が出てきた…でもまだ耐えよう」
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株価が1200円 → 「損失が大きすぎる!もう買い戻そう」
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同じタイミングで多くの投資家が同じ行動をすると、買い需要が一気に増えて株価は1250円、1300円とさらに急騰する。
👉 この“連鎖反応”が株価を押し上げる大きな理由。
5. 過去の実例(簡単に)
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2021年の「ゲームストップ事件(米国)」では、個人投資家がSNSで買い集めた結果、空売りしていたファンドが一斉に踏み上げられ、株価が短期間で10倍以上に急騰した。
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日本株でも「信用売り残が多い銘柄」がニュースになると、買い戻しで急騰するケースはたびたびある。
6. 初心者にとっての学び
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株価は「業績」だけでなく「需給」で動く。
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特に空売りが多い銘柄は、「下がると思われているのに意外と上がる」ことがある。
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それは空売り投資家が苦しくなって「買い戻す」から。
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この仕組みを知っておくと、相場ニュースの読み方が一段深くなる。
✅ まとめ
「空売りが株価を押し上げる理由」とは、
株価上昇で損を抱えた空売り投資家が、損失回避のために一斉に買い戻す → その買いが株価をさらに上げる → さらに苦しくなって買い戻しが連鎖するから。
タグの立場から(なぜ空売りを推奨しないのか?)
1. リスクとリターンの「非対称性」
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買い(現物投資)
・最大の損失は「投資額」まで。
・株価が0円(=会社が破産)になっても、損失は投資した分でストップ。
・利益は無限大(株価はどこまでも上がる可能性がある)。 -
空売り
・利益の上限は「株価が0円になるまで」。つまり有限。
・損失は理論的に無限大(株価に上限がないから)。
・リスクとリターンが釣り合わない。
👉 初心者にとっては「負けるときのダメージが大きすぎる」取引。
2. 強制決済(ロスカット)の怖さ
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信用取引で空売りをすると、株価が上がったときに「追証(追加保証金)」が必要になる。
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追加入金ができなければ、証券会社が勝手にポジションを決済してしまう(強制ロスカット)。
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このとき大損失が確定してしまう。
👉 自分の意思ではなく、証券会社のルールで取引を強制終了させられる点が、初心者にとって危険。
3. コスト負担が重い
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空売りには「貸株料」「逆日歩」「信用金利」といったコストが必ず発生する。
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特に人気株や優待銘柄は逆日歩が跳ね上がり、利益が吹き飛ぶことも多い。
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長期投資に向かず、短期勝負になる → 初心者が勝ちにくい世界。
4. 長期投資や配当投資との相性が悪い
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タグの投資スタイル(高配当・長期保有)では、空売りはほぼ必要ない。
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配当をもらいながらじっくり資産形成していく投資と違い、空売りは短期的な値動きで戦う方法。
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時間を味方につけるどころか、時間が経つほどコストやリスクが膨らむ。
5. 心理的負担が大きい
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株価が上がれば上がるほど損失が膨らみ、精神的に追い込まれる。
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「夜も眠れない」といった状態になりやすい。
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初心者が投資を楽しみながら続けるには、空売りは不向き。
結論(タグからのアドバイス)
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空売りは仕組みを知るだけで十分。
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実際にやるのはハイリスクすぎて、初心者にはおすすめできない。
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株の勉強をしていく中で「需給や投資家心理を理解する題材」として捉えればOK。
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実際の投資は 「長期」「配当」「現物」 に集中した方が堅実。
👉 初心者向けにまとめると:
「空売りは格闘技のリング。練習生がいきなり試合に出ると危ない。まずは体力(資金)と経験をつけることが先」
✅ まとめ
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空売りは「株を借りて売る」ことで下落を狙う手法。
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しかし株価が上がると売り方は買い戻しを迫られ、それが株高の燃料になる。
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初心者は空売りを実際にやる必要はなく、“空売りがあるからこそ株価が意外に上がることがある” という需給の仕組みを理解することが大切。
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)