「新NISAで米国ETFって本当に買えるの?」「成長投資枠240万円、何に使えばいいか分からない」「米国ETFの配当金、新NISAなら本当に非課税なの?」――新NISAが2024年にスタートしてから2年以上が経過しましたが、米国ETFとの組み合わせ方は今も悩ましいテーマです。
結論を先にお伝えすると、メインは VOO(S&P500連動)と VYM(高配当)の組み合わせ、ドル転は為替手数料無料の証券会社で、外国税額控除が新NISAでは使えないことを理解した上で運用するのが現時点での最適解です。
この記事では、新NISA制度の基本から、米国ETFを買う際の最重要注意点(米国側10%源泉徴収)、投資家タイプ別ポートフォリオ、各証券会社の比較まで、これ一本で全部分かるように整理しました。私自身、株式運用4,000万円・106銘柄を保有する個人投資家として、新NISAも実際に使い込んでいます。その体験も交えて、冷静な判断材料をお届けします。
※本記事の内容は2026年5月時点の情報です。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いします。
新NISA制度の基本|2024年から始まった非課税投資制度
まずは新NISAの制度を整理します。すでにご存じの方は次章まで読み飛ばしていただいて構いませんが、米国ETFと組み合わせる上で押さえておきたいポイントだけ確認しておきます。
つみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)
新NISAは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠で構成されています。両方を併用でき、年間で合計360万円まで非課税で投資できます。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
| 対象商品 | 金融庁指定の投資信託・ETF | 上場株式・ETF・REIT・投資信託(除外銘柄あり) |
| 米国ETFの可否 | ×(一部国内ETFのみ) | ○(VOO・VYM・QQQなど取引可能) |
| 個別米国株の可否 | × | ○ |
| 非課税期間 | 無期限 | 無期限 |
米国ETF(VOO・VYM・QQQ・SPYDなど)は、成長投資枠でのみ購入可能です。つみたて投資枠では買えないので、ここは間違えないようにしてください。
生涯非課税限度額1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)
新NISAには生涯で利用できる非課税枠の上限があり、これが1,800万円です。ただしこのうち、成長投資枠で使えるのは1,200万円まで。残り600万円分はつみたて投資枠でしか埋められません。
たとえば「米国ETFだけで1,800万円使い切る」という戦略は不可能で、最低でも600万円分はつみたて投資枠(投資信託)で運用する必要があります。逆に言えば、つみたて投資枠でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)などを積み立てれば、米国株関連の運用金額は1,800万円フルで使えます。
売却した枠は翌年復活する
新NISA最大のメリットの1つが、売却した枠が翌年に復活する仕組みです。たとえば成長投資枠で200万円分のVOOを買い、それを売却した場合、翌年その200万円分の枠が再利用できます。
ただし、年間投資枠(240万円)の上限は変わりません。復活した枠を使えるのはあくまで翌年以降で、当年中に使い直すことはできない点に注意が必要です。
非課税期間は無期限
旧NISA(一般・つみたて)には非課税期間の制限がありましたが、新NISAは非課税期間が無期限です。20代から積み立て始めれば、40年後の60代まで非課税で保有し続けることもできます。これが新NISAと米国ETFの長期投資が相性抜群と言われる理由です。
米国ETFを新NISAで買う5つのメリット
制度面が整理できたところで、米国ETFを新NISAで買うメリットを確認します。
1. 売却益・配当金が日本国内では非課税
通常の特定口座で米国ETFを保有した場合、売却益と配当金には20.315%の税金がかかります。100万円の利益が出ても、手取りは約79.7万円です。新NISAなら、この日本国内の税金がゼロ。100万円の利益はそのまま100万円受け取れます。
ただし、後述する米国側10%の源泉徴収は別問題なので、ここは混同しないでください。
2. ドル建て資産で円安リスクのヘッジになる
2022年以降、円安が進行し、円資産だけを持っている人の購買力は実質的に下がりました。米国ETFはドル建て資産なので、円安が進めば円換算での評価額も上がります。日本円・円預金・日本株に資産が偏っている人にとっては、ドル建て資産を組み入れる意味は大きいです。
3. 配当金がそのまま手元に(ただし米国10%源泉徴収あり)
米国ETFは年4回の配当が一般的です。新NISA口座で受け取れば、日本側の20.315%は非課税。ただし、米国側で10%が源泉徴収されるため、実質的な手取りは「配当金×90%」になります。それでも特定口座より有利なのは間違いありません。
4. 長期保有で複利効果を最大化できる
新NISAは非課税期間が無期限。配当を再投資し続ければ、雪だるま式に資産が増えていく複利の効果を最大限享受できます。S&P500連動のVOOは、過去30年で見れば年率10%前後のリターンがあった時期もありました(過去のリターンは将来を保証するものではありません)。
5. 国際分散投資が1本でできる
VOO 1本でS&P500構成銘柄500社、VTI 1本で米国株式市場全体(約3,500〜4,000銘柄)に分散投資できます。日本株だけに偏ったポートフォリオに、米国ETFを1本加えるだけで国際分散の度合いが大きく上がります。
米国ETFを新NISAで買う際の最重要注意点
ここからが本記事の核心です。「新NISAなら全部非課税」と単純に考えていると、思わぬ落とし穴にハマります。
米国側10%源泉徴収は新NISAでも避けられない
米国ETFの配当金には、米国の税法に基づき10%の源泉徴収がかかります。これは日米租税条約に基づくもので、新NISA口座であっても回避できません。
たとえばVYMから1,000ドルの配当があった場合、米国で100ドルが源泉徴収され、手元に届くのは900ドル。日本側の20.315%は新NISAなら非課税ですが、米国側の10%は引かれた状態で着金します。
特定口座で保有していた場合は「外国税額控除」という制度があり、確定申告すれば米国で引かれた10%の一部が日本の所得税・住民税から控除されます(全額ではないことが多い)。
⚠️ 重要:新NISA口座は日本国内で課税されないため、外国税額控除の対象外です。米国で引かれた10%は取り戻せません。配当金を最大化したい人は、特定口座と新NISA口座の使い分けを検討する余地があります。
為替手数料の影響|2023年末以降は無料化が進む
米国ETFを買うには、円をドルに替える必要があります。この為替手数料は、以前は片道25銭などのコストが当たり前でしたが、2023年12月以降、主要ネット証券で無料化が進みました。
| 証券会社 | 為替手数料(米ドル/円) |
|---|---|
| SBI証券 | リアルタイム為替取引で無料(2023年12月〜) |
| 楽天証券 | リアルタイム為替取引で無料(円貨決済時は片道25銭) |
| マネックス証券 | 米国株買付時の円→ドル為替手数料が0銭(2026年6月見直し予定) |
| 松井証券 | 米ドル/円の為替手数料無料 |
※2026年5月時点の情報。各社の最新条件は公式サイトでご確認ください。
なお、為替差損益は新NISA口座でも非課税ですが、為替手数料そのものは取引コストとして発生するため、無料化された証券会社を選ぶ意義は大きいです。
売却タイミングと枠の復活|短期売買はもったいない
新NISA枠は売却すると翌年復活しますが、当年中の枠は1度埋めるとその年は復活しません。短期売買を繰り返すと、翌年まで枠が回復しないため、長期保有を前提とした運用が原則です。
米国ETFはもともと長期保有との相性が良い商品です。VOOやVYMを5年・10年単位で持ち続け、配当を再投資し続けるのが、新NISAと最も相性の良い使い方と言えます。
為替リスクは非課税の対象外ではない
誤解しがちですが、為替差損益は新NISA口座でも非課税対象です。1ドル150円で買ったVOOを1ドル140円で売っても、為替差損は損益通算できません(特定口座でも為替差損益は基本的に株式売却損益に含まれて処理されますが、新NISAは課税対象自体が外れているため、損失も「なかったこと」になります)。
新NISA成長投資枠の使い方|3つの戦略
制度と注意点を踏まえた上で、240万円の枠をどう使うか。代表的な3つの戦略を紹介します。
シンプル戦略|VOO 一択で月20万円積立
もっともシンプルかつ実践しやすい戦略がこれ。VOO(バンガードS&P500 ETF)に240万円÷12ヶ月=月20万円ずつ積立するだけです。
- VOO:S&P500構成銘柄500社に分散
- 経費率:年0.03%(2026年5月時点、業界最安水準)
- 分配金利回り:年1%台(成長重視のため低め)
「米国経済全体の成長に賭ける」シンプルな発想で、銘柄選びに迷う必要がありません。投資初心者から経験者まで、まずこれを軸に考えるのが王道です。
バランス戦略|VOO 70% + VYM 30%
成長と配当の両方を取りに行く戦略。VOOで指数全体の成長を狙いつつ、VYMで配当金収入を積み上げます。
- VOO 70%(年168万円):成長重視
- VYM 30%(年72万円):経費率0.04%(2026年2月に0.06%から引き下げ)、分配金利回り約2.7〜3.0%
40代以降で「配当金を生活の足しにしたい」「キャッシュフローも欲しい」という人に向く配分です。私自身もこの組み合わせを参考に運用しています。
高配当戦略|VYM 50% + SPYD 50%
配当金重視の人向け。ただし、新NISAでは外国税額控除が使えない点に最大限注意が必要です。
- VYM 50%(年120万円):分配金利回り約2.7〜3.0%
- SPYD 50%(年120万円):分配金利回り約3.9〜4.6%
配当金を最大化したい場合、新NISA口座で高配当ETFを買うか、特定口座で買って外国税額控除を申請するか、どちらが手取りで多くなるかは個別事情で変わります。一般的には、配当金重視の人は特定口座と新NISA口座を組み合わせるハイブリッド運用が手取り最大化につながりやすいと言われています。
投資家タイプ別ポートフォリオ提案
「自分はどう使えばいいの?」という疑問に答えるため、年代・運用方針別に4つのモデルケースを提示します。
20〜30代積立派|VOO 100%でシンプルに
運用期間が長く取れる若い世代は、配当金より資産成長を優先したいフェーズ。VOO 100%でS&P500の成長に乗るのが王道です。
- つみたて投資枠:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)月10万円
- 成長投資枠:VOO 月20万円
- 合計:月30万円・年360万円
これを5年続ければ、新NISA枠1,800万円のうち1,800万円フル活用。複利効果が最大化されます。
40〜50代バランス派|VOO 50% + VYM 30% + SPYD 20%
退職までの時間を意識し始める世代。資産成長と配当金収入の両立を狙います。
- VOO 50%(年120万円)
- VYM 30%(年72万円)
- SPYD 20%(年48万円)
分配金利回りはポートフォリオ全体で年率2%前後。240万円運用で年4〜5万円程度の配当金が見込める計算です(実際の利回りは時期により変動)。
配当金生活目指す派|特定口座と新NISA口座を使い分け
FIREや配当金生活を目指す人は、新NISA一択ではなく特定口座とのハイブリッド運用を検討する価値があります。
- 新NISA成長投資枠(240万円):VOOで成長狙い
- 特定口座:VYM・SPYDで配当狙い(外国税額控除を申請)
こうすることで、新NISA枠は税効率の良い「値上がり益」狙いに使い、配当金重視のETFは外国税額控除が使える特定口座で運用、という棲み分けができます。
つみたてNISA併用派|投資信託+ETFのダブル戦略
つみたて投資枠と成長投資枠の両方をフル活用するパターン。
- つみたて投資枠:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)月10万円
- 成長投資枠:VOO・VYM 月20万円
投資信託は自動積立で手間いらず、ETFはタイミングを見て買い増し。両方の良さを使い分けられます。
証券会社別の新NISA対応比較|2026年5月最新版
新NISAで米国ETFを買うなら、どの証券会社を選ぶかも重要です。2026年5月時点の主要5社を比較します。
| 証券会社 | 新NISA売買手数料 | 為替手数料 | ポイント還元 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| SBI証券 | 米国株・ETF無料 | 米ドル/円リアルタイム為替で無料 | Vポイント・Pontaなど | 取扱銘柄数多い、業界最大手 |
| 楽天証券 | 米国株・ETF無料 | リアルタイム為替で無料(円貨決済は片道25銭) | 楽天ポイント | UI見やすい、楽天経済圏との相性 |
| マネックス証券 | 米国株・ETF無料 | 買付時0銭(2026年6月見直し予定) | マネックスポイント | 銘柄スカウター(分析ツール)が秀逸 |
| 松井証券 | 米国株・ETF無料 | 米ドル/円の為替手数料無料 | 松井証券ポイント | サポート手厚い |
| moomoo証券 | 無料(2025年8月〜) | 0.132%〜(業界最安水準) | ― | 新NISA成長枠・つみたて枠とも対応済み。米国株約7,000銘柄取扱 |
※2026年5月時点の情報。各社のキャンペーン・サービス内容は変更される可能性があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
SBI証券|業界最大手で総合力No.1
新NISA口座開設数で業界トップクラス。米国株・ETFの売買手数料は新NISAで無料、為替手数料も無料化済み。Vポイント・Pontaポイント・dポイント・PayPayポイント・JALマイルなど、ポイント連携の選択肢が豊富です。「迷ったらSBI証券」と言える安定感。
楽天証券|UIの見やすさと楽天経済圏
取引画面の使いやすさで定評があります。楽天カード決済での投資信託積立や、楽天ポイント投資など、楽天経済圏ユーザーには特にメリットが大きい証券会社です。
マネックス証券|銘柄スカウターが優秀
個別銘柄の業績・財務分析ができる「銘柄スカウター」が秀逸。米国株買付時の為替手数料も0銭継続中(2026年6月に見直し予定)。米国個別株を深く分析したい人には強い味方になります。
moomoo証券・DMM株|中級者以上向け
moomoo証券は取扱銘柄数が多く、リアルタイム株価チャートなどのツールが充実。一方、DMM株は手数料が安いものの、新NISA対応のラインナップは大手と比べてやや見劣りする面も。サブ口座として検討する価値があります。
私の新NISA運用方針|4,000万円ポートフォリオの実例
ここからは私個人の話を控えめに。株式運用4,000万円・106銘柄を保有する個人投資家として、新NISAをどう使っているかをお伝えします。あくまで一例として参考にしてください。
方針:成長投資枠は VOO + VYM で長期積立
2024年に新NISAがスタートしてから、私は成長投資枠の240万円を VOO(70%)+ VYM(30%)で運用しています。理由はシンプルで、過去のデータに基づくS&P500の成長期待と、配当金で運用継続のモチベーションを維持するためです。
月20万円ずつ機械的に積み立てる、いわゆるドルコスト平均法。為替や相場のタイミングを読まず、淡々と買い続ける戦略を取っています。これが正しい唯一の方法とは言いませんが、自分の生活と投資判断のストレスを最小化するには合理的な方法だと考えています。
5年で1,200万円、10年で2,400万円規模に
年240万円×5年=1,200万円が成長投資枠の累計投資額。さらに5年継続すれば、生涯非課税限度額の成長投資枠上限(1,200万円)を超えるため、つみたて投資枠と組み合わせて運用していくフェーズに入ります。
10年スパンで考えれば、運用益も含めて2,400万円〜3,000万円規模のポートフォリオが新NISA口座内に育っている計算。日本国内の課税がない分、複利効果が雪だるま式に効いてきます。
特定口座との使い分け
高配当ETF(VYM・SPYD)の一部は、敢えて特定口座でも保有しています。これは外国税額控除を活用するためです。新NISA口座で全部買ってしまうと、米国側10%源泉徴収分は取り戻せません。配当金重視のポートフォリオを組む場合、特定口座とのハイブリッド運用が手取りベースで有利になることが多いです。
※あくまで個人の運用例です。最適なポートフォリオは年齢・資産規模・投資目的により異なります。
よくある質問
Q1. つみたて投資枠と成長投資枠、どっちを優先すべき?
A. 初心者は「つみたて投資枠から」がおすすめです。理由は3つ。
- 金融庁が選定した低コストの長期積立向け商品が中心で安心
- 自動積立に向いているため手間がかからない
- 枠120万円なら月10万円で年間使い切れて管理しやすい
つみたて投資枠を埋めた上で、余力があれば成長投資枠で米国ETFや個別株を買う、という順番が王道です。両方併用するのが理想ですが、無理して両方埋める必要はありません。
Q2. 米国ETFと米国投資信託、新NISAではどっちが有利?
A. 一概には言えませんが、特徴を整理するとこうなります。
| 項目 | 米国ETF(VOO等) | 米国投資信託(eMAXIS Slim等) |
|---|---|---|
| 経費率 | 0.03〜0.04%(最安水準) | 0.0814%程度 |
| 分配金 | 受け取れる | 自動再投資型が主流 |
| 米国側源泉徴収 | 10%(避けられない) | ファンド内で処理(投資家には影響少) |
| 取引時間 | 米国市場の取引時間 | 1日1回基準価額算出 |
| つみたて投資枠 | × | ○ |
配当金を直接受け取って再投資判断したい人はETF、自動積立で全部おまかせしたい人は投資信託、と使い分けるのがシンプルな整理です。
Q3. 旧NISA(一般・つみたて)の残高はどうすればいい?
A. 旧NISAの残高は、新NISAとは別枠として非課税期間が終わるまで保有可能です。新NISAに「移管(ロールオーバー)」することはできませんが、急いで売却する必要もありません。
旧つみたてNISA:非課税期間20年。たとえば2023年に積み立てた分は2042年まで非課税。
旧一般NISA:非課税期間5年。2023年購入分は2027年末まで非課税。
非課税期間が終わるタイミングで売却するか、特定口座に払い出すか判断すればOK。新NISAと並行して運用していけば良いだけです。
Q4. 為替リスクが怖い、どう対処すべき?
A. 為替リスクを完全に消すことはできませんが、以下の対処が考えられます。
- 長期分散投資:月20万円ずつ積み立てるドルコスト平均法で為替の入りタイミングを分散
- 為替ヘッジ付き投資信託:為替変動の影響を抑えた商品を選ぶ(コストは上がる)
- 円資産とのバランス調整:日本株や日本債券と組み合わせて全体のドル比率をコントロール
個人的には、円安リスクのヘッジとしてドル建て資産を持つ意義の方が大きいと考えています。1ドル100円の時代に戻ると思える根拠が薄いなら、ドル資産を一定割合持つのは合理的です。
Q5. 配当金の二重課税、本当に避けられないの?
A. 新NISA口座では避けられません。これが本記事で繰り返し強調しているポイントです。
米国側10%源泉徴収は、新NISAでも特定口座でも一律で発生します。違うのは「取り戻せるかどうか」。特定口座なら確定申告で外国税額控除を申請できますが、新NISA口座は日本側の課税自体がないため、控除する税金もなく取り戻せません。
配当金を最大化したいなら、新NISAと特定口座のハイブリッド運用を検討する価値があります。
まとめ|米国ETF×新NISAは長期投資の最適解の1つ
本記事のポイントを3行でまとめます。
- 新NISA成長投資枠(年240万円)で米国ETFは買える。VOO・VYM・QQQ・SPYDなど主要ETFが対象。
- 米国側10%源泉徴収は避けられない。新NISAでは外国税額控除も使えないため、配当金重視なら特定口座とのハイブリッドも検討。
- 長期保有が原則。短期売買は枠の復活が翌年になるため非効率。VOO + VYM などで腰を据えて積み立てるのが王道。
「絶対これを買え」という正解はありません。年齢・資産規模・投資目的によって最適解は変わります。本記事で整理した制度の特徴と注意点を踏まえ、ご自身の状況に合った使い方を考えるきっかけになれば嬉しいです。
最後に改めて。投資判断は最終的にご自身の責任でお願いします。本記事の内容は2026年5月時点の情報であり、税制や各社サービスは今後変更される可能性があります。最新情報は各社公式サイト・金融庁の発表でご確認ください。