こんな方におすすめ
- 安定した収入源を求めている人
- 投資知識の向上をしたい人
- 投資判断の材料が欲しい人
※本ページはプロモーションが含まれています
- 企業概要:企業の基本情報や事業内容を紹介
- 決算概要: 対象企業の決算のキーポイントを簡潔に紹介
- 株価と配当:過去の傾向と推移を見る
- 株主優待:あれば紹介
- 財務:資金について確認
- まとめ: 全体の要約
- と言う流れでお話ししたいと思います^ ^
安定した収入源を求めている人、投資知識の向上をしたい人、投資判断の材料が欲しい人の参考になれば幸いです
安定した財務基盤と多角化戦略で成長を続ける、割安かつ高配当の魅力的な製粉企業のニップンについてお話しします
ニップンは国内2位の製粉会社で、多角化事業を展開し、財務基盤が安定、株主還元も魅力的で、割安な株価指標から中長期保有に適した堅実な投資先です
なぜそう思ったのか、最後までご覧ください!
1、ニップン株式会社(旧:日本製粉)企業概要
- 業界ポジション:国内第2位の製粉会社
- 事業領域:
- 製粉事業:
- 小麦粉、ふすま(小麦の外殻部分)の製造・販売
- そば、米、コーン、大豆など、穀物全般を原料とした商品の生産
- 食品事業:
- 家庭用および業務用食品の製造・販売
- 商品カテゴリ:
- 食品素材:小麦粉、プレミックス粉
- 加工食品:パスタ、乾麺、冷凍食品、食材、調理済み食品
- 主力ブランド:
- 小麦粉:「ハート」
- パスタ:「オーマイ」「REGALO」
- その他事業:
- ヘルスケア事業:健康食品や自然化粧品の開発・販売
- ペットフード事業:ペット向け食品の製造・販売
- バイオ関連事業:バイオテクノロジーを活用した製品の展開
- 製粉事業:
2、決算概要
2025年3月期第2四半期の累計
売上高
- 金額:2,049億9百万円
- 前年同期比:+3.0%増加(+59億3,600万円)
- 要因:
- 外食需要とインバウンド需要の拡大
- 「オーマイプレミアムブランド」など家庭用食品の販売数量が伸長
- 冷凍食品や高付加価値商品の堅調な販売
営業利益
- 金額:105億2,400万円
- 前年同期比:-4.6%減少(-5億1,000万円)
- 要因:
- 販売数量が増加した一方で、人件費や物流費などの諸コストが上昇
- 主に食品事業でのコスト増が影響
最終利益(親会社株主に帰属する中間純利益)
- 金額:140億3,900万円
- 前年同期比:+65.4%増加(+55億4,900万円)
- 要因:
- 固定資産の売却による特別利益を計上(84億6,500万円)
- 販売価格の改定やコスト抑制策の成果
事業別の売上高と営業利益
製粉事業
- 売上高:604億8,300万円(前年同期比 -3.6%)
- 営業利益:43億7,400万円(前年同期比 -4.2%)
- 要因:外国産小麦の政府売渡価格の引き下げや物流費上昇の影響
食品事業
- 売上高:1,196億2,000万円(前年同期比 +5.8%)
- 営業利益:49億円(前年同期比 -10.7%)
- 要因:冷凍食品や家庭用食品の販売伸長による売上増
その他事業
- 売上高:248億4百万円(前年同期比 +7.1%)
- 営業利益:12億9,500万円(前年同期比 +30.8%)
- 要因:ペットフードや外食事業の販売好調
ニップンの売上高は堅調に推移しているものの、コストの上昇が営業利益を圧迫しており、特別利益が最終利益を大きく押し上げました
今後はコスト管理の強化と高付加価値商品の拡販が重要な課題となります
通期の業績推移
売上高
- 予想金額:4,120億円
- 前年同期比:+2.9%増加
- 要因:
- 外食需要やインバウンド需要の拡大継続
- 冷凍食品やプレミアムブランド製品などの高付加価値商品の堅調な販売
- 物流費や原材料費の影響があるものの、価格改定が寄与
営業利益
- 予想金額:205億円
- 前年同期比:+0.8%増加
- 要因:
- 業務用・家庭用食品の販売拡大が引き続き収益に貢献
- 一方で、物流費やエネルギーコストなどの上昇が利益率を圧迫
- コスト管理強化と価格改定の効果を見込む
最終利益(親会社株主に帰属する当期純利益)
- 予想金額:240億円
- 前年同期比:-9.0%減少
- 要因:
- 特別利益が通期では平準化され、前年同期比では減少傾向に
- 事業運営上のコスト増加を吸収しきれない部分が影響
ポイント
- 売上高と営業利益は増加を見込むものの、最終利益は減少予想
- 原材料価格や物流費の変動リスクを受けながらも、高付加価値商品の展開と価格改定で安定成長を図る戦略
- 今後の業績は、コスト削減施策と国内外での需要動向に左右される可能性がある
3、株価と配当
株価の動向
- 直近の高値:2024年4月に2,491円を記録
- 2025年1月20日時点の株価:2,116円
- 下落率:約15%の下落
- 背景:
- 世界的な経済環境の変化(為替、物流費、エネルギーコストなど)
- 業績が堅調ではあるものの、市場全体のリスク回避や材料不足による株価調整
割安性の評価
- PER(株価収益率):6.9倍
- 株価が1株当たりの利益の6.9倍という水準
- 一般的に10倍を下回ると割安とされるため、魅力的な投資対象と見られる
- PBR(株価純資産倍率):0.69倍
- 株価が1株当たり純資産の69%で取引されていることを示す
- 1倍を下回ると、企業が持つ資産価値よりも市場評価が低い状態であり、割安とされる
配当利回り
- 配当利回り:3.12%
- 3%以上は「そこそこ魅力的」とされる水準
- 特定口座で購入したら、利回り3.9%相当
- 安定感:ニップンは食品関連で比較的景気変動の影響を受けにくく、配当の安定性が期待できる
投資判断のポイント
- 魅力的な割安性:
- PERとPBRが共に低水準であることは、株価の上昇余地がある可能性
- 他業界や同業他社と比較しても相対的に割安
- 安定的な配当:
- 配当利回り3.12%は、株価の値上がりを伴わなくとも一定のインカムゲインを期待できる
- 私みたいに配当という現金収益を求める投資家には適した選択肢
- リスク要因:
- 原材料価格や物流コストの変動
- 株価の短期的な下落傾向が投資家心理に影響する可能性
ニップンの現状は、割安性と堅実な配当利回りを評価する価値があると考えられます。一方で、株価の下落傾向が続く場合は、投資タイミングを慎重に見極めることが求められます
配当
配当金の状況
2025年3月期(予想)
- 年間配当金:66円(前年と同額)
- 内訳:
- 第2四半期末(中間配当):33円
- 期末配当(予想):33円
- 配当利回り:3.12%(2025年1月20日時点の株価2,116円に基づく)
過去の配当金推移を見ても減配が無いのが良い
配当方針
- ニップンは安定的な配当を重視しており、業績動向に応じた適切な配当金の支払いを基本方針としています
- 現在の配当金水準(3%以上の利回り)は、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です
配当の評価ポイント
- 安定性:
- 配当金は前年と同額であり、企業の収益基盤が安定している
- 食品業界は景気変動の影響を受けにくいため、配当の持続可能性が高いと評価
- 利回りの魅力:
- 3.12%の配当利回りは、同業他社や市場平均と比較しても魅力的
- 株価が下落している現状(2116円)では、相対的に利回りが高まっている
- 配当性向:
- 21.4%と低い値でさらなる株主還元の余地あり
ニップンの配当政策は、安定性と高利回りを両立しており、特にインカムゲインを重視する投資家にとって魅力的な銘柄です
今後も収益基盤の安定化と成長戦略を通じた増配の可能性に期待できます
4、株主優待
株主優待制度
権利確定日
- 毎年 3月末 および 9月末
優待内容
- 全株主
- 自社グループ会社指定商品(アマニ油・サプリメントなど)の優待価格販売。
- 100株以上保有
- 「ジュンコ・フローラ・スクール」無料体験(プレコース)および入会金無料。
※内容例:「小麦粘土でつくる『パンの花』レッスン」。
- 「ジュンコ・フローラ・スクール」無料体験(プレコース)および入会金無料。
- 200株以上保有(3月末のみ)
- 自社商品詰め合わせ(1,500円相当)。
- 500株以上保有(3月末)
- 自社商品詰め合わせ(3,000円相当)。
- 500株以上保有かつ1年以上継続保有(9月末)
- 自社商品詰め合わせ(1,500円相当)。
※株主名簿で連続3回以上記載されている株主のみが対象
- 自社商品詰め合わせ(1,500円相当)。
優待内容の特徴
- 主力商品のパスタや食品詰め合わせが中心で、ニップンの商品に親しみのある株主には魅力的
- 長期保有株主への追加優待(1,500円相当)があるため、長期投資を促す仕組み
ニップンの株主優待は、自社商品の詰め合わせや優待価格販売が中心であり、食品関連企業として親しみやすい内容となっています
また、長期保有を推奨する特典がある点も特徴的です
株主優待を活用することで、実質的な投資利回りをさらに向上させることができます
5、財務
自己資本比率
- 2025年3月期第2四半期:59.7%
- 前期末(2024年3月期末)の58.0%から改善
- ポイント:
- 自己資本比率が高いほど、企業の財務体質が健全であることを意味します
- 60%近い水準は、製粉業界や食品関連企業の中でも堅実な水準と評価できます
- 改善要因:
- 利益剰余金の積み増し
- 投資有価証券評価差額金の増加
利益剰余金
- 2025年3月期第2四半期:1,625億円
- 前期末(2024年3月期末)の1,515億円から増加(+110億円)
- ポイント:
- 利益剰余金は、過去の利益の蓄積であり、内部留保として事業拡大や配当原資に利用されます
- 今期は中間純利益の大幅な増加(前年同期比+65.4%)が利益剰余金の増加を後押し
有利子負債倍率
- 0.25倍
- 有利子負債倍率が低い(1倍未満)のため、借入依存度が低く、財務の健全性が高い
- これは、借入に頼らず内部留保や株主資本で資金を調達していることを示します
まとめ
- 自己資本比率:高水準(59.7%)で、外部リスクへの耐性が強い
- 利益剰余金:堅調に増加しており、将来的な成長投資や株主還元余地が広がる
- 有利子負債倍率:非常に低水準(0.25倍)で、借入依存が少なく財務基盤が強固
これらの指標は、ニップンが安定した財務体質を持ち、長期的な投資先として安心感を提供する企業であることを裏付けています
6、ニップンのまとめ
企業概要
- ニップン株式会社(旧日本製粉):国内2位の製粉会社
- 主力事業は製粉、食品、その他(ヘルスケア、ペットフード、バイオ事業)
- ブランド例:「オーマイ」「REGALO」
業績動向
- 2025年3月期第2四半期(中間期)業績:
- 売上高:2,049億円(前年同期比+3.0%)
- 営業利益:105億円(-4.6%)
- 最終利益:140億円(+65.4%、固定資産売却益寄与)
- 通期予想(2025年3月期):
- 売上高:4,120億円(+2.9%)
- 営業利益:205億円(+0.8%)
- 最終利益:240億円(-9.0%)
株価・投資指標
- 株価動向:高値2,491円(2024年4月)→2,116円(2025年1月20日、約15%下落)
- 割安性:
- PER:6.9倍(割安)
- PBR:0.69倍(資産価値以下で割安)
- 配当利回り:3.12%(魅力的)
株主優待
- 年2回(3月末・9月末)
- 自社商品の詰め合わせ(200株以上で1,500円相当~3,000円相当)
- 長期保有株主向け特典あり
財務状況
- 自己資本比率:59.7%(高水準)
- 利益剰余金:1,625億円(増加傾向)
- 有利子負債倍率:0.07倍(低水準で健全)
ニップンは財務の健全性や投資利回りの観点で魅力的な企業であり、長期投資の候補として注目できます
ニップンに対する感想
ニップンは、老舗企業ながらも伝統にとどまらず、多角化と市場ニーズへの対応を続ける姿勢が印象的です
食品業界は景気変動に対する耐性が比較的高く、安定成長が期待できる業種ですが、ニップンはその中でも事業領域を広げ、成長性を追求している点で独自性があります
一方で、2025年3月期の中間業績においては、人件費や物流費などのコスト上昇が利益を圧迫しており、これが課題となっています
しかし、高付加価値商品の拡販や海外事業の展開を強化しており、今後の収益改善の可能性が十分にあると感じます
投資家目線では、PER6.9倍、PBR0.69倍と割安であることに加え、高い配当利回りや魅力的な株主優待制度があり、中長期での保有に向いた銘柄だと評価できます
また、家庭用食品から業務用食品まで幅広い事業展開が、収益源の分散化に貢献しており、リスク管理の観点でも優れているといえます
全体的に、堅実な企業運営と魅力的な株主還元を両立している企業であり、安定志向の投資家にとって理想的な投資先の一つといえるでしょう
今後も別の個別株も解説していきますので、ひとつの参考にしてみてください(^^)